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2022/06/30

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  • 西へ行く

    青い空に、小さな白い雲が浮かんでいた。その光景を写真に収めたとしても、美しくはない。ゆらゆら揺れる電線が邪魔をしていた。 天気は良いが、随分と風が強い。花粉を浴びて帰宅すると、すぐさまくしゃみが出た。そうだ、マスクも必須だと気付いて、早速持ち物リストに書き加えた。来週の気温はどうだろうか、コートは邪魔かなと考えながら、また苦手な荷造りに時間がかかるのだろうなと予想した。 今年は会おうね、が実現する。昨年も友達の帰省に合わせて、実現に一歩話が進んだかのようだったが、結局そのままになってしまった。グループラインに全員の名がないのが心残りだが、連絡手段がもうなかった。 大阪へ出向く。必然的に帰省も兼…

  • しゅうかつ

    ダイレクトメールばかりの受信箱をチェックしていると、見覚えのある差出人から”要返信”と記載されたメールが届いていた。事前に聞いていた報告日が近づいていたので、そのメールの内容については、ここのところ気にしていた。 期待に応えられるような過去形の報告はなく、”○○予定”と未来形で返答する。返信内容が、芳しくなかったせいか、再度送られてきたメールには、丁寧な文面の中に、活動が少ないようですとの文言が記載されていた。 職業訓練校へのメール報告が終わった直後、今度はあちらに行く予定が入っていた。約束の日は時間も指定されていたのだが、前日になってキャンセルをした。訓練修了後は、ハローワークの担当者に、”…

  • こんな日

    踏切の向こう側にいる女性が、知っている人によく似ていた。勤務時間中にここに居るはずもなく、あまり見るのも失礼だなと、視線を逸らそうとした時、彼女は私に手を振った。似ているのではなく、本人だった。上下線の電車が通り過ぎる間が、妙に長い。もう彼女だと分かってからの、踏切が開くまでの時間を持て余してしまう。その間、携帯電話に目をやった。ちょうど12時を過ぎたところだった。なるほど、彼女は昼休みに自宅に帰ってきたのだと理解した。そういえばこの辺りに住んでいると言っていた。 前の職場で一緒だった昼休み中の彼女に、なんでここに居るのと聞かれ、百円ショップまで散歩を兼ねて歩いてきたのだと答えた。片道20分の…

  • 春一番

    待合室の椅子が足りないほど、混んでいた。時間潰しに携帯電話を眺めるのを躊躇する。自覚のない症状が、悪化するかもしれない。確かにパソコンや携帯電話を使用する時間が、大幅に増えていた。目を酷使しないよう、パソコンの使用に制限がかけられたらどうしようか、と考えた。 結論から言うと、心配する症状はなく何でもなかった。迷いなくここへ来たのは、家族が世話になったことがあるからで、自身のかかりつけ医がないことに、改めて気が付いた。 上下、左右と口で言う方向に、手も動かしていた。特に右と左が分からなくなる。リズミカルに正解を言い当てるので、文字はどんどん小さくなる。学生の時ほどではないが、視力は何年も衰えない…

  • 体調管理

    深呼吸をした。時計を見ると、16時を過ぎたところだった。アラーム音で起こされてから、30分ほど経過していたが、嫌な夢の消化がまだ終わっていない。 昔住んでいた、実家の一階の一室に、母とまだ幼い息子と居た。私は、二階に身を隠そうとしたが、息子を母に預けていくわけにはいかないと、思い直したその一瞬で、タイミングがずれた。鉢合わせたしたくない相手が帰宅した。慌てて、窓から外に出ようと試みるが、外は雨がザーザーと降っていて、断念した。結局、顔を合わすことになるが、一刻も早く自宅へ帰ろうと、幼い息子を説得していた。 こんな夢をみたのも、昼間、母と電話をしたからだ。今回はこちらから電話を掛けたが、先週に続…

  • ミッション遂行

    不備はない前提で、念のため確認をする。すると書類がニ枚足りないことが発覚する。一旦手が止まり数日が経過し、必要書類が同封されている夫宛の封筒を、ようやく捜索する。過去の私は、大事にしまい過ぎて、思いもよらぬファイルに収めていた。 ミッションが終わった。年内の年末調整に続き、年明けの確定申告も、ちょっと煩わしい。医療費が思ったより多く、驚いた。入力もその分、時間を要した。今年こそ、ふるさと納税の証明書が同封されている封筒と、医療費の領収書は、一箇所にまとめておこうと誓った。 気になることが、なかなか終わらず、時間が経過する。元々テキパキと動けない上に、行動するまで時間がかかる。この状態が続いてい…

  • 立春を迎えて

    目の前の光景に思わず”シュールすぎる”と口にした。いや、この場で声を出すのは御法度なので、正確には口にしたのではなく、心の中で呟いた。 ”シュール”という単語を使ったことがあっただろうか、ここで使うことがしっくり合っているのかも不明だが、恐らくそんな感じであろう。 夕食時、家族四人は食卓を囲む椅子に座っていた。しかし体の向きは、皆、同じ方向を向いている。声を発せず、黙々と同じものを頬張っている。娘もこのために実家へ帰ってきていた。皆、何を願って食しているのだろうか、私は家族の健康を願った。皆が東北東を向くと、私の座る場所からは三人の姿が確認できる。同じ向きで巻きずしを黙って食べる姿が、なんとも…

  • 久方ぶり

    歩道の脇に、数えきれないほどのどんぐりが落ちていた。”どんぐりって秋だよなぁ”と素朴な疑問を抱いた翌日には、もう落ち葉と共に一掃されていた。制服を着た学生と保護者の二人組とすれ違う。ここのところ、よく見かける光景だ。恐らく、受験生だろう。 五十年も生きてきたと言えば、何か一つぐらいは武勇伝が語れそうだが、何もない。長い人生経験と言えるかもしれないが、たった五十回、春夏秋冬を巡っただけだ。しかし、その間に、学生だった私は受験を経験し、母となった私は息子と娘の受験も経験した。 先日、短大の友達から電話があった。互いに「十年ぶり?かな?」なんて言ったけど、適当だと思う。 彼女とは、新年の挨拶をグルー…

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片付けられない「私」と向き合う
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