2010年前後の話。モンサンミッシェルとロワールを周ってパリに戻ってきた。ツアーの最終日は終日自由行動。朝、フロントエリアの一角を貸してもらい、ツアーデスクを開催。前日に承ったディナー予約の結果、目的地への地下鉄などのアクセス等自由行動の相談をしながら、次
添乗員のドキュメントストーリー。 いいことも悪いことも、いいツアーも悪いツアーも、いい客も悪い客も満載。 業界の裏話も時々出ています。現地の美しい風景も掲載。
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今日は忙しいので、こぼれ話的な小噺だけで。そういえば、この前コンサートに行った時、ジャケット内ポケからチケット出したら、なぜかパスポートに挟んでたよ。どんだけ添乗に向けて気持ちが先走ってるんだよ。この前コンサートに行った時、ジャケット内ポケからチケット出
昨日は、N響の第九に行ってきた。何度かあるコンサートの中でも、唯一サントリーホールで行われる日を今年も選んだ。パイプオルガン演奏が前座でついており、ちょっとお得。でも、ここにこだわる一番の目的は音響。NHKホールとサントリーホールでは、音が違い過ぎる。や
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============「いつかウユニへ。」添乗員時代、自分を支えていたモチベーションを思い出した。辛いことがあった時も、ウユニの映像が自分を支
コロナの記録と記憶2022 129 弱き円を持つ者へのアドバイス
「両替ですが、今は円が弱くて現地の両替屋に断られるらしいです。米ドルやユーロという強い通貨を前もってご用意ください。」年末年始に行くエジプトツアーの打ち合わせの時、現地手配会社の担当者は、少々案内しにくそうにそう言った。その現実を認めたくないようにも見
今日だけは、さすがの僕も資本主義の奴隷にならなければいけません。(いつもそうだという噂もありますが)部屋でクリスマスの音楽をかけて、クリスマスケーキ、丸ごとローストチキン、シャンペンをテーブルに並べて、クリスチャンではないですが、クリスマスをお祝いします。
コロナの記録と記憶2022 128 ディズニーランドという夢の国で夢と期待を抱いた話
一年振りにディズニーランドに行って来た。このツリーは、クリスマス気分をあげてくれるよ。正面入り口には巨大なクリスマスツリー。ここ二年は置かれていなかったので、三年振りの設置ということになる。ここでまたもや三年振りだ。混雑はそこそこ。今は、チケット購入
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============その後、時々海外のことを思い出しながらも、杏奈は仕事に集中した。職場での海外ネタは、意識して封印した。元々プライベート
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============杏奈は、どうして自分がそんなに非難されるのか分からなかった。「分かる言葉ってなに?どうしてそんなに怒るの?」「ドイツなん
新たな登場人物佐野卓也(さのたくや)・・・杏奈が働く居酒屋の同僚。杏奈と同年齢東條凛(とうじょうりん)・・・同じく杏奈が働く居酒屋の同僚。杏奈よりひとつ年下。http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらで
週末、足利に帰った。まだ母の骨壺が残っていて、なんとなく暗い空き家に一人にしているようで気になるのと、庭の落ち葉が気になった。昨年、足利市では、かなり大きな山火事があり、その時に特に燃えたのが落ち葉だった。そのためか、家庭レベルでその処理を気にしている人
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============杏奈が仕事をしている居酒屋で働く者のうちの何人は、彼女が駆け出しの添乗員の頃からの知り合いだ。大学生やフリーターが多かっ
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/14390127.html(これまでの登場人物は、こちらでご覧ください。)=============あっという間に出てきた料理をゆっくり食べているうちに、夕方の六時半を過ぎた。仕事あがりのサラリーマンたちが、次々と店に入
だいぶ間が空いてしまったので、過去数話分のURLを添付しておきます。http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/16080377.htmlhttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/16107611.htmlhttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/16135741.htmlhttp://
コロナの記録と記憶2022 127 なかなか届かない市民ファースト
難しいなあと思った。コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種は認められている。厚労省のHPにもそれが明確に記されている。しかし、最終的にその可否を判断するのは接種現場の医師だ。コロナでもインフルエンザでも、必ずワクチン接種の前には予診がある。そこで
取引先の旅行イベントに行って来た。最近担当していたイベントは、オンラインイベントばかりで、画面の向こうのお客さんに一方的に話しかけるもの、いわゆる配信型だったが、今回は完全な対面型だった。高級ブランドのそれで、一通りの案内が終わった後、一組ごと(夫婦な
コロナの記録と記憶2022 126 ぱしふぃっくびいなす号よ。さようなら
2022年12月11日。横浜の大さん橋に行って来た。お目当ては、この日に出港するぱしふぃっくびいなす号だ。大さん橋に碇泊するぱしふぃっくびいなす号。その姿を目にできるのも、今月いっぱいに出発する最後のクルーズがまでだ。船の外側に「24年間ありがとう」という感謝の
コロナの記録と記憶2022 125 最高に美しい冬の銀座と丸の内
2022年12月10日。東京のコロナ新規陽性者数は14,558人。前週比+1,237人。こんな数字を気にしている人など、ほとんどいないということは分かってはいたが、この日、丸の内から日比谷、銀座を散歩して心から実感した。その賑わいは、10月下旬から行ったイタリアツアーそのも
コロナの記録と記憶2022 124 ワクチンコールセンターでの人間的な対応
難しいなあと思った。僕が仕事をしているA市のワクチンコールセンターに、B市の人から問い合わせがあった。「恐れ入りますが、A市でノババックスのワクチンを打たせていただくことはできませんか?」基本、自治体が運営している接種会場では、その街が発行した接種券を
昨日は、コロナ禍が始まった頃、最後の添乗に出た旅行会社の打ち合わせだった。下のURLに登場する旅行会社で、僕にとって最も重要な取引先のひとつだ。http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/6207809.html大きなグループの中の、一会社だったそこは、コロナ禍にお
コロナの記録と記憶2022 122 葬儀後の新しい時代と生活
両親がいなくなって、一番問題になりそうだったのが、誰も住まなくなる家のことだった。僕は、セカンドハウスとして残していきたいと思っていたが、その維持費は馬鹿にならない。しかし、弟が営むスリランカ紅茶の販売会社が、その一角に入った為、少なくとも平日の昼は誰
少しの間、母の亡骸のそばに座っていると弟夫婦が来た。「お、兄貴来たか。」「悪かったな。こっちにずっといられれば、あんな忙しく連絡してもらうこともなかったのに。」「いやいや、いいよ。それよりも撤収するよ。母さんを家に連れていく。あとは本人だけだから。
コールセンターのスタッフたちは、「断るまでもない」と送り出してくれた。一度、自宅に帰ってから故郷に向かい、母が入院する病院に着いたのは午後四時過ぎだった。ようやく会えた母は、人工呼吸器をつけて言葉を話せる状態ではなく、おまけに苦しそうにしていた。だが、僕
十月三十日にイタリアから帰国して、三十一日に無事に報告を済ませた僕は、十一月一日からワクチンのコールセンターに復帰した。この頃、既にワクチンは従来型からオミクロン対応二価ワクチンにシフトしていたが、その接種対象となっていたのが、この時点で六十歳以下の人
コロナの記録と記憶2022 118 コロナ禍後の初添乗㉒ 最終回
羽田空港に到着した。航空機から降り立った瞬間に、自分を包む空気が少し湿った日本のものになる。ついさっきまでは、ヨーロッパの乾いた空気に触れているような気がするので、一瞬違和感がある。久しぶりに味わう感覚だった。大きく息をついて到着フロアを歩き出す。帰
2022年朝4時半。目覚ましをかけていたわけでもないのに目が覚めた。自然とスマホに手が伸びてサッカーの速報を見た。0-1で日本代表が負けていた。「現実はこんなものだ。」と、思ってまた眠ろうした。・・・だが、なにか胸騒ぎがする。今度は起きてテレビをつけた。そ
「ワクチン接種証明書をお見せください。」「え?MySOSの画面は青になっているけど・・・」「それは分かりました。ワクチン接種証明書をお見せください。」「・・・証明書があるから青になっているんですよ。MySOSだけではだめなんですか?」「両方見せていただいています。
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2010年前後の話。モンサンミッシェルとロワールを周ってパリに戻ってきた。ツアーの最終日は終日自由行動。朝、フロントエリアの一角を貸してもらい、ツアーデスクを開催。前日に承ったディナー予約の結果、目的地への地下鉄などのアクセス等自由行動の相談をしながら、次
そのツアーでは、ベルゲンでのディナーがついていなかった。食事にうるさそうなお客さんたちの舌鼓を打ってやろうと、僕はとっておきのレストランにご案内した。おすすめメニューは、クジラのカルパッチョとトナカイのステーキ。参加者9名のうち強者の方々が6名参加さ
10年前くらいだろうか。スイスツアーに年配の女性四人組が参加された。最高齢は88歳。しかも、顧客情報に「空港では車椅子利用」と記載されていた。すぐに他の参加者の情報をチェックして、コース内容も確かめた。「観光内容は、景観を楽しむのがメイン。ハイキングは
エーゲ海クルーズを終えてラブリオンの港に戻ってきた。スーツケースを受け取ってホールを抜けると知り合いのギリシャ人日本語ガイド、アンナ(仮名)が手を振っていた。「お久しぶり!」と挨拶をして、お客さんともどもバスに乗り込んで出発した。走り出して一通り案内
修理しながら辛抱強く使っていたスーツケースにとうとう別れを告げた。これまでたくさんのスーツケースと付き合ってきたが、特に思い出深いものだった。五回ツアーに行ったところでコロナ禍に入り、しばらく部屋の隅で休んでいた。添乗に出ていないと整理していない服が
事故が起こったことにより、バス会社が行っている安全対策について書こうと思う。どの案件か特定を避けるため、地名や人名は数字とアルファベットで記載する。分かる人には分かるだろうけど「●●ですよね?」的なコメントは気付き次第即削除しますからご了承ください。以
2月頃、世間を賑わせたサントリーニ島および周辺の地震。島内の学校が閉鎖して、住民が島外に避難する事態にまで発展した。また、多くのクルーズ船が4月いっぱいの抜港を決定した。余震も続き、ツアーの催行も危ぶまれたが、大半のホテルやレストラン、土産屋が「例年通
チャムルジャモスク。2019年に完成した新しいトルコ最大のモスクは、イスタンブールのアジアサイドに一際目立って建っている。日本発着のトルコツアーで、アジア側の観光が組み入れられたものは珍しいが、今回はその機会に恵まれた。バスを降りて階段を上がってモスクが
洞窟ホテル。谷間の洞窟がホテルルームになっている。添乗員部屋がある谷底から撮影。最上部まで部屋。夜は雰囲気が変わる。どの旅行会社のトルコツアーでも売りのひとつになっているカッパドキアの洞窟ホテル。実は、けっこうな添乗員泣かせの代物。写真で見るときれいな
ANA利用で行くトルコツアーの仕事をいただいた。これまでいただいたトルコの旅は、必ずトルコ航空利用だったので、とても新鮮で楽しみにしていた。なんと言ってもコロナ禍明け初めてのANAだ。最近はJALやANA利用のツアーに恵まれていなかったもんな。やはり愛すべき日系航
マラケシュからカサブランカに向かう途中、サービスエリアのカフェにて。「ノスノス(モロッコでカフェオレのこと)をいただきたいのですが、カードを使えますか?」「はい、ご利用いただけます。」キャッシュレスの波はモロッコにも来ている。ヨーロッパほどではない
「今日は時間があるからゴシック絵画も見てみましょうか。」フィレンツェが誇る美の殿堂・ウフィッツィ美術館に入るなりガイドさんが言うと、一部のお客さんは喜んで頷いただけで、他の方々は少し遠慮したそうな表情を見せた。一般的にゴシック絵画は宗教作品が多く、キリ
日光東照宮は雪の中訪れた。札幌を除けば暖かいところばかりからやってきたお客さんたちは、寒さに震えていた。それでも僕に言わせれば、お客さんたちは幸運だったと思う。時期を選びながら余裕のある行程で天気予報をチェックしておけば、晴天時の訪問は可能だ。しかし
久しぶりに国内添乗に出た。1月末にフィンランドから帰って来て、次のエジプトまで二週間空いてしまったため、若手相手の研修やレクチャーに労力を費やしながら、国内の仕事をいただいた。「あしかがフラワーパークに行くツアーがありますよ!」アサイナーがノリノリで
まず、なんと言ってもツアー選びは大切だ。フィンランドやノルウェーであればオーロラエリアで3泊欲しい。現地ガイドやオーロラに詳しい添乗員も「3泊すればだいたい一回くらいは」と口を揃える。僕個人としては4泊は欲しい。昨年のフィンランドツアーでは、4泊中の4泊
去年はこんなの見られましたっけね正直、北欧のオーロラとはあまり相性がよくない。というか、アラスカやカナダのイエローナイフといった北米方面に比べると、北欧でオーロラが見られる確率は低い。いつか、個人的に添乗員たちに統計を取ったことがある。調査協力いただい
真冬のフィンランド。メインはオーロラ鑑賞だが、今回はいろいろ観光がついていた。そのひとつがトナカイのソリ体験。二人乗りのソリに分乗して雪原をゆっくりと進む。御者さんは歩いてトナカイを誘導しているので本当にゆっくりだ。今回は参加者が奇数だったので、僕は女
いつかNHKでノートルダム大聖堂復興の特集番組をやっていた。そこでは一般人には想像もつかない作業の手間や苦労が描かれていた。一番ショックだったのは、鉛の屋根が崩れ落ちて溶けてしまったことが原因で、かなり強く汚染されてしまっていた内部の状態だった。作業員は
冬の光はヨーロッパの建築物をきれいにしてくれる。上の写真はすべてスペイン年末年始のツアーは、家族連れが多い。母親と子供か両親と子供の組み合わせが大半だが、大抵子供は娘だ。しかし、今回は男性が大半を占めた。二十代から三十代前半にかけて「子供」の立場になっ
2024年最後の仕事となったヨルダン。ヨルダン観光のシンボル。ペトラ遺跡のエル・カズネこれが岩をくりぬいたものだというのだから驚く。インディジョーンズの映画でお馴染み噂には聞いていたが、想像よりも遥かに空いていた。イスラエルがパレスチナ、ヒズボラとの戦闘
この前のツアー出発時のことだ。航空機に乗り込んで一息ついた時に気付いた。「しまった。マンションのルームキー・・・」手荷物検査場を通過する時、ポケットにそれが入っていると気づいてトレーに置いたのだが、X線を通した後に取るのを忘れてしまったことに気付いた。
東京見物の案内は思ったよりもうまくできた。日頃散歩に行ったり食事に出かけたりするところを通ったりしたので、東京に住んでいる者としての案内はうまくできたと思う。スカイツリーの麓に、あれほど大きな団体バス専用駐車場があるのは知らなかった。また、駐車スペース
当日朝、僕は最初に羽田空港の第二ターミナルに向かった。まずは10名のお客さんのお出迎えだ。「あら、今回はたったこれだけ?」集合後に目をキラキラさせて喜ぶマダム。でも、そんな都合のいいはずもなく、「いえ。この後第一ターミナルに移動してJAL便でいらした方々
「これは大変そうだな。」打ち合わせの書類を眺めながら思わずつぶやいた。「どうかしましたか?」隣に座っている若い添乗員が声をかけてくれた。彼は、添乗員ルームでたまに見かける人なのだが、国内専属で仕事をしているため、会話を交わしたのは初めてだった。「
一昨日トルコから帰ってきて、次は10日間ほど空けてクロアチア。その合間に東京見物ツアーの国内添乗をすることになった。で、準備を進めているのだが、東京の案内って難しいな。特に車窓。別に気取って言うわけではないが、ロンドンやパリのほうが簡単だぞ。アテネの車窓
とりあえず商談のチャンスは確実になくなったので、先方に電話しようとしたが繋がらない。どうやら通信インフラにも問題が発生しているようだ。この時代、メールは既にあったが海外用携帯での使用はまだそれほど浸透しておらず、この時点では連絡手段が断たれた状態であった
先日、スイス大使館で行われた取引先旅行会社のイベントに参加した。過去にその会社のスイスツアーに参加経験のある添乗員の中で、イベント実施日に日本にいる者たち五人が呼ばれた。旅行会社の販売促進に各国大使館が助力するイベントは、90年代の中頃から流行り始めて、
細身さんからの「助けて光線」がだんだんと強く太くなってきた。気が付くと背後の中肉中背レディースも何かを放ち始めていた。なんだか妙な責任を負わされているような気分になってきた。面倒くさいと思う一方で、へんちくりんなやりがいも感じていたような気もする。「
ちょっと前に参加したとある取引先での旅行イベントでの出来事。女性の四人組がいらしていた。もう参加するツアーは決まっていた。最初は他のスタッフが対応していたらしいが、非常に質問が細かいということでノルウェーによく行っている僕が呼ばれた。席につくなり一番
早朝く暗いうちにホテルを出て、打ち上げ場に着く頃にようやく薄明るくなってきた。多くの気球はまだ地面に横たわり、轟音とともに膨らませている最中だった。やがて立ち上がる。炎が上がると辺りのうっすらとした明るさはかき消されて暗闇になった気がする。搭乗したら最
今回行ったトルコツアーでは、気球での観光が含まれていた。打ち上げ場ではいくつかの旅行会社が一緒になる。搭乗する気球は違うが、A社の添乗員の僕はお客さんたちと一緒に乗った。B社の添乗員は乗らなかった。これは添乗員の意志ではなく旅行会社の方針だ。「いいなあ
久しぶりのトルコに行った。コロナ禍明けの物価高騰はどの国に行っても感じたが、個人的には今回のトルコが一番だった。ちょっと前まで円換算で300~500円程度、五つ星ホテルでも1000円少々だったビールがイスタンブール市内の普通のレストランで1200円、田舎でも800円以
いつぞやのトルコツアーでの話。朝、出発前に年配女性客に声をかけられた。「すいません。今さら言うのもなんですけど、実はシャワーと蛇口の切り替えが壊れていてシャワーをつかえませんでした。」「あら。どうしてすぐに連絡をくださらなかったんですか。」「だって
ツアーと添乗員だけで言えば、アンケートはかなりの高評価だった。スペインのハイライトを効率よく巡るコースそのものは秀作で、よほどの失敗をしなければ、参加者にはとても満足していただける内容だった。明神さんについては、七割のくらいの方は触れていなかった。いろ
「ねえ、さっき諏訪さんに何か言おうとしたでしょ?」武田さんは、目をキラキラさせている。「別に何も。」「いや、言おうとしていた。私には分かる!」分かるもなにも「でも・・・」と口に出していたのだからそりゃわかるに決まっている。「あんたは、どんな時で
「すみません、お待たせしちゃって。先にいらしてたんですね。」明神さんが、ほんの僅かでも気まずい思いをされないように配慮したつもりだった。「私の部屋のシャワーがどうしようもないポンコツでねー。ツートンさんを貸り切っちゃってごめんなさい。」武田さんも続
セビリヤにて。最後の観光を終えてホテルに着いた。この日の夕食はついていなかったので、これで解散だ。「明神さん、夕食はどうされますか?」バスからホテルの部屋に帰る前に僕はたずねた。このツアーでは、夜の自由食が三回あり、これが三回目だった。一回目は、
大聖堂の観光を満喫したお客さんたちを連れて、僕らは休憩場所の銅板細工屋に着いた。しっかり修行した職人たちが伝統工芸品を見事な腕前で手掛ける様子を、お客さんたちは興味があるフリをして見ている。トイレを使わせてもらうための「せめてもの礼儀」だった。「うちに
http://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/24270164.htmlhttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/24294683.htmlhttp://mastertwotone2020.livedoor.blog/archives/24303036.html(間が空いてしまったので、過去三話分のURLを貼っておきます)==
こんなことがあるんだと思った。その方は、日本人日本語ガイドとして、韓国人グループを三回も案内したことがあるという。日本の派遣添乗員には、育成の過程がある。一般的には、最初に東南アジアやインド、トルコなど優秀な日本語ガイドがいるところで案内人の動きを学び