宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」の舞台は苫小牧ではないかという郷土史家の論考が新聞に出ていました。宮沢賢治は岩手県立花巻農学校教諭時代に修学旅行の引率で北海道を訪れており、作中に登場する活版や菓子店の場所が苫小牧市が所蔵する駅周辺の昭和初期の地図と一致するそうです。また鉄道車内で車掌に切符を見せる場面では、切符を「はがきくらいの緑色の紙」と表現しており、これは当時の国鉄の硬券切符ではなく、軽便鉄道...
これまでの北海道旅行での情報や風景を中心としたブログです。また地元の関西周辺のお出かけ見聞録も多く掲載しています
1993年に初めて北海道を訪れて以来、何度となく訪れた北海道の見聞録です。また地元の関西周辺のことも掲載しています。
室蘭の祝津公園展望台です。白鳥大橋を眺めるために作られた展望台です。白鳥大橋の祝津ランプのループから対岸へ伸びる橋全体が一望できます。ここは室蘭の工場夜景のスポットですが、こうして昼間でも楽しめます。白鳥大橋の手前には新しくできた祝津埠頭に停泊している大型クルーズ船が見えます。この展望台からは白鳥大橋はもちろんですが、多くの山々を眺めることができます。近くは室蘭岳、苫小牧市の樽前山、洞爺湖近くの有...
地域タグ:北海道
兵庫県庁のすぐ北に相楽園という庭園があります。これまで何度か訪れたことはありますが、今回はここへ紅葉を見に行きました。この場所には明治の政治家小寺泰次郎の邸宅がありましたが、神戸空襲で建物のほとんどが焼失しました。その後、2万平方メートルの敷地は神戸市の所有となり、庭園部分は都市公園としては珍しい池泉回遊式日本庭園として整備されました。敷地内には3つの重要文化財があります。①旧小寺家厩舎明治43年頃に...
地域タグ:兵庫県
前回、道の駅「みたら室蘭」で室蘭やきとりと室蘭ラーメンの両方をセットで食べたという話を書きました。それで夕食はどうしようかと思案していましたが、調べると宿の近くに室蘭やきとりの店があるので、結局夕食もそこで室蘭やきとりを食べることにしました。行ったのは「やきとりの一平 中島本店」という店で、昭和25年から続く室蘭やきとりの老舗だそうです。最初にラーメンサラダとザンギを注文しました。軽く前菜のつもりで...
地域タグ:北海道
道の駅カナスチールみたら室蘭の中にあるフードコートで昼食をとりました。その中の「くじら食堂」で室蘭名物の室蘭やきとりとカレーラーメンのハーフセットを注文しました。旅行者の名物を食べておきたいという気持ちをくすぐる組み合わせです。やきとりはトリ肉ではなく豚肉です。とくに道南にはそのような食文化があります。だいぶと知られるようになりました。カレーラーメンも室蘭名物です。札幌・函館・旭川ラーメンを追って...
地域タグ:北海道
道の駅カナスチールみたら室蘭の名前の意味はそのまま「見たら室蘭」です。室蘭八景をはじめ、室蘭のいいところを「見たら」ということですね。確かに室蘭には風光明媚な場所が多くあります。そして道の駅から移動しなくても見える風景はあります。何といっても白鳥大橋です。橋が出来て25周年を迎えます。道の駅も橋と同時にオープンしました。白鳥大橋は1998年に完成した東日本最大の吊り橋で全長1,380mあります。そして反対方...
地域タグ:北海道
道の駅みたら室蘭です。今夏より正式名称が「カナスチールみたら室蘭」になっています。カナスチールというのは鉄・非鉄スクラップを中心に敷板や中古鋼材などを扱う室蘭の会社で、道の駅の命名権を取得し、名前に企業名が付きました。意外と珍しいケースではないでしょうか。名前に企業名は付きましたが、道の駅そのものには大きな変化はありません。この道の駅は2019年4月にリニューアルオープンされて新しくなっています。1階ラ...
地域タグ:北海道
前回紹介した駿府城公園ですが、公園は自由に入れますが、復元された櫓などは有料です。駿府城の天守は復元されていませんが、櫓だけでも十分見応えがあります。東御門は1996年(平成8年)に日本古来の伝統工法にのっとって復元されました。その東御門から繋がっている巽(たつみ)櫓は、1989年(平成元年)に復元された櫓です。巽櫓は全国の櫓建築でもあまり例のないL字型の形をしており、防御に優れた櫓でした。東御門と巽櫓の中...
地域タグ:静岡県
徳川家康は幼少の頃に今川義元のもとで人質として駿府(静岡)で暮らしました。晩年に息子の秀忠に将軍職を譲ったあとも江戸から駿府へ移り、最期は駿府城で息を引き取りました。天守は残っておらず駿府城跡は、駿府城公園として開放されており、いつでも自由に散策できます。公園の中央には徳川家康の銅像があります。「大御所」として駿府に移ってきた頃の姿を表しています。家康は晩年の65歳から亡くなる75歳までの最後の10年間...
地域タグ:静岡県
前回紹介した函館の金森赤レンガ倉庫は倉庫と倉庫と間にも見どころがあります。BAYはこだての2つの建物の間にある掘割(運河)もそのひとつです。そしてその掘割に架かるコンクリート製の橋が七財橋です。現在の橋は1969年に掛け替えられたもので、高倉健主演の映画「居酒屋兆治」に登場したことなどもあって、高倉映画ファンを中心に知っている人も多い橋です。ちなみに七財橋という橋名の由来は、三菱倉庫の建設工事全体の責任者...
地域タグ:北海道
前回札幌の工事中の「赤れんが庁舎」について書きましたが、さらに北海道で「赤れんが」の建物と聞いて浮かべるのは、函館の「金森赤レンガ倉庫」ではないでしょうか。「金森赤レンガ倉庫」はもともと金森洋物店の初代社長渡邉熊四郎が始めた倉庫業の建物ですが、今では函館の代表的な観光スポットです。「金森」は「かねもり」と読むのが正しいようです。現在「金森赤レンガ倉庫」として営業する7棟の施設は、「函館ヒストリープ...
地域タグ:北海道
北海道を代表する札幌の赤れんが庁舎は前回書きましたように現在改修工事中です。その工事の様子が公開されていますので、その見学施設に入りました。訪れたときはシンボルの八角塔屋根が展示されていました。このようなときでないと目の前で見ることは出来ません。確かに近くで見ると塗装も老朽化しているようすがわかります。見学施設の2階からは八角塔の最上部が見られます。上はこんな感じになっているのですね。同じ高さの目...
地域タグ:北海道
札幌の赤れんが庁舎(北海道旧本庁舎)は大規模改修工事中です。下の写真は工事前のものです。現在は工事のための建物で覆われています。建物の壁面に赤れんが庁舎が描かれているので、一瞬本物が見えている感じがします。姫路城や九州の阿蘇神社も改修工事中に訪れましたが、いずれも同じように工事用の建物の壁面に本物が描かれていましたが、赤れんが庁舎が一番リアルに見えました。この日の空の色が工事の建物の色と同じだった...
地域タグ:北海道
日蓮宗寺院「能勢妙見山」に行きました。大阪と兵庫の県境の妙見山山頂にある寺院です。関西では「能勢の妙見さん」の呼び名で親しまれています。参道に鳥居があり「ここは神社だったっけ?」と思いますが、これは昔の神仏習合の名残で、現在も聖域と俗界を隔てるものとして鳥居が建てられています。山頂付近には「星嶺」という名前の信徒会館があります。前面ガラス張りで星形という仏教の礼拝堂とは思えない外観です。現在は特別...
地域タグ:大阪府
帯広に泊まると必ず行くパン屋さん「麦音」です。このブログでも何度となく掲載しています。JR帯広駅から南へ車で10分程の場所にあります。帯広の老舗パン屋「満寿屋」が経営する店です。満寿屋は地産地消にこだわり、100%十勝産の小麦を使用しています。早朝6時55分から開店しています。店に入るとパンのいい香りがしてきます。小麦だけでなく使用しているチーズや小豆、野菜なども十勝産にこだわりぬいています。小麦も単に十...
地域タグ:北海道
前回紹介した道の駅花ロードえにわの一角に「恵庭おむすびゑびす」があります。ごはんはななつぼしとゆめぴりかをブレンドしているそうでおいしそうです。昼食はここでおむすびを買って食べることにしました。一緒に置いてあった「おむすび屋さんのザンギ」もそそられます。結局、夫婦でチーズわかめ、たらこバター、きつねの3個とザンギを5個買って食べました。そもそも道の駅の中にはフードコートもあり、この「恵庭おむすびゑび...
地域タグ:北海道
道の駅花ロードえにわです。前回紹介した野菜直売所「かのな」のある道の駅です。道の駅の建物は木と石の素材感あふれる外観です。ここは2022年6~7月の期間、第39回全国都市緑化北海道フェアの会場になりました。メイン会場になったのは道の駅花ロードえにわ内の「はなふる」です。以前来たときは開催1カ月前で最後の仕上げの作業中でした。下の写真はそのときのようすです。2020年に全面リニューアルされて、道の駅の展示やおみ...
地域タグ:北海道
湧別町から内陸を通ってサロマ湖方面に出ようと車で走っている途中にあったのが五鹿山公園です。私は公園の存在も知らず別に立ち寄る気はありませんでしたが、車の窓から機関車と客車が見えたので、もしかしてここも廃駅跡かと思い車を止めました。しかしとくにそれらしい案内板もなく、単にオートキャンプやパークゴルフが楽しめる公園のようで、駅とは関係は無いようです。ネットでも調べましたが、設置してある列車のことはどこ...
地域タグ:北海道
北海道湧別町の道の駅かみゆうべつ温泉チューリップの湯です。日帰り温泉が中心で道の駅としてはあまり特徴はありません。しかし建物の前に特徴があります。ここは中湧別駅記念館として、廃線となったJR名寄本線・湧網線の旧中湧別駅の一部が当時のまま保存されています。中湧別駅は名寄と遠軽を結ぶ名寄本線の駅で、サロマ湖北西側の端から6kmほど離れた場所にあります。さらに中湧別駅から網走まで支線の湧網線が出ており、重要...
地域タグ:北海道
前回NHKブラタモリでも紹介されていたように敦賀は古くから陸路・海路の要衝でした。特に1912年(明治45年)からは新橋(東京)-金ケ崎(敦賀)間を直通列車が走り、連絡船で敦賀港からウラジオストク(ロシア)へ渡り、そこからシベリア鉄道でヨーロッパまで行く「欧亜国際連絡列車」という壮大な路線が確立されました。ブラタモリでも映っていましたが、当時は「東京-敦賀-ウラジオストク-ベルリン」というとてつもなく長距離の...
地域タグ:福井県
朝日放送「朝だ!生です 旅サラダ」の番組イベント「旅サラダ EXPO 」がこの3連休中に大阪駅前で開催されています。20余りの自治体が出店していて、それぞれの地域の特産品などを販売しています。ゆるキャラも来ている自治体もけっこうありました。写真は京丹後のゆるキャラです。西日本の自治体が多い中、北海道からは上富良野町と別海町が出店していました。思わず上富良野町のブースでポテトチップスをうすしお味とバター味の2...
地域タグ:大阪府
前回書きましたように釧路でこれまでにない快晴だったので、夕方まで粘って夕日の名所である幣舞橋周辺にいました。徐々に夕日を見ようと観光で訪れている人も集まってきました。そして空がだんだん赤く染まってきました。さらに太陽が沈んできました。ただこのときの夕日は幣舞橋の中央ではなく、橋をほとんど渡り切った南端の方から見えます。建物の向こうに沈んでいく角度でした。夕日もさることながら、橋の下から見上げるよう...
地域タグ:北海道
大阪府高槻市は、高槻城跡から江戸時代の将棋の駒が多数発掘され、古くから将棋が広まっていた地域だということで、最近は将棋による町おこしに力を入れています。下の写真はしろあと歴史館に展示してある発掘された将棋の駒です。そして来年の秋にはJR高槻駅前に大阪市から関西将棋会館が移転してくることになっており、一気に新しい将棋の聖地への機運が高まっています。そんな高槻市で28・29日の2日間、将棋のイベントが開かれ...
地域タグ:大阪府
「ブログリーダー」を活用して、あまなべさんをフォローしませんか?
宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」の舞台は苫小牧ではないかという郷土史家の論考が新聞に出ていました。宮沢賢治は岩手県立花巻農学校教諭時代に修学旅行の引率で北海道を訪れており、作中に登場する活版や菓子店の場所が苫小牧市が所蔵する駅周辺の昭和初期の地図と一致するそうです。また鉄道車内で車掌に切符を見せる場面では、切符を「はがきくらいの緑色の紙」と表現しており、これは当時の国鉄の硬券切符ではなく、軽便鉄道...
礼文島の固有種レブンアツモリソウが見頃だそうです。ラン科の多年草で絶滅危惧種に指定されています。生育環境の悪化や盗掘などで数が減っていましたが、群生地の保全を行った結果、再び開花数が増えつつあります。ただ夏が暑いと翌年は花が減る傾向があるということで、ここにも温暖化の影響があるようです。私が礼文島に行ったのは2002年のことです。そのときは島で2泊しましたが残念ながら3日間とも天候には恵まれませんでした...
漫画「将棋の渡辺くん」の単行本最新刊が発売されたので、さっそく買って読みました。「将棋の渡辺くん」は渡辺九段の元奥様で漫画家の伊奈めぐみさんが渡辺九段についてコミカルに描いた漫画です。本の帯にも「離婚しました。」と大きく描いてあるように、最近電撃離婚されて将棋ファンの間では話題になりましたが、生活スタイルはこれまでと変わらないということです。作者の伊奈めぐみさんは高槻市の将棋イベントで何度か見まし...
翼を骨折しているところを保護されたオジロワシが、過去に散弾10発を受けていたことがわかったという記事が出ていました。撃たれたのはかなり前のようで、傷は自然治癒していたそうですが、散弾の状態から流れ弾ではなく、正面から狙って撃たれた可能性があるとのことです。数年前に網走の海岸で乗馬中にオジロワシを見かけましたが、そのときも近寄っても逃げないので猟銃があれば容易に撃つことはできたでしょう。狩猟には趣味や...
前回は長崎の孔子廟や新中華街について書きましたが、今回は神戸の中の中国です。関帝廟は中国で財の神として名高い三国志の武将・関羽を祀った霊廟です。世界中のチャイナタウンにあり、神戸にもあります。孔子と関帝では時代が大きく異なりますが、同じ中国なので雰囲気が似ています。入り口の山門は典型的な中国風の門です。門の上部に掲げられた 「関帝廟」の扁額は、元蒋介石の秘書で世界的に有名な書道家が書いたものだそう...
長崎孔子廟は孔子の遺品を納め祀ったのが始まりです。1893(明治26)年に中国清朝政府と華僑によって建立されました。ひとつとして同じ顔のない七十二賢人の石像は、圧巻で荘厳な雰囲気です。 正面に孔子を祀る大成殿があり、その後ろに中国文化を紹介する中国歴代博物館があります。内部は撮影禁止です。この孔子廟から歩いてすぐの場所にあるのが長崎新地中華街です。横浜・神戸と並ぶ日本三大中華街のひとつです。東西、南北あ...
前回函館のイカがピンチだということを書きましたが、北海道漁港漁場協会は少しでも漁業に関心を持ってもらうために「難読漁港番付表」なるものを作りました。道内の難読漁港名を番付にしたもので、それによると東の横綱が羅臼町の「於尋麻布(おたずねまっぷ)」で、西の横綱が島牧村の「厚瀬(あっちゃせ)」です。北海道へよく行く私もある程度の地名は読めますが、漁村レベルとなると難しいです。中でも釧路と厚岸の海側を結ぶ...
函館といえばイカです。しかし近年漁獲量が減っており、今年も漁解禁日にほとんど獲れず、市場開設以来初めて初競りが中止されました。そして1週間後に出漁して何とか345キロを水揚げし、ようやく初競りができたということです。ただ昨年の同日には1000キロ以上が水揚げされており、初日の比較だと昨年の3分の1程度です。このままだと「イカのまち」ではなくなってしまいそうです。また知床ではカラフトマスの遡上が減っています。...
ここまで北海道の地方空港のことについて書いてきましたが、今回は九州の空港です。九州には多くの空港があり、国管理空港だけでも7ヶ所(福岡・北九州・長崎・大分・宮崎・熊本・鹿児島)あります。長崎空港はターミナルビルが教会の窓をイメージしたデザインで、屋上の鐘など各所が教会風になっていることが特徴です。大村湾に浮かぶ箕島を埋め立てた空港で、1975年に開港した世界初の海上空港です。今年で開港50年になります。...
札幌丘珠空港は、札幌都心から北東に直線距離で約6kmの場所にある空港です。滑走路は1500mが1本で、3000mが2本ある新千歳空港に比べるとかなり小規模です。函館や釧路といった道内都市を結ぶ便が多く発着し、ほかに三沢、新潟などを結ぶ便がありますが、東京や大阪を結ぶ路線はありません。この空港は陸上自衛隊丘珠駐屯地の飛行場でもあります。陸上自衛隊が管制業務を行うという珍しい空港です。2016年よりFDA(フジドリームエ...
オホーツク紋別空港です。前回書いた中標津空港よりさらに規模は小さく、現在は全日空の羽田往復便があるだけです。羽田空港からの便が到着するのは午後12時30分で、羽田空港に向けて出発するのは午後1時10分です。空港に行ったのは午後2時でしたのでもうここを発着する便はなく、中には入れましたが空港は実質閉店状態です。もちろん展望デッキに出ても航空機の姿はありません。外国人観光客の利用者数が増えて何とかコロナ前の水...
少し時間の余裕があったので何となく中標津空港に行ってみました。この空港にはかなり昔に来たことがあり、その時の印象が木のぬくもりのある空港でしたが、今回も変わらずというより一層きれいな木の作りになっていました。写真だけ見ていると、どこかの公民館の2階フロアという感じですね。ここで食後の缶コーヒーを飲んで休憩しつつ、このあとのドライブ計画を確認しました。テーブルもあって安上がりな喫茶タイムとなりました...
前回は函館の旧ロシア領事館と旧イギリス領事館のことを書きましたが、今回は長崎です。長崎の東山手十二番館は1868年に建設された建物で、ロシア領事館が置かれていました。外国人居留地を代表する洋風建築で、1998年国の重要文化財に指定されています。すぐ近くにある東山手甲十三番館は明治時代中期にフランス領事館として建てられた建物で、現在は無料で公開されているほか、喫茶店としても利用されています。そしてこれらの旧...
函館市にある旧ロシア領事館は明治41年に建築され、帝政ロシアの領事館としては日本に唯一現存する歴史的建造物です。30年前まで青少年研修施設として利用されていましたが、閉鎖後は老朽化して立ち入り禁止になっていました。そんな旧ロシア領事館を名古屋の企業が2021年に函館市から買い取って改修を進め、7月に高級ホテルとしてオープンすることになりました。全6室で、スイートルームは2名1室2食付きで1泊31万9000円ということ...
このブログで以前書いたことがありますが、クラーク博士の「初年よ大志を抱け」という名言は、北広島の島松駅逓所で札幌農学校に赴任してしていた博士が帰国するとき、見送りに来た学生たちに残したとされています。(恵庭だったという説もあるようですが…)現在国の史跡に指定されている旧島松駅逓所の近くには名言誕生の記念モニュメントが建っています。しかし名言が生まれた場所が北広島市だということの知名度は低く、有名な...
亀山社中は坂本龍馬とその同志により結成された日本初の商社兼私設海軍です。前回ブログで少し触れた坂本龍馬が学んだ神戸海軍操練所が閉鎖された直後の1865年に長崎で結社されました。老朽化していた龍馬が活動拠点として借りていた民家を当時に近い形で復元し、2009年から長崎市亀山社中記念館として一般に公開しています。名誉館長は龍馬の大ファンである俳優の武田鉄矢さんが務めており、床の間に掛かっている絵も武田鉄矢さん...
神戸の新名所TOTTEI(トッテイ)Iが4月にオープンしました。もともとは物流の拠点として倉庫が建ち並んでいた神戸港第2突堤でした。TOTTEIの中心施設は「GLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸)」です。プロバスケットボールチーム「神戸ストークス」の本拠地で、音楽ライブなども開催される予定です。TOTTEIの南端には海を眺められる広々とした緑のスペース「TOTTEI PARK」があります。そして「TOTTEI PARK」の広場全体を劇...
鹿追にある福原記念美術館です。前回書いた神田日勝記念美術館の近くにあります。十勝を中心に展開しているスーパー「フクハラ」の創業者である福原治平氏が長年にわたり収集してきたコレクションを一般に公開するために設立した美術館です。くつろぎながら芸術を楽めるよう喫茶スペースやテラスがあり、撮影もOKで、気軽に芸術品に触れあえる美術館です。六花亭の花柄包装紙でおなじみ 坂本直行 無題連ドラ「>なつぞら>」でブレ...
十勝の鹿追ゆかりの画家・神田日勝をご存じでしょうか。神田日勝は東京生まれですが、戦火を逃れて一家で鹿追に来ました。そこで油絵を始め、十勝の風景や農耕馬・牛などをモチーフにした絵を描きました。6年前のNHK朝の連ドラ「なつぞら」で主人公なつが十勝にいる頃に重要な役割を担っていたのが絵の上手な同級生の山田天陽(吉沢亮)でした。この山田天陽のモデルになったのが神田日勝です。鹿追にある「神田日勝記念美術館」に...
堺市にある大仙古墳(伝・仁徳天皇陵)は日本最大の前方後円墳です。しかし地上からあの特徴的な鍵穴のような形は確認できません。正面からも鳥居と森が見えるだけです。前回書いた堺市役所21階の展望フロアは80mの高さがありますが、直線距離で1km離れているので、やはり大仙古墳は森にしか見えません。そこで堺市は世界遺産登録が決まった2019年に気球から古墳を眺められる計画を立てましたが、トラブルのため5年以上も話が停滞し...
函館の相馬株式会社は、初代・相馬哲平(2代目も同名)が1863(文久3)年に米穀商「相馬商店」として開業した会社です。今なお現役の社屋は、1916(大正5)年に完成したものです。昨日紹介したカールレイモン旧宅と同じく、函館市の「伝統的建造物」に指定されています。木造2階建ての鉄板葺き屋根に突き出た窓はルネッサンス様式です。基坂と電車通りの交差点に建っています。市電がこの建物の前を通過する映像は何度かテレビで見た...
函館カール・レイモン元町店はです。建物は函館市が指定する「伝統的建造物」です。カールレイモンはドイツ生まれで、ハム・ソーセージを食べる習慣のなかった日本に来て、函館で日本人女性と結婚し、1924年にハム・ソーセージの店と工場を開業しました。今ではカールレイモンは函館を代表するハム・ソーセージの老舗ブランドです。現在の函館カール・レイモン元町店は初期の工場跡です。店内にはイートインコーナーもあり、焼き立...
震度5以上の地震が多くなっている昨今、古い建物の耐震補強が急がれます。前回書いた清州城などのコンクリート製の模擬天守は耐震補強工事は自由にできますが、歴史的価値がある天守はそうはいきません。現在、築城当時からそのままの姿で建っている現存12天守のうち、国宝に指定されている天守は5つあります。国宝であるがゆえに、耐震補強するにもいろいろな制約があって通常の耐震工事の何倍もの手間がかかります。それでもすで...
愛知県清須市の清洲城です。織田信長が拠点とした城ですが、写真の天守は1989年に造られた鉄筋コンクリート製の模擬天守です。創建時の資料が残っていないので、外観・規模とも想像で設計されました。城跡は開発によって大部分が失われ、本丸土塁の一部が残るのみです。下の写真に見える朱色の大手橋の向こうの清洲古城跡公園に発掘された石垣の一部が復元されています。ちなみに横の線路はJR在来線と新幹線です。この城が有名なの...
前回、柳月がNHKの連ドラで登場した「あんバタサン」というお菓子を商品化して販売に力を入れているという話をしました。柳月のスイートピアガーデンにはイートインコーナーがあるので、その「あんバタサン」をバラで買って食べてみました。この例えは柳月には失礼かもしれませんが、六花亭のバターサンドと似ているように思います。別に否定しているわけではなく、おいしいという意味です。ただやはり柳月の昔からの主力商品はし...
前回紹介した道の駅おとふけの隣には十勝の有名菓子メーカー柳月のスイートピアガーデンという工場兼店舗があります。柳月といえば、その主力商品は三方六です。いわゆるバウムクーヘンですね。しかし最近柳月は「あんバタサン」という新商品に力を入れています。これはNHK朝の連ドラ「なつぞら」の中で出てきた「雪月」という小さなお菓子屋が考案したお菓子です。この「雪月」は柳月をモデルにしていて、劇中に登場したお菓子を...
道の駅おとふけです。2022年春に場所を移し、規模も大きくなってリニューアルオープンしました。オープン直後に訪れましたが、日曜日ということもあり、たくさんの人でごった返していました。2年近く経った今なら人出も落ち着いたかなと思い再び訪れましたが、それでもかなり混んでいました。入り口横にはパンの「ますや」直営の「みちます」があり、さらに帯広豚丼の人気店「豚丼のぶたはげ」もあります。ちなみにいつも拝見して...
神戸市灘区の「なぎさ公園」は海に面した気持ちの良い公園です。、海沿いにある「ハーバーウォーク」はウォーキングやジョギングに最適で、この日も多くの市民が走っていました。広い園内には多彩なアート作品が並んでいます。下の写真のモニュメント「ゆめ・きずな」は、阪神・淡路大震災復興のモニュメントとして2001年に設置されたものです。カラフルな色がひときわ目を引くこの作品は長さが30mあり、遊び方が自由な子どもの遊...
前回紹介したビート資料館の前に鉄道の駅標とレールがあります。廃線になった国鉄広尾線が走っていた場所とは少しずれているし、単なるモニュメントかと思いながら入館しました。ところが中の展示を見て、ここがちゃんとした別の鉄道の駅だったことがわかりました。資料を見ると、日本甜菜製糖株式会社は十勝鉄道という私鉄を運営し、全道から集荷されたビートの搬入や砂糖製品の出荷をしていたそうです。十勝鉄道の路線図にも帯広...
帯広にあるビート資料館です。ビートは北海道の基幹作物で「甜菜(てんさい)」とも呼ばれており、砂糖の原料として使われています。資料館の造りはシンメトリーの構造で、入るとすぐ吹き抜け空間となっています。この資料館の場所にはかつて旧日本甜菜製糖帯広製糖所があり、一時は日本最大規模でしたが、1977年廃止されました。その跡地にこのビート資料館が作られ、ビート製糖に関する資料や模型などが展示されています。入館料...
京都市京セラ美術館に行きました。平安神宮のすぐ前にあります。目的は知人の松原一彦氏も出品している「第20回 日韓現代美術同行展」です。せっかくなので昨日書いた平安神宮神苑の無料公開日に合わせて訪れました。松原一彦氏の今回の作品は「Spiderweb」です。真鍮の蜘蛛の巣です。以前よりリアルさが増したような気がします。それ以外で私が印象に残ったのは「A wall of sheep」(高垣リミ氏)です。羊の体から人の足がたくさ...
平安神宮には神苑という広い日本庭園があります。通常は入園料600円ですが、年2回無料公開日があります。そこで昨日6月7日の無料公開日に合わせて行ってきました。神苑に入るとまず南神苑で、そこに日本最古の路面電車が置いてあります。明治44年に製造された車両で2020年に路面電車初の国の重要文化財に指定されました。西神苑はちょうど花菖蒲が見頃です。このときに合わせて無料公開日を設定しているのでしょうね。西神苑の白虎...
美瑛の三愛の丘展望公園です。パノラマロードにある赤い三角屋根が目印の展望スペースです。十勝連山が比較的近くで見られ、その手前の波状丘陵を望めるのがこの丘の特徴です。景色の見える方向はやや限られますが、南西方向の丘の景色は、なだらかな曲線が美しいです。周囲には畑が広がり四季折々の風景が楽しめそうです。言うまでもありませんが、畑は進入禁止です。美瑛の中心街から約5kmのところにあります。にほんブログ村人...
美瑛にある千代田の丘展望台です。三角屋根の展望塔が特徴です。この日は曇っていましたが、遠く東の方向に十勝岳連山を望むことができます。見晴らし台の2階からは360度の美瑛の風景を見ることができます。展望台の下には、かわいい小動物とふれあえる観光牧場があります。昔はここで乗馬のトレッキングをやっていて美瑛の丘を馬上から楽しんだこともありました。にほんブログ村人気ブログランキング...
美瑛の新栄の丘展望公園です。1個400kgあるという牧草ロールの人形が目印です。少し高い位置から幾重にも折り重なる丘の風景を一望することができます。訪れたのは午前中でしたが、ここは夕日のきれいな場所として有名です。以前訪れたときは曇天で、離れた場所にだけスポットライトのように光が差していました。その中で浮かび上がっている2本の木はパフィーの木です。昔パフィーが主役のドラマで登場したことで有名になった木で...
大阪・梅田のシンボルだった大阪マルビルが老朽化などの理由で昨年5月で営業を終了しました。1976年に誕生したマルビルは「日本初の円形超高層ビル」として話題になりました。学生時代から馴染みのあったマルビルも見納めと思い、写真を撮ってこのブログにも載せました。その翌月の昨年6月から解体工事が始まりました。そして解体工事が始まってから1年が経ち、いよいよ本当にマルビルが姿を消すときが近づきました。ついに5階建て...
羊蹄山の北北西あたりに富士見という地名があります。「蝦夷富士を見る」というわかりやすい地名です。そしてここに羊蹄姿見池と呼ばれる池があります。周囲130mほどの小さな池で、比較的訪れる人も少ないようです。池に羊蹄山がきれいに映ることから「姿見池」と呼ばれています。ここには羊蹄山の湧水が湧いています。ちょうど汲みに来ている人もいました。8年前に来たときは風は弱く池に波は立っていませんでしたが、肝心の山に...
前回紹介した三方五湖ですが、その全体を見るにはレインボーライン山頂公園へ行くのがおすすめです。リフトかケーブルカーで山頂公園まで上がります。写真に写っているレインボー傘は施設が日傘や雨傘として無料で貸してくれるものです。これを多くの人がさすことでSNS映えする効果を狙っているのでしょうね。山頂公園には5つのテラスがあり、三方五湖や若狭湾が一望できます。足湯やカフェもあります。山頂カフェなないろでジュー...
福井県の三方五湖です。北陸新幹線が敦賀まで延伸されて注目度が上がり訪れる人が増えているそうです。三方五湖は、三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖の5つの湖の総称です。5つの湖はそれぞれ水質や水深が違い、すべて濃さの違う青色に見えることから「五色の湖」と呼ばれています。下の写真は三方湖です。三方五湖の中で唯一の完全な淡水湖です。三方五湖の中でもっとも大きいのは水月湖です。近年、湖底に年縞と呼ばれる7...
道の駅「流氷街道網走」です。ここ数年連続して立ち寄っています。冬はここから流氷観光砕氷船おーろら号が出ています。夏はホエールウォッチングですが、私が乗ったときは空振りでした。売店では青い流氷ドラフトが網走地ビールとして人気です。ここの2階のレストランで昼食と思いましたが、ものすごく混んでいたので、ファーストフードで済まそうということになりました。食べたのは網走バーガーです。カラフトサーモンを網走産...