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  • 一年があっという間、が今一つ分からないボンクラの戯言

    年末です。 気付けばあっという間に一年・・・と、年末に合わせて書き出してみたものの、あまり一年の"あっという間感"を覚えたことがないのでどうにも実感が湧かないところではあります。「もう一年か」よりは「まだ一年か」です。 人は同じ経験や知識を繰り返し記憶しません。二度目以降の経験や知識は都度都度新規に保存されるのではなく、上書き保存によって前回との差分のみが記憶されます。脳は人体でも特にエネルギーを使う器官であり、そしてお利口さんなので、上手いこと省エネ活動をしているわけです。 旅行や新しい体験の記憶が残りやすいのはそういった仕組みの仕業です。脳がいっぱい働いて時間や感情などその時の様々な記憶を…

  • 軍事情報のデマを避けるためには地理と距離の視点が役立つと思う

    本邦では軍事の話をすると白い目で見られる傾向があります。 医者が病気に詳しいように平和主義者も軍事に詳しい必要があるとは個人的に思っていますが、まあ詳しくない人が多いのはそれはそれで仕方がないことでしょう。軍事は野蛮の極致ですので、それを忌避する人がいるのは自然なことです。 そもそもなにも軍事オタクになる必要はありません。兵器やら戦術やらに詳しくなくてもなんら問題はないです。なんなら私だって政治や歴史の観点から見た軍事しか分からず、兵器の細かいカタログスペックなんてほとんど知りません。 ただ、あまりにも軍事を知らなさすぎると軍事関連情報のデマに引っ掛かるような気がするので、個人的に軍事関連の情…

  • どうでもいい話の詰め合わせ

    どうでもいい話の詰め合わせです。 重言が気になる 私はJIS規格と言われると少しもやもやするタイプです。 いや、まあ、言いたいこと分かりますしそれが通称になっていることも理解していますし波風を立てるような話ではないのですが、日本産業規格であるJISはJapanese Industrial Standardsですので、JIS規格だと日本産業規格規格になると思うんですよね。 他にもNDS(National Defence Standards:防衛省規格)をNDS規格とかそういうのは、分かるけどもなんだかもやもやします。 もやもやするだけです。 お行儀良くね 若手「アメリカに出張するなら、やっぱりF…

  • 国政における「生活第一」とは経済に他ならない

    万人に同意される意見はありません。そんな、面白くない話をします。 批判を受け入れないことのリスク ここ数日、SNSで10年以上前の民主党政権時代の話題が活発に行われています。 私個人の感想としては「時代の良し悪しなんて人によって違う」です。為替一つ取っても当時の円高が有利になった人もいれば不利になった人もいますし、それは現在の円安も同様です。 もちろん政治とは結果責任であり、是々非々の比重をもってその良し悪しを語ることも自由ではあります。しかし誰もがそれぞれの立場で様々な人生を歩んでいる以上、統一的な評価を下すことはできないでしょう。それこそどのような政治・政権・政体であっても支持者がいるよう…

  • 「品質が悪い」とは文字通り「質(たち)が悪い」

    何回目かは忘れましたが、また「品質」の話をしましょう。 「質(たち)が悪い」という日本語があります。悪質であったり性格が悪かったりと、物事の性質が良くないことを指す言葉です。 私たちが日常的に使いつつも正しい意味を理解することは存外に難しい「品質」。 これは「質(たち)が悪い」という言葉を軸にすると理解が容易になるかと思います。 (品質に関する別の解説記事) 品質の意味するところはとても幅が広い 品質とは言葉の通り、品物(サービス)の性質です。 私たちは品質(クオリティ)と性能(パフォーマンス)を混同しがちなものですが、品質が意味するところは幅広く、品物(サービス)が保有しているありとあらゆる…

  • 過去を用いて批判するのではなく、前向きな提案を

    旧態依然としたものを批判して現代の価値基準に更新を図ることは必要です。伝統にはそれ自体に価値がありますが、それは変わらなくてもいいことの根拠足り得ません。 コンピュータと同様、必要な部分にパッチを当ててアップデートをしていくことは間違いなく有益であり、批判と更新自体は何ら問題がないどころか推奨されて然るべきです。 ただ、個人的な見解ではありますが、過去を現代の価値観で断罪することは少しズルいのはないかと考えています。それよりは前向きな提案のほうが好みです。 先天的なもので批判することの構造的問題 個別事例について取り上げたいわけではないので少し気が引けますが、例えば男性優位である現社会の構造や…

  • 承認欲求を満たしたいならば量ではなく質に着目すること

    表題だけで充分ですが、それはそれで寂しいので少し説明を付け加えていきます。 承認欲求 マズローの欲求5段階説の4段階目"Esteem needs"は日本語で「承認欲求」と訳されることが一般的です。 日本語では「承認欲求」と「自尊心」は別のものとして扱われることが一般的ですが、Esteemは直訳すると「自尊心」であり、Esteem needsは尊重を求める欲求を広く意味しています。よって細かいことを言えばマズローによるEsteem needsは「承認欲求」だけでなく「自尊心」をも含む概念ではあります。 とはいえそういった細かい話はさておいて、承認欲求とは「他者からの尊重」や「自身の価値の承認」を…

  • 名は体を表すのだから、言葉は丁寧に扱う必要がある

    『ウォーターハンマー』という現象があります。 なにやらゲームや漫画の必殺技みたいな名前ですが、ただの物理現象です。流体の圧力が何かしらの原因によって変化した際に、生じた圧力差によって流体の流れが変わって勢いよく管の壁などにぶつかる現象をウォーターハンマーと言います。水を流している時に見つかった現象のため、読んで字の如くウォーターがハンマーのように作用することを意味する現象です。ちなみに水以外でも生じます。 必殺技のような名称とは裏腹に、これは私のような流体屋からすればできる限り避けなければならない忌避すべき現象です。なにせハンマーのように流体がぶつかりますので、酷い場合は機器が物理的に壊れます…

  • 親戚付き合いを蔑ろにしたいわけではないのだけど

    オチの無い雑談をします。 もはや誰にも救いようがないレベルの記憶力を誇り、記憶に関しては今後も仕組みと機械に頼って生きていこうと決め込んでいる私ですが、そんな記憶力なので人の顔と名前を記憶することも苦手です。 顔はなんとかまだ辛うじてある程度は記憶できますが、名前がどうにも出てきません。そもそも先日は書類に書く自分の名前すらパッと出てこなかった体たらくですので、人の名前なんてなおさらです。 一応、声を聴けば誰だか思い出せるのでそこまで日常生活に支障を来たすことはありません。他者の識別は名前や見た目ではなく耳でやっている節があります。 ところで、年始に鬼籍へ入った祖父は7人兄弟でした。よって親族…

  • ダイハツさんの品質不正に関して別業界の技術屋が思うところ

    わーお、今度はダイハツさんの品質不正! まーた「日本の製造業がー!」と謎の連帯責任的批判が各所で吹き上がるかと思うと製造業の人間としては気が重いですね! 一緒にしないで欲しい。切に。 設計と品質が負うべき異なる責任 そんなわけで八つ当たり的に、少し厳しめの口調で一技術屋の見解を述べていきましょう。 不正の内容自体は各所で報道されているので詳細はさておくとして、今回の品質不正はうちのブログでも度々話題にしてきたようなテーマの複合です。 まず品質保証を担当する評価部門の発言権が弱すぎる。 品質に懸念がある時は設計部門に突っ返すだけの組織内権力を品質保証部門に与えなければ牽制のしようがないなんて当た…

  • 英会話初心者は語彙を増やすよりも表現力を鍛えたほうが良いと思っている話

    手持ちを増やすよりも、持っているものをまずは上手く使いこなすこと。 そうすれば幅が広がり、使えるものも自然と増えていきます。 たくさんのものを揃えていても使えない人よりは、少なくても手持ちのものをちゃんと使える人のほうがデキる人です。 何事もそんな感じだと思っている、そんな人間の個人的な見解。 若手とのおしゃべり 若手 「今度の海外出張に備えて、単語や文法を中心に英語を勉強すればいいですかね」 私 「あー、まあ英語の基礎力を高めるなら良いと思うけど、もう出張までそんなに時間がないからそれは後回しでいいんじゃないかな。海外出張で必要なのは英語じゃなくて英会話だから、短期間で伸ばすならばリスニング…

  • 変わらないこと、変わること、変えること

    「変わらない日常に飽き飽きする」 そんなフレーズをどこかしらで聞いたことがあるかと思います。 ではそのような人が『変わる日常』に満足できるかと言えば、実のところ少し難しいでしょう。 待っていて得られたものに満足できるか 変わらない日常に飽いている人は当然ながら変化を望んでいます。 そして変わらない日常に飽いている人は、その変化が外部から訪れることを期待しています。 何故ならば、変わらない日常を飽くのではなく嫌う人は自ら変化を起こして日常を変えるためです。そうせずに変わらない日常を甘受している人は、自らによって変化することではなく外部要因によって変化することを期待していると断定していいでしょう。…

  • 購読リストの順番を上手いこと固定して欲しい気持ち

    はてなブログさん、お願いします。 予約投稿の都合により 日に一度か二度、読者登録しているブログを読んでいます。出先でない限りはパソコンで開くので、新しいエントリーを探す際にはダッシュボードの左にあるメニューの購読リストを使っています。 この購読リスト、昔からなのかここ最近かは分からないですが、時々上手く表示されないので少し困っています。 というのも、私の読者登録数では日に二度くらいの購読ペースだとどうしても10件以上の新規エントリーがされますのでとりあえず一番最後に読んだ記事に辿り着こうと次のページに進むボタンを押して遡っていくのですが、その際に時々「更新されたブログが表示されない」「更新され…

  • ベストな選択肢があれば楽だが、そうではないからこそ政治が必要になる

    ■化石燃料を完全に廃止することになっては目先の投資すら入ってこなくなり国家として破綻することが明白であることから可能な限り化石燃料の延命を図りたい産油国 ■気候変動によって海面が上昇することで将来的に国土が無くなるリスクを背負っておりただちに化石燃料の使用を廃止したい島嶼国 ■自国にある化石燃料を使用できずに高価なエネルギーシステムを先進国から購入させられることはかつての植民地主義と何が違うのだと反発するアフリカ諸国 ■環境問題に大きな責任があり率先して動く必要はあるものの出費できる金には限度があることから適度な落としどころを探りたい先進国 ■気候変動だけに構っていられず貧困や健康など自国の問…

  • 「多数派への配慮」論に関して思うところ

    社会的少数者、すなわちマイノリティに関連する言説ではその前提に「マイノリティはマジョリティよりも不利益を被っており、多数派への配慮を強いられている」とする考えがあります。 これは否定しようがない事実でしょう。競争と適者生存を軸とする現実世界において社会集団は他の社会集団からの淘汰を避けるために相対的な優位を得る必要があり、それは多くの場合で公平性を犠牲にして全体的な合理性を追求する結果をもたらします。製造メーカーがラインナップを増やすことよりも画一的な製品を大量生産したほうがスケールメリットによってコストを抑えて市場を席捲できるようなものです。マジョリティを重視することは社会集団にとって自然な…

  • 弊社の一部製品には『愛情』が込められています

    英語って難しい。 昔の人の書いた英語 現代のように翻訳ソフトがまだ発達していない数十年前に書かれた英語の資料を修正する機会が度々あります。図面や取扱説明書、仕様書やテストレポートなどの書式を見直すついでに文章を修正して改訂するだけの単純な仕事です。 語学に長けた人が作った資料は特に問題ないので文章はそのままにちょちょいと書式を弄るだけですが、ちょっと不得手な人が書いた資料の場合は文章の見直しが少し大変になります。 例えばプロダクトの取り扱い注意事項を指示する項目などでは、「この製品をこうやって使うとこんな悪い影響が生じますよ」と言ったように『影響』をよく表現します。 impactやinflue…

  • 問題を解決するための現実的な順序

    私たちの日常では仕事や世の中などで何らかの問題が日々生じます。 そのような時には問題解決のフレームワークとして「問題を明確化」し「原因を追究」して「解決策を立案」することが教科書的なやり方です。 ただ、世の中教科書通りに物事を進められるのであれば誰も苦労はしないものです。問題解決のフレームワークも現実にそのまま適用できるかと言えば実際にはそうではない場合が多々あります。 今回はそんな現実の問題解決手順について述べていきます。 問題にはフェーズがある 教科書的な問題解決フレームワークには致命的に抜けている視点があります。 それは時間です。 問題の根っこである真因を追求してそれに対策を打つことはた…

  • 議論を口喧嘩に劣化させる着火源

    なぜ人は犬派と猫派で争うのだろう。やはり人類は愚かなり・・・ なんてよく分からないフレーズから、今回は議論のお作法について考えてみましょう。 上げ下げ 犬派猫派の論争が時に荒れる理由はとても単純で、相手の愛着対象を下げるからです。そうせずに自らの愛着対象を互いに上げている状態ならば論争には至りません。 「僕は犬が好きなんだよね、素直なところが可愛いと思うんだ」 「そうなんだ、私は猫が好きかな、愛嬌があって丸っこくて可愛いよね」 このような他愛のないコミュニケーションですら時に争いが生じるのは、どちらかが相手の愛着対象を下げ始めた時です。自らの愛着を上げるために相手の愛着を下げることで論争は着火…

  • 日々のちょっとした成長を大切に

    私の仕事の話ですが、海外の顧客からテストレポートが届いて技術者としてのコメントを求められることがあります。テストをした結果から「上手くいっていないから改善策を提案してほしい」だとか「もっと良い方法はないか」とか、まあそういった類のものです。 テストレポートは大抵の場合でA4数ページから数十ページ、グローバルなご時勢ですのでどこの国からのテストレポートも大抵は英語で記述されています。たまには日本語で送ってきて欲しいものですが、残念なことに今のところ一度もありません。 以前であれば技術に疎く語学力も稚拙だったため、レポートを読み込んでテストの内容を理解した上で適切な回答を模索して英語で見解を回答す…

  • 「検閲」の権利と適用範囲

    本当に時々ではありますが、「検閲とは公権力が主体となって行うものであり、民間機関や個人が行うものは検閲ではない」とした言説を見かけることがあります。 これがどうにも気になります。 それは一種の責任逃れになっていないでしょうか。 検閲の定義 たしかに狭義の意味での「検閲」は「公権力が書籍・新聞・雑誌・映画・放送や信書などの表現内容を強制的に調べること」を意味しており、民間機関や個人が行うものは検閲とは認定されません。実際に最高裁判所は検閲を行政機関が行うものに限定すると判断しています。 ただ、それは日本語の定義云々で言葉遊びをしているような行為に過ぎないと思っています。 Human rights…

  • 「自分でやったほうが早い」問題には組織的な対策が必要

    真面目な話のように見えて、雑談です。 地雷を踏んだ 先日少し話した海外出張の件。 私「機会があるのはありがたいことですがチームで私だけが海外出張に対応できるような属人的な状況では何かあった時に困りますし機会が偏っていては後進が育ちませんので今回は若手にやらせてみるのはどうでしょうか」 と上層部に雑な振り方をしてみたところ、「それもそうだな」と雑な納得をされた結果、今回の海外出張は有望な若い子が行くことになりそうな気配となりました。 意外と柔軟でびっくり。 なんて油断をしていたところ、語学や知識やその他もろもろ全部若手に仕込む担当に任命されました。 うーむ、そう来たか。教育は手間が掛かりますので…

  • マクロな視点の"分析"と"利用"の違い

    私はマクロの視点で現状を分析することと、それをミクロに利用することは別だと思っています。 マクロな分析の功罪 人種や性別など人々の属性や性質で層別してマクロな視点で現状分析すること自体を忌避する方もいらっしゃいます。 例えば「統計的に男性(女性)はこういう傾向を持っている」「平均してこの人種はああいう傾向を示している」とする分析それそのものが問題だと考える方です。 たしかにこのような分析は悪用されれば統計的差別の入口になりかねないものではあります。このような差異の分析が女性差別や人種差別の温床になったとさえ言ってもいいでしょうし、各種のステレオタイプ的差別を助長していると言えそうです。 ただ、…

  • 言説と感情と人格は別なんですってば

    内心焦っている。 先日、営業に送ったメールの概要 ――――――――― 顧客からの問い合わせメールですが、出来れば私たち技術部門へ転送してくる前に顧客が何を問題として何に困っているのかといった顧客の目的を明確にしていただけますと幸甚です。 顧客の質問に答えることが私たちの仕事ではなく、顧客の不足を解消することが私たちの仕事です。 問い合わせをしてくるお客様は必ず何かしらのトラブルや不足など問題を抱えています。直接その問題に言及しない場合もありますが、その背景には必ず困りごとがあるわけです。困っていなければそもそも問い合わせはしてきません。 私たちの仕事はその問題を解決する対価として金銭をいただく…

  • ガイアナ危機とお金に関して:歴史の再現

    時事と言うほど時事ではない話。 素人の個人的な見解を述べていくだけですので、詳細は専門家の意見を参照してください。 南米北部のきな臭さ あまり穏当ではない昨今の国際情勢の中、歴史的な係争地とはいえ南米北部の油田地帯を有するベネズエラとガイアナでも燻り続けていた火種に火が付くことが懸念されています。 今回のトリガーは12月3日のベネズエラおける国民投票です。国民投票の是非や真正性、或いはその意味についてはすでに各所で様々な見解が述べられており私が述べることはありません。まあ、選挙で自身に投票しない人々への迫害を行うような大統領が行った国民投票に意味があるかどうかは考えるまでもないような気はします…

  • ネットは「誰に言ったか」を選べないコミュニケーションツール

    このブログでは言論の正当性や妥当性について「誰が言ったか」「何を言ったか」「どう言ったか」を基準に述べてきました。 ◆「何を言ったか」のためにも「誰が言ったか」「どう言ったか」は重要 ◆匿名の言葉をどこまで信用できるかには議論の余地がある ◆トーン・ポリシングに対する疑義と考察 ◆色眼鏡はほどほどに:誰が言ったかどうかへの過信 基本的には「何を言ったか」が重要だと考えるものの、それを伝えるためには「誰が言ったか」「どう言ったか」も注意する必要がある、そんなスタンスです。 今回はそれに関する追記を。 受け手のことを考えるのは送り手側の責任 意見表明や情報発信には必ず発信者と受信者がいます。 その…

  • 鈍感:センサが鈍いのではなく、センサが無いから気付かない

    ち、古傷(数日前)が痛みやがるぜ・・・ と、なんとなくワイルドな気配を醸し出して現実逃避をしてみる今日この頃。 基本的に鈍感な人間なので普段は気楽に日々を過ごしていますが、抜歯後の疼痛はさすがに痛いです。親知らずを抜いた時にも味わった久方ぶりの痛みとして口内でドン・カンと工事をしているような煩わしさを感じます。早くて一週間、酷い場合はもう少し続くので早期に収まることを祈るばかりです。 痛みなど歯を食いしばって耐えることこそ男の美学的な時代遅れでナイーブでセンチメンタルで浪花節な気持ちを持ち合わせていないわけではないのですが、歯を食いしばると痛い場合はどうすればいいのでしょうね。 そんな、鈍感な…

  • 情報のトリレンマ:意思決定者に必要なこと

    特に事故や事件のニュースに関する反応でよく見かけますが、最初に流れた情報と追って流れた情報の差がある時にそれを問題だと指摘する人が時折います。それが悪化した場合は「情報が隠された」「情報の隠蔽が行われている」といった陰謀論に片足を踏み込んだような見解を述べる方までも見受けられます。 普通に考えれば速報には誤情報が含まれている場合が多々あるだけの話なのですが、恐らくはハンロンの剃刀を持っていないのでしょう。 ハンロンの剃刀 Never attribute to malice that which is adequately explained by stupidity. 愚かさによって十分に説明…

  • 先生、少しお静かにしていただけますと・・・!

    先日、ついに抜歯をしました。 顎のサイズと歯の本数が合っていないため親知らずは当然の如くすでに全部抜歯済みなのですが、それ以外で永久歯を抜いたのは初体験です。 この駄ブログの雑記で度々歯医者の話題を出してきた程度には歯があまりよろしくないので日々歯医者に通っているのですが、相変わらず歯医者は苦手です。 さて、まあ悪い歯だったので抜くこと自体は良かったのですが、少し怖かったのが先生の態度です。 今回は優しい良い声のいつもの院長先生ではなく若い男性の歯科医さんの治療だったのですが、なんというか、とても朗らかで健康的でハキハキとしている好青年なのは大変に好感なのですが、もう少しですね、こう、なんとい…

  • 社会における教育や機会の格差に対する平等と合理性

    企業は営利団体である以上、多くの場合で合理的な意志決定を行います。 例えばどのような企業であっても構成員に対する教育や機会には大なり小なりの格差が生じます。幹部候補の選別を筆頭に、与えられた教育や機会をモノにして成長し組織の利益に貢献する人材はより多くの教育と機会を得ますが、その反対に教育や機会を利益に転換できない人材には教育や機会が与えられなくなります。 この傾向は企業に限らず公的機関の意思決定でも同様です。 社会へ適切に利益を還元できない団体や事業には税や労力が支出されないよう批判の圧が生じるように、たとえ全体主義者でなくとも人々は自らが所属する集団が行う効率的で合理的な全体に資する意志決…

  • 「私の言語の限界が、私の世界の限界を意味する」は全くもって事実だと思う

    難しい話ができないことを難しく話す。 語彙と思考力の関連性 何かを考える時でも英語で思考する条件付けをする程度にここしばらく本当に英語漬けのため、驚くほどに日々の思考力が低下しています。何か少し難しげなテーマを考える余裕も無く、そもそも私の英語力ではそれができません。哲学者のウィトゲンシュタインが述べる"The limits of my language mean the limits of my world."(私の言語の限界が、私の世界の限界を意味する)は事実なのだと感じるばかりです。 私たちが物事を思考する際には必ず言語の力を用いています。私たちは自身の持つ言語で取り扱えない事柄を思考す…

  • あなたを将棋の駒に例えると?と聞かれてもねえ

    The 雑談。 あるいはThat's doneな話。 駒で例えることに意味はあるのか 就職活動の面接で「貴方を将棋の駒に例えると?」なんてちょっとお馬鹿なことを聞く面接官が世の中には本当に居るのか興味があります。 まあ質問内容は面接官の好きにすればいいとは思いますが、将棋人口を考えれば将棋を知らない若者のほうが多いでしょうからフェアな質問でもないですし、なんて答えればいいのか正解がよく分からないです。 そもそも「私は香車です」「僕は桂馬です」辺りの謙遜と妥協の賜物として出てくる回答を聞いても相手の人となりは分からないような気がしますし。まあ「俺は龍だ」とか「ワレ馬ぞ」とか「もちろん王将じゃ」と…

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