ハッシュタグ記事一覧

三重苦・その2

未来が 見えぬこの両の目と夢を 語れぬこの口と前へ 進めぬこの足とを抱えて生きる明日と呼べない朝を 見て破れに破れた夢の傷どうやって前へ進んだらいいのだろうあんよはじょうずの赤子みたいにおぼつかない足どりで夢も明日もあきらめて生きるいっそ 全てあきらめたら明日が見えると知っている夢見ていいと知っているなのにあきらめきれないこの心が邪魔をして何も見えない歩けないそれでもただ 手探りで歩くしかない闇の...

2023/06/30 06:04

帰りたい・帰れない

若い頃の 思い出が年を追うごとにかさぶたみたいに朽ちては剥がれ落ちる 使い古したこの手が長年の苦しみを語ってる未練がましく朽ちた思い出をいつまでも拾い集めてパズルみたいにつなげてみる飽くことのないおしゃべりままごとみたいな恋に破れて泣いたまるで うぶな子どものように夜通しみんなで踊ったあの日疲れを知らない若さが弾けただけどもうみんな遠くへ消えてったわたしだけをあの日に置き去りにしてみんな遠くへ消え...

2023/06/29 06:08

いのちに尊厳なんかない

いのちの尊厳とか倫理とか道義とかわたしには どうでもよくてただ 楽になれればいのちに尊厳があってもなくても それでよくてそもそも人の いのちに尊厳など保証されているのかもわたしには わからないそもそも無名ないのちには尊厳なんかないんじゃない？値札付きの いのちはその金額によって尊厳がついたりつかなかったりするのだからわたしのいのちについた値札は100均程度尊厳なんかある訳ないいのちはお金では買えない...

2023/06/28 06:07

哀しい生か尊い死か

いつかただの有機体に戻ったらもう 冬を恐れることもないわたし自身が春になり雪になる父上様あなたの哀しかっただけの生が尊い死者 として 今手厚く 葬られています骨になった あなたと僧侶の後ろ姿を見つめながら 思いました最期まで死を恐れていたあなたの哀しいだけの生を読経を終えた僧侶の「この四十九日をもって、お父様の魂は極楽浄土へと行き、菩薩となり、そしてまた生まれ変わって＠＠＠＠＠＠」という 有り難い...

2023/06/27 06:26

苦悩の旅は終わらない

電線だらけの 青空をいつも仰いでる夜の静寂はひとり感を束の間 癒やすみんなはどこへ行ったんだろうわたしには誰の行方もわからない自分の居場所さえわからないのだから空腹の腹の中に流し込む濃い珈琲と煙草のけむりはわたしに必須な安定剤それもこれも少しでもひとり感を 紛らすため尽きることのない不安が静寂の中に ぽっかりと浮かんで見える夜毎 浮かぶこの不安たちをどうしていいかもわからぬまま尽きない不安を抱えて...

2023/06/26 06:08

暦から取り残されて

こんな未明の夜に起きているのは信号と街燈とわたしだけ暦の上だけの春が過ぎ夏が来るわたしの心は暦に着いて行けなくていつでもひとつかふたつ手前の季節で止まってるだから暦を感じさせないこの闇夜がわたしには優しくてこの闇と信号と街燈に誰にも言えない悩みをそっと打ち明けるやがて訪れる朝が時を刻み始めると暦から取り残されたわたしは ひとり目覚めた街を遠くに 見てる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#...

2023/06/25 06:08

悲しみ苦しみという財産（編集）

悲しみが深ければ深いほど苦しみが激しければ激しいほどそれらは「財産」になるだって悲しみ苦しみからしか人は成長できないから人と接すると傷つけられ傷つけるけれど互いを思っていれば暖め合えるそれらは「財産」になるだって傷ついて血を流した分人の愛し方を覚えるから悲しみ苦しみが深ければ深いほどそれらはわたしの「財産」になる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

2023/06/24 06:38

無意味な問いをやめられない

なぜ の問いはいつもあの空にかき消されるたすけて の叫びは陽の光に暖められた朝露と一緒に緑の葉から零れ落ちる溢れる思いはいつも理性に邪魔されてただ季節と共に流されてゆくなぜ生きるのかその問いは人間の愚かさでしかなくてたすけてと叫ぶのは人間の業でしかないだけど欲深いわたしは無意味な問いをやめられないどんなに叫んだところであの自然のひとつひとつに染み込んで消えるだけで誰の耳にも響かないと知っているのに...

2023/06/23 06:09

やがて散りゆくその日まで

春の日の朝幼い子と母親が戯れるその手の先に 愛を見た10億光年輝く星の一生に誕生と死を見た雨に濡れそぼった名前も知らない小さな花にいのちを見た星の一生と花の一生を同時に見てそこに人の一生を重ねたとき生きなくてはいけないことを知ったどんなに苦しくともつらくともあの星やこの花と同じように生き抜くそれがわたしに課せられた命題 なのだといのちの花びらがやがて 散りゆくように星が その輝きをいつか 失うように...

2023/06/22 06:08

あの空を頼りに

わたしを解放して狭い部屋にある幻想からそしたらきっとこの広い世界がわたしを受け容れてくれると信じられるからあの雲の行方を子どものように追いかけていられるから燃え盛る夏の気配がわたしを照らすここにいるよと叫ばなくても季節はわたしを知っている夕焼けの空の向こうの明日 という確かな音を聞き逃さないで冷たくなった過去にばかり居座らないでほんの少しの勇気さえあればわたしは歩いて行けるからわたしを呼ぶあの 木...

2023/06/21 06:12

泣いていても一日

笑っていても 一日泣いていても 一日同じ一日なら笑っていたい とかいつかだれかが 言ってたけれどわたしは 同じ一日なら泣いて 泣いて涙の海で 溺れたい笑うことには もう 疲れ果てたから笑っていても 一日泣いていても 一日同じ一日なら わたしはずっと ずっと泣き濡れていたいこの季節の降りつづく雨のように氾濫する川のように泣き濡れていたいこの薄汚れた 魂が浄化されるまで人 の心を取り戻すまで#ネガティ...

2023/06/20 06:11

昨日と戯れる

いま は一瞬にして 過去 になるなのにずっと 「いま」にしがみつく わたしは一瞬にして過去の産物 になるわたしに 明日 は見えないから昨日 が 愛しくて恋しくてたった数年の喜びに溢れてた時代としきりに 戯れるしきりに 戯れるそれはまるで自慰行為のようで虚しいとうに過ぎ去った昨日 を後生大事に抱えて明日に背を向けているわたしに 明日は見えないから変えられない昨日ばかりを 見つめていくらでも変えられる...

2023/06/19 06:10

ヒューマニスティック・ノイズ

いのちのとうとさいきることのすばらしさじんけんじんけんじんけん＠＠＠＠キズナキズナキズナキズナキズナキズ＠＠＠＠酷い キレイごとノイズテレビが壊れたのかわたし自身が 壊れているのかよく わからないけどうるさいキレイごとは何より酷い騒音よ上階の音より工事中の音よりキレイごと という騒音がわたしには何よりうるさいテレビはキレイごとというノイズを垂れ流すのが何より得意できっともう誰もまともには聞かないと...

2023/06/18 06:08

自分の明日を失くしました

探しものを しています突風に 煽られて自分の明日を 失くしましたどなたかわたしの明日が どこに行ったか 知りませんか？激しい雨に流されて自分の未来を失くしましたどなたかわたしの未来が どこに行ったか 知りませんか？わたしの明日をどこかで 見かけませんでしたか？わたしの未来をどこかで 見かけませんでしたか？どこにも 見当たらないのです明日に生きる自分を自分の未来をわたしは探しつづけています#ネガティ...

2023/06/17 06:22

【現代詩】「「底」／の」 卵生の「ヒト」のイメージ 現代詩の試み

「底」／の ／展開／ ／…あ ／あ… ＊ 激しく 滑ら、かに 巻き 戻される 果たさ れなかった 「… …私…」 落下… し 底に溜 まる 動詞の群 底の「 獣 」たち の匂 う胃を満、たす …精密に目盛られた大地に染みすら残せなかった たった一度の展開 たった一度の砲撃 薄く 頼り無く す…す…り泣く 切り刻まれた こ、る、ぷ、す… す… す… す… 水銀の 遠い十字架（神経の秤）を 叫ぶ… 彷徨う 鳥の 群 の 一塊 不意に 爪に 挟まる コバルトの 刺 ＊＊ 「姉（…私達を身ごもった、ただ一人の「姉」…）は淡い太陽の下で緑の厚い影を突き刺さる砂漠に吸われるまま立ち尽くしやがて千切れた枯れ…

2023/06/17 06:16

【現代詩】「異和／虜囚の目」 ここ、をいつも満たしにくる「私」のイメージ 現代詩の試み

異和／虜囚の目 …侵入するものよ… …食らいつく貪欲な意味達よ… 無数の薄層は匂い豊かに濡れ砂を吐きながら崩れる 緩く波打つ白い肌の表面に凝るかに感じる鉛の短針 微かな接触に不確定の波動は遅延し虫達の群が崩れ メニスカスに意識を集め音もなく重なりながらずれ （…揺れる襞となりその強度の… （…滑らかな面に折り重なり… ／／侵入する虫達、層を永遠に分かち、その層間に砂を撒く、異和、「底」に棲み 打ち寄せる冷たい枯れた草原が 立方体の「ここ／個々」を満たす前に …息苦しく… …不意に身をよじる… …寒気に泡立つ血の駅を走り抜けた… …「底」の声達… ／／読むな、囚われの目達よ／／ ／／その弱い肌を…

2023/06/16 08:25

あのきらめきをもう一度

涙雨霞の空の梅雨景色路面を叩きつける雨音に 合わせてもう聞こえないあの頃の歌 うたうミラーボールのその下であなたと踊った春の宵青春は一瞬の光恋したり語らったり青春は一瞬の光抱き合ったり笑ったり一瞬の光はいついつまでもこの胸に桜吹雪と共に 舞う無念の色に染まった心あの一瞬のきらめきを もう一度あの一瞬のきらめきを もう一度#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

2023/06/16 06:12

わたしの人生を返して（再掲載）

お母さんどうか わたしを 呑み込まないでわたしの人生を 奪わないでわたしの行く道を 塞がないでわたしを 縛りつけないでこの「わたし」まで自分のものにして乗っ取らないでわたしは「わたし」なのよわたしは「お母さん」じゃないわたしは お母さんの道具じゃないわたしは お母さんのために生きてるんじゃないわたしはわたしの わたしだけの人生を生きたかったわたしだけの 人生を歩きたかったなのにいつのまにかわたしは...

2023/06/15 06:02

凍りついた心を解かして

待ちかねていたように草木は 朝露を輝かせながら一斉に 芽吹き虫たちは いそいそと土から 這い出して歩きやわらかな風が人々の頬を 撫でる春そんな全ての生きものが息づく季節に背を向けてわたしだけが冬の心で死んだまま凍った心は動かないだれかこの心を解かして閉め切った 窓の冬という名の鍵を開けてだれかわたしを蘇らせて季節は誰の前にも平等なはずだから#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

2023/06/14 09:30

生活苦（編集）

冷蔵庫の中に見る孤独通帳の残高に見る生活苦冬の夜空に横たわるオリオンを見上げることさえ忘れ果てあと何枚残っているかもわからない空欄ばかりのカレンダーをめくることも 面倒で今は4月？5月？6月？カレンダーは5月になっているカレンダーの空欄に病んだ心が映ってる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

2023/06/13 06:26

灰色の景色がつづく

悩むことに くたびれて陽射しが眩しい春の一日悶々と自分で悩みを作り出しては 悩むのがわたしの 悪い癖数えきれない 悩みの数をひとつふたつと 数えてはその数をまた 増やしてるこの暖かい春の日に悩むことは 似合わないけど悩みは季節を選ばずにすぐわたしの元に やって来る春を彩る花たちにもちゅんちゅんと鳴く小鳥にも悩みのベールがかかっていてわたしの目には映らない 眩しい春を見たい色とりどりの花を見たいさえ...

2023/06/12 06:09

残り物でもいいから

冷蔵庫の中を 覗いて残り物を 探すようにわたしは自分の すさんだ心を 覗いて愛情なるものが果たしてどれだけ残っているかを探すすさんだ心には愚かさや寂しさや哀しさやそんなものしか見当たらなくてそれでも わたしはまだ自分の心を信じてあげたいすさんだ心のままでも愛したり思いやったり慈しんだり出来るわたしを人たらしめる感情がまだ息づいていることをわたしはまだ 信じてあげたい#ネガティブのままでいい#シニア女...

2023/06/11 06:35

些細ないのちを切り売りして

もう ティッシュがないコーヒー豆がない際限もなく つづく無為な日常の中でそんなものたちを買う気力さえ 失せる毎日はただ消費されるだけで終わっていくいのちも人生もただ消費されるだけでわたしに何が残ると言うの？消費されたものはただ捨てられるだけなのにこの些細ないのちを切り売りして何とか毎日をやり過ごすだけ#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

2023/06/10 06:06

束の間の安息・その2

カーテンを少しだけ開けて月と 待ち合わせ今日もまだみんなが眠っている時間に起きて街が目覚めるその前に珈琲を飲みながらたったひとりの時間を憩う街が眠っている間は孤独を感じなくて済むクスリのまわった頭はろくな思考もできない分とても楽で月がわたしのためにだけ輝いてくれていると錯覚させてくれるこの世界を独占しているような気分にさせてくれる月や星はわたしの味方夜明け前の 闇束の間の 安息皆が目覚めるまでの僅...

2023/06/09 06:08

【現代詩】「界」 路面で揺れる棒杭のざわめきのイメージ 現代詩の試み

界 枯れ落ちた棒杭が 道を埋めて 揺れ ながら 足をつかむ 掘り返す 発酵して 巨大な花が 白く 煙を流す 熱い夏 なかったはずのものが 振り返る 海辺の 穴 の 目 すり鉢状の 底の魚卵 と 骨 逃げて行く 背中 あの犬はもう埋めてしまったほうがいいだろうただ鳴くだけでなんにも役にたたないたたない（役にたつ犬などいるものか 縁のない 鏡が 割れて ただ、足元が、緩く揺れて ＊ 地面を打つ大粒の雨は 穴を穿ち、不定形のものを染み出させる 底に埋まっていたものの姿を 浮かび上がらせる 豪雨の夜 腐朽船群 (暖淡堂書房) 新品価格￥1,200から(2023/6/3 08:00時点) 【現代詩】「界…

2023/06/09 05:48

ひとりという病

隣りに 誰もいない向かいに 誰もいない真っ暗な 家に帰ってただいま とか言ったところで何の返答もない我が家にかかって来る電話は勧誘か間違い電話だけこわいほどにひとり愛されなくていいせめて憎まれていたい憎まれることは少なくともわたし の存在を確かなものにするから無関心そうわたしは誰にも関心を 持たれない気が遠くなるほどのひとり という病に堪えるひとり という病灰色の未来にひとり を見る度こわくてこわ...

2023/06/08 06:04

この野生だけを頼りに（再掲載）

たった ひとりでは闇の中にどっぷりと浸かり苦しんでいる暇さえなくてたった ひとりでは朝 起きるしかなくて台所に 立つしかなくて飯を 口に押し込むしかなくてすし詰め電車に 乗るしかなくて生きている限り着いて来る心配も 悩みも理不尽も 嘘もひとの 思惑もひとつひとつ解消するしかなくてこの 野生で嘘を見抜く目を 持つしかなくて理不尽を訴えられるだけの語彙を 持つしかなくてこの野生でひとの 言葉とは裏腹な...

2023/06/07 06:54

詩「ふるいつくえ」空みつえ

ふるいつくえのおちないよごれやついたキズはしょくにんの手のあのしわのようだ ぼくのちちのあのしゃくどういろのしわのうつくしいこと！ すばらしいこと！ ながねんつかったふるいつくえ それだけひとつでせかいはみちがえてかがやいてみえる

2023/06/06 14:47

病んだ心を慰める

病み疲れて眠る頃街はまだ 賑わっている病み疲れて目覚める頃街はまだ 眠ってるいつも夜明け前の心で明ける日は来ない陽のない時を歩きながら病んだ心を慰める病んだ心に陽射しは痛い病んだ心は酷く 脆いこれ以上心が壊れてしまわぬようにこの胸をそっと撫でては病んだ心を慰める街燈の下病んだわたしの影だけひとつ長く長く伸びている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

2023/06/05 06:04

苦しいだけの一日（再掲載）

苦しいだけの一日を終えると居心地の良い暗がりを探して膝を抱えて うずくまるコーヒーを飲む煙草を吸う摩耗した心が痛むけれど夜の表情は私に 優しい何か食べたいと思う死のうと思う寝たいと思う今日と変わらない明日を思うと無意識のうちにこぶしを握りしめているあと何回苦しいだけの一日を過ごしたらわたしは 楽になれるのか#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

2023/06/04 06:06

たすけて の言葉を飲み込んで

だれかたすけての言葉をいつも飲み込んでおはよう とかこんにちは とか言っている友達に会ってもたすけてと 言いそうになるその言葉を飲み込んで「久しぶり、元気？」と言う近所の人に会ってもたすけてと言いそうになるぞの言葉を飲み込んで「こんにちは，暑いわね、今日は」と言うもうもうもう限界限界のままつづく日常極限の苦しみを飲み込んで洗濯したり炊事したりしているなにやってんの？それどころじゃないのに朝の陽射し...

2023/06/03 06:08

生きる価値などどこにもなくて

生きる価値 とか生きる素晴らしさ とかをやたら語られることの風評被害最後まであきらめない とか努力 とかを美徳とされることの公害ルールとかマナーとかで塗り込められた息苦しい街や社会的規範とか道徳とかで縛られる社会はわたしとは相性が悪い今日も頭痛が ひどい#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

2023/06/02 06:07

思い出は痛みだけ・その2

楽しかった思い出はどこ？嬉しかった思い出はどこ？どこにも見当たらないわたしの思い出は痛みばかりで思い出す度心の古傷がうずくあの人と差し向かいの間に流れた冷たい風や母親を看取ったときの壮絶な断末魔の最期や愛する我が子の花で埋め尽くされた亡骸や思い出す度古傷から血が滲む春のように暖かな思い出もぎらぎら夏のようにきらめいた思い出もきっと持っているのだろうだけど痛かった思い出が余りにも多いからもう思い出せ...

2023/06/01 06:03

【現代詩】「渇いた眼球」 力の限り見つめ続ける者たちのイメージ 現代詩の試み

渇いた眼球 …「個々」の「私」達からこぼれ落ち続ける無数の虫達は膨らむ球形の熱いコロニーとなり、ここ、ではない層を探りながら浮遊する。やがてコロニーは自重で縮壊し「私」達のネットワーク（それは周縁部の最も野性的な部分を発散するものとして含む、ずれつづける平面達の影）に重なる層を無限に加速しながら、「底」、の弱い部分を逃げ始める… 寝台の 片足の少年は 天井を 這い回る小さな虫に目をとめる 小さなくぼみのような 暗い 影 …いくつも並んだ寝台の上の盛り上がりが、どれも動かないこと確かめるざわつく虫達… その影のそばに 小さな妹の顔が浮かんで揺れる あの日 自分と同じ大きさ 同じ色の 水たまりに頭…

2023/06/01 05:44

歴史という名の青い海

時代の流れ という名の潮が満ち 潮が引く世代交替 という名の波が寄せては返すみんな みんな車窓の景色のように流れてく海は長い時の歴史を 常に映し出す消えて行った無数のいのちは夜空に掲げて星になるわたしはずっと 波打ち際で過去を見ていたくて 寄せては返す愛したいのちといつまでも語らっていたくてかかとを濡らして歩いては歴史を見つめあの人の魂を呼ぶ#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

2023/05/31 06:09

何も求めない

味噌と醤油がなくなったけど雨がやむことを忘れたから家から出ないようにするあなたの心が欲しいけど余りにも 遠いから何も 求めないようにする孤独まみれのこの部屋を掃除したいと思ったけど朝の陽射しが刺さないから動かないようにするあなたの心も朝の陽射しも何もかもいくら求めても悲しいだけだってわたしの心はもう陽射しに手を伸ばすことさえ出来ないからだってあなたの心にわたしはもういないから求めれば求めるほどどん...

2023/05/30 06:12

生存の義務

自分の人生をもう終わららせたいと 思っても終わらせてもらえないわたしにとって 生きることは権利ではなく義務生きることを強要 されているとしか思えないお金がなければ生きて行かれないこの世の中先の見えない不安の中で生きるtことを強要 される生存 権？「健康で文化的な最低限度の生活」ってなに？ビンボー人は文化的になんか生きられないでしょう？お願いだから生きることを強要しないでもう疲れたの生存 させられる...

2023/05/29 06:06

花火の詩

今日は花火の日なんですね。昨日は花火の詩を書きました。もしもよろしければ、見に来ていただければ、嬉しく思います。↓詩「花火」https://youtu.be/…

2023/05/28 22:29

生死を見つめるしかない病

常に 生死を見つめるしかないこの両目を常に 生死を語るしかないこの口をいっそ 封じてしまいたい常に生死と向き合うことは重たいしんどいもっと気軽に語ったりもっと気楽に笑ったり少女の頃に戻って恋なんかしてみたり永遠とか希望とかを 信じて幸せとかいう幻想を持っていたかった病の苦しみのお陰で生と死を常に見つめざるを得なくなると気楽な幻想は持てなくなる残酷な 病という現実をどう生きるかどう死んで行くのかをい...

2023/05/28 06:08

現代詩 月の引力

春の海 ポッカリ浮かんだお月様 沖の向こうで シイラが跳ねる 豪華客船 光を散らし 真暗な海を 東へ東へ 海の水が 干上がらないのは 月が 海水引っ張るせい 海があるのは 月の引力 そのおかげ

2023/05/27 17:40

暇（いとま）乞い

曇り空に押し倒されたままなのでどうか わたしに人生の暇（いとま）をください疲れました生きることを何十年もつづけるのはわたしには酷なんですやめたくなりますでもやめるなと言われます生きるのをやめなかったら何か良いことがありますか？残念ながらわたしにはそうは思えないのですだから せめて晴れの日が 来るまでどうか この 長い長い人生に暇を ください#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

2023/05/27 06:04

【現代詩】「湧出／滑落」 何かと何かとのずれに染み出したものに意味を見るイメージ 現代詩の試み

湧出／滑落 （…暗い底でゆれる… （…群れる紐… （…不意の摂動に苛立ち… 層状の「今」を埋める （…微少の力達を… 浮かび上がらせた （…そのいくつかが他を喰い… 膨れ上がり （…渦を巻き… 煮えた脂を滴らせながら （…立ち上がり… そこ、ここ、で崩れ落ちる （…再び均衡の偽装のもと… 静まり返る界面 …ざわざわと細波立ち… 無数の顔の影が現れ （…ここ、は… （…ここ、は… ／と、つぶやき始める、と／ 「底」が泡立ち 強く撓る紐の群／乳状突起が 重畳するいくつもの層を突き破り （匂う口を開け… （顔に食らいつき… （裏面から炸裂し… （紐を追いこして吹き上がる蝶の群… （渦を巻き… ／・静…

2023/05/27 05:55

懲役人生

わたしにも春の時代があった男と抱き合ったり 友達と語らったりなのにもう今は昔むかしむかしあるところになれいさんというひとがいましたなんてこの ささやかな人生は民話レベルの 昔々に追いやられこの街のどこにもわたしはいないわたしの影はもうどこにも落ちていない現代 の隅っこで生きていることをみんなに知らせる術さえ持たず忘れられてく忘れられてく記憶の海の藻屑となって沈んでくあとは ただ消えていくのを待つば...

2023/05/26 06:04

人間でありたくて

瞳から涙が 零れ落ちる 時間だけでいいから緑の葉が はらはらと舞う 時間だけでいいからわたしに人間の心を 探す時間を与えて病み切ったこの心にまだ人間の心が残っているのかその自信がなくてでも生きるしかないのならちゃんと人間 として生きたくて病に 蝕まれた心の中にまだ汚れのない場所が残っていればわたしはまだ人間 として生きられるそう 信じたい#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...

2023/05/25 07:07

自然の法則のままに

太陽が 照りつけたらただ 汗をかいて路面が凍ったらただ 震えて雨が降ったらただ雨粒に 濡れそぼって風が吹いたらただ 髪を乱して桜が花開いたらただ喜んで窓の景色がゆっくりと流れて行くのと一緒にわたしも 流れて行く自然の流れに逆らわず過ぎゆく時に抗わずただ自然にこの身を委ねてさえいればきっと楽に なれるはずなのに時の流れに抗い流れる季節を受け容れられないから苦しむのもう やめよう自然の法則に逆らうのは...

2023/05/24 06:04

毎日の非道

毎日目覚めてしまうことの非道毎日起き上がらなくてはならないことの無慈悲たったひとりで生きて行くしかないことの無情「つらい」この理性がある限り誰も救ってはくれません「苦しい」この鮮明な意識がある限り誰も気づいてはくれません「自分を責める」という小さな自傷で心を誤魔化し今日もまた孤独の暗い淵に堕ちながら長い長い一日を やり過ごす遠くに春が 見える流れる涙はまだ 熱い#ネガティブのままでいい#シニア女性#...

2023/05/22 06:04

答えのない問いをつづけて

何のために生きるのか という問いなぜ 生きるのかという問いなぜ 産まれて来たのかという問いその問いに答えは ないいくら問うても答えはないなぜ 春は行き過ぎ冬が来るのかなぜ陽は昇り沈むのかという問いに答えがないのと同じことわかっていても問わずにはいられないだから人は苦しむ苦しみのその果てにただ生かされているそれだけだと気づくことが出来たならきっと苦しむこともなくなるのにどうしてもどうしても問わずには...

2023/05/21 06:05

感情を失くしたくない

病みくたびれた 心は空を 仰いだり足元の小さな花を 愛でたりそんな 人間らしい感情をひとつ またひとつと奪って行く壊れた自転車みたいな 音立ててアンビバレントに 引き裂かれた心と心が きしんで痛い行かないでわたしの感情たち生き生きと春を喜び夏と戯れ秋に悲しみ冬に怒りそんな生き生きとした感情たちを失くしたくない行かないで行かないでわたしの感情たちどんなに心が引き裂かれてもどんなに心が痛くてもわたしは...

2023/05/20 06:07

悲しい思い出ばかりが残る

人知れずぎゅっと 握っていたこの手から 落としたのはあなたの心私たちはいつも笑い合っていた私が落ち込んでいたときは真剣に話を聞いてくれた愛してくれたなのに思い出すのはいつも傷つけ合いすれ違っていたときのあなたの冷たい瞳ばかり温かかったはずのあなたの胸やあなたの手より私に向けられた不信のまなざしや冬のような言葉しか思い出せないことが哀しくて必死で二人が穏やかだった頃を思い出そうとすればするほど傷つけ...

2023/05/19 06:06

騒音に頭を抱える

テレビから垂れ流される絵空事や耳に心地良いだけの言葉はわたしにとって騒音以外の何者でもない嘘で塗り固めて無駄に明るいその画面がわたしの居場所を見えなくさせるただでさえ居場所のないわたしをこれ以上追い立てるような真似は やめて嘘だらけ偽善だらけの言葉たちがうるさいうるさいうるさいわたしの居場所を奪わないで夜明け前のたった数時間の静寂だけがわたしの味方#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエ...

2023/05/18 06:06