【現代詩】「一人/擬装」 自分の内側と外側が反応を起こし、その結果として「私」の姿が現れるイメージ 現代詩の試み
一人/擬装 (…「穢す目」… (…薄く透き通る肌… (…重く押さえつけ… (…焦げ跡を一筋残し… (…ゆるゆると滑る… 紐が、捩れながら束になり 甘く、肉の焼ける匂いを、追い 分散し、たくさんの、蟻になり 穴を開け、押し広げ、潜り 「層」の断片を、掘り出し 噴き上がる、赤い腫瘍 震える蟻塚 (…「洞窟」… (…湿った風に怯え… (…深い溝… (…冷たい川… (…何度も阻まれながら… (…むかし眠ったはずの… (…窪みを探す… 遠く、厚く溜る「底」で 「私」達の、群が渦を、巻く 冷たい指が、胸を、裂き 「横顔」の、「親」、達の 壁を突き、抜ける、と なにか、を取り囲む「私」、達が同じ、顔で 「私…
2023/04/05 05:47