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 着物ファッションと買い物のアルバム日記 part2 http://arimatunarumi.blog.fc2.com/

当ブログは、近年着物に興味を持つようになった着物初心者さんや若い世代向けに書いているブログです。 着物の知識・情報のメモ&お買い物&着物ファッションをアルバム風にまとめてみました。

有松なるみ
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2021/10/13

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  • ファッションは西洋社会で生まれた概念?江戸時代の小袖が西洋に先駆けてモードを作っていたのは本当か?(中編)

    (前回からの続き) 丸山伸彦教授は、17世紀後半以降の江戸時代において、世界に先駆けて小袖雛形本というモード誌が市民階級の不特定多数の人まで広がっていたことに注目し、西洋よりも100年早くモードが成立していたと分析しておられるのですが、個人的には、識字率の高さや読書文化が大衆に広まっていたことと、高級呉服のモードの広がりとはまた別の話のような気もしています。 確かに、江戸時代の日本は同時期の外国と比べ...

  • ファッションは西欧社会で生まれた概念?江戸時代の小袖が西洋に先駆けてモードを発展させていたのは本当か?(前編)

    今回は、前々記事の丸山伸彦教授の「江戸時代の小袖は西洋より100年早くモード(ファッション)を発展させていた」という説を受けて、従来はファッションが西洋社会特有の産物だったと考えられているという話について書きたいと思います。 丸山伸彦教授がこの説を研究発表されたのは、ご著書の『江戸モードの誕生』にその経緯が書かれており、ある出版社の方から、「小袖を中心とした江戸モードを見直すという視点から、構成を...

  • 呉服の世界では着物のことをファッションだと認識していない?ファッションという言葉の定義の誤解(後編)

    (前回からの続き) 続いて、呉服の世界で勘違いが生まれた理由の③と④になります。【再掲】①ファッションという言葉の定義を呉服の世界だけが誤解・曲解して使用している②戦後になっても江戸時代の封建制と衣服規制から卒業できず、着物が自己表現としてのファッションになれなかった③歴史的に日本では高級呉服を着れる階層でも着物をファッションにまで高められる人が少なかった④戦後は着物離れが進み、着物が衣服・ファッション...

  • 呉服の世界では着物のことをファッションだと認識していない?ファッションという言葉の定義の誤解(中編)

    (前回からの続き) さらにファッションという言葉の定義について続けます。 『洋服を着る近代』には、衣服と衣装とファッションの違いについて、「ファッションとは上流階層で見られる装い」とあります。↑『洋服を着る近代』ロバート・ロス著、平田雅博(訳)、法政大学出版局(2016)より。洋服を着る近代 帝国の思惑と民族の選択 (サピエンティア) [ ロバート・ロス ]価格:3,960円(2022/12/14 14:11時点)感想(0件) これに...

  • 呉服の世界では着物のことをファッションだと認識していない?ファッションという言葉の定義の誤解(前編)

    今回は、「呉服の世界では着物のことをファッションだと認識していない?」シリーズの第一弾です。 私が呉服の世界を見ていてわかったことの一つとして、どうやら呉服の世界では、着物のことをファッションだと認識していなかったようなのです。これは本当に驚きでした😱。 呉服の世界では、「着物=嫁入り道具」「着物=和のマナー、お稽古事、花嫁修業」「着物=伝統を守るために着るもの」「呉服屋=通過儀礼の指導者、文...

  • 良い染め帯は絵柄に伸びがある。京好みのお太鼓結びにも最適?!

    今回は、良い染め帯にはお太鼓柄でも絵柄面積が大きいものが多いというお話です。 石川あきさんの『昔のきものに教えられたこと』で知ったのですが、良い染め帯は「絵柄に伸びある」と言われ、隠れてしまう部分にも絵柄が広がっているものが多いそうです。↑『昔のきものに教えられたこと』石川あき、草思社(2006)【中古】 昔のきものに教えられたこと /石川あき(著者) 【中古】afb価格:1,045円(2022/12/11 03:06時点)感...

  • 92歳のお婆さんの話 戦前は黒留袖に赤い帯揚げ・赤い帯締め・赤い長襦袢・カラフルな袋帯を合わせていた。赤はお祝いの意味がある。

    今回は、92歳のお婆さんのお話で、戦前は黒留袖に金銀以外のカラフルな帯も合わせていたし、帯揚げ・帯締めには必ずお祝いの意味を込めて赤色を使っていたというお話です。私:「今の着物のルールは1970年代に作られたものということがわかってきたのですが、黒留袖については、今の着物本では、金銀の袋帯しか合わせられないかのように書かれていますし、帯揚げ・帯締めについては白の帯揚げ・帯締めのみという決まりになってい...

  • Mさんの叔母様が営んでいた染物屋の話

    今回は、Mさんの叔母様が営んでいた染物屋のお話です。 幸運なことに、Mさんの叔母様が染物屋を経営されていたそうで、誂友禅についての有用な情報を教えていただくことができました。 Mさんの叔母様のお店は隣市に住む私の大叔母も知っていて、割と大きい染物屋さんとして知られていたそうです。(染物屋の叔母様が作ってくれたMさんの嫁入り道具はこちら→Mさんの京好みの嫁入り道具の話) Mさん:「私の嫁入り道具を誂え...

  • 誂友禅を企画・生産する「誂染屋」と流通を担う「誂悉皆屋」と消費者の窓口の「京染店」について

    今回は、京都のセミオーダー友禅と染工場と流通業者と小売店の関係についてのお話です。 前記事の話を受けて、「じゃあ、何でBtoCの悉皆屋という言葉が消費者に定着したの?」と思う人もおられると思いますが、『京都の染め職人』の誂友禅(あつらえゆうぜん)の流通システムを見るうちにわかってきたのは、呉服の世界には生産・流通の色々な段階で似たような仕事をする業者さんがいて、京都のBtoBの「悉皆屋(染匠)」と流通業...

  • 京都では着物作りの総合プロデューサーを悉皆屋と呼ぶ。他県では着物のお手入れ・お直しを請け負う店を悉皆屋と呼ぶ。

    今回は、「悉皆屋」という言葉の定義が、京都と他県では異なるというお話です。 京都の染色の本を見ていて、「これは意外だな~」と思ったのは、京都で「悉皆屋さん」というと、色んな工程の現場・職人さんと相談して、全てを統括して着物を作り上げていく総合プロデューサーのことを指すそうです。 全国的には、「悉皆屋さん」というと、洗い張り・お直し・お手入れを請け負う店であり、消費者と直接やり取りするいわば「B to...

  • 今の流行と昭和の着物のイメージあれこれ② ~着物を着るうちにわかってきたこと~

    (前記事からの続き)○「道行は室内では脱がないといけない」という話は、臨機応変でいい。 着物本には、和装マナーとして、「道行は室内では脱がないといけない」「羽織は室内で脱がなくてもよいが、道行は室内(=美術館や飲食店)に入ったら脱ぐべきだ」と書かれていますし、呉服関係者さんも盛んに言っていますが、私はそこまで気にしなくていいと思います。 私が気が付いたのは、そういうことを言っている人ほど、ご自身...

  • 着物を着るうちにわかってきたこと 今の流行と昭和の着物のイメージあれこれ①

    今回は、「着物を着るうちにわかってきたこと」シリーズの第一弾で、今の流行と昭和の着物のイメージについてまとめてみました。 着物にもそれなりに流行があり、ずっと着物の世界を見ている人は、色柄を見ればいつ頃作られたものかだいたいわかるそうですし、昭和~令和の間にも、羽織丈や八掛やコーディネートに変遷があるようです。○昭和の道行・羽織には、赤系・オレンジ系が多い。 今の中古市場にある着物や帯は1970~1...

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