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戎館(えびすかん)は、日本統治時代の1935年に建てられた洋画専門映画館「戎座」のリノベーションである。 当時は映画館として使用されていたが、1961年に廃止された。 その後、歴史的建築物として保存され、2021年にリノベーションされてオープンした。 現在、戎館は台湾の名物ソーセージ会社「黒橋牌」によって運営されており、1階に伝統的な食品や土産物を販売するショップ、2階にはカフェと展示スペースが設けられている。(訪問年月:2023年12月) △リノベされた戎館の外観。 △当時の映画館時代の雰囲気を残しつつのカフェ。 △伝統的な食品や土産物のショップ。 △階段室にあるレリーフ。 △当時のチケット…
温泉でゆっくりしてから、じっくり味わう【少師禅園(北投張学良軟禁旧居)】@北投
少帥禅園は、日本統治時代の1920年に建てられた温泉旅館「新高旅社」をリノベーションし、1986年に公開された施設である。当時、この建物は北投温泉地で有名な高級旅館として利用されていたが、第二次世界大戦末期には特攻隊員が出撃前に滞在する休息所として使われ、その後、1960年代には中国近代史を代表する軍人であり政治家であった張学良夫妻の軟禁場所となった。 ここでは、日本式の木造建築と庭園があり、当時の日本建築の美しさを今に伝えている。この施設には、張学良夫妻の暮らしを再現した展示エリアや、レストラン、茶房、個室温泉風呂、足湯など、歴史を感じながらくつろげる空間が整備されている。(訪問年月:202…
警察署が文化運動の博物館に生まれ変わった【台湾新文化運動記念館】@台北
台湾新文化運動記念館は、日本統治時代の1933年に建てられた台北北警察署で、リノベーションされ2018年にオープンした。当時は警察署であったが、1998年に台北市の市定古跡に指定され、2018年には記念館として開館している。 建築的な特徴として、日本統治時代の官公庁建築に見られるベージュ色のタイル張りの外壁がある。この施設には、当時の拘置室や水牢(水牢獄)を再現し、台湾新文化運動に関連する展示を行うスペースが設けられ、台湾の歴史や文化運動に焦点を当てた特別展や講演会が開催され、台湾の近代史を深く理解することができる。(訪問年月:2024年2月) △ベージュ色のタイル、曲線の壁、列柱、縦長窓など…
道禾六藝文化館は、日本統治時代の1937年に建てられた台中刑務所演武場と隣接する刑務所職員が住んでいた日式住宅(日本家屋)で、リノベーションされ2015年にオープンした。当時は刑務官や警察官の武道訓練施設であったが、戦後に役目を終え、一時的に地元の学校の体育館や倉庫で使用された後、2012年には台中市の文化資産に登録されている。 これらの施設では、六藝(礼、楽、射、御、書、数)をテーマにした展示や茶道や書道などの体験プログラムが提供されている。(訪問日時:2020年2月) 刑務所敷地内にあった職員用の日式住宅(日本家屋)のリノベーション「国家漫画博物館園区」は、すぐ隣に。 www.tjcrea…
レンガづくりの小学校が庁舎になり美術館として再生【台北市当代芸術館】@台北
台北当代芸術館(台北當代藝術館、MOCA)は、日本統治時代の1919年に建てられた建成尋常小学校であり、リノベーションされ現代美術館として2001年にオープンした。戦後は、台北市政府庁舎として使用されていたが、1994年に廃止され1996年に台北市の史跡(市定古蹟)として登録された。 この建物は赤レンガや石材の構造で、シンメトリーなデザインや優雅なアーチ形の窓など、西洋建築を模したもので、当時の小学校としてはモデル的で数少ないものであった。 この美術館では、国内外のアーティストによる絵画、彫刻、映像、インスタレーションなど多岐にわたる現代アート作品が、元校舎の教室や廊下といった空間を活かす形で…
かつての林業の記憶をめぐる日本時代のリノベ【羅東林業文化園区】@羅東
羅東林業文化園区は、日本統治時代の1921年から稼働した林業拠点で、さまざまな施設がリノベーションされ2004年にオープンした。当時は森林鉄道を利用して運ばれる木材の集積と輸送の拠点として、羅東出張所・木材集積場・貯木池・倉庫・線路・日式住宅(日本家屋)の職員宿舎などがあったが1976年に廃止され、2004年に貯木池が歴史建築に登録されてから、2012年までにこの園区内の日式住宅など5件が歴史建築に登録されている。また、2012年にはこの園区全体が文化景観に登録された。 現在、このエリアは林業の歴史を紹介する展示施設で、古い写真や資料、林業で使用された工具や機械が展示されている。また、森林鉄道…
昔なつかしの樟脳をつくっていた工場リノベ【国立台湾博物館南門館】@台北
国立台湾博物館南門館は、日本統治時代の1899年に建てられた専売局台北南門工場であり、リノベーションされ2013年にオープンした。 当時のこの工場は、日本統治時代に台湾総督府が設立した官営工場で、台湾における近代的工場の先駆けであった。また、台湾総督府専売局による樟脳とアヘン生産拠点であり、その独占事業を象徴する施設でもあった。戦後は台湾省樟脳廠として存続したが、1967年に民営化され工場は廃止され、台湾省食品工業研究所として利用された。それも1980年に廃止され、1998年には国定古蹟に登録されている。 リノベされた主な建物は約5,300㎡の敷地内にある、赤レンガ造の樟脳倉庫「紅楼」(191…
日本統治時代の日本家屋群のおしゃれなカフェリノベ【青田茶館・青田七六(青田街)】@台北
青田街は、日本統治時代に多くの日式住宅(日本家屋)が建てられた歴史的な街区である。10を超える日本家屋がリノベーションされ2010年以降オープンしてきている。 当時は、日本人の学者や公務員が多く住んでいたことから「学者街」とも呼ばれた住宅街で、木造平屋建ての構造と、和風の庭園を活かして、カフェや茶屋、展示スペースなどにリノベされている。 青田街にあるリノベ初期の代表的なものには、台湾茶の試飲や茶道具の展示がある「青田茶館」、カフェと当時の部屋展示がある「青田七六」がある。(訪問年月:2017年3月) △青田茶館のアプローチ部分。繊細な要素が心地よい。 △日式住宅(日本家屋)がリノベされた青田茶…
随所に日本統治時代のデザインが残る美術館【嘉義市立美術館】@嘉義
嘉義市立美術館は、日本統治時代の1936年に建てられた台湾総督府専売局嘉義支局庁舎で、リノベーションされ2020年にオープンした。当時は、塩や樟脳、タバコ、アルコール類など専売品の管理と販売を担う施設であったが、専売局としての役割を終え、2000年に嘉義市の市定古蹟に登録された。 市定古蹟に登録され、リノベの本体ともなっている建物は、当時台湾総督府専売局技師であった梅澤捨次郎の設計によるものである。この建物は鉄筋コンクリート造3階建て、平面はL字型で、弧形を描いた外壁、帯状の庇が水平線を強調している。外壁材は北投産のスクラッチタイルが使われ、日本統治時代の古典建築様式からモダニズム建築様式への…
1915年から続く新古典主義建築の国立博物館【国立台湾博物館本館】@台北
国立台湾博物館本館は、日本統治時代の1915年に建てられた台湾総督府博物館で、リノベーションを経て1999年にオープンした。当初は「台湾総督府博物館」として設立されたが、戦後の1949年に「台湾省立博物館」に改名され、さらに1999年に現在の名称になった。 1998年には国定古跡に登録されている。 建物は、新古典主義建築スタイルで、列柱で構成される荘厳な外観やシンメトリーな構成、美しいステンドグラスが特徴的である。 この博物館本館には、台湾の自然史や考古学、先住民族の文化の展示がある。また、国立台湾博物館全体では、この本館のほかに、古生物館、南門館、鉄道部園区といった分館が台北にある。(訪問年…
剝皮寮歴史街区は、9世紀初頭に形成された地域で、清朝時代から日本統治時代にかけての伝統的な建築様式を持つ建物が多く、それらの街並みを残しつつ街区全体でリノベーションされ2009年にオープンした。当時は、台北市万華地区の商業と生活の中心地であったが、1980年代に衰退し、2003年には市の歴史建築に登録されている。 街区の特徴は、一階を店舗、二階を住居として利用する「下舗上居」あるいは、道路側を店舗、奥側を住居とする「前舗後居」と呼ばれる建物が短冊状に連なって構成されていることにある。建築様式的には、清時代の「閩南(びんなん)式」建築の伝統的な要素と、日本統治時代に取り入れられた「バロック様式」…
台湾の教育、医療、文化の歴史が学べる町屋リノベ【台北市郷土教育中心】@台北
台北市郷土教育中心は、清代の後期からある剝皮寮歴史街区の一部で、リノベーションされ文化展示施設として2006年にオープンした。 短冊状に連なる2階建て町屋群の道路から反対側の奥の部分が取り壊され、中庭を形成するように全体がリノベされている。アーチ型のアーケード通路は2階部分にも残され、当時の建築様式や雰囲気を味わうことができる。 この施設には、台湾の伝統文化や地域の歴史、教育の歴史、台湾の医療の歴史を学ぶための展示エリアが設けられている。(訪問年月:2017年3月) △中庭からみた施設全体像。短冊状の区切りが赤レンガの柱状に。奥に見える屋根の形のところまで、建物があった模様。 △中庭の別角度か…
かつての製糖工場にあったレンガ建物、日本家屋のリノベ【総爺芸文中心】@台南
総爺芸文中心は、日本統治時代の1912年に建てられた明治製糖株式会社の総爺工場と本社をリノベーションしたもので2001年にオープンした。1993年に工場は閉鎖され、1999年には紅楼事務所、工場長宿舎、招待所、日式庭園、百年樟樹群などが県定古蹟に登録されている。 赤レンガ造りの事務所「紅楼」、工場長のための日式住宅(日本家屋)や和洋折衷の住宅など、さまざまな様式の建物が、リノベされ、特別展や工房、地方文化館、国際芸術村などの機能となり、芸術文化を持続、発展させる施設となっている。(訪問年月:2024年4月) △「紅楼」と呼ばれる園の入口にある赤レンガづくりの建物。当時は事務所。 △「紅楼」での…
製糖、製紙工場跡地を市民が憩える公園としてリノベ【屏東県民公園】@屏東
屏東県民公園は、日本統治時代の1909年から操業された台湾糖業股份有限公司(台糖)の製糖工場と製紙工場で、その跡地が公園としてリノベリノベーションされ2021年にオープンした。工場は1994年に廃止され、2014年には歴史建築に登録されている。公園の全長は約1.2kmの線形で、総面積は約20haにもなる。 その園内には、保存された倉庫のほかに、製糖工場時代の地下室「地坑」や、遺構を再利用した舞台劇場である「地景劇場」などがある。また、随所に散策、休憩、運動、遊戯ができるスペースが設けられている。公園内で産業遺産の構造物を活用し、それらの活動の場を提供したことによって、2021年に日本のグッドデ…
桃園市の未来交通計画が知れる駅倉庫リノベ【桃園軌道願景館】@桃園
桃園軌道願景館は、日本統治時代の1936年に新竹州農民協会によって建てられた桃園農場肥料配給所をリノベーションして2018年に鉄道博物館としてオープンした。かつては工場、国際通運(1938年日本通運に改組)の倉庫など3棟で構成されていた。工場には発電機や肥料を作るための機械があり、倉庫には肥料が保管され、新竹州の農家に販売されていた。戦後は台湾省急行公司の桃園貨物倉庫に移管された。2016年には歴史建築として登録されていた。 倉庫は日本統治時代の赤レンガ造りの建物で、木造トラス屋根やアーチ型の装飾が特徴である。屋根にある通風を考慮した三角窓、レンガ壁、「桃園7号」の看板などの歴史建築としての痕…
台湾を知るならこの歴史を知ることはかかせない【二二八国家記念館】@台北
二二八国家記念館は、日本統治時代の1931年に建てられた台湾教育会館であり、リノベーションされ2011年にオープンした建築物である。当時は教育会館として利用されていたが、その後、台湾省参議会の議事堂や米国文化センターとしても使用され、1993年に三級古跡に登録されている。 この施設には、二・二八事件に関する常設展示や特別展示を行う展示エリアが設けられており、歴史教育と人権啓発を目的としている。また、地域文化を紹介する多機能ホールや学術的議論を行うスペースもある。(訪問年月:2024年2月) △正面ファサード。日本統治時代の公共建築の様式。 △L字型平面をしている中庭側のファサード。 △展示空間…
レンガ造りの公会堂が展示施設にリノベーション【国立新竹生活美学館】@新竹
国立新竹生活美学館は、日本統治時代の1921年に建設された新竹公会堂をリノベーションし、2022年にオープンした複合文化施設である。日本統治時代には、演講、展覧、文教活動など多彩なイベントが開催され、戦後は新竹県政府中山堂として利用され、2011年には歴史建築として登録されている。建物は、帝冠様式(和洋折衷)で、赤レンガの外壁、アーチ型の柱廊、装飾が施された壁面などが保存された。 この施設では、生活美学の推進、文化芸術の展覧・公演、文化創意産業の育成、コミュニティの活性化など、多岐にわたる活動が展開されている。 (訪問年月:2023年8月、2024年8月) △ゲートから元新竹公会堂をみる。建築…
鉄道好きにはもちろんリノベ好きにもたまらない【国立台湾博物館鉄道部園区】@台北
国立台湾博物館鉄道部園区は、日本統治時代の1920年に全体が完成した旧台湾総督府鉄道部庁舎をリノベーションしたもので、2020年にオープンした。戦後は台湾鉄路管理局の庁舎として使用されていたが、1990年に閉鎖され、 2005年には国定古蹟に指定されている。 約1.7haの園区内には、旧鉄道部庁舎のほか、食堂、八角楼、電気室、工務室、戦時作戦指揮センターなど、国定古蹟に指定された歴史的建造物が点在していて、それぞれ博物館機能やショップなどにリノベされている。 展示内容は、台湾の鉄道発展の歴史や技術、社会への影響の展示や、鉄道関連施設、設備の修復展示などである。1970年代の台北駅周辺を再現した…
台中にもある製糖工場の名残り【帝国製糖工場台中営業所】@台中
帝国製糖工場台中営業所は、日本統治時代の1935年から稼働した帝国製糖株式会社の台中工場を複合施設にリノベーションしたもので、2019年にオープンした。 戦後は台湾糖業公司の一部として運営され、1990年代以降、製糖工場の閉鎖に伴い、一帯の大部分の建物が取り壊されたが、この営業所だけが残された。その後、2007年に台中市の歴史建築に指定されている。建物の外壁は国防色と言われる薄茶色の外壁タイル、幾何学模様の装飾が特徴的なアール・デコ様式である。 館内には、製糖産業の歴史展示のほか、イベントスペース、地元クリエーターの工房、カフェ、レストランなどが置かれている。(訪問年月:2024年2月) △外…
たばこの生産工程の展示と美術館が一体化した【太平買菸場】@台中
太平買菸場は1955年に建設され、当時はタバコ農家からのタバコの葉を鑑定・取引する施設として機能していた。1994年に閉鎖され、2013年には歴史建築として登録されたものをリノベーションし、2018年にオープンしている。 太平買菸場は、国際的に著名な芸術家である陳庭詩の作品を展示するエリア、たばこの生産過程や取引工程を展示するエリア、地元の芸術家やクリエイターの作品を展示するエリアの3エリアに分かれている。また敷地内には、たばこ葉の成長過程を観察するプランターも設置されている。(訪問年月:2024年5月) △国際的に著名な芸術家である陳庭詩の作品を展示するエリア。 △たばこの生産過程や取引工程…
壢小故事森林は、日本統治時代の1917年に建設された3棟の日式住宅(日本家屋)で、中壢国民小学の教職員宿舎だったものをリノベーションしたものである。2015年には、桃園市により歴史建築として登録されている。 園内の3棟は、2戸一棟の「森之學」が展示スペース、単棟の「森之閱」が親子読書室、連棟式の「森之食」が宇治抹茶専門店のカフェとして利用されている。「森之食」の屋根には展望デッキが設けられていて、3棟の空間構成、黒瓦と赤瓦が融合した屋根の景観、日式建築と台湾特有の建築様式の調和の様子がよく分かる。(訪問年月:2024年2月) △「森之學」と「森之閱」をつなぐウッドデッキから「森之食」をみる。展…
かつての銀行を体験しながらの恐竜!【国立台湾博物館古生物館】@台北
国立台湾博物館古生物館は、1933年に建設された勧業銀行台北支店をリノベーションして2010年にオープンした。古生物館とはいうものの、1階には金融機関として使用されていた当時の金庫室が保存展示されており、金融の歴史も学ぶことができるユニークな施設である。 建物はコリント式の柱、シンメトリーなファサードなどの新古典主義建築の特徴を持ち、荘厳な雰囲気を醸し出している。建物内部は吹き抜けの広々とした空間が広がり、巨大恐竜や古代生物の骨格標本など展示模型を際立たせる設計となっている。(訪問年月:2024年4月) 国立台湾博物館本館はこちら↓ www.tjcreativeculture.com △建物の…
壢景町は、日本統治時代の1914年に建てられた中壢派出所警察官のための日式住宅(日本家屋)による寄宿舎群のリノベーションで2019年にオープンした。戦後も警察宿舎として利用され、2012年には、桃園市政府により歴史建築として登録されている。 壢景町の敷地内にはリノベされた3棟の日式住宅があり、イベントやワークショップもできる「町之美」(A棟)、カフェレストランの「食在地、食當季」(B棟)、地産地消の地元特産品を扱う「買在地、買有機」(C棟)からなる。 民主化運動の歴史とは、この地で1977年の台湾の民主化運動である中壢事件が起こったことに由来する。(訪問年月:2024年2月) △カフェレストラ…
巨大工場を活かした映画館、巨大書店、飲食、ショップの集合【MLD 台鋁生活商場】@高雄
MLD台鋁生活商場は、元々は日本統治時代に建設されたアルミニウム工場で、これをリノベーションして2015年にオープンした複合商業施設である。約4haという巨大な敷地にある施設内には10のスクリーンがある映画館、大型書店、カフェ、フードコート、多彩なショップ、バンケットホールなど、多くのエンターテインメントと文化、商業的要素を備えた空間が広がっている。MLD はMetropolitan Living Developmentの略であるように、このような複合によって既存の施設にはない新しいライフスタイルを提案する複合施設になっている。 この建築は、鋼鉄構造による大空間をつくる工業建築が保存活用され、…
保存状態のよい車両の展示もある【哈瑪星鉄道文化園区+旧打狗駅故事館】@高雄
哈瑪星鉄道文化園区は、1900年に開業した高雄港駅(旧称:打狗駅)と線路の跡地につくられてた。歴史館として残す他、車両の展示がされる文化園区である。 2008年に駅としての役割を終えた後、高雄港駅舎は鉄道の歴史を紹介する旧打狗鉄道故事館として2010年にリノベーションされた。広大な園区内には当時の線路や貨車が保存されており、訪問者は自由に散策することができる。(訪問年月:2024年8月) △広大な敷地の中に当時の機関車が保存されている。 △旧駅舎の方向を見る。 △駅舎プラットホームにも展示。 △大正時代に製造され、SL終焉まで活躍した貨物機9600形の展示。 △歴史を伝える旧打狗駅故事館の入口…
建物まるごと鉄道ジオラマが楽しめる【哈瑪星台湾鉄道館】@高雄
哈瑪星台湾鉄道館は、駁二芸術特区内で2016年にリノベーションされた駁二蓬莱倉庫街の一棟を用いた鉄道博物館である。高雄市立歴史博物館が運営している。 館内の最大の特徴は、HOゲージの台湾全土の鉄道風景を再現したジオラマである。展示面積は約330㎡で、200以上の街並みが細部まで表現され、31種類の模型車両が走行する。 また、当時の鉄道施設や鉄道歴史の展示があるほか、ミニ電車「哈瑪星駁二線」に乗車することもできる。(訪問年月:2024年8月) 駁二蓬莱倉庫街については↓ www.tjcreativeculture.com △リノベーションされた駁二蓬莱倉庫街の並び。 △台湾鉄道館の入口。 △機関…
現役の消防署で台南の消防とその歴史を体験【台南市消防史料館】@台南
台南市消防史料館は、日本統治時代に建設された旧台南合同庁舎をリノベーションし、消防署としての機能を残しつつ、一部を消防史料館として2019年にオープンしている。もとの建物は、1930年に建設された火見楼と呼ばれる火の見やぐらを中心に、1937年に増築された合同庁舎を含む建築である。合同庁舎はかつて消防署を含む行政庁舎であったもので、台南市はこれを1998年に市定古跡に登録している。 火見楼は防火監視のための約20mの高層の建物で当時の最新技術でつくられた。合同庁舎は左右対称のデザインで火見楼を囲むように配置されており、建築デザインは、近代的意匠と機能性が調和しており、日本統治時代の官庁建築に共…
スローライフをテーマにしたエリアリノベが待ち遠しい【台東北町日式宿舎群】@台東
台東市の「北町日式建築宿舍群」は、日本統治時代の1940年代初頭に建設された日式住宅(日本家屋)の官舎群で、戦後は高校の教員宿舎としても利用されていた。台東県政府はこれら17棟の日式住宅群を歴史建築として2007年に登録した。 その後、有名なホテルブランド「雲朗観光グループ」が11棟をリノベーション、運営することとなり、2024年から順次オープンする予定である。リノベ後は、スローライフをコンセプトに11棟がそれぞれホテル、和食レストラン、カフェなどになる計画で、完成楽しみである。 △158㎡の床面積がある最も位の高かった官舎の全体像。 △その別角度から。 △室内も当時の様子にリノベ。 △縁側と…
日本家屋を白く塗ってデザインした!?【専売局台東出張所宿舎】@台東
専売局台東出張所宿舎群は、日本統治時代に建てられた日式住宅(日本家屋)である所長宿舎と独身寮のリノベーションである。所長宿舎は1937年にでき、83㎡の大きさがある。独身寮の方は1938年にでき、その後1941年に増築されて107㎡となり、その中に3部屋があり3人が住んでいてた。なお、専売局台東出張所は、台東の煙草酒類の専売事務を管理する機関であった。 2002 年にこれらの宿舎は台東県政府により歴史的建造物に登録され、その後、リノベーションの後、行宣センター、台東県童話館、図書館として2007年にオープンした。ただ、2016年の台風による甚大な被害を受けたが、その修復には資金調達も含めて時間…
歴史建築がダイナミックな図書館と歴史を伝える博物館に【台南市中西区図書館+二二八紀念館】@台南
旧台南州会は、日本統治時代の昭和10年(1935年)に台南州庁の付属施設として建設され、2004年には市の文化財に指定されていた。そして、この建物は、リノベーションされて、台南市中西区図書館(2,3階)と二二八紀念館(1,2階)が同居する形で2022年にオープンした。 中西区図書館の3階は、当時の日本式の小屋組みや壁面、丸窓を保存しながら、高い天井がうまく活かされた開放的な開架と閲覧スペースとなっている。 二二八紀念館は、文字通り1947年に発生した二二八事件に関する資料や歴史的背景を展示する施設であり、歴史的な建築物とともに、台南の歴史文化を学ぶ場となっている。(訪問年月:2023年12月)…
国家史跡のレンガ外壁が内部空間にリノベされた【國立臺湾文学館】@台南
国立台湾文学館は、1916年に建てられた日本統治時代の台南州庁をリノベーションし2003年にオープンした。戦後には台南市庁舎や空軍補給司令部として利用され、2003年には国家史跡に指定されている。 ここは台湾初の国家レベルの文学博物館で、台湾の多様な民族文化による文学遺産を収集し、展示や教育プログラムを通じてその魅力を発信している。館内には、文学に関する展示室、図書館、アートショップ、カフェが設けられている。 当時の建築としては、石造とレンガ造の外壁にマンサード屋根という3段構成のファサード、シンメトリー構成、半円形のアーチ窓、列柱がある西洋スタイルであった。リノベーションでは、旧建物の裏側に…
まち全体が木工芸産業の歴史を伝える博物館【大渓木藝生態博物館】@大渓
大渓木藝生態博物館は、台湾の木工芸産業の歴史と文化を保存・継承するため、街なかに残る歴史的建造物や街並み全体を博物館と位置づけたものである。そして、この地の日本式官舎群や公共施設が段階的にリノベーションされ、2015年から順次オープンしている。 大渓は、清朝時代から山岳地帯で伐採された木材を河川輸送する水運の拠点として発展してきた。日本統治時代にもその役割を維持し、木工芸産業が発展を遂げた。また、日本による灌漑施設の建設も進み、大渓には多くの日本人が暮らしていた。戦後、蒋介石が公会堂を別荘として利用するなど、台湾の近現代史を象徴する地でもある。木工芸産業で栄えた大渓であったが、鉄道の普及や水運…
廃校小学校をリノベして文化的ランドマークとなる【太平青鳥書店@旧太平国民小学校】@基隆
太平青鳥書店は、旧太平国民小学校の校舎をリノベーションして2021年にオープンしたブックカフェである。太平国民小学校は1968年に開校し2017年に閉校となっていた。閉校後は、基隆市と青鳥書店が協力したリノベーションが進められ、一画の3層分(1階から3階)に書店が入居する。それ以外には、外壁はピンクから白色に塗り替えられ、アート的な要素や、かつての小学校の雰囲気を残すような要素を活かしたデザインとなっている。 書店内には基隆に関する書籍や海洋文学、建築に関する本など約2,000冊が揃えられ、アートイベントの会場にもなるなど、多目的な文化拠点としても機能している。 △書店内の様子。青鳥をモチーフ…
正濱漁港彩色街屋は、衰退した正濱漁港に面する16軒の建物がそれぞれ異なる鮮やかな色で彩られた一帯である。 正濱漁港はかつて基隆市の漁業拠点として栄えていたが、漁業の衰退や港湾機能の移転により活気を失い、老朽化が進んでいた。2017年、基隆市政府が漁港再生プロジェクトを開始し、地元住民と協力して建物の外壁をカラフルに塗装することで、新たな観光資源として注目されるようになった。これらの建物群や周辺にはカフェやレストランが点在しており、美しい景色を眺めながら食事や休憩を楽しむこともできる。 2019年、国際景観建築士会景観大賞のコミュニティ造営部門で優秀賞を受賞している。(訪問日:2024年11月)…
原住民文化も継承される製糖工場のリノベ【台東糖廠文創園区】@台東
台東糖廠文化創意産業園区は、かつての製糖工場がリノベーションされた施設である。この建物は1913年に建設され、日本統治時代には「台東製糖株式会社」に属し、1957年にはパイナップル工場も併設して東部のパイナップル産業を支えたが、1996年に操業を停止した。2004年には歴史建築に登録されている。 この園区には大小55もの向上や倉庫・建物が残っており、そのうち約30がリノベーションされている。それらは、地元の文化創造産業を推進するための台東のアーティストやクリエイターたちの木工工房、伝統工芸品の展示・販売スペースである。 また、原住民の工芸品体験や芸術文化パフォーマンスの場としても利用されている…
台南美術館第一館は、日本統治時代の1931年に建設された元台南警察署を美術館にリノベーションしたものである。元の警察署は、数々の増築を経て複雑な2階建ての建物となったが、それでも、警察署としての機能としては足りなくなったため、別の場所に移転されたことによって役割を終えた。1998年には台南市の古蹟に指定され、リノベされて美術館として2019年にオープンした。 元の建物は、外壁にレンガが用いられたRC造の建物で中庭を囲む配置で、アールデコ調の建築様式を特徴としていた。これは、当時の台南州技師の梅澤捨次郎の設計である。 リノベーション設計では、この元警察署建物(旧館)の裏手に地上3階、地下1階の新…
客家文化と日本の伝統建築が融合する【花蓮市好客文化会館】@花連
花蓮市好客文化会館は、日本統治時代の1936年に、台北地方裁判所花蓮港支部の職員寮として建てられた日式住宅(日本家屋)2棟をリノベーションしたもので、2018年にオープンした。 かつて花連には多くの客家人が移住してきていた。その客家文化や歴史を展示し、さらに客家の産業振興を進めるための拠点としてリノベされている。この会館では、不定期に客家文化の展示会や関連講座、イベントが開催され、地元産の特産品も入手できる。(訪問日:2024年4月) △道路側からの日式住宅の外観。 △文化会館の全体像。 △会館の裏側の様子。 △路地を挟んで反対側の施設。 △正面エントランスから入ったホール。 △展示空間。 ↑…
文学をテーマに7つの日本家屋がリノベされた【台湾文学基地】@台北
台湾文学基地は、日本統治時代の1920~1940年代にかけて建てられた7棟の日式住宅(日本家屋)群をリノベーションし、台湾文学と歴史的建築を繋ぐ文化施設として、2021年に全面オープンした。 幸町職務官舍群と呼ばれるこのエリア(現在の泰安街、齊東街)は、日本統治時代の総督府の各職位の官僚の宿舎(日式住宅)が集積していた。戦後は、空軍司令官と副司令官の官邸(濟南路の2棟)、国民党の職員寮や台湾銀行行員の宿舎として使われた。1990年以降、取り壊しの危機にも瀕し、地域からのボットムアップでの保存活動が始まったエリアでもある。 北西の1棟は保存状態がよく当時の日式住宅の様子に再現された。その他の棟は…
路地を抜けると古い市場のリノベにクリエイティブ空間【新富町文化市場 U-mkt】@台北
新富町文化市場(U-mkt)は、1935年に新富町食料品小売市場として開設された公設市場がリノベーションされた複合クリエイティブ施設で、2017年にオープンした。大型商業施設の進出や周辺市場の影響により事業が停滞していたが、2006年には市指定古蹟に登録されていた。 この施設の中には、地域の文化や歴史を伝える展示ギャラリー、会議室、スタジオ/オフィス、カフェ、ショップ、クッキングラボ、など多機能な施設が同居していて、クリエイティブである。建物そのものは、馬蹄形をしており、そのの高い天井から差し込む光が、空間に明るい雰囲気をもつくり出している、敷地内には日式住宅(日本家屋)がリノベされており、現…
台北でおみやげを探すならかわいいショップが集まる【西門紅楼】@台北
西門紅楼は、日本統治時代の1908年に台湾初の公設市場として建設された歴史建築物をリノベーションしショップやカフェが集まる文化創意の複合商業施設として、2007年にオープンした。 建物は日本人建築家によるもので、入口ホールは東洋の風水思想をといれた八角堂(八角楼)、主体部分はキリスト教会から影響を受けた十字型(十字楼)をしており、東西の文化が融合した設計スタイルである。この市場は、当時は冷蔵設備を備えた画期的な施設であったが、戦後は国民党政府の所有となり「紅楼映画館」としてエンタメの場ともなっていた。建物の老朽化や2000年の火災などを経たが、1997年に台北市の古蹟に登録されていた。 施設に…
音楽フェス会場ふくむ旧台東駅周辺エンタメエリア【鐵花新聚落】@台東
鐵花新聚落は、2001年に新しい台東駅が完成したことによって廃駅となった旧台東駅エリアのリノベーションである。このエリアには、鐵花村音楽聚落(2010年~)、鉄道芸術村、TTstyle原創館、台東故事(歴史)館、台東県農漁物産館などの多くのエンタメ施設、商業施設が集まっている。 ここでは不定期に、音楽フェス、フリーマーケット、アートイベントが開催され、昼夜を問わず賑わいのあるエリアとなっている。(訪問日2023年10月、2024年11月) 鐵花新聚落を構成する鉄道芸術村についてはこちら ↓ www.tjcreativeculture.com △Mr. Cowという名のレストラン。夜景。 △クリ…
實町藝文中心は、日本統治時代我の昭和12年(1937年)に当時の市長公邸として建てられた日式住宅(日本家屋)とその隣にある3棟をリノベーションした文化施設である。戦後は台東市庁に引き継がれ、公務員寮として使用されていた。その後、2012年に台東県によって歴史建築として登録されている。 これらの建物は、約3600㎡の敷地の中に、4棟あり、それぞれの棟には2世帯が暮らすような平面計画であった。2022年にリノベーションが完了し、現在、建物そのものが歴史資料となる展示がされているとともに、その中の当時の暮らしの様子が分かる展示施設となっている。(訪問日:2023年10月) △当時の市長公邸の外観。 …
鉄道芸術村は、1922年から運行が開始された軽便鐵道の終着駅舎(旧台東駅)とその周辺にある鉄道遺構が文創園区としてリノベーションされたものである。 かつて、台東と花蓮を結ぶ台湾東部を走っていた台東鉄道は、台湾主要部の鉄道とは異なる規格であったため、1980年代から90年代にかけて新路線の建設が進み、台北や高雄などの主要都市と接続され、旧台東駅は2001年に廃止された。2002年にRC造の機関車庫が歴史建築に登録され、翌2003年から展示が始まっている。 現在、この鉄道芸術村には、駅舎(ホームや改札口)、RC造の機関車庫、当時の車両、木造建築の倉庫、燃料タンクなどの多くの鉄道遺構が保存展示されて…
日本の旧華族のための和と台湾が融合した別荘リノベ【逍遥園】@高雄
逍遥園は、日本統治時代の1940年(昭和15年)に浄土真宗西本願寺派法主・大谷光瑞氏の台湾における別荘であった。大谷氏は華族であったことから、その別荘は高級でとても個性的なものであり、台湾に多く保存活用されているいわゆる日式住宅(日本家屋)とは大きく異なっている。 戦後は国民党政府に接収され、その周辺も含めて眷村として発展したが、時代とともに老朽化し解体の危険性もあった。保存運動により、2010年には高雄市が歴史建築として指定、リノベーションにより2020年にリニューアルオープンしている。 敷地面積は5520㎡あり、建物は当時の日本の建築様式と台湾の文化的要素が融合した独特の風格を持っており、…
まだまだリノベ工事まっさい中【勝利星村創意生活園区(通海區)】@屏東
勝利星村創意生活園区を構成する3つのエリアのうちの通海區エリア。ここには、9軒の日式住宅(日本家屋)があり、現在もリノベーション工事が続いている。先行して道路側の3軒がレストラン、カフェ、デザインスタジオがオープンしている。 (訪問日2023年12月) 勝利星村創意生活園区全体の内容については、こちらから。 www.tjcreativeculture.com △先行オープンした道路側の外観。 △先行オープンのお知らせ。 △デザインスタジオが入居する。 △まだまだリノベーション工事中の様子。 △ガイドマップ。 ↑台湾にエールを
たくさんの日本家屋がおしゃれショップに【勝利星村創意生活園区(成功區)】@屏東
勝利星村創意生活園区を構成する3つのエリアのうちの成功區エリア。成功區は道路を挟んで、さらに3つのエリアに分かれている。園区の中には、22の日式住宅(日本家屋)がリノベーションされ、レストラン、カフェ、文化創意のグッズや地域の特産品を扱う多彩なショップが入居している。中には現在もリノベーション中の住宅がある。(訪問日2023年12月) 勝利星村創意生活園区全体の内容については、こちらから。 www.tjcreativeculture.com △ORIOLE CAFEという名のカフェ。典型的なリノベスタイル。 △リノベされた日式住宅の街並み。 △雑貨とファッションを扱うショップの外観。 △成功區…
とにかく日本家屋がたくさん3エリアで個性を競う【勝利星村創意生活園区 V.I.P Zone】@屏東
勝利星村創意生活園区は、もともと日本統治時代に屏東飛行場関連の宿舎群として建設された日式住宅(日本家屋)をエリア全体でリノベーションしたものである。 日本占領時代の1927年に、日本の陸軍飛行隊が屏東に駐したため、その軍人が暮らすため、屏東飛行場近くに100軒を超える官舎が建てられた。戦後は、国民党政権下で「眷村」として利用され、2007年には屏東県の歴史建築として登録されている。そして、大がかりなリノベーションがなされ、歴史と創意文化に触れられる施設として、2018年から順次オープンしていて、中にはまだリノベーション中の住宅もある。 勝利星村創意生活園区全体のエリアは、それぞれ離れて立地して…
埔心故事館は、日本統治時代の1907年に建てられた楊梅茶業改良場の職員宿舎だった日式住宅(日本家屋)のリノベーションと新築施設からなる茶與埔心地方文化園区である。 埔心は日本統治時代に台湾の重要なお茶生産地であり、この日式住宅はその役割から、2014年に歴史的建造物として登録されている。その後この施設は、これらの歴史をを伝える展示、茶文化の教育や研修、講演、体験ができる学びの場として2019年にオープンした。リノベされた日式住宅には、製茶試験場や製茶改良場としての歴史が展示されている。 △日式住宅の正面の外観。 △側面の外観。 △日式住宅の裏側の様子。裏側にウイングのように建物がでている。 △…
アートもおもちゃも楽しめ、アーティストが活躍するプラットフォーム【板橋435藝文特區】@板橋
板橋435藝文特區はもともと1959年に建てられた台湾國軍退除役官兵輔導委員會の会計士訓練センターをリノベーションしたもので、2014年にオープンした。1985年にセンターは廃止され、長らく放置されていたが、新北市の芸術文化振興の計画のもと、アートセンターとしてよみがえっている。 約4.6haの園区は、親子のための芸術、アーティストのための拠点を2大コンセプトとして構成されている。施設としては、芸術文化展示ホール、アーティストのスタジオ、湿地物語館、台湾玩具博物館、芸術教室、研究センターなど盛りだくさんである。 7つの展示空間をもつ芸術文化展示ホールは新古典主義の歴史的な建築物で、円柱と三角屋…
台中市第四市場は1932年(昭和7年)に「干城町消費市場」として、台中市の4番目の市場としてスタートし、長く地域の生活の中心地として機能していたが、周辺人口の減少などの影響で1970年代から次第に衰退し、一時的に放置されていた。 2015年に台中市の歴史建築に指定され、リノベーションを経て2021年に新たな文化拠点としてオープンした。 第四市場は、約300g㎡の日本式建築で、古い市場のレトロな雰囲気を残しつつ、若者向けのワークスペース、カフェ、工作室・イベントスペースが設けられ、歴史的な展示、地元クリエイターによるグッズ販売など、多彩なアクティビティがある。 △第四市場の外観。道路側の建物と奥…