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ちょっとした考察である。曹洞宗には「洞雲寺」という呼称の寺院(拙寺に関係している寺院にも同名の寺院がある)があるのだが、この由来が気になった。それで、禅語を調べてみたけれども、特に無い。例えば、以下の一節は見出した。却って将に諸仏諸祖、徳山臨済曹洞雲門、真実の頓悟見性法門をもって建立すると為す。『大慧普覚禅師宗門武庫』ここで、「曹洞・雲門」を並べた時に「洞雲」という表記になるが、これは特定の意味を持った言葉ではない。その意味では、中国曹洞宗の宏智正覚禅師が、以下のように述べている。・洞雲、雨を成すなり。『宏智広録』巻4・石牛哮吼して、洞雲白を生ず。同巻8こうなると、「洞雲」は雨などを生じる雲の位置付けになる。それで、どうやら「洞雲」という用語は、山の洞窟から沸き上がる雲であり、更には仙境にかかる雲という意...洞雲寺という寺院の名称に関する一考