引きこもりから復学した紬が直面する学校での疎外感。過去の同級生との衝突を通して、自分も誰かを無視していた事実に気づく成長物語。「あなたも誰かの石ころだった」現代の学校問題を深く描いた感動の創作小説第三十章。誰もが共感できる青春の痛みと成長を描きます。
元々ボーカルレッスンに関する事とカラオケのリポートを掲載していましたが、今は小説がメインになっています。色々感性やらなんやらと欠落している人間で、埋めたいとは思いますが埋まらない部分とも上手にお付き合いして生きていければと思っています。
ハートに火を点けて やんちゃな王子のための失われた王国 という長編小説が今のところ、自分にとっては代表作です。ハートの方は近未来をテーマにしたSF小説、やんちゃな王子は父親になりきれない男性が主人公で、家族の絆をテーマにした物語です。興味を持たれた方は、お読みくださると嬉しいです。
「いつもあなたはそこにいない。」僕は妻にいつもそう思われていた気がする。例えばいつもの定番のバラエティー番組を見ながらご飯を食べていてそれぞれ思ったことを言ったり冗談を言ったりしていている時間。たいていは妻が喋り、僕がそれに答える。ちゃんと
母が今日永眠した。朝、兄からの電話で起こされて知った。数日内には死んでしまうだろうと聞いていたので驚きはしなかった。すぐに施設まで駆けつけた。幸い霊安室に運ばれる前だったので最後のお別れが出来た。予想通り、泣くことはなかった。兄達も同様で、
最近行った医者の数が数知れない。人間ドックで腹部大動脈瘤が見つかったり、再検査でCTスキャンをしに行ってから色んな事が不安になってきた。兄に話したら多少医学の知識があるので腹部大動脈瘤があると脳にも動脈瘤がある可能性ができている可能性がある
今日、出社直前に母が危篤になったと兄から連絡があった。そのため、急遽仕事を休んで母の入院している施設まで駆けつけた。横浜から埼玉の春日部までなので、2時間半かかったので心配だったが幸い母はまだ生きていた。ついた直前は意識も朦朧で今にも死にそ
ちょっと時期が早いですがバレンタインデー向けに以前に書いた小説です。溶かされて型に入れられるチョコレートになった気分でお読みください。(笑)2月13日、カカ男は会社帰りに行きつけのショットバーに立ち寄った。軽く一杯やって帰る予定だったが、今
僕は大学を卒業してから1年だけ学習塾の先生をしていた。その理由は、前年の夏休みにカナダにホームステイをしていたことだった。カナダのトロントに母方に親戚がいて5週間くらい滞在をした。その時に日系人の集まりみたいなものが定期的にあって、現地の子
母が死に瀕している。末期の肝臓がんでもってあと一ヶ月。会社では何かあったときのために事前に数人に話はしたけど、友達にもまだ話せないでいる。今はホスピスのようなところに入居しているが治療行為はほぼ行っていない。痛みを緩和する治療だけだ。いつ死
ある日、シナプスは意を決したように雪壁を上方に向かって掘り始めた。ある程度掘り進めた所で、ついに雪壁は砕け散り視界が開けた。そこには満天の星空があった。辺り一面には深く雪が降り積もっていたが、誰もそこを歩いた形跡はなかった。水蒸気の結晶が、
「全ての物事の基本は道なんだ。道とは人として踏み行うべきもの、道理だ。道がなくては目的地には到達できない。君は今まで道を作るということがどういうことか、考えたことがあるかい?」シンは黙って首を振った。
僕は何かの理由で一人旅をしていて、まわりを山に囲まれた盆地のような所にある小さな町のホテルに泊まっていた。そのホテルは湖水の透明度が高い事で知られている湖に面していて、ロビーからはその全体像を見ることができた。というのは、そのホテルが町の風景に似合わない近未来的な構造をしていて、高層ビルと言っていい程の建物の外壁は全て硬質ガラスで作られていたからだ。
僕は離婚した妻の置いていったぬいぐるみをまだ捨てられずに持っている。たまに洗濯したりもしているし、Lineの待ち受けアイコンなんかにしたこともある。ただ友達に話すと絶対引かれると思うので話したことはないけど。それがのぽだ。
僕が20歳くらいの頃、実家はサリーという名前の中型の雌の柴犬を飼っていた。サリーは、ほぼ生まれ立ての状態で家にもらわれてきた。そのため今思えばめちゃくちゃ可愛い頃だったけど、当時の僕は、頼まれたら散歩に行く程度で、サリーの世話をあまり積極的にはしていなかった。
僕が可愛いが解らない人間だとはっきりと感じたのは28歳の時だった。きっかけは会社の同僚から昼休みにある漫画を見せられた事だった。時はバブル真っ盛り、同僚は不意に「少年ジャンプ」の見開きページを僕に見せて「これ可愛いと思わない?」と話しかけてきた。
僕は子供の頃から外人みたいとよく言われてきた。髪の毛が茶色く、色素みたいなものが全体的に薄くて目の色も薄い茶色で、肌も結構白かったからだ。友達は気を遣ってそういうことは言わなかったけど、知り合いがいないところに行くと、そう言われることがあって結構傷つく事があった。
父は僕がまだ幼い頃、寝る前によく天狗の話をしてくれた。詳細な内容は覚えていないけど、概要としては天狗が子供を山の中などにさらっていってしまう話だった。当時は僕はまだ3歳くらいだったので、おそらく最古の記憶の一つになる。
僕にはいつも隣の席の女の子を好きになってしまう傾向があった。その傾向は小学校くらいから始まり、社会人になっても続いた。彼女がいるときも結婚してからも。もちろんすべての女性を好きになってしまった訳じゃない。(それじゃ身も心ももたない...)
僕は生涯で一度だけ「かなしばり」にあったことがある。心霊現象ではないと定義されてはいるけれど、そのときの体験は簡単にはそうは思えないものだった。人の手のひらのようなものが僕の心臓のあたりに乗っており押さえつけれているような感覚があった。親指から小指の形まで感じられた。
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引きこもりから復学した紬が直面する学校での疎外感。過去の同級生との衝突を通して、自分も誰かを無視していた事実に気づく成長物語。「あなたも誰かの石ころだった」現代の学校問題を深く描いた感動の創作小説第三十章。誰もが共感できる青春の痛みと成長を描きます。
家族の愛の重さに気づいた16歳の紬。5年後の未来を見た彼女が選んだ道とは?父との別れ、家族への帰郷を描いた心に響く現代文学作品。引きこもり、家族問題をテーマに深い感動を与える創作小説の第二十九章。涙なしには読めない感動の物語をお届けします。
『犬のかたちをした記憶』第二十八章「そのままでいいよ」。変われない自分を誰かが愛してくれる──紬と沙梨、高志の優しい対話が、桜吹雪の中で描かれます。孤独と希望が交差する感動のシーンをぜひお読みください。
死んだ父が、夢の中で娘と再会する。桜舞う庭で交わす最後の会話。失った時間と向き合う、切なくも温かな短編小説です。「時を戻して――未来が閉ざされても、夢は過去を選ぶ。」
「高志と亮司の最後の別れ、そして娘への想いが奇跡を起こす感動の第26章。輪廻転生をテーマにしたSF小説『犬のかたちをした記憶』で描かれる、父の愛と友情の物語。」
高志と亮司がついにキドと対峙。娘に会うため何千もの魂を犠牲にするか、究極の選択が迫る。体育教師シナプスの正体が判明し、物語は衝撃の展開へ。神の領域に人は立ち入れるのか?父の愛と道徳的ジレンマを描く感動の第25章。
夜の雨。犬だったはずのサリーが少女の姿で現れた――。現実と記憶の狭間、父は娘のもとへ向かう。輪廻をめぐる感動のSF叙情譚。
高志はついにキドと対峙する。娘・紬の苦しい現実を映像で見せつけられながらも、父親としての愛を貫こうとする高志。しかしキドのスタンガンによって意識を失い、記憶を消されることに。「君の記憶に触れる、その一瞬のために」父の想いが描かれる感動の第23章。
高志は紬に会うため砂漠への旅を決意する。しかし倉庫で待っていたのは沙梨だった。彼女の正体はかつて愛した柴犬のサリー。二つの愛の間で揺れる高志の選択とは?感動の連載小説第22章。村上春樹風の幻想的な愛の物語が展開される。
亡き父への想いを胸に秘めた高校生・紬。古い柴犬のキーホルダーが微かに温もりを帯びたとき、静寂の中から懐かしい声が聞こえてきた。家族の中でひとり遠いところにいる少女の、心に響く物語。「犬のかたちをした記憶」第二十一章
仲間を失った高志が見つけた最後の手がかりとは?紬が握りしめていた小さなものに隠された、父と娘の永遠の絆。愛のかたちを発見する感動の第20章をご覧ください。
未練組解散の日、それぞれの想いが交錯する。砂漠に隠された世界の真実とは?過去と現在のあいだで揺れる心と、静かに進行する裏切りを描いた感動の第19章をお読みください。
「沙梨が涙ながらに語った衝撃の告白とは?高志の心に眠る大切な記憶が蘇る、感動の第18章。『心が通わない人間にしか分からないこと』の真意が、ついに明らかになります。」
キドの未来観測で絶望に沈む高志、亮司、修の三人。そんな彼らを救ったのは謎めいた少女・沙梨だった。手こぎトロッコで記憶の海を渡り、存在平面の境界を越える幻想的な旅。しかし沙梨には隠された秘密が…連載小説『犬のかたちをした記憶』第十七章。
愛しているのに伝わらない。高志と美穂の離婚、娘・紬との別れ。心筋梗塞で死ぬべきだった男が見る残酷な未来。コミュニケーション不全という現代病を描くSF小説『犬のかたちをした記憶』第十六章
「おばあさんを助けて生き延びた保育士・修。しかし彼を待っていたのは、職場からの排除と絶望的な未来予測だった。純粋な優しさが罪とされる現代で、修が失ったものとは。SF小説『犬のかたちをした記憶』第十五章」
「キドの『純粋な授業』により身体の自由を奪われた高志、修、亮司。砂に埋められVRで見せられる亮司の未来は絶望的なものだった。死に納得するための授業とは一体何なのか。SF小説『犬のかたちをした記憶』第十四章」
キドのジャガーが導く先は砂漠の霧の中。そこで始まる「未来観測」とは、もしも生きていたらの世界を見る残酷な授業だった。VRゴーグルと穴が用意された最終試験で、高志、亮司、修の三人が直面するのは見たくない未来。成仏への道は、自分自身との審判から始まる。霧の中で明かされる『もしも』の真実とは。
ZENが意志を持ち始め、高志の娘・紬が父の視線を感じ取る異変が発生。存在平面の境界を越えられない未練組の前に、キド校長が謎の課外授業を提案する。沙梨の「やっぱり、来たのね」という予言めいた言葉が示すものとは?AIの学習、時間の歪み、そして予期された来訪者が織りなすSFファンタジーの新展開。
死後の世界を舞台に、AIと量子理論が実現した瞬間移動の成功と謎。ZENというAIシステムを使って3秒でコンビニへ移動した高志は、予期せぬ時間停止現象を目撃する。現世への干渉と娘への接近が可能になった今、未練組の前に新たな謎が立ちはだかる。シュタイン理論とマキオン粒子が織りなすSFファンタジー。
先日、NHKの夜ドラ「VRおじさんの初恋」が終了しました。前半は直樹(野間口 徹さん)がVR世界で女子高生のアバター(倉沢 杏菜さん)となり出会う美しい人、初恋相手となるホナミ(井桁 弘恵さん)との幻想的な旅が中心、後半は現実の穂波が実は7
最終的な移住候補地として、通っていた大学のある街(東京都町田市)にまた行ってみようと思った。今日は本当はジムに行く日だったが、たまにはルーティンを変えてみた。昨日、鬼滅の刃を衝動的に読みたくなって夜更かしをしてしまった事(^_^;)、小雨交
GW後半の最終日に、過去に自分が住んでいた場所を巡ってみた。■行ってみた場所1.大学生の頃、2年間住んでいたアパート 東京都町田市2.通っていた大学 東京都町田市3.生家(4才くらいまで住んでいた) 東京都大田区4.離婚する直前まで、5年
GW後半の初日に、過去に自分が住んでいた場所を巡ってみました。■行ってみた場所1.小学校から高校まで住んだ実家(一部大学生の頃まで) 埼玉県春日部市2.転職先が決まって結婚してから約10年間住んだマンション 埼玉県さいたま市緑区3.大学卒
GW前半に「ふるさと回帰支援センター」で紹介された移住先を見てきました。紹介されたのは神奈川県、静岡県、長野県の3県でしたが、まずは近場の神奈川県の二宮町に行ってみることにしました。職場がある横浜から電車で40分くらいなので通勤圏内です。そ
葬送のフリーレン自体について語ろうと思っていましたが、おじさんにはちょっとハードルが高かったです、30年遅いと(^^;)それでも何かしら書きたくて仕方がなかったので、とりあえず挿入歌の比較をしてみました。 今回は第2クールまでのオープニング
村上春樹さんの『職業としての小説家』は、村上さんが小説家としての歩みを語った自伝的エッセイです。2015年に初版が発行され、その後新潮文庫からも出版されています。この作品では、村上さんが作家デビューから現在に至るまでの軌跡、長編小説の書き方
キムタクのドラマ、君にかける橋の第1話を見ましたが、意外と言っては失礼ですが面白かったです。若い頃は「どんな役をやってもキムタクになってしまう。」とよく揶揄されていましたが、年齢を重ねて、逆に与えられた役を自分に投影できるようになってきた気
NHKの夜ドラ、VRおじさんの初恋のこれからの展開が待ち遠しいです。一体、どうなっていくんだろう?現実のホナミの個人情報を不正に入手して、会いに行った相手が自分より年上(70才くらいの方でしょうか?)の男性(坂東彌十郎)さんでしたが、VR上
NHKの夜ドラ「作りたい女と食べたい女」を何気なく見ていました。一緒にご飯を作って美味しそうに食べるだけのドラマでしたが、何でそれだけの話なのに、こんなに目が離せないんだろうと不思議に思いながらその世界観に引き込まれていました。もちろん背景
人に「頑張れ」って言われる事が本当にしんどい時がある。そんな時は口に出しては言わないけど、「もう頑張ってるよ」「これ以上、頑張れないんだよ」って思う。 「もう頑張らなくていいよ。」って言われると気持ちが楽になる反面、自分が見捨てられたような
「NHK MUSIC SPECIAL 中島みゆき ~映像に命をふきこむ歌~」という番組を見た。チコちゃんが終わって、旅サラダを見ていたらあまり面白くなかったので何気なくNHKにチャンネルを戻したらやっていて思わず魅入ってしまった。曲目は「地
すずめの戸締まり、期待して見ていたんだけど残念ながら僕には響かなかった。この映画を好きな人がきっと沢山いて、批判的なことを書いてしまうのは申し訳ないから控えた方がいいなと思いながらどうしてもモヤモヤしてしまい、書かずにはいられませんでした。
こんにちは、柴犬です。最近、星野源さんのアルバムをサブスクでよく聴くようになりました。実は今まで、気に入った曲は単発で聴いたり、カラオケで歌ったりしていましたが、アルバム自体を丸っと聴いたことはなかったんです。では、なぜ聴こうと思ったかとい
こんばんは、柴犬です。小説を書かなくなってまだたったの2ヶ月なんですが、ずいぶん長い間、書いていないような気がします。これからまた書けるのかなぁなんて不安になったりしていますが、自分なりに優先順位があり、それを黙々とこなしている状態ですね。
こんにちは。久しぶりのエッセイです。今日は天気が良かったので久しぶりに休日に電車に乗って遊びに行きました。初めは藤沢から江ノ電に乗って長谷で降りて海岸まで行こうと思っていたのですが、最近、体調が芳しくないので面倒になり横浜でJRに乗り換えず
王妃の物語が完成してから、季節は瞬く間に過ぎていった。新しい年を迎え、母の1周忌も無事に終わり、僕の中で母に対して抱えていた様々な想いは徐々に薄れていった。母の事を考える時間は減り、家族の間でも話題となることは少なくなっていた。故人というも