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『ハリーとヘンダスン一家』(87)(1987.8.24.日劇プラザ)ナンシー・ヘンダスン普通の一家の物語ひょんな事から伝説の生物ビッグフットと遭遇し、保護することになったヘンダスン一家とその周囲で起きる騒動を描く。製作総指揮はスティーブン・スピルバーグ。あの『世にも不思議なアメージング・ストーリー』(87)の中の傑作「パパはミイラ」のウィリアム・ディアの監督作。しかもキャストは、わが贔屓のジョン・リスゴーとメリンダ・ディロンが夫婦を演じ、加えてドン・アメチとくれば、どうせ話は『E.T.』(82)の二番煎じのようなものと思いながらも、見ずにはいられなかった。見てみると、『未知との遭遇』(77)や『E.T.』といった、未知の者との出会いを描いたスピルバーグ作品の影を感じるのは否めないにしても、ディア流に味付け...メリンダ・ディロンの映画その4『ハリーとヘンダスン一家』
<< あらすじ >>見事な脚本、歯切れがよくテンポ抜群の演出、そしてなにより主演であるエイクロイドとマーフィの巧みな演技が見事に開花している、コメディ映画の秀作!フィラルデフィア。一方は、大会社の経営陣のひとりとして手腕を見せるエリートで金持ち青年ルイス・ウィンソープ。もう一方は、サギまがいの事をやりながら生きている貧しい黒人青年ビリー・バレンタイン。そんな彼らの知らない所で、ウィンソープの会社の...
『コリーナ、コリーナ』(94)(1996.1.1.WOWOW)大学を卒業したものの、差別によって仕事に恵まれず、家政婦として働く黒人女性コリーナ(ウーピー・ゴールドバーグ)と、母親の死にショックを受けて口がきけなくなった娘モリー(ティナ・マジョリーノ)のためにコリーナを雇った父親のマニー(レイ・リオッタ)との心の交流を描く。この映画は、ハートウォームを装いながら、1950年代後半の人種差別の様子を見え隠れさせるしたたかな映画だった。特にこの映画の前に『フィラデルフィア』(93)でのデンゼル・ワシントンの弁護士役を再見したばかりだったので、隔世の感があった。しかも、またもやジェシー・ネルソンなる女性の監督作品である。確かに、この映画のような、少女の微妙な心の動きなどは男には分からない。だから、過去に作られた“女性...レイ・リオッタの映画『コリーナ、コリーナ』