不思議な日本語訳– 2 (デブリ)

不思議な日本語訳– 2 (デブリ)

2011年3月11日の東日本大地震による津波に襲われた東京電力福島第一原子力発電所は、全電源を喪失し原子炉を冷却できなくなり、1号・2号・3号炉で炉心溶融(いわゆるメルトダウン)を起こしました。その後の調査で原子炉の底には溶け落ちた燃料デブリが確認され、その除去を含む廃炉に向けた事故の終息は依然として不透明なままです。と書いてみましたが、この文章の中に「デブリ」という聞きなれない言葉があることにお気づきになったと思います。 この文脈での「デブリ」は、「核燃料が過熱し原子炉内の構造物と溶けて合って融合し冷えて固まったもの」を指すそうで、福島の原発事故関連の報道には新聞、テレビを問わず頻繁に出てき…

2023/09/11 13:59