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TSのつぶやき https://tsiel.hatenablog.com/

異文化との橋渡しともいえる英語について、日々感じる話題や疑問、そして考察を綴っていきます。 英語添削指導等の英語に関するサービスを提供するTS英語会 (TS Institute of English Language) の公式ブログです。

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2022/09/23

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  • 英語閑話 – 7 (バイク)

    私たちが「バイク」”Bike”と言った場合、当然のように原動機(小型エンジン)付きの二輪車「オートバイ」を指すということに異論をさしはさむ余地はありません。この「オートバイ」というのは”Auto-bicycle”(オート・バイシクル)を短縮したものですが、実は和製英語です。英語で”Auto-“とは自動を表す接頭語なので”Auto-bicycle”は自動式の自転車、すなわち「オートバイ」と、上手いこと英語的に行けそうですが、正しい英語の表現は ”Motorcycle”(モーターサイクル)です。 では英語でBike(バイク)と言えば何を指すのでしょうか。これはズバリ「自転車」”Bicycle”(バ…

  • 英語閑話 – 6 (肉と魚)

    言葉と文化は密接に結びついています。その文化において、古来より身近にある物や、よく使う物には、その文化の言葉の中に必ずそれを一語で表す単語が存在します。 例えば食文化の中の「肉」”Meat”(ミート)で言えば、昔から肉をよく食す欧米人の使う英語には、種類の異なる肉を一語で表す単語がたくさんありますが、仏教の影響で千年以上、肉食が禁忌だった日本人が話す日本語には、肉の種類を一語で表す言葉はありません。肉の種類を表現するには「…肉」と2つの単語を組み合わせなければなりません。 Beef (ビーフ) → 牛肉 Pork (ポーク) → 豚肉 Chicken (ビーフ) → 鶏肉 Lamb (ラム)、…

  • 不思議な日本語訳 – 6 (考えにくい – “Unlikely”)

    さる11月15日午後、ウクライナ国境に近いポーランド東部にミサイルが着弾し、2人が死亡しました。当初は、ミサイルがロシア製であることから、ロシア軍によるポーランド攻撃か、あるいは誤射との憶測も流れましたが、NATO(北大西洋条約機構)の分析により、現在ではウクライナ軍のロシア製防空ミサイルによるものと結論付けているようです。(もっとも、ウクライナのゼレンスキー大統領は「(欧州・大西洋)集団安全保障に対するロシアの攻撃」と主張し、自国のミサイルであることを否定していますが…) いずれにせよ、今後さらに調査が進み真実が明らかになると思われます。今回取り上げるのは、G20サミット出席のため訪問してい…

  • 英語閑話 – 5 (アウト)

    日常生活で「その発言は一発アウトだな。」とか「この様子では、結果はアウトでしょ」など、英語の”Out”(アウト)と思われる表現を使うことがあります。これらの文脈で使われる「アウト」は、「ダメ」や「禁止」の意味ですが、英語の”Out”(アウト)には、そのような意味はありません。 アウト - 「ダメ」や「禁止」 では、なぜ「アウト」がダメ等の意味で使われるようになったのでしょうか。 “Out”(アウト)は、本来「外へ」という意味の言葉です。例えば、”Get out”(ゲット・アウト)や”Go out” (ゴー・アウト)は「外へ出ていく」ことですし、”Out of bounds”(アウト・オブ・バウ…

  • これって和製英語 – 5 (デッドボールとフォアボール)

    日本で最も古く人気のあるスポーツは、何といっても”Baseball”(ベースボール)すなわち野球です。野球は、明治初期に日本に紹介されため、その用語の日本語訳は先人たちの苦労を忍ばせる名訳が多いのですが、中には日本で独自の進化を遂げ和製英語として定着したものも数多くあります。 その中で、今回、取り上げるのは「デッドボール」と「フォアボール」です。 まず「デッドボール」です。日本語では「死球」と言います。 これは、投手の投げた球が打者に当たった結果、打者に一塁への進塁が与えられることで、英語では”Hit by pitch”(ヒット・バイ・ピッチ)と言います。直訳すれば「投球に当てられた」となろう…

  • 不思議な日本語訳– 5 (レトリーバー)

    私が犬好きで、大型犬を飼っていることは以前にも述べましたが、大型犬で最も人気がある犬種が「レトリーバー」です。この「レトリーバー」という呼び名は、JKC(ジャパン ケネル クラブ)の登録名で正式な日本名ですが、巷では「レト」の後の長音「リー」を短音にした「レトリバー」も広く使われているようです。 「レトリーバー」は、アメリカでは特に人気が高く、2021年のAKC(アメリカン ケネル クラブ)の登録数では「ラブラドール・レトリーバー」が第1位、「ゴールデン・レトリーバー」が堂々の第3位です。これに対してJKC(ジャパン ケネル クラブ)では、「ゴールデン・レトリーバー」が第11位(6,138頭)…

  • 英語閑話 – 5 (LとR)

    前回に引き続き英語の発音の話題です。今回は、日本人が発音するのに苦労し区別することが難しいと言われている”L”と”R”を取り上げます。 もう50年以上前になりますが、中学で英語を習い始めたころ、教師から「日本人は”Rice”(ライス)『米』を食べていると説明しても、発音が悪いから”Lice”『シラミ』にしか聞こえず、外人に変な顔をされた。」と言われ、/l/と/r/の発音を必死で練習したことを思い出しました。 “Rice”「米」 “Lice”「シラミ」 - ”Louse”(ラウス)の複数形 日本語には「ラ」「リ」「ル」「レ」「ロ」とラ行は一種類しかありませんので、”Ra” ”Ri” ”Ru” ”…

  • 英語閑話 – 4 (MとN)

    今回は”M”と”N”の発音について考えてみます。 これらを普通にカタカナ表記すると”M”は「エム」、”N”は「エヌ」となります。しかし、最後の「ム」と「ヌ」は子音単独の無声音なので、日本語の「ム」と「ヌ」とは異なり、両方とも「ン」という音になります。では、違いは何かと言うと、/m/は「ン」を口を閉じて発音するのに対して、/n/は「ン」を口を開けたままでは発音するということです。 実際に”M”と”N”を、前者は最後に口を閉じて、後者は最後に口を開けて「エン」と発音すると、何となく”M”は「エム」、”N”は「エヌ」に聞こえませんか。 この/m/は口を閉じて「ン」と発音する、/n/は口を開けたままで…

  • 不思議な日本語訳– 4 (パトリオット)

    先日、久しぶりのJ-アラート(全国瞬時警報システム)が発信され驚きました。北朝鮮から発射された弾道ミサイルが、日本の領土・領海に落下または通過する可能性があるとのことでしたが、幸い何の影響もなく無事に過ごすことができ一安心です。 ところで、追尾・解析の結果、実際にこのような弾道ミサイルが日本へ落下すると判断される場合は、破壊措置命令が発令され迎撃が行われることになります。この迎撃に運用されるミサイルシステムが、「パトリオット」”PATRIOT”と呼ばれる、アメリカのレイセオン社” Raytheon Co.”が開発した長距離・高高度・全天候型防空システムです。システムの詳しい説明は省きますが、”…

  • これって和製英語? – 4 (ノーリードとドッグラン)

    犬好きで、しかも犬を飼っているので、ついつい話題が犬関係になってしまいます。 犬の飼い主にとっての必需品の一つに「リード」”Lead”があります。「リード」とは犬の行動を制限する引き綱のことを指し、英語では一般的に”Leash”(リーシュ)と言います。 因みに、この”Leash”(リーシュ)という単語には「引き綱に繋ぐ」という動詞もあります。 また、“Lead”(リード)の動詞は「引き綱に繋ぐ」というよりは「(引き綱に繋いで)導く、連れて行く」の意味になります。 ”Leash”(リーシュ) - 「リード」のことです では、「リード」というのは和製英語なのでしょうか。違います。引き綱を”Lead…

  • 英語閑話 – 3 (単複同形)

    英語は単数と複数を明確に区別する言語で、英語の名詞(ここでは可算名詞の意)には単数形と複数形がある、と英語を習い始めたときに教えられ、面食らった記憶はありませんか。 一つの名詞につき、この複数形と単数形を使い分けるという概念は日本語にはありません。加えて、その英語の複数形というものが、ただ単に”s”を付ければ良いというものばかりではなく、”es”であったり(Dish→Dishes、Watch→Watchesなど)、しかも語尾の”y”や”f”を、”i”や”v”に変えて”es”とするもの(Lady→Ladies、Wolf→Wolvesなど)や、全く違う綴り(発音)になるもの(Man→Men、Too…

  • 不思議な日本語訳– 3 (NPT再検討会議)

    英語の表現や名称を日本語に訳したものを見たとき、元の英語はどうなっているのだろうと興味を持ったことはありませんか。古くなりますが、たとえば1987年の映画「危険な情事」は、マイケル・ダグラス演じるエリート弁護士が、出来心でした不倫がきっかけで相手がストーカーと化し、遂には家族を巻き込んで破滅するというサスペンス映画です。この映画の原題は”Fatal Attraction”(フェイタル・アトラクション)です。直訳すれば、”Fatal”は「致命的」「破滅的」で、“Attraction”は「(人を)惹きつけること」ですから、「破滅につながるような惹かれ方をしてしまったこと」という意味になります。勿論…

  • これって和製英語? – 3 (犬のサークル)

    犬を飼っていると、やむを得ず犬から目を離さなければならない時があります。ウチの犬は、もう9歳になるので家において留守番させときは家の中で放牧状態ですが、子犬やいたずら癖がある犬は、自由気ままに放っておくことはできません。子犬の場合、目を離した隙に物を破壊する程度なら良いのですが、危険物を誤飲したり電気コードをかじって感電したりして命にかかわることもあります。 このようなときに犬の行動を制限するために場所を区切って囲っておくのが「サークル」です。サークルは通常、四方(六方)が柵で囲われていて天井部がありませんので、犬の逸走防止の観点から、犬の大きさに合わせて十分な高さを確保出るものが推奨されます…

  • 英語閑話 – 2 (ジェンダーニュートラルな英語表現)

    私が小学生の頃は、出席番号は男女別でしかも男子が最初でした。(つまり、出席番号1番は常に男子で最後は常に女子になります) また、アメリカではハリケーンに名前を付けているのですが、昔は女性名だけでした。当時を思えば、「そういうものだ」とあるがままに受け入れ、何の疑問を抱くこともありませんでした。しかし、これらは社会の制度や規範、慣習が性に大きな影響受けていることの表れであり、近年、女性の社会進出にともない、社会的・文化的に男女性差別をなくして行こうとする動きの中で次々と改められています。 今では、出席番号は男女混合で五十音や生年月日で採番されていますし、ハリケーンも男女交互に名付けられるようにな…

  • 不思議な日本語訳– 2 (デブリ)

    2011年3月11日の東日本大地震による津波に襲われた東京電力福島第一原子力発電所は、全電源を喪失し原子炉を冷却できなくなり、1号・2号・3号炉で炉心溶融(いわゆるメルトダウン)を起こしました。その後の調査で原子炉の底には溶け落ちた燃料デブリが確認され、その除去を含む廃炉に向けた事故の終息は依然として不透明なままです。と書いてみましたが、この文章の中に「デブリ」という聞きなれない言葉があることにお気づきになったと思います。 この文脈での「デブリ」は、「核燃料が過熱し原子炉内の構造物と溶けて合って融合し冷えて固まったもの」を指すそうで、福島の原発事故関連の報道には新聞、テレビを問わず頻繁に出てき…

  • これって和製英語? – 2 (ピークアウト)

    2019年、中国の武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(正式名称はCOVID-19)は、2020年に入ってから瞬く間に世界を席巻し、社会に多大な影響を及ぼし私たちの生活様式を根本から変えようとしています。 日本でも新型コロナ感染症は猛威を振るい、累計感染者は2千万人を上回り死者数も4万人を超えました。その流行は2020年3月~6月の第一波を皮切りに現在、第7波に至っています。今回は、この流行の波のたびにマスコミを賑わす「ピークアウト”Peak out”」を取り上げます。 「ピークアウト」- 2022年2月5日 東海テレビ 「ピークアウト」という言葉は、新型コロナ出現前までは聞いたことがありま…

  • 英語閑話 – 1 (犬の服従コマンド)

    私は犬を飼っています。体重37kgになる大型犬です。存在感があって、ぐっと抱きしめることができる可愛い奴です。 大型犬は、見てくれが大きく「襲われたり、咬まれたりしたら怖い」ので避ける人もいるようですが、人の脅威となったり人に危害を加えたりする犬種は基本的に淘汰され、現在まで生き残ってはいないはずです。一部の闘犬を目的として作出された犬種を除き、概して大型犬は人懐こく優しい性格で飼いやすいと言えます。 因みに、アメリカでは登録犬種(純血種)の上位は大型犬で占められているのに対して、日本ではジャパンケネルクラブ(JKC)の登録上位10位までが柴犬を除いてすべて小型犬で、その比率は全登録数の7割を…

  • 不思議な日本語訳 – 1 (バルチック艦隊)

    日本語になった英語を見たとき、「ん!?」と思うことや違和感を持つことはありませんか。それは日本語訳の意味であったり外来語の表記であったりします。今回は日露戦争の日本海海戦で有名になった「バルチック艦隊」を取り上げます 小学生の頃、初めて社会の授業で日露戦争を習いました。その中で、東郷平八郎率いる連合艦隊がロシアの「バルチック艦隊」を破った日本海海戦(1905年)は、子供心にも胸のすく思いだったのを覚えています。その後、成人になって司馬遼太郎の「坂の上の雲」や吉村昭の「海の史劇」を読んで、日本海海戦を詳しく知るようになると「バルチック艦隊」は、本来、北欧のバルト海に展開する艦隊で、7か月におよぶ…

  • これって和製英語? – 1 (イートインとテイクアウト)

    今夜は十六夜。昨晩は愛犬と散歩して月見を楽しみました。 一頃より随分、風が涼しく感じられるようになりました。気分良く歩いていると目に入ってきたコンビニの看板。「これって和製英語?」私の疑問です。 「イートイン」と書いてあります。「イートイン」とは、お店で購入した食べ物を店の中の客席で食べていくこと、つまり店内飲食のことです。 よく見かける「イートイン」看板 これに対してお店の飲食物を店外に持ち出すことは「テイクアウト」と言い、実際に表示しているお店もたくさん見かけます。 英語表記の「テイクアウト」 感覚的に「イートイン」は「(店)内で食べる」、「テイクアウト」は「持ち出す(持ち帰る)」というの…

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