祝日の午後。阪神神戸高速線 西元町駅へ。地下2階へと続く階段を降りるとタイル張りのホーム。やや薄暗い。地上はゴールデンウィークを楽しむ人々で賑わっているはずなんですが、駅ホームは人影まばらで時間が止まったような静けさ。古いトンネルの中に突然迷い込んだような気分になりました。 西元町駅の開業は昭和43年。壁には黄土色のタイルが使われています。この駅にただよう濃厚なレトロ感の正体はこの黄色が醸し出しているような気がします。当時施工されたタイルがそのまま残っているんでしょうか? ちなみにタイルの耐用年数は長いそうです。例えば、古代エジプト王ツタンカーメンが身につけていたマスクに使われたタイルは、今も…