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2022/06/30

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  • 仕切り直し

    一昨日から、ベランダの植木を部屋に持ち込んでいるが、まだ戻せないでいる。雨は降ったり止んだりで、家を出ようとしたら、雨音が強くなる。天気予報はあてにならない。テレビをつければ、どのチャンネルも、台風情報だ。 明日は外出を控えようと買い出しに行くのに、天気予報に振り回されて、結局、毎日スーパーに出向いている。 雨のせいなのか、まだ暑さが残るせいなのか、なんか気持ちが乗らない。気になることが多くて、頭の中の整理ができていないのも、原因の一つかもしれない。 ”まっ、いいか” ベッドに腰掛けていると、リビングから自室に移動してきた本棚に、ぐちゃっと置かれた本が目に入る。まだ旅の目途が立っていない本達だ…

  • 猫とのご縁

    小さな引き出しには、預かった鍵が二つ入っていた。 8月のカレンダーには、猫の名が三匹、家主が留守にしている日付のところに記されていた。そのうち二匹は同じ屋根の下で暮らす。留守の家主に代わって、ご飯の用意をするのは私の役目だ。 友人宅の猫の世話の話をすると、彼は”うちも頼もうかな”と冗談半分で言う。”いいですよ”と答えた私に、彼はスマホに収められている猫の写真を見せてくれた。この猫の写真は、つい最近も見せてもらった気がする。 預かった鍵で玄関を開けると、彼の匂いがした。家主は留守だが、”お邪魔します”と声を掛けた。いつもなら続けて彼の名を呼ぶが、今日はしない。私を待ち構えて出迎えてくれる彼は、も…

  • ブーム去る

    我ながらいいアイディアだと満足する。無論景色は良くないが、この部屋は機能的に使うことを目的にしたので、そう気にならない。スペースの有効活用とはこのことだ。 部屋の使い方が変化するたび、余りものが出てくる。その一つが突っ張り棒だ。長さや太さが異なるいくつかの棒の中に、全く同じ棒を二本見つけた。 マンションがゆえに、どの部屋も天井の梁が邪魔をしているが、四畳半の自室は、一番狭いにもかかわらず、梁の出っ張り具合は一番大きい。梁は部屋を区切るように、真ん中を通っている。 その梁を利用して、先程の突っ張り棒を設置する。ちょうど壁に頭を付けたベッドから眺めるように、頭とは反対側の天井部分に、ベッドの幅と同…

  • 記憶の記録

    父と母は仕事で忙しく、まだ赤子だった私は、母の実家に預けられていた。そう聞いたのは、随分大人になってからだ。 平日は母の実家で過ごし、週末に父と母が迎えに来るという生活を送っていた。母の実家には、母の両親、母の妹が同居していた。私のことを、母の妹である叔母がよく面倒をみてくれていたそうだ。叔母に抱っこされた私は、叔母の子だと近所では思われていた。 赤子の時に預けられていた時代を経て、その後も母の実家には顔を出していたと思うが、なんとなく玄関あたりの光景を覚えているぐらいだった。母がよく口にしていた、実家のある町の名前だけは、今でもよく覚えている。 祖父母は、その後引越をして、そこで余生を過ごし…

  • 夏の風物詩

    ”まだかな?”という声が時々聞こえる。私も隣に座る息子に同じことを言う。 風はあるが、影響に値するほどでもない。明日には台風が接近するが、今日の天気は良好で安堵していたぐらいだ。中止になる要素もないが、まだ催しは始まらない。 開始時刻に到着した私達は、すでに人で埋まった河川敷の後ろの方で、横並びになって腰を下ろしていた。なんのアナウンスもないまま、三十分が経過した。突如、カウントダウンが始まり胸が高鳴る。 「どーん、どーん」 開始時刻が遅れていた分、ひと際歓声が響いた。自然と拍手が沸き起こる。心臓まで響く音と共に上がる花火は、迫力満点だった。下から噴き出るように、上から流れるように、高く上がっ…

  • どこからなのか、探っていく

    靴の底が水面にピタッとくっつくように、そっと足を置いてみた。 小さなかばんの中には、濡れた靴下が入っていた。代わりに履いている白い靴下は、お借りしたもので、後日、母が洗濯して返したのだろう。 幼稚園の庭にある、池の上に立とうなんて、魔法のようなことを思ったわけではない。ただ片足を上げて、慎重に、そっと水面に置こうとしただけだ。靴底が濡れる程度で済むはずが、足がすっぽり浸かってしまった。靴下まで濡らすなんて、小さな私は思いもよらなかった。 遠い過去で記憶が残っているのは、幼稚園の頃だ。決しておてんばな子ではない。好奇心旺盛でもない。大人しい子だった。 靴下を濡らしたときも、誰かに促されたわけでも…

  • まだ遠回りの途中

    「今までで一番上手に切れたんだけど」 食卓に出した皿の上には、旬の果物が載っている。梨をいつも通り八等分し、続いて桃も、同じく八等分した。 大きな種がある桃を、周りをそぎ落とすように切る。それから皮をむき、皿に載せる。真ん中に種がある、残った実の部分は私がかぶりつく。皿に出す桃は、形も大きさもバラバラである。これがいつものやり方だった。 最初に桃の皮を全部むき、おもむろにいつもと違う方向に包丁を入れた。側面から縦方向に種に向かって包丁を入れる。種まで到達したら、一度包丁を抜いて、八等分の幅だけずらして、もう一度真ん中の種に向かって刃を入れる。最初の一切れは、少し強引に種から引きはがすが、二切れ…

  • ゴールに向かって

    気付いたら、ソファーで寝ていた。自転車で往復二十分ほどだったが、確かに暑くて、帰ったら疲れていた。 自転車に載せられる分だけ、リサイクルショップへ持ち込んだ。明日は雨がぱらつきそうな天気予報が、背中を押す。重い腰を上げて出発した。 二カ月ほど前に模様替えが始まって、そこから”モノが家から出る”スピードが加速している。”モノが家に入ってくる”という状況も減っている。 真剣に、深刻に、悩んでいた。片付けられないということに。 片付けができない私が、どんどんモノが入って来る状況で、片付けが追い付くというのは難しい。使うところに、使うモノが入る収納が十分あれば良いのだが、やはり工夫が必要で、置き場所が…

  • 今日から

    7月のままのカレンダーが、昨日から気になっていた。12枚綴りのカレンダーを一枚ずつ切り取って、毎月一枚、カレンダーを貼りかえる。あんまり納得していないが、今のところ、台所の壁が一番見やすいので、そこに貼る。翌月以降の予定は、カレンダーの端っこにメモっておいて、貼りかえるときには、漏れなく書き写す。 8月のカレンダーに貼りかえる。今月は所々予定が入っている。 今月、一週間、今日の予定を立ててみる。結局のところ、ひととおりの家事が終わってから、始まる。 一式揃えた書類は、あとは送るだけのつもりが、そうそう、返信用の切手を貼っておく必要があった。返却希望の書類を、調理用のはかりを出してきて、何グラム…

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片付けられない「私」と向き合う
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