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  • 得意分野があると勉強が楽になる?

    勉強はどうやってやればいいですか?と時々聞かれるのですが、まあ好きにやりなよとしか言えないもどかしさがあります。私の勉強方法、記憶術はそこまで人に推奨できるものではないからです。ちょっと参考程度に記録しておきましょう。 個人的な記憶法と弊害 記憶を定着させるには情報の関連付けが重要です。漢字を覚えるには「見る」「読む」「書く」のように複数の感覚器を使うと覚えやすいことと同様に、シナプスを太くするには複数ニューロンの結合を用いることが適切です。 子供の頃から偉人の伝記や歴史が好きだった私は「歴史」の知識という記憶を一本持っています。よって何かを勉強して記憶する際にはその知識と関連付けることによっ…

  • 主義・イズムとレッテル貼りの害悪

    「先輩って保守的な政治志向なのに仕事ではグローバル化を推奨してますよね」 そんな後輩にはポリティカルコンパスを紹介しておきました。政治と経済は基本的に別軸なのです。保守主義やグローバリズムなど様々にある「主義・イズム」について少し書いてみましょう。 ちなみに私が分析サイトで分析すると大体のところで政治右派寄りのほぼ中道、経済左派寄りのほぼ中道になります。まあどっちの考え方もあるよねという機会主義者です。真ん中過ぎてつまらないのでもっと主義の尖った自己主張の強い人間になったほうがいいのかもしれません。 多すぎる主義・イズムが道具になっている weblio辞書で「主義の一覧」を見ると分かりますが、…

  • 男女平等に関する指標~国連開発計画のジェンダー不平等指数を見る

    ジェンダーギャップ指数(GGI)に関しては過去の記事で取り上げましたが、今回は国連開発計画(UNDP)が作成しているジェンダー不平等指数(GII)について見てみましょう。 ジェンダー不平等指数(GII)とは 世界経済フォーラム(WEF)が発表するジェンダーギャップ指数(GGI)は多くのメディアが取り上げるのに、こちらのジェンダー不平等指数はほとんどメディアに登場することがありません。メディアの中の人ではないので具体的な理由は分かりませんが話題性が少なくニュースバリューが低いからでしょうか。 ジェンダー不平等指数は162の国・地域を対象としてそれぞれの政府や国際機関が公表しているデータから指標を…

  • 暑い!温暖化のせいだ!と叫びたいが・・・

    ここ最近、照りつける日差しが強くとにかく暑いです。こんなに暑いと地球温暖化のせいだ!と叫びたくなるのですが、まあせっかくなので気象庁のデータを見てみましょう。何がせっかくかは分かりませんが、暑くて脳があまり働いていませんのでこのまま続けます。 気象庁による測定データ 気象庁のwebサイトにある知識・解説からグラフを引用します。 気象庁|ヒートアイランド現象と地球温暖化は違うのですか? グラフはここ100年ほどの【大都市】と【都市化の影響が比較的小さいとみられる15地点平均】の年平均気温が並んだものです。また比較として【日本近海で平均した年平均海面水温】の変化も載っています。 1901~1930…

  • 日本の若者の好奇心が低い理由の推察と私的な好奇心の原点

    以前の記事で書いたアンテナ、つまり情報収集の能力ですが、これには好奇心の大小が重要となります。好奇心については過去にも記事を書いていますが、続きのような内容を書きます。 日本の若者の知的好奇心は低い 今回は若者に限定して好奇心が乏しくなる要因を推察してみたいと思います。今時の若者論は好みではありませんが、教育社会学者の舞田敏彦先生がOECDの国際成人力調査を分析したデータを見るに日本人は全般的に知的好奇心が低く、さらに若者だけで比較すると極めて大きな差異が出ていることが分かります。 日本人は新しいことを学ぶのが好きな人が4割程度に対して、欧米では6割以上であることが分かります。またスウェーデン…

  • 度量衡と単位系について

    若手の技術者に話したらさっぱり伝わらなくて焦ったので、今回は(今回も)どこに需要があるか分からない話を記録しておきます。 度量衡の意味 度量衡(どりょうこう)とは物を計ったり数えたりするのに用いる単位をまとめた制度のことで、人々が経済活動を行うのに必須である”計量”の土台となる概念です。 度は長さ 量は体積 衡は質量 を表しています。 日常的にはあまり使わない計量と単位ですが、実はありとあらゆる経済活動の基盤と言えます。適当な例を考えてみましょう。 買う人「リンゴジュースを売ってくれないか」 売る人「あいよ、俺の体重の1/3くらいでいいか?」 買う人「知らないよ君の体重なんか。それはどのくらい…

  • 接客経験は人を優しくするかもしれない

    紙パックのカフェオレをコンビニで買ったところ、店員さんが「ストロー入れておきますねー。」と仰っていたのですが、家に帰って見てみるとスプーンでした。いや、これで飲むのはちょっと・・・ ということで、どういうことかは分かりませんが、本日は接客について思うところを書いてみましょう。データに基づかない主観になりますが、4連休も終わりなのでまったりした記事を書きたいだけです。 私のアルバイト経験 私の学生時代はまったくお金が無かったためアルバイトで生活費を稼いでいました。一番長く働かせていただいたのはラーメン屋です。アルバイトがある日は賄いで1食分食費が浮くのがとてもありがたかったです。調理は正社員の方…

  • 技術屋は情報収集のアンテナが重要

    超大手ブロガーであるフミコフミオさんが新しい記事で「会社の長老がDXのことをデジタルトランスフォーメーションではなくデラックスと勘違いしていた」という笑い話(笑っていいものか?)を投稿していました。面白かったので会社の後輩に話してみたところ、「DXってなんですか?」と聞かれました。笑えませんでした。そんなわけで技術屋にとって情報収集はどんな意味があるかを考えてみます。 技術屋はアンテナが重要 別に技術屋に限った話ではないのですが、特に技術屋は情報に対するアンテナの感度と高さが重要だと思っています。何せ世の中を良くする世の中に無い製品を作るのが技術屋の仕事です。そしてイノベーションというのは無か…

  • 物事は比較しなければ分からない~科学的思考の応用

    科学における観察と実験 科学史における初期では観察と測定による分析が基本でした。自然や現象を詳細に見て、測り、分析し、解析し、そこから何らかの法則を導き出す行いです。古代の哲人は優れた洞察力による観察で世界の形を見極めていました。世界を眺めているだけで地球が丸いことや原子の存在を言い当てる古代の知の巨人には恐れ入るばかりです。 その後人類史が進むにつれて対象に直接操作を行って検証をする実験という方法が導入されました。観察等によって構築された仮説や理論がどうかを実際に確認する行いです。 実験と比較 実験において重要なことは対照性と再現性です。これは時間軸が異なるだけで、どちらも比較することを意味…

  • (雑記)はてなブログを始めて3ヶ月が経ちましたので備忘録

    時の流れは早いもので気付けばブログを始めて90日ですので、恐らく大体3か月くらい経ちました。ケガも病気も無く毎日無事に投稿できて良かったです。物事が続くかどうかは「3の法則」、3日、3週間、3ヶ月、3年など3の付く時期がハードルになると言われていますので、一つハードルを越えたのかもしれません。そんなわけで初心を忘れないよう、備忘録として今の気持ちを記録してみましょう。 Twitterについて ふとブログにするほどでもない余計なことを思いついた時はTwitterで呟くのが恐らく便利なんですよね。「公共のトイレで理解できない行動トップ3」のような。うーん、驚くほどどうでもいい話で記事にしようがない…

  • 「正義」と「ヒーロー」の共存は難しい

    オリンピック関連のニュースについては実のところそこまで興味が無かったため流し読み程度だったのですが、今回のオリンピックでは多くの辞任・撤回があるように感じます。過去のオリンピックと比較できる統計データが無いため感想程度の話ではありますが、大会エンブレムの盗作疑惑による撤回、組織委員会会長の辞任、開会式の統括の辞任などがありました。今話題になっているのは楽曲担当者の辞任です。 もちろん辞任や撤回に至った方には落ち度が明確にあります。今騒がれている楽曲担当者の方の行っていたイジメは擁護のしようもなく明確に悪行と言えるでしょう。禊・贖罪もせずに表舞台に出るとは何事だ、という世間の声に同意します。 た…

  • 環境問題で語られるべき国民負担について

    民主主義における意思決定と情報の非対称性 民主主義国家において物事を決定する際に必要なのは合意、つまるところ皆が納得して決める必要があります。完全な合意を得るのは現実的ではないため、仕方がないこととはいえ多数決によって決まることになりますが、少なくとも何らかを変更することに納得する人が多数派でなければ物事を変更する決定は進みません。 しかしながらその決定が正しく行えるかどうかはどれだけ有権者が情報を持っているかに依存します。例えば表面上は清廉潔白でも裏ではもの凄い極悪人の政治家が居たとして、その裏の顔が一切報道されなければ有権者はその政治家を回避して投票行動を取ることが出来ません。 そのために…

  • wikipediaが日本人に寄付させるには

    大学生の味方であり教授の敵である皆大好きWikipediaさんですが、ご存知の通り定期的に寄付を募っています。デカデカと画面の半分以上を占めて寄付を求めてくる表示はなかなかに不評です。ふと何とはなしに珍しく寄付の文章を真面目に読んでみたのですが、どうにもこの文章では寄付をする人は増えないのではないかと思いました。よってどうでもいい思索をしてみます。 寄付を求める文章 日本のウィキペディア読者の皆様へ 申し上げにくいのですが、どうかスクロールせずにお読みください。この金曜日に、ウィキペディアの中立性を守っていただけるようお願いいたします。読者の98%は見て見ぬ振りをして、寄付をしてくださいません…

  • 親不孝者の独話

    私は恥ずかしがり屋の小心者なのでブログを書いていることを知人には話していません。ですので、まあ思うところを自由に書いています。盆が近づいてきて、ふと両親について書いてみようかと思ったため少しばかり独り言を残しておきます。本来はこのブログに書くような話ではない気もしますが、まあ記録してみましょう。 高校卒業後に実家から遥か遠くの大学に進学して以来、私は盆正月くらいしか顔を見せない放蕩息子です。社会人になってもう10年も経つのに結婚もせず、好き勝手に生きているロクデナシです。両親に大変迷惑と心配を掛けているのを知ってはいますがロクに恩返しもできていない私は、どこに出しても恥ずかしい立派な親不孝者と…

  • やりたくなくても、やってくれ

    「やりたくないのでやってません」 頼んでいた事が進んでいなかったため状況を聞いたところ、若い子に言われてしまいました。なかなかのカルチャーショックです。仕事というよりも、君の業務に必要だからこれを読んで先に勉強しておいてくれというだけの内容でした。そうか、やりたくなかったのか・・・ 確かに気持ちは分かる やりたくないことはどうすればいいか。世の中には大枠として2通りの意見があると思います。 「仕事なんだからやりたくないことでもやらないと、逃げても良いことは無いよ」 「やりたくないことをやるのはメンタルに悪いよ、一度しかない人生やりたいことをやるべきだ」 正直なところ共感としては後者なんですよね…

  • 空気から水を作るにしても限度があるよ!

    理科の授業って大切だなー、とふと思い出したので記録しておきます。 空気から水を作る 将来的な水資源の枯渇に備えてか、空気から水を作ることを売りにした商品(ウォーターサーバー)が微妙に流行っています。どのくらい流行っているかの市場規模は分からないですが、ここ数年で新規事業者が続々と増えているようです。 原理はそれほど複雑ではなく、フィルター類で大気中の水分を回収してヒーターで蒸発させて取り出すか、冷凍機で結露させて取り出すかの2つが主流です。取り出した水をろ過して、そのままだと美味しくないのでミネラル等を足すのが今流行りのウォーターサーバーです。 小さな室内用であれば一日あたり5リットル前後の水…

  • (雑記)勢いではてなブログ有料版にしてみたので備忘録

    先週、唐突に勢いで深く考えずにはてなブログproにお金を払ってみました。どうでもいいところですがプロフェッショナルという言葉には技術屋として重い意味があり、自らをproと呼ぶのは気が引けるため有料版と呼びます。本当にどうでもいいこだわりですね。 せっかくですので有料版申請前後の動きを備忘録として残しておきます。何がせっかくなのかは分かりませんが。すでに何割かの記憶は忘れましたし。他の人とは多分まったく異なる心理状態で動いていたため誰の参考にもならず読み物としての価値もない文章になりそうです。 最近雑記が増えてきた気がしますが気のせいです、真面目な人間の振りをしていた化けの皮が剥がれてきたわけで…

  • 企業の体質はトップによって決まる~技術屋から見た不祥事

    製造業の不祥事が続いています。過去を遡れば極端に件数が増えたわけではないのですが、2017年の神戸製鋼のデータ改ざん事件を契機として大手メーカーが相次いで不正・不祥事を報告していることから日本の製造業全体の信頼度が低下していることは事実です。直近であれば三菱電機の不正検査とそれによる社長の引責辞任が話題となっています。 品質不良と検査不正の違い 不正を擁護するわけではありませんが、ここ数年の大手メーカーによる不祥事の多くは品質劣化を隠蔽するような品質不良問題ではなく、品質を担保する検査手順の省略や簡略化といった検査不正問題です。今回の三菱電機による鉄道車両向け空調装置においても、製品の品質が悪…

  • 多忙は言い訳に過ぎない?~ヒューマンファクターの観点から見る

    「多忙 言い訳」で検索すると、もの凄い量の「多忙は言い訳に過ぎない」「仕事ができない人の特徴」「無能」「出世できない」「駄目なオトコだから付き合ってはいけない」というような検索結果が出てきます。最後のは別の話なのでちょっと置いておいて、仕事において多忙は本当に言い訳に過ぎないのでしょうか。 現実に多忙は存在する 確かに多忙を言い訳に仕事を断る人の一定数は仕事ができない人であることは事実かと思います。しかしながら、絶対に、間違いなく、明らかに言い訳の余地無く多忙な状態というのは現実に存在します。 例えば夜中の接客業務を普段はアルバイトの二人で行っていたとして、急病で一人が来れなくなったとしましょ…

  • 目標設定の弊害~そもそもなぜ目標設定をするのか

    目標設定に関しては過去にもいくつか記事を書いてきていますが、そもそもの前提として目標の設定は必要なのかということについて書いていきます。 目標設定に関するちょっとしたまとめ記事ではありますが、環境問題関連で最近また気になることがあったので少し整理していきたいと思います。目標設定については一家言あるので、ついつい変な目標を見かけると気になってしまうのです。 目標設定の効果? 目標は設定するべきだ、という意見は各所で見受けられます。 いくつかその理由を分類してみましょう。 【動機付け】目標を設定しなければなかなか動き出せない。 【意欲の維持向上】モチベーションを保ち、達成感を感じられる。 【方法の…

  • 日本人論の否定~理系の屁理屈

    以前の記事でも書きましたが、「日本人は○○だから」という日本人論を私はあまり好んでいません。 別に人種云々みたいな政治的・イデオロギー的な話ではないです。私は日本が好きなので多少の贔屓目があるのは否定しがたいところですが、どちらかというと根拠が無い論は好まない、という理系的な屁理屈が理由です。 言語学や人類学、比較文化学のような学問的な比較であれば根拠があるので特に否定的には思わないのですが、ニュース記事で書かれているような根拠やデータの無い日本人論にはついツッコミを入れたくなってしまいます。 根拠が欲しい 例えばYAHOOニュースで「日本人は」と検索すると、この記事を書いていた2021年7月…

  • 将来世代への負担は合理的な理由になるか

    環境問題や国家財政の議論において「将来世代にツケを回してはいけない」「子孫たちへの負担になる」という言葉があります。極めて強く感情に働きかける言葉であり、議論におけるジョーカーです。将来世代に負担をかけるべきではないのは当然のことですので、このカードを切られると正直なところ正面切った反論のしようがありません。 しかし感情に強く働きかける言葉であるからこそ、少し立ち止まって考えたほうがよいかもしれません。 論説の根拠にはならない 確定された事実のように語られますが、発言者の説が実際に「将来世代の負担」になるかどうかの証明とはなりません。 例えば国家財政、債務償還費や利払い費を考えるとそのお金を払…

  • 組織の質は人事によって決まる

    少し前、管理職の方がこっそりと中堅以上に相談してきました。 「最近の若手がなかなか育たない、どうすればいいだろうか。」 私はとても素直な人間なので正直に答えることにしました。 「諦めてください、改善を検討するならばまずは人事部門です。」 組織の質は人事によって決まる 組織とは人の集まりです。組織のどこに誰を配置するかによって組織が発揮できる能力には雲泥の差が出ます。人と関わるのが苦手な人を営業部門においても成績は上がりませんし、集中力が持続しない人を生産部門においては事故の元です。考えるのが苦手な人を企画や開発においても良い結果は出ないでしょう。人には当然得手不得手があり完全無欠な人材のみを雇…

  • 民主主義は脆弱である~文明の形態変化

    古い論説ですが、1957年に出版された梅棹忠夫氏による「文明の生態史観」では政治形態が民主制に到達するにはいくつかの形態を経る必要があることを地域性を基準として述べています。本書による考察はユーラシア大陸とその周辺を主軸としていて北米や南米、アフリカなどを入れていないこと、また海洋交通を考慮していないことなどから様々な反論がありましたが、東洋(途上国)・西洋(先進国)として世界を解釈していた当時に日本が欧米のように先進国になることができたのはなぜかを新しい視点で説明した本書は社会学・歴史学に大きな影響を与えました。 「文明の生態史観」を参考に、文明や社会の変化を考察してみましょう。 文明・社会…

  • (雑記)己で決めたことをどこまで守るか、他

    ふと思い立って雑記。今まで書いてきた記事だって全部雑記のようなものですが、気にしません。 ふと振り返ってみる 気付けばブログを開始してから75日、別にキリが良いわけでも節目でもないですが、ただ思い付いたので今まで書いてきた記事をざっと見てみました。ビックリするくらいまったくといってまとまりが無かったです。「気まぐれシェフの気まぐれランチ」くらいはまとまってるかな、なんて思っていたのですが、「気まぐれ誰かの気まぐれ何か」くらい訳が分からない感じでした。 「本日のコックは配管工です、メニューはモンキーレンチです。」 くらい訳が分からないです、せめて食えるものを出せ。 備忘録が主目的とはいえ、もう少…

  • なぜ属人化が発生するのか

    先日の属人性に関する記事の続きです。こちらが本題です。 そもそもなぜ属人性が発生するのでしょう?原因と対策を考えてみましょう。 グローバル化による仕事の高度化・高速化 技術の発展により、かつては何日も掛かっていた仕事が今でははるかに短い時間でできるようになりました。またグローバル化によりビジネスの競合相手も世界中になったことから、かつては「日本で一番」で良かったものが今では「世界で一番」でなければいけなくなりました。そのため仕事の難度と速度が昔に比べて遥かに厳しくなっています。 つまり以前までの人材レベルでは通用しなくなってしまったのです。グローバル化によって競争の激化と人材選択の自由化が進ん…

  • 属人性の要否

    属人性の要否については様々な書籍やサイトがありますが、今回は簡単に属人性の内容を整理してみます。 属人化・属人性とは 属人化とはある業務が特定の人にしか分からない状態になることを示します。そのような仕事は属人性を持っており、属人化した状態とされます。 標準化・マニュアル化することが出来る仕事は属人性が低いと言えます。反対に個人の能力に依存する仕事は属人性が高いことになります。例えば画家やスポーツ選手、俳優のような仕事は属人性が高い仕事であり、配達員や交通整理、接客販売スタッフのような仕事は属人性が低い仕事です。 少しややこしいのですが属人性は仕事の難易度には比例しません。例えばお医者さん、医療…

  • wokeは伝統とどう向き合うべきか

    woke(目覚め・覚醒)はここ10年内にアメリカで流行っている言葉で、社会的不公正や人種差別、性差別などに対する意識が高いことを意味します。日常に存在する社会問題に対して積極的に働きかけて社会正義や人種的正義を実現することを目指した考え方です。 私としても理不尽な差別や偏見は嫌いですし、全体主義よりは多様性があるほうが好みですので賛同できる点が多々あります。 ただ1点、「Stay woke」「wokeであろう」という活動から一線を越えて「wokeでなければならない」「アップデートしなければならない」という急進的な活動だけは控えてほしいと考えています。それは多様性とは正反対にある態度です。民主主…

  • 海外駐在員は日本で働きたくない?~Expat Insider2021を読む

    少し前ですが日本は海外駐在員に人気が無いという記事を読みました。 調査の内訳が気になるので、中身を見てみましょう。 Expat Insiderとは Expat Insider(海外駐在員の内部の人/消息通)はコミュニティ形成支援サイトInterNationsが毎年発表している国際ランキングです。 調査は実際に海外で働いている人々からいくつかのカテゴリに分けて1~7点で質問をして、それによってランキング付けをしています。回答者数が50人以上にならない場合は除外されるためランキングに登場する国の数は毎年変動していますが、日本は毎年ランキングに登場しています。 ここ3年の日本の順位を見ると、2019…

  • 国際政治の考え方~アナーキズムの意味と日本の立ち位置について

    国際社会はアナーキズムが支配している 国際政治や国際社会を理解する上で最も基本となる考え方として、 「国際社会はアナーキー(無政府)である」 ということを理解する必要があります。順を追って説明してみましょう。 文明国では暴力を振るえば警察が捕まえに来ますし、犯罪を犯せば法によって裁かれます。暴動が起きれば軍隊が制圧するでしょう。それは国家権力によって警察権や軍権、つまり暴力が独占されているからです。集団の獣性を制御するために国家権力がそれを統括し、その国家権力が暴走しないように選挙によって民衆が監視する仕組みとしているのが民主主義国家です。 残念ながら暴力に対抗できるのは暴力だけです。銃を突き…

  • 日本人は日本人論が好き~帰属意識と恥の文化

    日本人は日本人論が好きだと巷では言われます。比較文化学(Comparative Cultural Studies)のような学問がある以上、他所の文化や考え方、自国や自民族がどう見られているかといったことに興味を持つのは日本人に限らずどこの人であっても変わらないものではありますが、”日本人は日本人論が好きだと日本人が思っている”というのは通説といってよさそうです。 個人的にはあまり「日本人は○○だから」というような論調は好みではありませんが、今回はあえて日本人論を用いてみます。 日本人論には時代性があります。日本を称賛するような論が増える時期と、卑下するような論が増える時期です。基本的には景気に…

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