「富山県」の一覧
国会に向かう総理大臣にマスコミが殺到した。「総理、このたびの一連の不祥事についてどう思われますか?」 総理大臣は無言で歩を進める。「総理には任命責任があるはずですが? 総理、何かおっしゃってください」「……」「自分が任命した大臣が収賄をやらかしたのに、ダンマリはないだろ。あんた、それでも総理か!」 総理大臣は立ち止まって言った。投稿者:クロノイチ...
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「犬も歩けば棒に当たる」 最近はリード無しでは散歩もさせてもらえず、棒に当たる自由もありません。「糠に釘」 ナスのぬか漬けの色落ち防止には、錆びた釘が役に立ちます。「覆水盆に返らず」 皆さんはお盆で水を運びますか? なぜ盆なのでしょう。 まあ、中国ではそうなのかもしれませんが。「二兎を追う者は一兎をも得ず」 現実問題として、全く同じ方向にウサギが移動しない限り、一人で二兎を同時に追うことは不可...
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湖の女神が言った。 「あなたが湖に落としたのはこの金のオノですか? それとも銀のオノですか?」「金のオノです」「あなた、嘘をつきましたね」「はい。嘘をつきました」投稿者:クロノイチ...
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湖の女神が言った。 「あなたが湖に落としたのはこの金のオノですか? それとも銀のオノですか?」「いえ、どれも違います。鉄のオノです」「あなたは正直者ですね。ご褒美にこの金のオノと銀のオノもいっしょに差し上げましょう」「それはありがたいんですが、この鉄のオノ、私のじゃありません」 女神は何千本もの鉄のオノを取り出した。投稿者:クロノイチ...
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湖の女神が言った。 「あなたが湖に落としたのはこの金のオノですか? それとも銀のオノですか?」「いえ、どれも違います。銅のオノです」「嘘つき。オノは返しません」 木こりは、湖に消える女神を呆然と見送った。投稿者:クロノイチ...
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弟はかなりの方向音痴である。 何の変哲もない建売住宅の我が家の中でさえ、押し入れの戸と和室の襖を間違えて開けることが度々ある。 記憶力はそれなりにある奴なので、方向音痴としか言いようがない。 それを弟に指摘すると、矛先をそらしたいのか、妙なところに突っかかってきた。投稿者:クロノイチ...
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ノンアルコールビールはアルコールが一滴も入っておらず、従って清涼飲料水ということになる。 当然、子どもが飲んでも法的には全く問題がないのだが、子どもが手を出さないように酒類の販売場所に置かれていることが多い。 子どもが酒っぽいものに関心を持つことを最初の段階で防ぎたいのだろう。 まあ、わからないことはない。 だが、納得の行かないこともある。清涼飲料水の基準はアルコールが1パーセント未満だ。つまり、...
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「残念」 と 「無念」 という言葉があります。 ほとんど同じ意味に使われますが、よく考えると 「残」 と 「無」 は全く逆の言葉ですよね。 まあ、ちょっと調べればその辺の疑問はすぐに氷解するわけですが、面倒くさがりのいつもの姉と弟は会話の中でどんな結論を出すでしょうか。 弟が真面目な顏であたしにこう訊ねてきた。「姉ちゃん、『残念』 と 『無念』 って同じ意味だよな」「そうね」「『残念』 はわかるんだ。心残...
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うちの田舎は国公立大学志向が強く、私大は余程の名門大学でない限り、名前を聞いてもピンと来ないようです。 とある会社にて。「ほほう、この程度の仕事もまともにやりとげられんのか。所詮、私大出よのう。わしのように旧一期校(死語)を出た者とは、頭の出来が違うのかもしれんな」「……」「ほれ、未熟者。悔しかったら、この会社をやめて国公立に入り直すところから始めたらどうだ?」「僕を未熟者だとおっしゃいましたね?...
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野球の選手のアナウンスを考えてみました。 何のことかというと 「2番セカンド山田君」 という感じのものを面白く仕上げたいなと思ったのです。 ところが、1~9番まで全部考えることはできませんでした。 幾つか書きますので、誰か残りを補充していただけるとうれしいです。「1番、ファースト、風土(ふうど)君」「2番、ショート、九田石(くたいし)君」「3番、サード、賀島(がしま)君」「4番、ライト、夜神(や...
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弟が言った。「なんで 『リニアモーターカー』 なんだよ。 『リニアモータートレイン』 じゃないんか」 そんなことあたしに言われても困る。会社に聞け。検索しろ。 面倒なのでテキトーに答えた。「長くなるからじゃない? あんた何でも略称作るの好きだから、なんかいいの考えてみたら。そのうち略称募集があるかもよ」 「リモトレ」とか「リニトレ」ぐらいかな、と思っていると……。投稿者:クロノイチ...
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「南無阿弥陀仏」 を 「なんまいだ」 とか 「なまんだぶ」 とか、勝手に省略して問題ないのかどうか、近所の若い坊さんに聞いてみた。 うちの田舎では通称 「若様」 である。 絶対に名前負けしている。 インドの発音から 「南無阿弥陀仏」 と中国語の発音になったところで、既にオリジナルの発音にこだわる意味はないでしょう、とのことだ。 信心さえあれば、読み方はどうであっても仏様に伝わるということらしい。 いや、...
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おとといの法事のネタを考えていて、思ったのだが。 「南無阿弥陀仏」 を 「なんまいだ」 とか 「なまんだぶ」 とか、勝手に省略して問題ないだろうか。 よく知らないが、阿弥陀仏は 「我が名を称えた者を絶対に救うぞ」 と誓って仏になられたのだそうだ。 で、称えるべき阿弥陀仏の名が、「なんまいだ」 において は「だ」 しか出てきていない。 これは仏的にOKなのか? 失礼ではないのか? 仏は心が広いので許される...
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親戚の法事で、親に連れられお寺に行った。 住職さんが物凄い速さでお経をあげる。 何を言っているのか全然わからない。 あ、昔の漢文だからゆっくりでも意味はわからないか。 親戚のおじいさんが 「なんまいだ」 と言う。投稿者:クロノイチ...
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墓地 の経営者が居酒屋で世間話をしている。「ところで、皆さん。経営状況はどんな按配ですか?」「うちは、はかば かしくありませんな」「こっちは利益が0円(れいえん)ですよ」「うちは、ぼちぼち です」「それは、うらめし、いや羨ましい。あやかりたいものですなあ。何か経営の秘訣があるんですか?」「まあ、なんていうか、それなりに 「コツ」 をものにしましてね」 おあとがよろしいようで。投稿者:クロノイチ...
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我が街にはヒーローがいる。 数年前からのことなのだが、僕の住む街にこのところ頻繁に凶悪な怪獣が出現するようになった。 だいたい一週間に一度は異なる怪獣が現れて大暴れする。 自衛隊も歯が立たない怪獣ばかりだ。当然避難勧告も出た。 でも誰も避難せずに、束の間の平和を楽しんでいる。 ── ヒーローがいてくれるからだ。投稿者:クロノイチ...
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その昔、「少年探偵団」 のパロディで、「少年三遊亭団」 というふざけたパロディを考えたことがある。 「怪人二十圓生(かいじんにじゅうえんしょう)」 という謎の怪盗に、小咄(こばなし)少年が率いる 「少年三遊亭団」 が挑むというものだ。 怪人二十圓生の名の由来である 「三遊亭圓生」 の名は、「柳家小さん」 と双璧をなす落語界の大看板である。 その名を無断借用している怪人二十圓生に、「三遊亭明智小五郎」 の弟...
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コンプレックス と コンプレッサー (ショート・ストーリー)
最近気付いたことだが、どうやら弟は 「コンプレックス」 と 「コンプレッサー」 を取り違えているようだ。「あいつ、俺にコンプレッサー持ってるようでさ」 そんなふうに以前弟が言った時には、まあ言い間違えだろうなと思って、敢えて突っ込まなかった。 で、昨日の弟の発言がこれである。 どうやらテストの成績がとっても悪かったらしい。「俺、もうダメだ。俺、頭も悪いし、要領も悪いし、性格もコンプレッサーの塊でさ...
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CMの後、「二階からメガスリー」の後半部分が始まった。 しばらく戦闘シーンを見ていた弟が首を傾げ始める。「おかしい。今度の 『鼻水鬼(はなみずき)』、やたらと強すぎる。頭もいいし、余裕もたっぷりだ。もしかして、正体不明だった大首領なんじゃないか?」「怪人のこと、ハナミズキっていうの? 綺麗な名前ね」投稿者:クロノイチ...
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弟イチ押しの特撮ヒーロー番組 「二階からメガスリー」 を今日も見せられることになった。 別にあたしはハマってなんかいない。 嫌々である。 いや、ホントに。 今日はなんかドロドロした話である。メガポイントが慢心から大失敗をやらかして、周辺の建物に損害を出してしまった。 いきなり明かりを落とした作戦室で緊急会議である。 それにしてもなぜ部屋を暗くするんだろう?投稿者:クロノイチ...
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弟は最近妙な特撮ヒーロー番組に凝っている。 ありきたりの子ども向け集団ヒーローだと思う。でも、弟に言わせると 「センスがいい」 らしい。 あたしは別に何の興味もなかったのだが、なんだかんだで口車に乗せられて、一緒に録画を見ることになってしまった。 これが信者の布教活動か。恐るべし。 タイトルは「二階からメガスリー」。投稿者:クロノイチ...
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「後悔先に立たず」 という言葉がある。 当然だ。後で悔やむから後悔なのだ。 では、もし、仮に時空の法則をねじ曲げて後悔を先に立てることができたとしたら、どうなるのだろう。 幸せになれるのだろうか。投稿者:クロノイチ...
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※時代考証は全くしていません。 新劇 「舞台・羅生門」 は初日から閑古鳥が啼く惨憺たる有り様だった。 最終日、舞台を見に来ていた原作者に新聞記者がインタビューを試みる。「芥川龍之介さんですね。取材させていただいていいですか?」「いいですよ。まあ、舞台はこんな体たらくですが、僕は原作を提供しただけですからね。責任は一切私にはありません。ですから遠慮せず何なりと訊いてください」投稿者:クロノイチ...
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唐突な質問だった。「よう、姉ちゃん。 『マンガの神様』 って誰か知ってる?」「手塚治虫でしょ。有名でしょ。知らないの?」「アチャー。 『オサム』 っていうんだ。 『オサムシ』 かと思ってた」「馬鹿ねえ。で、いきなり何でそんなこと聞いてきたの?」 あたしがツッコミを入れると、弟は慌てた様子でこう言った。投稿者:クロノイチ...
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最近,我が家の庭にはハトが群をなして集まってくるようになった。 いつの間にかドバトがドバッと。ハトはキライじゃないが、フンが凄い。 クソッタレだ。糞害に憤慨している。フンガー! さて今日は日曜日だ。俺は居間で読書をしていた。やはりチェーホフはいいなあ。 ページをめくっているだけで、賢くなった気分が味わえる。 さすがは 「知恵豊富」。投稿者:クロノイチ...
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石英系統でない面白い石を求めて、山に向かって車を走らせました。 とはいえ自宅から僅か数キロの地点です。 川が護岸工事されていないところの、川原や土手を何カ所か当たりました。 で、今回は2個見つけました。結構面白いやつを。 小さなメノウや碧玉はそこそこあったのですが、今回は無視して厳選しました。撮影場所:富山県 南砺市 某所 Photo by Kuronoichi大きい石は25センチほどあります。 重いです。 裏返...
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撮影場所:富山県 南砺市 某所 Photo by Kuronoichi今回は、地元の川や山でいろいろと見つけてきました。 これが8月中に見つけた分。全長8~12センチくらいの石です。 我が地元は石英やメノウの産地なので、ちょっと山奥に入って土手や川原を丹念に探すと見つかります。 勿論ゴロゴロしているわけではありませんが、一度出かければ、手ぶらで帰るようなことにはまずなりません。ちょっと洗ったら見違えました。 まずは...
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撮影場所:富山県 南砺市 某所 Photo by Kuronoichi全長20センチのメノウです。 僕が見つけた中では最高レベルのものですが、10年以上前に見つけたものなので、今回は 「参考出品」。 これに負けないものを探すとなると、かなり困難です。投稿者:クロノイチ[編集長-ひとりごと] 全長20cm、、、 デカい! デパートなんかでやっている宝石展で 「参考出品」 されているものぐらいはありますね。 しっかし、今、僕は...
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我が南砺市は全国でも有数のメノウの産地。河原を歩けば一つや二つは簡単に…… と思っていたら家の庭の砂利の中に、面白い石が紛れ込んでいました。 幅五センチに満たない小さなメノウです。撮影場所:富山県 南砺市 某所 Photo by Kuronoichiオレンジの輪っかが楽しくないですか?で、光を裏から当ててみると……反対側からだとこうです。 美しい。 果たしてこれを越えるものが今後見つかるかどうか。 南砺市にはメノウの...
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挑戦隊チャレンジャー・完全版 第二話「謎の戦神現る」 その5 (小説)
スーパーチャレンジアタックの直撃を受け、コーヒー党副総裁・マンデリーンは爆散した。 手柄を奪われた挑戦隊の面々が我先に挑戦神ラインズマンに詰め寄っていく。 「チャレンジ・マッハダッシュ!」 叫びながらただ走るだけだが、全員意味もなく速い。「何者だ、てめえ!」 ブラックウーロンが怒声を張り上げる。投稿者:クロノイチ...
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今回の寒波では、僕の住んでいる所にもまあまあ雪が降り積もりました。 これでも県内では少なかった方です。 昨年の10月に新車を買いましたので、それと一緒に写真を撮りました。撮影場所:富山県 某所 Photo by Kuronoichi車はシトロエンのC3です。 前の車は二世代前のC3プルリエルでした。 → 「開かずのオープン・カー」(Anthony's CAFE 2015/05/13) プルリエルの方はオープンカーになって楽しい車だったので...
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撮影場所: 富山県 某所 Photo by Kuronoichi 今年もしだれ桜のライトアップをしました。 最近の寒い気候のためか、なかなか満開になってくれません。 あと一割、つぼみが残っている状態です。 それでも、まあまあ綺麗なので、ご近所さんの評判も上々です。ここ数年の我が家のしだれ桜の様子は・・・ → 「二重の虹 と しだれ桜」(Anthony's CAFE 2015/05/07) → 「しだれ桜 2016」(Anthony's CAFE 2016/04/12)...
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撮影場所: 富山県 某所 Photo by Kuronoichi今年初めての五つ葉です。 四月上旬はまだまだクローバーの葉が小さく、四つ葉を見つけるのも難しい状況です。 これは、田舎道を車で走っていて、たまたま停車した時に窓の外を見たら、何となく見えたので取ってきました。 将来有望な場所を見つけたかもしれません。 しばらく経ったら、もう一度行ってみようと思います。これまでの四つ葉さがしの軌跡は・・・ → 「四つ葉の見つ...
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仕事の合間にボランティアで引き受けた講演会のテープ起こしをやっていたわけです。 ほんの百分ほどの講演だったのですが、講師が若かったせいかやたらと早口で、文字にすると通常の二倍くらいの分量を喋っていました。 しかも、話の途中、そこまで有名でない文化人を取り上げる、ちょうどそのタイミングで噛んでしまうということが、何度となくありまして、 どう聞き返して検索してもその人の名前が出てこず、出てこないと...
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この時期、いつも四葉のクローバーを探すのですが、 見つける技術の向上と共に、近年は五葉以上でないと満足できない身体になってしまいました。 はっきり言って四葉なら、あちこち移動込みで三時間もあれば、どんぶり一杯分は取れる自信があります。 そこで今年は四葉を無視して、五葉以上に絞って探すことにしました。 ところが、今年に限って四葉までしか見つからないのです。 例年なら四葉十本に対して五葉一本の割合で見...
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挑戦隊チャレンジャー・完全版 第二話「謎の戦神現る」 その3 (小説)
モニターに映る紅紅茶郎は、修行の時に着る道着ではなく、年がら年中着ている紅茶色のハーフコート姿だった。 「紅さん。その風景……学園内ですね。学食の入り口の向かって右側に並んで立っている三本の菩提樹のうち、一番奥にある木の東側の幹が間近に映っています。樹皮の特徴からして間違いありません」 緑玉郎は無駄に詳しく紅茶郎の居場所を指摘した。投稿者:クロノイチ...
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ほぼ年中無休(収入を伴わないボランティア含む)の僕ですが、今日は珍しく仕事が少なかったので、夕方一時間ほど頑張ってみました。 場所は自宅真裏の国道の工事現場。未舗装で工事は休止中。立入禁止ではなく、自由に入ることができます。勿論、人も車も通りません。 今までそこへ行かなかったのは、単にシロツメクサが生えていることに気付いていなかったからです。 今回試しに入ってみて、そこそこあることがわかりました。...
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挑戦隊チャレンジャー・完全版 第二話「謎の戦神現る」 その2 (小説)
鴨見季彩は緑玉郎に向かって、ムッとした表情でこう言った。「緑先輩! わたしは、びすかに大事なことを忠告しようとしてるんですから、勝手に入り込んできて、茶化さないでください!」「茶化す? 僕は心の底からのお茶好きですから、お茶と化せるものなら化したいと思っていますが、さすがに僕の科学力でもそれは無理ですね」 玉郎が肩をすくめる。投稿者:クロノイチ...
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Photo by Kuronoichi 撮影場所: 富山県 某所しだれ桜が咲き始めたので、今年はライトアップをしてみました。 まだ五分咲き程度なのですが、まあまあ綺麗です。 満開にはあと二日といったところでしょうか。まあ、自宅の敷地内の桜なので、見物客は誰もいません。 サクラさえいません。 自己満足ですね。さて、雑草が生い茂り始める今日この頃。 そろそろ毎年恒例の四つ葉探しとまいりましょうか。 今年こそ七つ葉以上を...
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挑戦隊チャレンジャー・完全版 第二話「謎の戦神現る」 その1 (小説)
黒烏龍が大きな湯飲み茶碗になみなみと注がれた凍頂烏龍茶をすすりながら、悔しそうに言った。 「茶飲み話といっても、負けちまった後だからなあ。愉快な話にはならんよな」 「龍さんは特にコテンパンでしたからね。得意とする卑怯な闇討ちが全然通用しませんでしたし」 玉露を煎れるための湯冷ましをしている最中の緑玉郎が辛辣な台詞を吐く。投稿者:クロノイチ...
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挑戦隊チャレンジャー・完全版 第一話 「襲来! コーヒー党」 その5
クレーターの底のコスタリーカの目に輝きが戻った。 おもむろに立ち上がった次の瞬間、背負ったリュックサックからのジェット噴射で地上に飛び出し、挑戦隊の行く手に立ちはだかる。 (しまった、退路を断たれた) レッドダージリンは自分の判断の遅さを悔やんだ。「なかなかやりますね。あと五パーセント威力が大きかったら、あたくしといえども無事では済まなかったでしょうね。── でもここまでですよ」 じりじりとコスタリ...
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挑戦隊チャレンジャー・完全版 第一話 「襲来! コーヒー党」 その4
挑戦隊としての初めての戦闘。 それは実にあっけないものだった。 コスタリーカの合図で、いかにも戦闘員風の男達がわらわらと地下から湧いて出たのだが、はっきり言って弱過ぎて戦いにならないのだ。 どうやら相手は、茶色の全身タイツにコーヒー豆を象ったお面をかぶっただけの普通の人間らしい。 各人が常人のおよそ十倍のパワーを持つ挑戦隊に到底敵うわけがなかった。 軽く撫でてやれば、それで簡単に何メートルも吹っ飛...
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挑戦隊チャレンジャー・完全版 第一話 「襲来! コーヒー党」 その3 (小説)
コーヒー党首領・キリマンジャロの襲来から一か月後。 対コーヒー党用戦闘装備である「チャレンジスーツ」が完成した。 玉郎がいつも着ている戦闘学生服をヒーローっぽいデザインに手直ししただけだったため、かなり短い開発期間で済んだようだ。 これを着装することで、誰でも通常の十倍の力(玉郎のみ強化服の重ね着がプラスに働き、通常の百二十倍の力)で戦うことができる。投稿者:クロノイチ...
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挑戦隊チャレンジャー・完全版 第一話 「襲来! コーヒー党」 その2 (小説)
挑戦部がコーヒー党の存在を初めて知ったのは、半年前の四月。挑戦部創部記念茶会でのことだ。 それは、学園内の日本庭園に朱傘と毛氈をしつらえての野点(のだて)だった。 点前は茶道裏表千家(ちゃどう・うらおもてせんけ)家元・千宗者(せん・そうじゃ)の孫娘であり、生徒会長でもある千宗華(せん・そうか)(高等部三年生)による本格的なものである。 ちなみに裏表千家は、明治時代にたまたま 「千」 という名字を付けた...
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挑戦隊チャレンジャー・完全版 第一話 「襲来! コーヒー党」 その1 (小説)
時は近未来。 ここはとある都市の郊外にある全寮制中高一貫のマンモス校・私立セントバーナード学園。 その広大な敷地の一角に「挑戦部」の部室はある。校舎から完全に独立した巨大かつ極めてユニークな一戸建だ。 その姿はまさし く「犬の顔をしたスフィンクス」 以外の何物でもない。さらには全ての面が金属でできており、実にメカメカしかった。空想の世界ならば間違いなく犬型巨大ロボットとして起動するであろう威容である...
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数年前から我が家の軒先にコウモリがやって来て、大量のフンをまき散らしていくようになっていました。 フンには病原菌がいるというので来る日も来る日もコンクリートの上を掃き掃除です。 もちろん対策を何もしなかったわけではありません。 コウモリが嫌うとされるミントの香りをスプレーで連日大量散布し、超音波の撃退装置を二台も設置し、明るいところが嫌いかもしれないと、エサとなる虫が集まるリスクを覚悟でLED照明...
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息子のリクエストで夕食はラーメンということになった。 途端に妻が張り切り始め、冷凍庫から得体の知れない骨を大量に引っ張り出してくる。俺は、そいつが寸胴で煮込まれる寸前に身体を張って阻止した。 深夜にたたき起こされて「スープの仕込みに六時間掛けましたのよ。どうぞ召し上がれ」なんて言われても辛いだけだからだ。 第一、それまで空腹でいろというのもひどい話である。投稿者:クロノイチ...
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幻三郎旅日記 第二話 「決闘! 二十四 対 一」 その4 (小説)
二日後。 霧ヶ谷一風斎は、新たな当主となる人物の住む島にやってきていた。 中国地方の日本海側に浮かぶ小さな島々のうちの一つである。名を御島という。 海岸の周囲をぐるりと岩礁に取り囲まれており、その外側の海は一年を通してずっと波が荒いため、地元の漁師すら近づけない所だ。 遙か遠い昔、御島は本州と陸続きだった。地殻変動で海中に没した岬の最奥部が、島となって残ったのである。 その岬こそ、かつて岬護家と衛...
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