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『アラクノフォビア』(90)(1991.3.11.丸の内ピカデリー1)アマゾン熱帯雨林で昆虫学者のアサートン博士(ジュリアン・サンズ)は、猛毒を持つ新種のクモを発見する。そのクモは、自らが刺して殺したカメラマンの死体にまぎれてカリフォルニアの小さな町に上陸、次々と町の住人を殺していく。奴らにクモ恐怖症の医師(ジェフ・ダニエルズ)たちが立ち向かう。タイトルは「クモ恐怖症」の意。これまでスピルバーグ一家を陰から支えてきたフランク・マーシャルの監督デビュー作。ヒッチコックの『鳥』(63)と『めまい』(58)、あるいは盟友スピルバーグの『ジョーズ』(75)などの影を感じさせながら、自分なりの処理をして、そこそこ面白い映画に仕上げていた点は評価したい気がする。実際、爬虫類と並んでクモ(昆虫)も、人間にとっては決して...ジュリアン・サンズの出演映画『アラクノフォビア』
ウィリアム・ハートの映画 その5.ローレンス・カスダン『再会の時』
『再会の時』(83)(1992.6.7.)友の葬儀で10数年ぶりに再会した大学時代の友人たち(ケビン・クライン、グレン・クローズ、トム・ベレンジャー、メアリー・ケイ・プレイス、ジェフ・ゴールドブラム、ウィリアム・ハート、ジョベス・ウィリアムズ)。彼らが、卒業後の生活を語り合う姿を、「無情の世界」(ローリング・ストーンズ)「青い影」(プロコル・ハルム)など、1960年代のボピュラーソングを流しながら描く。この映画のことは、以前から気になっていたのだが、先日、同じくローレンス・カスダン監督の『わが街』(91)を見た勢いで、尻取り遊び的に見てみた。その結果、カスダンは、ジグソーパズルのようにバラバラのピースをはめ込んでいく群像劇が好きらしいこと、この映画を作っていなければ、『わが街』は撮れなかったであろうということが...ウィリアム・ハートの映画その5.ローレンス・カスダン『再会の時』