さようなら、といいたい人にきちんとお別れをできなかったり。めでたい門出なのに、お祝いで気持ちよく送り出せなかったり。あるいは自分自身がお世話になった人に素直にお礼も言えないままで、もう会えない状態になってしまったり。そんなことは人生にして往々にあります、いや、ありすぎます。儀式的にきちんとスマートに巣立つことができるのって、学校の卒業式ぐらいではないでしょうか。学校がお膳立てしてくれますから。そして、卒業後も、忌憚なくものが言い合えてお付き合いができるのも、同じ制服を着ていた仲どうしだから。同じ十代という青春時代に共有した苦しみや喜びがあるから。これは、そんな少女たちの架空の、心やさしき、美しき物語。マリみてランダム感想記事シリーズ、今回は記念すべき35冊目の『マリア様がみてる―ハローグッバイ―』。前巻の...今野緒雪の小説『マリア様がみてる―ハローグッバイ―』