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~上京した甥に東京をいばる知り合いの叔父~ 「うちの叔父さん、東京のこといばるんだよな」…大学進学の為に、北海道から上京した知り合いの黒田さん(仮名)のぼやきです。東京はすごい都会だろう、北海道は問題にならない。 言外にこのような差別意識が感じられたのでしょう。彼の親戚ということで下宿も紹介してもらっていました。 お世話になったとはいうものの、この叔父と甥の会話はそれほど楽しいものではなかったよ...
~「家は○○です。田舎者ですがよろしくお願いします」~ ○○というのは名古屋の近くにある人口10万前後の都市の一つです。中学校の同級生の一人である大山さん(仮名)という女子生徒の自己紹介で発せられた言葉です。 新しいクラスがスタートすると、大抵どこの学校でも自己紹介をしますね。冒頭の言葉は最初の学活のときに発せられた彼女のものです。 そのときの学級担任はすかさず 「〇〇は田舎ではない」 と一言だけ言い...
第1章 昭和中期 8 地域差別(1) 謝花昇(じゃはなのぼる)
~名古屋弁はいかんで~ 僕は名古屋生まれなので、小さいときからごく普通に使ってきた言葉です。だから親しみを感じます。 ところが他県出身の知人、大原さん(仮名)の言葉です。 「・・・・だがや」 「がや、はいかんで」 名古屋弁という一つの方言を悪い言葉と決めつけた発言です。 そういう彼自身もかなりなまった方言を使っていました。その方言は良いというのです。 自分の価値観に凝り固まった偏見がなせる業です...
~大都市に住む優越感~ 僕はこれまでの間、東京や名古屋などの大都市、地方の中小都市、そして人口わずか数千人の農村などに、進学や就職に伴って次々に移り住んできました。その中で出会った知人の一人に白川さん(仮名)がいます。 彼は北海道から、大学進学のために上京していたのです。埼玉県に住む叔父に下宿を紹介してもらったりしながら、他にもいろいろお世話になっていたそうです。 ところが、彼の口からはこんなボヤ...