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平成時代に百合ムーブメントを起こした火付け役というべき集英社ライトノベルの「マリア様がみてる」(著者;今野緒雪、挿絵:ひびき玲音)。そのランダム感想記事、原則は一巻につき一記事なのですが。今回は趣向を変えて、小話ひとつのみを扱うことにします。山百合会の三薔薇ファミリーのなかでお気に入りはと聞かれたら。私は白薔薇で、志摩子×乃梨子推しです。原則的にマリみてでは、柏木さん含め(爆)、嫌いなキャラはいないのですが。その白薔薇さま、シリーズ最初の「初代」と言われたら佐藤聖。三薔薇さまのなかで、最初に本名が判明したのもこの人。無印では、薔薇の館に出入りする主人公・福沢祐巳に地モーションをかけるなど、女たらしな面は実においしい立場。キャラ立ちがかなり濃厚だったせいか、終盤まで人気があり、シリーズ中、スポット出演するこ...マリア様がみてるの名作回「片手だけつないで」考察
今野緒雪原作、集英社コバルト文庫の一大百合ブランド「マリア様がみてる」。今回の気まぐれランダム感想は、「レディ、GO!」を選んでみました。表紙絵からおわかりのとおり、体育祭編。花寺学院の学園祭を手伝ったあとのお話になります。この巻、表紙が剽軽な感じなので、コミカルタッチだと思っていたら。実は意外や意外の重要なシーンが盛りだくさん。読み過ごせない回となっております。リリアン女学園恒例、秋の行事は体育祭。二年松組で体育委員の島津由乃ははりきるが、運動部員が少ない級友たちは及び腰。福沢祐巳も行き掛かり上借り物競争に出場エントリーさせられてしまう。そんな折、喧嘩別れで避けられている細川可南子から、仲直りを打診したものの、体育祭での勝敗を賭けることに。学年合同の色別チーム対抗戦。祐巳は祥子さまと同じ緑チーム。しかし...小説『マリア様がみてるレディ、GO!』
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(十八)
いや、ほんとうにどうしてそんなことを口走ってしまったのだろうか。リリアン女学園のことなんて。まるで、聖の口から過去を引きずり出そうとしているみたいだ。だめだめ、そうじゃない。今はあの久保琹さんとのことは、一時保留だ。「どうしてって、そのね…図書館の司書さんで出身者がいるのよ。体育館の裏側に、それはみごとな桜並木があるって」とっさについた嘘だが、あながちまちがいではない。リリアン女学園の体育館の裏側に目にも絢な桜並木があることを教えてくれたのは、リリアンOGではないあの築山みりんだった。「なぁんだ、そっか。そうだよねぇ」聖は頭を掻いて、あぐらを組んだ足をさかんに揺すぶっていた。聖からほど遠い人物を設定したのがよかったのだろうか。もし、それが池上弓子であったならば、景はまたしても、入院中の彼女の容態について思...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(十八)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(十七)
訊ねなきゃ、そう、きょうはあれを訊ねなきゃいけないの。だが、あのことを思ってはいるのに切り出すタイミングがむずかしい。きょうの聖はあまりに楽しそうで、その気持ちに水を差すのもためらわれる。それに彼女はきょう、明日で大事なレポート製作を控えているのだ。それに集中できるような環境を整えてやるのが、友人としての務めではなかろうか。でも、まだ関係が浅いうちならばいいが、どんどん深みにはまっているというのならば早めに足を洗った方がいいと忠告しておくのもいいだろう。そんな気持ちのせめぎ合いがあって、景はもどかしいところをいったり来たりしてばかりいる。「ね、景さん。このレポート終わったらさ、お花見に行かない?」「…お花見って桜よね?」「もち。他に何があるの?」「ふだんから、我が家のお花見は梅と決まっているの。加東家の家...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(十七)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(十六)
「そう。二羽を同じ鳥かごで育てるとね、声質がそっくりになる。しかもハモってるんだね」「それはとても美しい声でしょうね」「ところがね、一羽がいなくなるとどうなると思う?」「啼かなくなるの?」「いんや、それが違う。残された一羽が、別々の声で啼き出すんだな。鳥かごの隅に寄っては雌の声で啼き、支え木にぶら下がっては雄の声で誘う。そのうち餓死するか、自分の羽毛を抜きはじめたりする。小学生だった私はそれが気味悪くてね。夜もおちおと眠られなくなって…」たくみに言葉を切った聖は、景の顔をのぞきこんで、で、どうしたと思う?と尋ねた。景がその答えを畳み掛けるように知りたがっている表情を、さもご満足げに眺めてから、聖は両手でふわりとしたボールを包んでいるようなしぐさをしてみせた。しかし、景にはそれがあたかも、なにかを締め潰して...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(十六)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(十五)
***佐藤聖が下級生にレポートの課題を肩代わりさせているのではないか──加東景のかねてからの淡い疑惑は、すぐに解消してしまった。聖はまたしても景の部屋に転がり込んできた。理由は、もちろん、仕上がらない読書感想文の執筆なのである。厄介者だと思っていた相手なのに、いざこうして日参してくれるとなると、やはりそれなりの愛着も湧いてくる。まあ、餌付けしてしまった野良猫のようなものか。逆にこの2LDKの部屋にふたりいるのが当たり前になっていて、聖が帰ってしまうと、とたん寂しさに襲われてしまうのだった。大家の池上弓子が入院してからこっち、独り暮らしの侘しさを切々と噛みしめていたから、賑やかになるのは嬉しかった。しかし、景にはどうしても聖に確かめたくてたまらないことがあったのだ。築山みりんの残したあの衝撃的な言葉。あれは...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(十五)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(十三)
築山みりんは空に向かって、両腕を挙げ、ううんと大きく伸びをした。この長身がそのポーズをとると、まるで空へと突き出たひとつのタワーのようであった。「あたし、きっと、琹さんに嫉妬していたの。夢を諦めないで、一筋の道に進んでしまった琹さんが心底うらやましかったんだわ」そうか、たしか、この人は高校時代からの夢やぶれてしまったのだ。ほんとうは今ごろ、女子バレーの全日本代表としてオリンピックに出場しメダルを獲得する、という夢に邁進していたはずなのだ。あるいは彼女の年ごろならば引退して、セカンドキャリアを考えているころか。図書館司書の教育係としても厳しくも有能なのだから、スポーツ選手団の指導役としてもすぐれていただろう。「私も羨ましいです。自分には高校時代に周囲に反対されても貫きたいような願いなんてなかったから。だから...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(十三)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(十二)
築山みりんは、その去っていく背中を射抜くように見つめている。「そう、あれがうわさの佐藤聖…」その低いつぶやき声にはっとして、景は顔を見上げた。どう考えても、出会いを喜ばしく思っている顔つきではなかったからだ。そして、景にとって、佐藤聖という人物に初対面で魅せられなかった人物は彼女がはじめてだった。それほど、リリアン女子大でも聖は人気者だったのだ。なにせ、高等部からの進学者も多いのだから。本人はなぜか飄々としているのだが。「築山さんはご存じなんですね、彼女のこと」「ええ、もちろんよ。だって、延滞者リストになんども載っているものね。向こうは口うるさい図書館職員のことなんて覚えていないんでしょうけど。ほんと、うちにとっちゃ、いちばん来て欲しくない利用者よね。借りたものを期日までに返さない人って、ほんと傍迷惑。死...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(十二)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(十一)
「…景さん、こんなとこで何やってんの?空き缶拾いのボランティア?」拾いあげた缶を手渡しながら、佐藤聖はあからさまに不審なまなざしを加東景に、ついで離れている長身の女に向けた。怪訝そうな顔をしているはずが、彫りの深さゆえかなんだか思索家のような面影がある。美術室にある石膏像のように、うっかり描きとめておきたくなるような。いつものちゃらんぽらんさとは、また別の色気が乗った顔でもある。そうだ、こいつは女とみれば、かならずこういった惚れ惚れしたくなる顔をする。男に対しては鉄面皮なのに。「聖…サトーさんこそ、なんでこんなところにいるの?」「なに言ってんの。私、ここの大学生だし。キャンパス内うろついていても、同級生に疑問視される謂れはないんだけど?春休みに学内に出入りすんのに許可でもいるの、このガッコ?」よくよく考え...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(十一)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(十)
景はそのみごとなサーブ二本、その美しいフォームからくり出された投射物の軌跡に圧倒され、我知らず拍手をしてしまっていた。さきほどその手で襲われかけたというのに、なんとものんびりしたものである。しかし、人間の憎悪も悲哀も、歓喜もすべてこのようなものではないだろうか。すべて手のひらをひっくり返したように、握手を求め、頬を打ち、そしてまた、手を握ろうとする…。ぐるぐると肩を回しながら、築山みりんが椅子の側に戻ってきた。きれいさっぱり、憑き物が落ちたような顔つきをしている。いつもの、といってもここ最近は見られなかった、さばさばした姉御肌ふうの表情である。「あー、すっきりした。やっぱ、こうでなくちゃね。むしゃくしゃしたときは」腰に両手をあてて、うんうん、と大仰にうなずく。「あたしね、たまにここで練習してるの。昔を忘れ...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(十)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(九)
「築山さんも、久保さんも恐いんです。ご自分たちが穢れきった関係だから、琹さんの清らかな存在が側にいることが疎ましいんです。だから、貴女たちは琹さんをこの世界に呼び戻そうとしているんです。ふしだらな間柄を断罪されないために、糾弾されないために」自分はなんということを口走っているのだろう。妙齢の独身女と妻帯者の男。しかも子どもがうまれたばかりの男が同僚の女性と不倫をしている。その疑惑をあけすけに暴き立てようとしているのだ。しかし、そうでもしなければ、築山みりんは久保琹について、ことごとく爆弾を投げつけてくるだろう。投げられる前にこちらから撃つに限る。しかもなるべく、相手に致命傷を与えられるような話の釘を。あちらが聖をも巻き込みかねない久保琹のなんらかのスキャンダルをネタにしているというのならば、こちらも弱みを...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(九)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(八)
「築山さんにふたつほど言いたいことがあります。まず、ひとつめ。私は久保琹さんの過去にはまったく興味がありません」久保琹の過去が暴かれるということは、畢竟、あの何らか関わりがあったであろう佐藤聖についても口さがない人びとの俎上に乗せられてしまうということだ。そんなことはあってはならない。今になって気づいたが、景が久保琹についてかたくなに言葉を開けようとしないのは、琹本人を守りたいだけのためではない。その関係者であるはずの大切なあの友人を好奇の目から守りたいがためだったのだ。「その人が過去にどんなやましい事実事象を抱えていようとも、現在のその人が誠心誠意こめて人生を歩んでいらっしゃるのならば、むやみやたらに掘り返すべきことではありません。私は久保琹さんとすこしだけお話しただけですけれど、立派なシスターになれる...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(八)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(七)
「加東さんが話したくないのならいいの。あたし、どうせ知ってるもの。妹さんのことなんでしょう?」景がさっと顔色を変えたのを楽しむように、築山は流し目を送った。「私と久保くんが大学の先輩後輩だったってこと忘れていない?それに、あたし、彼女のこと知ってるのよ。久保琹さん、よね。会ってお話したことはないし、久保さんに紹介されたわけでもないけれど、よく知ってるわ。だってね、私の姪っ子が彼女と同期だったんですもの」景が思わず目を見はった。自分がかたくなに口を閉ざせば守っておけると信じたものは、まったくの無駄な行いだったのだ。では、この次にすべきことはなんだろう。琹さんの貞節なる生活を脅かされないためにすべきことは、この人にお願いしてそれを言いふらさずにしてもらうことだろうか。しかし、そのためにどんな条件を持ち出されて...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(七)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(六)
こうなったら腹をくくってやれ。景は肩にかけた鞄をやおら掛けなおすと、真正面に向き直った。「私にお話があるんですね。よろしければ場所を変えていただけませんか」築山はかすかに微笑んでいた。待ってましたと言わんばかりである。大人らしい余裕の笑顔といったところか。身長差が三十センチ近くも開いた二人はまるで大人と子どものようだが、ものに動じないふてぶてしさがよけいに、景との落ち着きの差になって表れていた。「いいわ。私もそのつもりだったの。いらっしゃい、こっちよ」築山はおもむろに景の手首を握ると、そのまま歩き出した。導かれるままに、スタッフが出入りする裏口の扉を抜け、雨除けのない通路を伝い、広い中庭を後にして、二人が辿り着いたのは生協の食堂が入った建物のすぐそばにあるテラスだった。春分の日が近いせいか、午後五時を過ぎ...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(六)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(五)
****三月も下旬ともなると、学生たちはみな、春のバカンスへとしゃれこむせいだろうか。リリアン女子大学附属図書館のカウンターに、人が列をつくって立ち往生するような事態もない。仮に、二、三人を待たせたとしても、すでに景は難なく対応を済ませてしまうことができた。その日の図書館での出勤は夕方五時までだった。すでにロッカーで着替えを済ませ、鞄を肩にかけた景の仕事の締めくくりは、自分の名前の書かれたタイムカードを押すことだけだった。だが、その日、二、三回繰り返しても、タイムカードは異常な音を発して押し戻されてくる。カードを握りしめたまま、困惑していると、ふと頭上から声が降りてきた。「タイムレコーダーが壊れたのかしら?」仰ぎ見たその上にあったのは、あの築山みりん女史の顔。指先を紙がすべった感触が走ったかと思うと、景の...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(五)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(四)
「いえ、別に。そう思っただけなの」質問のやり先をひっこめる。トクガワさんは一瞬にして表情をほぐした。礼儀正しい後輩顔になる。さっきの攻め顔と、こちらのおとなしめの甘えた声の貌と。どちらが彼女の素なのだろう。「もしや、そこなるお姉さまはリリアン女子大の方でしょうか?」──…お姉さま!!うわ、お姉さまだって!!嬉し恥ずかし、加東景。成人式を迎えてはいるが、いまだかつて、そんな呼ばれ方をしたことなぞない。リリアン女学園の幼稚舎から純粋培養されたお嬢さまがたがエスカレーター式に進学するリリアン女子大とはいいながら、大学キャンパス内ではスール制度などはなく、お上品言葉などが不文律で飛び交っているわけでもない。ましてや、あのサトーさん、お嬢さま学校出なのに、からきしそんな気配もないからして。いったいどこの女子校出身者...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(四)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(三)
「トク…いえ、貴女、たぶん女子高生でしょう?その年でそんなものを読みこなすなんて凄いと思って」「そうですか?」「そうよ。私、リリアン女子大の米英文学学科なんだけどね。それでもその本はなかなか読みすすめられたもんじゃなかったの」彼女の片手には英和辞書はない。ということは、この子、英語の読解力はかなり高い。生意気ざかりではるが、それなりに頭はいいのだろう。才を鼻にかけるあまりに、ひとと衝突してしまう危うさを秘めた彼女に、景はますます関心を深めた。「小説ってその登場人物の行動の裏側にある思考が読みとれないと、楽しめませんものね。私はなりきるようにしています」「なりきる?」「その登場人物のそれぞれを自分で演じてみるんです。その人がその場面で見てるもの、聞いたものを想像してみたり。じっさいにおなじ行動をとってみて、...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(三)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(二)
****都立病院行きのバスの扉から吐き出された人は少なかった。乗り込んだバスは、あいにく、一席しか空いていなかった。加東景はその相手と相席になった。降りるのは停留所を三つか四つ経過したところ。すこぶる健康体の景ならば、相手かまわず、腰を下ろしたりはしない。なにせ、行き先が行き先だけに。父親の看病をしたことがある彼女だからこそ、病を得た者が腰を下ろす場所を欲しがっているのは痛いほどわかるのだ。けれども、彼女をその最後の空席に引き寄せたのは、十代の女の子だったからだけではない。その手もとに開かれたものだった。イヤホンを耳に入れて、英語がびっしり書かれた本を読んでいる少女。どこかで見たことのある顔だと思った。いったいどこだったのだろう?それは雨の日だったような気がする。さて、彼女はこんな地味な髪型だったかしら。...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(二)
☆☆☆マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」掲載開始☆☆☆(2023/04/01)
********ひさびさにマリみての二次小説を更新します。登場人物紹介頁を目次に設けています。マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」第一話:いたずらな人間観察──人間の中身は、その人が読む本の質で決まる。…なんて、しゃちほこばったことを誰が言ったのだろう。本なんてものは、自分を装うための小道具にすぎない。私たちが共通のグループに属することを、そこに服従することを示すための、格好のアイテム。([マリア様がみてる二次小説]→「いたずらな聖職」(目次)→「「プライベートAttacker」」)********マリア様がみてる二次創作小説第三弾、長編シリーズ「いたずらな聖職」の第七部。またしても春の課題に追われている佐藤聖。その彼女に、ゴーストライター疑惑がもちあがる…。https://blo...☆☆☆マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」掲載開始☆☆☆(2023/04/01)
マリア様がみてる二次創作小説「プライベート Attacker」(〇)
マリア様がみてる二次創作小説第三弾「いたずらな聖職」シリーズの第七部をお届けします。またしても春の課題に追われている佐藤聖。課題製作の場を提供することによって、共同生活がはじまることをひそかに喜んでいる景。だが、その彼女にゴーストライター疑惑がもちあがる…。すでに第六部「未来の白十字」を発表しています(2015年5月~9月ごろ投稿)が、その前にあたるエピソードです。第七部扱いとしました。序盤の書き出しが不足していてかなりの年数放置していたのですが、マリみて再熱が高まったので、これを機会に完成に向けて発表していくことにしました。お読みになりたい方はブックマークの「創作小説ご案内」→「マリア様がみてる二次創作小説」→「いたずらな聖職」→「目次」より、お入りください。各回のサブタイトルが表示されます。(2023...マリア様がみてる二次創作小説「プライベートAttacker」(〇)
拙ブログで十数年来紹介しているアニメ「神無月の巫女」という作品は、今では百合の金字塔ロボットアニメと呼ばれる(一部界隈で)までに知名度があります。この作品も含めて、ゼロ年代以降は、アニメやら漫画でも、多くの百合テイストな作品が発表されてきました。私自身もいくつか鑑賞してはきました。けれども。もし日本を代表する純正な百合作品はなにかと言われたら、やはり、それは「マリア様がみてる」(著者:今野緒雪)だと思うのです。1998年に初刊が発行されて2008年までにシリーズは三十巻以上。集英社コバルト文庫の代表作。でも、この作品、20周年記念の2018年には公式であまり動きがなかったと記憶しています。2000年代前半は、かの美少女戦士セーラームーン同様、本来のターゲットたるティーンエイジの女の子のみならず、30代女性...「マリア様がみてる」は美しい人生のためのバイブル