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孤独な女のネガティブポエトリー

悲しいとき、苦しいとき どうにもならない感情が噴き出したとき しきりに浮かぶ、言葉たちを この場に紡いで落とします。 (無断転載禁止! Reproduction Prohibited without permission.)

ナレイ
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2012/07/15

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  • 賽の河原で

    賽の河原で 待っている乗せてはもらえぬ渡し舟を 待っているきらめく朝日は私に 朝を教えてはくれない色とりどりの花は私に 春を教えてはくれない賽の河原で 待っている乗せてはもらえぬ渡し舟を 待っている賽の河原で舟に乗せてもらうためのコインを 数えてるきっと乗せてはもらえぬと知りながら死んだ子の 年を数えるように一本一本 指を折ってはあなたとの時間を 数えてるきっとあなたは戻って来ないと知りながら重い...

  • 春ーひとりぼっち

    珈琲カップからひとりぼっちの香りが部屋中に 漂っているひとりぼっちを 飲み干すと苦さが 口の中に広がる春だというのにどこも ひとりぼっちに満ちている窓を開けてもひとりぼっち歩いても ひとりぼっち陽の光がひとりぼっちを 悲しく照らす春一番がひとりぼっちを 連れて来るじゃあね またねそう言い合って別れてもまたねのその日は きっと来ないまたね は ひとりぼっちの合図空一面 ひとりぼっちを仰いでは悲しくて...

  • セピアなわたし

    余りに苦しいと色鮮やかな 山並みも海の色も みんなモノトーンにしか見えなくなることがこわい余りに悲しいと人の 生き様もいのちの 在り様も みんな心に響かなくなって行くようでこわい春爛漫の美しさも穏やかさも 何も感じなくなって行くようでこわいどんな言葉にも感動しなくなるようでこわい今 の出来事まで 彩りを失ってセピアになって行く震えるように激しく高まる自分の感情までどこか遠くへ行ってしまうわたしがわ...

  • 絶望の価値

    絶望には高い価値がある希望の中で見る沢山の光はときに不確かなものを掴んでしまうことがあるだけど落ちて落ちて落ちて絶望しきった所で見つけたものは確かなものだみんな希望希望というけれど安易に希望と言わないで絶望しきった所でようやっと見つけた光を希望 と呼ぶ深い絶望の中にいると真実が見えることがある光りを見つけたら空が見える風が香る草木も笑う万物を詠うことがきっと出来る絶望には高い価値がある値打ちがある...

  • 儚きアナログ

    美しい花は携帯で撮るよりじっと見つめていたい愛しい人は動画で撮るよりずっと抱かれていたい何百枚もの画像や動画は残るけど撮らなければ残らない束の間で終わってしまうでも美しい花はこの瞳に焼きつけていつまでも愛でていられる愛しい人はこの胸にいつまでもその体温を感じられるデジタルの便利さよりもアナログの儚さが思いをより強くするデジタルは永遠に見られるけれどそこに温かさは もうないアナログは有限だけどたった...

  • 不安の血

    不安の血が騒いで騒いで体中を駆け巡るたった毛穴ひとつのことまで不安で時を過ごすことができない折れ曲がった心では空も 青くは見えないし花も 赤くは見えない折れ曲がった心に 映るのは血染めの空に生気を失って 朽ちた花こわいこわいこわい不安の血が駆け巡ったままで眠りにつくしかない夜は折れ曲がった心が私の腕に刺さって 痛い折れ曲がった心が私の足に刺さって 痛い#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#...

  • 悲しみを肴に

    涙 溢れて夢の中闇に目覚めて また涙無意識の中でも悲しみが消えないなんていっそ笑い出したくなる悲しみは風のように気まぐれで私を不意に 襲ったり鉄のように重たくて私の肩に 食い込んだりなのに私はいつも悲しみを肴に酒を飲む悲しみと共に生きつづけるしかないとわかっているから悲しみを肴に 飲む酒は孤独の苦い味がする#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...

  • 風に吹かれたままでいられない心

    あと幾つの夜を過ごしたらわたしは解放されるのだろうあと幾つの季節を巡ったらわたしは楽になれるのだろう答えは風に吹かれていると言われても風に吹かれたままではいられないわたしの心凄まじい速さで流れるこの血が叫ぶいつまで?いつまで?いつまで?と先の見えない霞んだこの瞳が叫ぶどこまで?どこまで?どこまで?と答えは風に吹かれているそんな残酷なこと言わないで風に吹かれたままではいられないわたしの心#ネガティブ...

  • 孤独過ぎて

    孤独過ぎて自分の骨が断たれる音が聞こえる孤独過ぎて小鳥のさえずりと罵詈雑言との区別がつかない孤独過ぎて爽やかな春の景色も地獄絵も区別がつかない孤独過ぎて孤独過ぎて自分の右半身が また足元から消えて行く恐怖#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#闇...

  • 心に空いた穴が寒くて

    この心に ぽっかりと空いた 穴は年を負うごとに大きくなって行くようでいつしか 私は心を 失うのだろう不信や誤解やすれ違いの中で傷ついて 傷つけられて生まれた 理解はきっと 揺るぎないものになれるはずなのにダブルバインドに引き裂かれてもそこからいつか きっと解放されるはずなのにもう 遅いのかも知れない心を失ったら私は だれでもない わたし すらないだれか になってきっと ずっと落ちて行く永遠の不信を...

  • 絶望慣れ

    人はきっと絶望すると余りの辛さに死にたくなったりなかなか立ち直れなかったりするものなのだろうでも 私にとって絶望は 日常茶飯生まれ落ちたことに絶望し人生に絶望しいのちの長さに絶望し全てに絶望しているので絶望することにすっかり慣れた絶望することが私の日常だからべつに いつものことさと思うだけだけどわたしがもっともっと絶望したらその向こうには希望とか 幸せとかそんな 壊れやすいものじゃなくもっと確かで...

  • 独房人生・その3

    朝と夜とを本気で 間違えた白んだ空を夜明けと思ってカーテンを開けたら辺りは日没前の街だった現実は いつも残酷に 正確に時を刻む私は 着いて行かれない日没を夜明けと勘違いするほど私の時計は現実とずれているまだ夜だったのかとショックを受けては進まない時計の針の痛みに部屋中を転げ回る独房に 叩き込まれたた囚人は泣こうがわめこうが決して 出してはもらえない今日もまた独房人生生きている刑の執行をひたすら 待...

  • 傷を舐め合う

    私はあなたの前では自分の傷も 何もかも全部 晒すよあなたに傷口を 舐めて欲しいからあなたも私に 傷を見せて欲しい私もあなたの傷口を 舐めてあげたいからあなたは優しい世界に 通じる道の道案内だから心の奥に沢山 傷を負っていると思うなのにあなたはいつも笑って「元気だよ」と言っている無理をして優しい人ほど傷を 負いやすいだから 傷を舐めて治してあげたいの傷を舐め合うような真似 はしたほうがいいんだよひと...

  • 吊り橋効果でしかないのに

    わたしの吊り橋はぼろぼろでもう朽ちているから渡るのが怖いその向こうに立っているあなたを好きになった訳じゃない吊り橋を歩いていると朽ちた木材が一枚また一枚と落ちて行くから怖くてドキドキしてるだけあなたにときめいてる訳じゃないなのになぜ恋心なんか抱くの?わたしはもう夢見る少女じゃない恋は熱病平熱に戻れば終わると知っているのに吊り橋効果でしかないと知っているのにあなたを好きだと勘違いする心いや勘違いした...

  • 生まれてすいません・その2

    ひとり寝ひとり夜ひとり飯(めし)「生まれてすいません」ほんとだね生まれて来た自分を万人に謝罪したい「堕落しろ」ほんとだね堕ちる所まで 堕ちて初めて見えるものが あるもんね太宰も安吾も案外 良いこと言うじゃんひとり寝ひとり夜ひとり飯その侘しさにそんなことをただ ぼんやり考える#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

  • 冬の奴隷

    春が 遠くに消えてったわたしと あなた二人の春の下真珠の指輪の その中で 子供のように 眠ったりグラスの氷と 戯れたり夜空の星を 盗んだりしたねでもわたしとあなたの満開だった 春がたった一度の春一番であっという間に散ってったわたしに春はもう来ないあなたの笑顔ももう消えた待っているのは限りない孤独 という現実だけ冷淡な秋の 入り口から無情な冬への 移ろいに抗うことはできない秋に ご奉仕して冬の 奴隷...

  • 痛みも悩みも

    誰にも言えない悩みや痛みを乗り越える人生また ひとつ墓場まで持って行くものが増えましたそれでも生きるしかないのです生きるしか#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

  • 全ては20年前

    私には明日の出来事もあさっての出来事も20年前の出来事に 感じられて20年前の出来事も30年前の出来事もつい昨日の出来事に 感じられて人生という時計の針が 錆びついて 動かないから全ては 20年前のまま全ては つい昨日のまま亡くした者たちをこの胸に 抱きしめ若い頃の 未熟な夢を思い今はない喫茶店で 珈琲を飲みひたすら過去を 生きている何年経っても 20年前今 何が起きても 20年前未来のない毎日が...

  • 雨のち雨の心

    しとしと しとしとしとしととわたしの心に雨が降る 降る雨が降る胸の奥の奥に厚い雨雲が横たわって雨は すっかり止むのを忘れしとしと しとしと降り続く厚い雨雲わたしの心にかかった 霞一向に晴れは ないわたしの心は雨のち雨で濡れそぼつやむことを忘れてしまった心の雨を自分でもどうしてやることもできなくて雨の景色はわたしの心雨のち雨のわたしの心どこまで手を伸ばしたら雨雲を 突き抜けて青空を 掴めるのかわから...

  • 冬の悪戯

    冬の 悪戯つむじ風髪を 乱され胸 かき乱れ春を信じて裏切られ季節の谷間に埋もれて 泣いたやがて わたしは雪になる解けてなくなる雪になる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

  • わたし=苦しみ・その6

    わたしは 苦しみ苦しみは わたしわたしは 悲しみ悲しみは わたし苦しみの 汗が冬の大地に 染み込む悲しみの 涙が冬の冷気に 凍りつく苦しむために産まれて来たのそうとしか思えないわたしのつまらない人生はどこから見ても輝きを失ってただ冬の荒波だけが次々と押し寄せて来たそれを必死で乗り越えるしかない人生でだから草も木も風も色褪せてしまうの空も季節も陽も霞がかかってぼんやりとしか見えないのわたしは 苦しみ...

  • 日常と生と死と

    ああいい加減 洗濯しなきゃ 死にたい 死にたいシーツって干すだけでも大変・・・寝たい寝たい猫に餌をやる自分にも餌をやる いつまで生きればいい?湯を沸かして お茶を飲む 生きる意味ってなに?寝たい私の頭の中は寝たい と 死にたい だけで出来ているせめて 海のどん底まで思い切り 堕ちて堕ちてどうか日常から 離れて存分に苦しむ余...

  • 悲しみの鼓動

    私の血管を悲しみが 流れてる心臓が体中に悲しみを 送ってるだから 寒い部屋を 暖めても 暖めても寒い悲しみが体中を巡っているからこんなにも 寒かったと気づく悲しみは 冷たくて私から体温を奪い人間らしい心を奪うだから 寒くて寂しさに堪え難くて胸に手を当てるとトクトクと悲しみの鼓動が聞こえて来る鼓動は 止められないだから悲しみも 止められない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

  • 悲しいばかりの春

    春の陽気と言われても私には 寒い桜を見るのは楽しいと言われても私には 悲しい春の風が私の 涙の頬を撫でる涙のひと粒に詰まった夢が何度も落ちては 何度も破れた熱い珈琲から 孤独の香りが 漂う煙草を吸っては後悔の煙を 吐く雲は私の未来をさらって逃げるように 流れてく暖かく 皆が息づく春の宵私には悲しいばかりの春の未明桜前線は 毎年私を よけて北上するらしい#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#...

  • 街いちめんの死に化粧・その3

    街燈に照らされて雪が 降っている慣れない都会に雪が 降っている死者たちが しんしんと舞い降りて来る街中が今年も死に化粧を 施している喪中の街に広がる 静寂木々も道路も電線も真夜中の 死に化粧通夜の夜中の 死に化粧尚 白く尚 白くと 死に化粧誰が死んだか知らないけれど誰が死んだか知らないけれどこの静けさは弔問客が去ったあとの途方もない 静けさによく似てる酒をふるまって賑わってでも 幾晩も寝てない疲れ...

  • 無限ループな私の今日

    みんなは明日を生きている私は昨日と同じ今日を生き今日と同じ明日を生きる止まらない止まらない無限ループな私の今日苦しむために産まれて来たとホントかどうかわからない自分の役割をこなすため苦しむ苦しむ苦しむだけの無限ループな私の今日苦しむのが私の役割ならばこの身をよじらせて思い切り苦しむしかないのだろう全てをあきらめて全てを放棄してまた訪れる苦しみの今日を生きるしかないのだろうきっと#ネガティブのままで...

  • 街いちめんの死に化粧・その2

    また 雪今度は 誰が死んだのかまた街いちめんの死に化粧葬列の 車もひときわ長く 連なっている私も 服を真白に染めて見えない 死人を 肩に 負いゆっくり 歩く街いちめんの死に化粧今度は 誰が死んだのかまた街いちめんの死に化粧私の 血で紅でも さしてあげようか街いちめんの死に化粧空が 霞む私の心も 霞む街中がしんしんと悲しみに暮れている街いちめんの死に化粧街いちめんの死に化粧#ネガティブのままでいい#シ...

  • 灰色の景色

    自分の姿は やっぱりどこにも ないただ 皮肉なことに孤独という激痛にこの身をよじらせているときだけ私は自分が 生きていることを実感する色とりどりの日常みんながおはようとか おかえりとか言い合って 笑って零した涙が まだ熱いうちに拭い合ってる私にはもう得られない世界を背伸びして指をくわえて 垣間見るそして私はたったひとつの 救いもない独房な日常に意地悪な微笑みを向けられながら凍った涙を 頬に張りつけ...

  • 悲しいほうへ悲しいほうへ

    悲しいほうへ悲しいほうへ行きたくないのに何故 行くの?ともる灯りを頼りにし幸せ求めているはずなのに結局いつも 涙雨悲しいほうへ悲しいほうへ一度でも喜びを感じたいのに涙 涙に暮れるだけ悲しいほうへ悲しいほうへどんなに陽射し求めても悲しい雲が 立ち込める#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

  • 冬空と私が狂う

    私の心が 映し出されたように冬空の 変化が激しい不安の大嵐不信の寒さと 依存の暑さ不穏な 私の心が空に 投影されてまた 私の心に戻って来る木の葉がひらひら 舞うだけで私の心臓は早鐘を 打つどんなに 息苦しくても逃げ道は ない発狂の海の波感情の嵐まるでひとり台風冬空が 狂う私の心が 狂う#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

  • 刹那の夢

    刹那なわたしが刹那の夢見て目覚めたときの永遠に堪えられなくてなぜと問うなぜの問いに答えはないと知っていて問わずにはいられない脊中の十字架重たくて我が子の亡骸と渇いた魂引きずってうわ言のようになぜなぜなぜと問いつづけ我が子の亡骸抱き寄せて冷たくなったその体を暖めている生と死の区別さえつかなくなった心で#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

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