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『アラクノフォビア』(90)(1991.3.11.丸の内ピカデリー1)アマゾン熱帯雨林で昆虫学者のアサートン博士(ジュリアン・サンズ)は、猛毒を持つ新種のクモを発見する。そのクモは、自らが刺して殺したカメラマンの死体にまぎれてカリフォルニアの小さな町に上陸、次々と町の住人を殺していく。奴らにクモ恐怖症の医師(ジェフ・ダニエルズ)たちが立ち向かう。タイトルは「クモ恐怖症」の意。これまでスピルバーグ一家を陰から支えてきたフランク・マーシャルの監督デビュー作。ヒッチコックの『鳥』(63)と『めまい』(58)、あるいは盟友スピルバーグの『ジョーズ』(75)などの影を感じさせながら、自分なりの処理をして、そこそこ面白い映画に仕上げていた点は評価したい気がする。実際、爬虫類と並んでクモ(昆虫)も、人間にとっては決して...ジュリアン・サンズの出演映画『アラクノフォビア』
『ハリーとヘンダスン一家』(87)(1987.8.24.日劇プラザ)ナンシー・ヘンダスン普通の一家の物語ひょんな事から伝説の生物ビッグフットと遭遇し、保護することになったヘンダスン一家とその周囲で起きる騒動を描く。製作総指揮はスティーブン・スピルバーグ。あの『世にも不思議なアメージング・ストーリー』(87)の中の傑作「パパはミイラ」のウィリアム・ディアの監督作。しかもキャストは、わが贔屓のジョン・リスゴーとメリンダ・ディロンが夫婦を演じ、加えてドン・アメチとくれば、どうせ話は『E.T.』(82)の二番煎じのようなものと思いながらも、見ずにはいられなかった。見てみると、『未知との遭遇』(77)や『E.T.』といった、未知の者との出会いを描いたスピルバーグ作品の影を感じるのは否めないにしても、ディア流に味付け...メリンダ・ディロンの映画その4『ハリーとヘンダスン一家』
『スクープ悪意の不在』(81)(1982.2.22.丸の内ピカデリー)マイアミの港町で、労働組合のリーダーが失踪するという事件が起こった。FBI捜査官は事件の解決を焦り、港で働くマイケル(ポール・ニューマン)を犯人に仕立て上げる。その情報操作に引っ掛かり、スクープ記事を書いた記者のミーガン(サリー・フィールド)は、真相究明に乗り出すが、弁護のために書いた記事がマイケルの最愛の女性テレサ(メリンダ・ディロン)を自殺に追い込んでしまう。久しぶりのシドニー・ポラック監督作だったが、結果は、残念ながらもう一つといったところだった。同じポラック作品の『コンドル』(75)と同じように、無実の男が、相手の勝手な思惑のために罠に陥れられる話だが、『コンドル』は秘密だらけのCIAが舞台だっただけに、別世界のサスペンスとして...メリンダ・ディロンの映画その3『スクープ悪意の不在』
メリンダ・ディロンの映画 その2『ウディ・ガスリー わが心のふるさと』
『ウディ・ガスリーわが心のふるさと』(76)(1982.7.2.)ウディの妻メアリーフォークの父、あるいはアメリカ最大の吟遊詩人とも称えられるウディ・ガスリー。1930年代の大恐慌下、各地を放浪しながらギターの弾き語りを披露し、生活苦にあえぐ人々の心に希望と勇気を与え続けた彼の姿を、ハル・アシュビー監督が彼の自伝を基に映画化した。まず、デビッド・キャラダインが見事にウディ・ガスリーを演じている。今まで自分が見てきた彼の出演映画とは比べものにならないほど、素晴らしかった。ところで、歌手や俳優は、初めは自分の内面から湧き上がってくるものを、歌なり演技なりで表現してみたいという思いから活動を始めるのだろう。ところが、多くの者は、売れたら売れたでマスコミやスポンサーに踊らされたり流されたりして、自分を見失う。最初...メリンダ・ディロンの映画その2『ウディ・ガスリーわが心のふるさと』
メリンダ・ディロン『スラップ・ショット』(77)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ad6281c388befbb7d49d923ef54a03d3『未知との遭遇』(77)ジリアンhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/52b371d1b06aeff106ac00b9a38caa0d『フィスト』(78)(1984.12.29.)全米長距離トラック協会(F.I.S.T.FederationofInterStateTruckersの略、架空の労働組合)の若きリーダーとしてのし上がっていく青年(シルベスター・スタローン)の野望を描く。主人公のモデルはジミー・ホッファ。監督ノーマン・ジュイソン、撮影ビルモス・ジグモンド、音楽ビル・コンティ。『スポンティニアス...メリンダ・ディロンとシンディ・ウィリアムズの映画