コウカン本。
お彼岸に入っても猛暑日が続くこのごろ。夏が好きで、暑ければ暑いほどうれしい、と言っていた、この作家はどう感じたろう。(「貝がらと海の音」庄野潤三著 新潮文庫刊)一貫して身辺を書き続けた作家の、晩年の作品。二男一女はそれぞれに伴侶を得て、孫の成長を楽しみにする老夫婦の日々が描かれている。あとがきで作家本人がそう呼んでいるように、あくまで「小説」だが、人名も地名もほぼ実名であることからして、作中の出来...
2024/09/21 11:46
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#庄野潤三
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