ハッシュタグ記事一覧

となりのソータロー…第11章…10

わざわざ孫の龍友に頼らないといけないくらいに、1人だったはずだ。どうして？宗太郎はリョウの顏を見る。リョウは、引きつった顔で、オジサンを見ている。（おい、何…

2022/12/25 20:26

となりのソータロー…第11章…9

「おや、キミたち…ここで、何をしているんだ？」 思いのほか、強い口調で、その男に声をかけられた。男の放つ声に…清子の手に、力がこもる。「ソータロー、清子！ 上…

2022/12/24 20:43

となりのソータロー…第11章…8

「じいさんは、どこだ？」 声が聞こえる。しゃがれた、年配の男性の声だ。「亡くなりました」ひるむことなく、リョウが冷静に答えるのが聞こえる。（知っている人なのか…

2022/12/23 20:25

となりのソータロー…第11章…7

「うん、そう」 清子とリョウが目を見合わせて、うなづく。「何なんだよ、一体！」ついにたまりかねて、宗太郎が口をはさむ。ガタガタガタ…階下で、物音がしてきた。「…

2022/12/22 20:33

となりのソータロー…第11章…6

後で教えてもらえるのだろうか…わずかに、宗太郎は期待して、曖昧な顔で、清子に向かって微笑む。「清子って…ずっとここに、住んでいるの？」何とか話をそらそう…と…

2022/12/21 20:28

となりのソータロー…第11章…5

「いや、いい…」 見たいなんて言ったら…本当に出て来そうな気がする。リョウは椅子から立ち上がると、カーテンをそっと引いて、隠れるようにして、外を見下ろす。丁度…

2022/12/20 20:27

となりのソータロー…第11章…4

「えっ…」 初めて聞く話に、宗太郎は言葉を失う。「リョウ、それって…」もしかして、リョウのおじいさんが犯人か…と思っていたので、宗太郎の中で、頭がこんがらがっ…

2022/12/19 20:29

となりのソータロー…第11章…3

あの日のことは、忘れられないのだろう…やけに、事細かにリョウは語る。「学校で…不審者が出た…と先生に注意していたというのに… 私達、少しも気にしていなかった…

2022/12/18 20:29

となりのソータロー…第11章…2

「キミたちは、ここにちょくちょく遊びに来ていたのは…10歳の夏 のことだった。 ここは古いから…幽霊屋敷って、みんなで言ってたんだろ？ じいちゃんがよく、楽し…

2022/12/17 20:35

となりのソータロー…第11章…1

神林くんと清子が、宗太郎に何かを隠している、というのは明らかに明白だった。神林くんが静かに話し出すのを…清子は黙って聞いている。一体どんな気持ちで、清子は聞…

2022/12/16 20:44

となりのソータロー…第10章…26

自分の頭越しに、神林くんと清子の会話が聞こえる。何がどうなって、こうなったのか？黙り込む宗太郎の背を、そっと触れる者がいる。「大丈夫？」いつもの清子の声だ。…

2022/12/15 20:27

となりのソータロー…第10章…25

神林くんは「うん」とうなづくと、「古屋敷くんの記憶は…もしかしたら…操作された可能性があるなぁ」いきなり、とんでもない言葉が飛び出す。「えっ？」なんだよ、そ…

2022/12/14 20:41

となりのソータロー…第10章…24

すると…清子と神林くんの反応は、やはり妙なもので…「ね、どうする？」「話す？」「うーん、早くない？」「それも、そうだけど…」 なぜか、困ったちゃんの対処をど…

2022/12/13 20:33

となりのソータロー…第10章…23

「まぁ、まぁ、仕方がないじゃないかぁ」 神林くんも、清子に向かってうなづく。「ホント…私たちの苦労が、伝わっていないみたいねぇ」「まぁ、まぁ～」間に宗太郎を挟…

2022/12/12 20:25

となりのソータロー…第10章…22

「これ…まさか、神林くんのこと？ ねぇ～ボクって…」 うわごとのように、繰り返す宗太郎を見て、清子はすぐさま、宗太郎に取り付く。「ダメ！それは、ちがう！ 見て…

2022/12/11 20:32

となりのソータロー…第10章…21

何の記事なんだろう？宗太郎はもっとよく見よう…と、そのスクラップに近付く。どうやら、同じ事件を追っている記事のようだ。 何年前？ ボクの小さな頃？ズラリと並…

2022/12/10 20:32

となりのソータロー…第10章…20

「清子には、余計なことを言うなよ。 あの子は、あの子で… 心に傷を負ったんだ」 低い声で、ボソリとそう言う。「えっ」その後ろ姿からも…これ以上は、何も聞くな……

2022/12/09 20:34

となりのソータロー…第10章…19

「ソータロー、どうしたの？」 清子はすでに、下に下りよう…と、階段の側まで近づいている。「いや、何でもない」余計な心配をかけまいとして、宗太郎はあえて、何も言…

2022/12/08 20:35

となりのソータロー…第10章…18

「この部屋…初めて来たわ」 素直に清子が言うと…「そうだろ？ もともとここは、じいちゃんの隠れ家みたいなものだ…」サラリとそう言う。「え～っ、ここに住んでいた…

2022/12/07 20:24

となりのソータロー…第10章…17

「私？」 ためらいがちに、きよこは上を見上げる。「ちょっと！のぞかないでよね」キュッと眉をゆがめた。ハハハハハ…神林くんが笑うと「ボクにだって、選ぶ権利がある…

2022/12/06 20:19

山道の斜面にひっそり残る廃屋

緑に飲み込まれ朽ちていくOLYMPUS CORPORATION E-M1MarkII  ƒ/6.3  1/100s廃墟や廃屋というのは有名な場所もありますし人知れずひっそりとそこに佇むようなもありますできれば出来たての廃墟よりは最低でも三年は寝かしておきたいところ山奥で10年も経てば立派な廃墟ですここはとある湖の近くの山道の斜面に見かけたもので夏場でしたし観光地でもないので普通は見過ごす場所ですねたまたまこの先が行き止まりで車を止め...

2022/12/06 06:29

となりのソータロー…第10章…16

「ソータロー」 清子は小声で、宗太郎を突っつく。「どういうつもり？」清子はまだ…神林くんのことを、微塵も疑ってはいない。彼女にとっても幼なじみだからだ。「別に…

2022/12/05 20:15

となりのソータロー…第10章…15

「どこが、違うの？」 まるで試すような目付きで、清子のことを見詰める。何だか、学校にいる時と、雰囲気が違う…宗太郎はそう思う。学校ではひたすら寡黙で…ほぼ人と…

2022/12/04 20:31

となりのソータロー…第10章…14

「あっ、ごめん…」 あわてて頭を下げる。「なんて言うか… リョウくんが、本当にお化け屋敷に住んでいるのかどうか、 知りたかったんじゃあないの？」まるで、他人事…

2022/12/03 20:19

となりのソータロー…第10章…13

何となく…何かを隠しているような気がする。どうも、あまり詮索して欲しくなさそうな…そんな空気を宗太郎は感じる。（何とかうまく、聞き出せないものだろうか？）宗…

2022/12/02 20:29

となりのソータロー…第10章…12

「喜ぶ？」 それって、どういうことだ？予想外のことを耳にして、宗太郎は神林くんのことが、理解できない…と思う。「じいちゃん…宗太郎のことを、気にしていたから……

2022/12/01 20:27

となりのソータロー…第10章…11

「へっ？」 キョトンとする神林くんに、「そのおかげで、あの部屋から出られたんだ」宗太郎はそう打ち明ける。「ふぅーん」なぜか神林くんは、何か秘密めいた顔を、宗太…

2022/11/30 20:29

となりのソータロー…第10章…10

（一体、何のことだ？） またしても、謎めいたことを言って、煙に巻くつもりなのか？宗太郎は、神林くんの目をじぃっと見据えた。「もう少し、わかりやすく話してくれな…

2022/11/29 20:28

となりのソータロー…第10章…9

一体、どうするつもりなのだろう？宗太郎は、自分のことではないけれど、頭をひねる。あの幼い頃に出会ったリョウくんだ、と今わかった。唯一の記憶である、リョウくん…

2022/11/28 20:26

となりのソータロー…第10章…8

「まぁ、こんな所で、立ち話もなんだから…入れば？」 神林くんが先に立ち、今度は母屋の方にさっさと向かう。（本当に1人で、ここに住んでいるのか？）何だか、それも…

2022/11/27 20:19

となりのソータロー…第10章…7

「なぁ」 思い切って、宗太郎は口に出す。「誘拐犯って、どういうことだ？」もっとうまく話そう…と思うのに、いきなりとんでもない言葉が飛び出てきた。「あっ、ソータ…

2022/11/26 20:28

となりのソータロー…第10章…6

「でもまぁ、おっつけ来るだろ？ 遺産の話がある…と言ってたし」 まるで、ロボットのようだ…神林くんを見て、宗太郎はそう思う。彼の表情に、感情というものが感じら…

2022/11/25 20:30

となりのソータロー…第10章…5

高柳くんは言葉を失う。「えっ、あっ、そうかぁ～ それは…気の毒だったな」 こういう時、何と声をかけたらいいんだ？宗太郎は迷っていると、「そうなの… それは何…

2022/11/24 20:39

となりのソータロー…第10章…4

「へっ？」 空耳か？ どこから？清子もやはり、驚いた顔をしている。「まさか…神林か？」高柳くんも、その姿を探している。「みなさん、お揃いで～どうしたんですか？…

2022/11/23 20:26

となりのソータロー…第10章…3

「おっ」 まさか清子が、そういう反応をするとは、思ってもいなかったのだろう…高柳くんの顏が、一瞬真顔になり、それからニヤァ～っと、何かを企んでいるような笑みを…

2022/11/22 20:25

となりのソータロー…第10章…2

「あれじゃないか？ 女の子に、キャーキャー言わせてみたい、とか？」ガハハ…と笑う。（なんだ？コイツら。暇なのか？）宗太郎は呆れて、清子の手を引っ張って「行こう…

2022/11/21 20:07

となりのソータロー…第10章…1

「どうして、ここに？」 正直…自分が高柳くんに、つけられているだなんて、思ってもいなかった。宗太郎は目の前にいる、委員長の取り巻きたちを、信じられない思いで見…

2022/11/20 20:19

となりのソータロー…第9章…12

だが、清子は浮かない顏をしている。「大丈夫なのかしら？」まだ何か、心配しているようだ。ただの幼なじみ…という割りには、ずいぶん深刻な顔をしている。どうしてそ…

2022/11/19 20:19

となりのソータロー…第9章…11

「なんで？」「ほら、おじいさんの様子…おかしかったでしょ？」 清子がそう言う。相変わらず、よく見ているんだなぁ～宗太郎は感心する。宗太郎の視線には、気付かない…

2022/11/18 20:21

となりのソータロー…第9章…10

昨日の今日なので…言ってもいいものかどうか、宗太郎は迷っている。だが清子は平然として、「だって、心配なんでしょ？ それなら、行けばいいじゃない」至極軽い調子…

2022/11/17 20:30

となりのソータロー…第9章…8

「どうしたんだ？」 教室に向かう角に差し掛かった時、先生の声が追いかけてくる。「いや、ちょっと…高柳くんにつかまって」本当のことを言いたいのは、山々だけれど、…

2022/11/15 20:22

となりのソータロー…第9章…3

「いつまで？」 クルリ…と彼は振り向くと、意味あり気に清子を見つめる。「それは…じいちゃん次第だな！」なぜか神林くんは…意味深なことを口にする。神林君のおじい…

2022/11/10 20:27

となりのソータロー…第9章…2

清子は宗太郎の顏を見て、それから神林くんの顏を見る。神林君と目を見合わせると…「私はその時、いなかったから…」謎の言葉をつぶやく。「でも…神林くんなら、知っ…

2022/11/09 20:17

となりのソータロー…第9章…1

思わず目をつむっていたのだろう。まぶたに、明るさを感じる。「おめでとう！どうやら、正解だったようだ」神林君の声が、聞こえてきた。「ソータロー、なに、寝ている…

2022/11/08 20:27

となりのソータロー…第8章…55

何なんだ、一体？ あの少年は、何者？ あの男は…一体、だれ？考えれば考えるほど…宗太郎は、わからなくなってくる。こめかみの血管が、ドクンドクンと激しく脈打つ…

2022/11/07 20:21

となりのソータロー…第8章…54

「赤、黄、緑…好きな色は、なに？」 いきなり神林くんが、宗太郎に聞く。「へっ？」突然何を言い出すんだ、と宗太郎は面食らう。「なんだよ、突然」「いいから、何色？…

2022/11/06 20:31

となりのソータロー…第8章…53

何だか微妙な顔をして、宗太郎には清子の表情を読み取れない。「えっ、でも…そんなの…wからないよ」ムチャを言うなよぉ。大いに迷って、ズラリと並ぶスイッチを見つ…

2022/11/05 20:26

となりのソータロー…第8章…52

（やっぱり、知っていたのか？） まさか…神林くんが、そこまでおぜん立てをしていたのか、と宗太郎は疑う。 開ける？ フタは、どこ？上部を触ったり、横にしてみたり…

2022/11/04 20:32

となりのソータロー…第8章…51

（何だか…取ってつけたような感じだなぁ） 宗太郎には、やはり、神林くんの狙いがわからない。言われるままに、開けたけれど…本当にそれで、いいのだろうか？ふと、…

2022/11/03 20:29

となりのソータロー…第8章…50

「そんなの！ また、購買部で買うさ！」そう言うと…「これでもダメなら、また考えるさ！」と言い、「よし！」声を張り上げて、わずかにあいたすき間に、指を突っ込んだ…

2022/11/02 20:39