レンズという窓を通じて見えるもの。あるいは見えざるもの。
写真自体よりも、寧ろそこから喚起される「もの」に意味があると考えています。全てのものは消え去っていきます。それでも、この儚い時間を、ほんのひと時だけでも繋ぎ止めてみようと思います。 ※機材紹介ブログではありません。撮影した写真を掲載するブログです。
reunionの第二弾は、予想もしなかった出来事だった。仙台の「いろは横丁」近くを歩いていると、足元で猫がニャーと鳴いた。よし写真を撮ろうと屈んでみると、なんだかそのシチュエーションに強烈なデジャビュを覚えた。あれ、これは何だ?。この猫、知っている。記憶をフル回転し、思い出した。とても要領の良い猫がここにいて、色々な人から可愛がられていた。一番最初に撮影して記事にしたのは2018年のことだった。このときの記事には間違いがある。二枚の写真が掲載されているが、一枚目の猫は別の猫だった。二枚目の猫は今回の猫で間違いないと思う。さらには2021年にも撮影している。このときは2018年の猫と同じ猫という…
地域タグ:仙台市
6月最後の週末。平日に1日休みを追加し、大人の休日倶楽部パスを使った旅に出る予定でいた。とても楽しみにしていたのだけれど、仕事の都合で中止せざるを得なかった。チケットもキャンセルした。とはいえ盛り上がった心を鎮める必要があった。近場に一泊二日であれば時間が取れるので、出かけることにした。それが今シリーズのテーマであり、目的地は仙台市である。そしてメインの目的はお隣りの多賀城市にあるジャズ喫茶「パラゴニアン」である。ここはJBLのパラゴンという巨大なビンテージスピーカーを鳴らす店である。そしてそのパラゴンは岩手県水沢市にあった「HalfNote」というジャズ喫茶にあった個体である。ハーフノートは…
地域タグ:多賀城市
僕は恐ろしく花のことが分からない。もっといえば植物のことが分からない。最近では得意げに「◯◯の花」の写真をブログに掲載するようになった。実のところ、それは事前情報があるから分かる話であり、知らされていなかったとしたら、桜とか菜の花とか向日葵やコスモスとか、そういう基本的な花の種類しか分からないのだ。今回の薔薇は名前の分かる花の一つである。でも「薔薇」という一点であれば分かるが、薔薇の種類としてついている名前、例えば「マーガレット◯◯」とかそういうのは全く分からない。また薔薇の色についても腰が引ける。真っ赤な薔薇という言葉はシンプルだけど、その「赤」にも色々な質がある。写真に撮ると、実物はどんな…
これは僕の個人的見解だけど、秋田県には特定の食べ物屋さんが少ない。天ぷら系、お好み焼き系、カレー系などが典型例である。蕎麦とかラーメンとかイタリアン、あるいは和食系の店は充実している。今回のテーマのカレーについていえば、専門店はCoCo壱番屋とネパール系などの店を除けば数える程しかない。あとは蕎麦屋とかファミレス系、中華系食堂で食べるしか選択肢はない。以前は惣菜屋さんで「婆カレー特価」という張り紙を見つけ、ドキッとしたことがある。おばあちゃん手製のカレーかも、と。実はそれは魚のカレイのことだった。 最近、ブロ友さんのところでカレー系の記事を見る機会が増え、旨いカレーを食べたいなあと思っている。…
こんな夢を見た。クルマをドライブする夢だ。僕はよく変な夢を見る。その中でも繰り返し見る夢が幾つかある。例えば、「何かに追いかけられる夢」である。追いかけてくるのはソ連兵(古い)だったり、ライオンだったり、クマだったり、バリエーションがある。これは何となく心理学的な意味があり、精神的な重圧を意味するのだと考えている。今回のクルマの夢は自分でも意味が分からない。恐らくは前回書いた「プロレス参戦する夢」と同様に、自分の立ち位置に自信が持てないことの表れだとは思っている。さて、夢の内容に戻ろう。 僕はマッハGOGO号みたいな車に乗り、街中をドライブしている。車高が低くて軽量なスポーツカータイプである。…
X100Ⅵを持って外出することが楽しみで仕方ない。色々と忙しく、それは中々実現しない。「もう幾つ寝るとお正月」の心境となっている。新しいカメラやレンズを入手した以上、我が家の猫を撮ることも忘れてはならない。儀式だから・・・。家の猫=銀次郎さんは慣れっこで、協力的とはいわないが、諦めモードで付き合ってくれる。レンズが大きくない分、抵抗感は少ないようだ。僕の屋根裏部屋の入口にて・・・。 X100Ⅵ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。 ランキング参加中写真・カメラ
秋田県のお店では、写真のような掲示が増えた。近くでクマ出没情報(自治体が防災アプリで発信している)が出ると、こういう対応を取る。昨年、食品スーパーに熊が立て籠もった(?)事件があったので、多少過剰であっても用心しているのだと思う。最初は異様な掲示に何ともいえない気分になった。今ではもう日常の一場面と化している。一種の正常化バイアスなのだろう。異様な状況も繰り返せば当たり前になっていくことを実感している。 さて我が国のクマの年間捕獲(駆除)数は、令和6年度が約5000頭(うちヒグマ約800頭)、令和5年度が約9000頭(うちヒグマ800頭)弱である。令和5年度は例年に比べ突出して多いが、令和以降…
地域タグ:秋田県
昨年、最低限(僕なりの)機材を残し、ほとんどのカメラとレンズを処分した。特にライカ関係はすべて処分した。その後、多少のドタバタはあったものの、現在は富士フイルムのX-T5という機種をメインに使っている。描写は素晴らしい。前機種のX-PRO3と比べるまでもない。それでもX-PRO3のことは今でも夢に見る。一度売却して、また買い直して、もう一度売却したカメラである(下取りなので差額はほとんどない)。端的にいって恋しい。でも、さらにもう一度買えば、単なる馬鹿だ。そもそも当面はX-T5でしのぎ、X-PRO3の後継機が出たら買い替えようと思っていたのである。後継機が出る気配はなく、時間だけが過ぎていく。…
写真は秋田県立美術館である。なかなか立派な美術館だ。そこで現在、「秋田県美術展覧会」という公募展が開催されている。この美術展に僕は初めて出展したのである。実は高校生の頃、試しに雑誌の写真コンテストに出してみたところ、いきなり銀賞的な賞を貰ったことがある。気をよくして自治体のコンテストにも出したところ、そこでも結構な賞を頂いた。それ以降、賞を取るような写真を目指すようになってしまい、何だか写真を撮ること自体がつまらなくなった。ほどなくして僕は写真をやめてしまった。それから十年以上経って、サラリーマンとなった僕は、再び写真を始めたけど、コンテストには近づかないようにしていた。後に始めたブログが気ま…
地域タグ:秋田県
はてなブログへ移転したことをきっかけに、昔の下書き記事(ボツ記事)に目を通した。その幾つかを本記事に昇格させるシリーズ。先日の記事で岩手県の水沢での出来事を書いた。大好きな町だけど、何度も何度も通うなかで、いささか飽きも出てきているという話である。同様に何度も訪れる町、大迫(花巻市)。2年ほど前の記事だけど、やはり同じようなことを書いていた。以下、本文にて↓↓↓。 かつて大迫の町にはバスセンターがあった。厳密にいえば今でも名称としては残っているが、それは単なるバス停となった。かつてのバスセンターは駅のような機能を有し、何本のものバスが出入りし、窓口があり、売店や食堂まで存在した。岩手県は広大で…
地域タグ:花巻市
岩手・宮城内陸地震とは2008年6月に岩手県の内陸部を震源として発生したM7.2の大地震である。岩手県奥州市と宮城県栗原市で最大深度6強の揺れを観測した。三体崩壊といっても過言ではない甚大は土砂災害を引き起こし、17名の死者と6名の行方不明者が発生した。被災地は山奥の殆ど人が住まない地域にも関わらず、この被害。仮にこれが都市部で発生すれば数百倍の死者が出てもおかしくない大地震だった。気象庁の発表した最大震度は6強だが、国土交通省が胆沢ダムに設置した地震計によると、震度7だったという。さらに防災技術研究所(文部科学省系)の一関観測点では4022galという世界最大のものだった。ちなみに気象庁の観…
地域タグ:奥州市
大といってもシモの話である。なんか最近、「う◯こ」の話ばかり書いているような気がする(笑)。我が家の猫、銀次郎さんが便秘になった。先週の木曜日に小指の先くらいの小さな「うんこ」をして以来、全く出さなくなった。思い当たる節はある。フードを変えている。うんこの質も変わるだろう。だが週末になっても出さない。スープ状のフードを与えたり、ちゅーるを与えたり、色々試みたがうまくいかない。体調が悪そうな様子もなく、食欲も旺盛である。どこか違う場所に勝手にトイレを作ったのではないかと捜索しても見つからない。そこで月曜日に動物病院に連れて行った。それほど腸に詰まっている様子もないとのことで(不思議だ)、腸の動き…
ラベンダーという花は当然ながら知っている。一方で、それがどんな花かと問われると、実のところ答えられない。チューリップと向日葵とアサガオとラベンダーの四択問題であれば、答えることはできる。ある日、繁華街を歩いていると、スナック・ラベンダーという店を見つけた。店の入口脇には花が飾られていた。それは誰がどう考えてもラベンダーに違いない。ラベンダーは確かにこういう花だと思った。もしスナックの看板が存在しなければ、分からなかっただろう。だから何だという話ではあるが、僕らは世界のことが何も分かっていないのかもしれない。そういうことだ。・・・・。 『8のつく日はwebにお花を』 X-T5 / XF23mmF…
地域タグ:奥州市
温泉には伝説が多い。例えば弘法大師関連。弘法大師は、一体いくつの温泉を見つけたんだよ、もはや業者じゃね?と言いたくもなる。他にも戦国武将が傷を癒やしたというパターンも定番だし、鶴とか猿にまつわるものも多い。この瀬見温泉は武将パータンである。頼朝の追手から逃げる義経一行。奥州藤原氏のところに逃げる途中で、義経の奥方が産気づく。産湯が必要になり、弁慶が刀で石をえいっと突くと温泉が出たという話である。その昔、温泉地は出自を神秘的で神々しいものにすることで、他との差別化を図ることを目指したのだと思われる。恐らくは江戸期の創作であろう。その真偽を悪戯に騒ぐよりも、そういうエピソードが頷けるでくらいに効能…
地域タグ:最上町
瀬見温泉に行ってきた。瀬美温泉とは山形県最上町にある温泉地のことである。新庄市から宮城県の鳴子温泉に抜ける国道47号線、この山あいを走る道路沿いに小国川が並走している。その小国川沿いに瀬見温泉の旅館が建ち並ぶ。その数は10軒に満たない小さな温泉街である。その風情と「喜至楼」という古い旅館が気に入り、何度か宿泊したこともある。今回は近く(といっても数十kmはある)の真室川町まで来たので、日帰り入浴しようとお邪魔した。結果的に時間が合わず入浴はできなかったけど、温泉街を歩いて来た。小さな温泉街なので、通りを往復しても15分と掛からない。昨年7月の大雨の際は、温泉街の裏山で土砂崩れが発生し、駐車場な…
地域タグ:最上町
週末は朝から小雨がぱらつき、半袖では少し肌寒い気候だった。こんなときに食べたいものがある。山形県の真室川町、JR真室川駅前の食堂の「とりそば」である。シンプルを極めた店構えであり、暖簾だけが営業中であることを告知している。そういえば何回か食事をしているけど、僕はこの店の名前を知らない。どこにも書いていないからだ。Googleマップで調べれば、名前はわかるかもしれない。でも調べないままの方が良い。店内も静かで、余計なBGMも、鬱陶しいポスターもない。いつも通り、「とりそば」を注文した。580円。500円台を維持したいという気持ちが伝わる価格設定である。750円くらいでも良いと思うのだが・・・。 …
地域タグ:真室川町
六月は日本海が綺麗に見える季節である。この日も若干靄っているものの、概ね綺麗に見えた。偶然立ち寄った高台から覗き込んだだけなので、然るべき場所を見つけ、しかるべき体制で撮影すれば、もっと綺麗に写るのだとは思う。一方で幾ら日本海が蒼く染まっても、海岸には人が集まる施設もないし、特に人が集まる様子もない。何か勿体無いと思う。近い将来、この写真の画面奥に、洋上風力発電システムが建設される予定となっている。どんな光景になるのだろうか。・・・。写真も内容も薄いけど、今日はこれくらいで・・・。 X-T5 / XF16-80mm F4R OIS WR ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致…
地域タグ:秋田県
ドラッグストアの入り口に何気ない顔をして貼られた紙。こともなさげに、まるで「足元が滑りやすいのでご注意下さい」と変わらぬテンションの注意喚起。しかしその内容は中々エグい。クマがウロウロする可能性があるので、中に入れぬように自動ドアを手動にしている。ということは、駐車場は危ないのでは?・・・。それさえ気づかせぬさりげなさ。もはや秋田県におけるクマと人間の共存は新しいフェーズに入ったと思われる。ちなみにここは、「東北のマツキヨ」と呼ばれる大手チェーン店である。もう何年かしたら、クマは普通の顔をして、レジに並んでいるかもしれない。 (追伸)実際は近所にクマ出没情報があり、万々が一に備えて取った措置だ…
地域タグ:秋田県
解けるわけがない。何故かといえば、これは算数というよりも、禅問答だからだ。問題を解くには理数系の技術というより、人間に対する深い洞察、尊厳と憐れみ、そして赦しが必要だ。出題は僕が勝手に「日本一算数の弱いロー〇ン」と認定している某コンビニ店舗で実際に起きたことをベースにしている。該当店舗では過去に何度も不思議な体験をしている。そこで起きたある出来事を計算問題に昇華した。情報量が多すぎて、出題した自分でも、読むほどに分からなくなる。我こそはと思う方は是非チャレンジして欲しい。正解しても特典などはありません。 *これは僕が定期的にぶっこむネタ記事です。お遊びでやっていることなので、真剣にクレームをつ…
水沢の町で写真を撮る。続き。 要は僕は飽き始めているのだ。元々、僕は子供の頃から一つのことに狂ったように打ち込む性分だった。その反面、ふとした拍子に突然飽きて、全ての興味を失うのである。あれほど好きだったのに何故?と自分でも不思議に思ったものだ。東北の街で写真を撮ること、あるいは水沢で写真を撮ることについては、そこまで至ってはいない。でも少しづつその瞬間が近づいている感覚がある。それはそうだ。軽く15年以上は東北の街で写真を撮り続けている。大抵の街には何度か行ったし、大抵の被写体は何度か撮影している。それをこの先、死ぬまで繰り返すかと考えると、ふと虚しくなることもある。次の週には楽しくて仕方な…
地域タグ:奥州市
岩手県の旧・水沢市(現・奥州市)。最近では大谷翔平選手の出身地としても有名になった。水沢は僕が東北地方の街歩きをするきっかけになった町である。最初から好きな町だったし、今でも好きな町だ。それでも一時期よりも訪問頻度はかなり減った。そんな水沢を久しぶりに歩く。今回は昨日掲載した「小安峡温泉」が主目的だった。まず秋田県から岩手県の水沢まで来て、街歩きをする。その後、山の峠道を走り、秋田県の小安峡温泉に向かい、汗を流す。なかなか良いアイディアに思えた。だがこの日の水沢は30度近い猛暑だった。つい2週間前までストーブを使っていた秋田県の男には暑すぎた(小安峡は大分涼しかった)。数年前まで水沢の地には「…
地域タグ:奥州市
秋田県湯沢市の小安峡温泉。栗駒山の麓、深い山中にひっそりと佇む温泉地である。周囲は自然豊かな渓谷に囲まれ、どこか日本の原風景を思わせる。そんな人里離れた山奥に、突如として現れる温泉街。その不意打ちのような存在感に、初めて訪れる者は誰しも驚かされることになるだろう。 最寄りのJR湯沢駅からは、車かバスのみのアクセスで、片道およそ50分。山間部特有の複雑な道路網を抜けていくこの地は、宮城や岩手の県境にもほど近い、まさに「境界の町」だ。 僕自身、小安峡温泉に宿泊したことはない。数回、日帰りで立ち寄ったことがあるだけだ。それでも、訪れるたびに感じるのは、この場所が「温泉リゾート」としてのポジションを目…
地域タグ:湯沢市
裏庭のクレマチス。裏庭には2〜3種類のクレマチスが咲く。ちなみにこれは河津桜とヤマモミジの間に咲く。もうカオスである。クレマチスと聞くと「クレマチスの丘」と反射的に浮かぶ。静岡県長泉町の美術館である。あそこにクレマチスが咲き誇っている光景は見たことはないが、井上靖文学館が併設されているので、何度か行ったことがある。長泉町は柿田川湧水という富士山の湧き水が湧出する町である。町の水道はひねればそのままミネラルウォーターが出てくる状態で、水道水で作る水割りが一番美味いと聞いたことがある。いまはどうなんだろうか。 そんなことを想いながら、掃き溜めのごとき裏庭に咲いた、思いの外に高貴なクレマチスを眺める…
こんな夢を見た。僕はプロレスのリングの上にジャイアント馬場と二人で胡坐をかいて座っている。ジャイアント馬場(以下「馬場さん」)は、真剣な顔で僕に語りかける。 馬場さん「16文キックでは物足りないので、18文キックを習得したい。悪いが協力してくれ」 僕「どうしたら良いですか」 馬場さん「足が18文になるように引っ張ってくれ」 そんなわけで僕は馬場さんの大きな足を一生懸命に引っ張ろうとするが、あまりに大きくてうまくいかない。それでも馬場さんは「これで足は18文になった。あとは実技のトレーニングだ」と言う。そして僕をロープに振って18文(?)キックを繰り出す。その動きはスローモーションのようであり、…
下書き昇進シリーズ第三弾。これがボツになった理由は明白だ。写真の質に問題があったからだ。僕は失敗写真なら失敗写真で、平気でネタにして掲載する。でもこの時ばかりは、そうできない理由があった。それが本文に登場する男性の存在だ。確率論からして、その人が僕のブログを見ることは殆どないと思う。でも万が一、このブログを見られたらまずい。その人が写っているからではない。そこでやりとりした経緯から、こんなレベルの写真を見られたら恥ずかしいのである。しかしながら、その場でのやり取りは興味深いものであった。さてそれでは・・・。 少し前の写真である。某所(山形県新庄市だけど)を歩いていて、路地の出口で目が留まった。…
地域タグ:新庄市
田沢湖のリゾートホテル近くの広大な敷地に、ひっそりと佇む金色大観音像がある。地域の人々の開運を祈って、昭和62年に建立されたという。詳しい経緯は不明だが、地元の篤志家が私費を投じて建立したという話も耳にする。 かつては参拝料金が徴収されていたようだが、現在は営業を休止している。ただし、ゲートは開放されており、自由に見学することが可能だ。宗教施設というよりは、宗教的な要素を含んだ観光施設だったと考える方が適切かもしれない。 それにしても、このような山中の施設を一人で見学するのは、少なからず勇気が要る。この日も他に訪れていたのは家族連れが一組だけで、まるでゴーストタウンに紛れ込んだかのような心細さ…
地域タグ:仙北市
酒田市にて。とりあえずY字路の写真を撮り終え、そのまま帰るのもあれなんで、カメラを持って街を歩く。Y字路の撮影が犬のおしっことすれば、今回は猫のマーキングである。縄張に異変がないかパトロールし、爪研ぎとか匂い付けの替わりに写真を撮る。街で写真を撮るということは、犬になったり猫になったりすることでもある。実際、この日歩いたのは20分くらいに過ぎないが、マーキング対象物の幾つかは消滅していた。それもまた街の営みである。 追伸:長嶋茂雄氏が逝ってしまった。寂しい。昭和が消えていく。 X-T5 / XF23mm F2R WR ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。 ランキング…
地域タグ:酒田市
山形県酒田市のY字路。もう十何年前からずっと撮り続けている。撮ったからどうなるものでもないし、撮ってどうしたいという野望もない。では必ず撮るのは何故だろうか?。多分、犬が電柱におしっこをするのと同じことだと思う。ポチがあの街角の電柱におしっこを掛けるように、僕は酒田でY字露の写真を撮る。これを犬の作法という。 GRⅢ ブログ村ランキングに参加しています。応援クリックお願い致します。 ランキング参加中写真・カメラ
地域タグ:酒田市
東北の日本海側には島が極めて少ない。有人離島という意味では山形県の飛島だけである。新潟まで行けば佐渡島という大きな島があるし、東北地方でも太平洋側の岩手県と宮城県には多くの島がある。でも日本海側には小さな無人島ばかりである。週末の土曜日、湯野浜温泉を出た僕は、同じ鶴岡市にある白山島という無人島に向かった。海岸から橋を渡って徒歩で渡ることのできる島である。渡るのは今回が初めてのことだ。雰囲気たっぷりの朱色の橋は200mくらいの長さだろうか。この姿、どこかで見たことないだろうか。千と千尋の神隠し?、違います。江ノ島である(笑)。この島は一部で「東北の江ノ島」と言われているのだ。先日掲載したハチ公像…
地域タグ:鶴岡市
湯野浜温泉の町並みである。湯野浜温泉は山形県鶴岡市の湯野浜地区にある温泉である。土曜日に日帰りで遊びに行った。目の前には整備された綺麗な砂浜があり、夏は多くの海水浴客で賑わう。その海に面して大型の観光ホテルが建ち並び、ホテルの裏手には生活圏としての町並みが形成されている。とても小さな町だ。世で見る湯野浜温泉の写真の殆どは、海岸線から見たホテル群の写真である。それに対し今回は、生活圏に絞った写真となる。 かつてこの地区には庄内交通湯野浜線という鉄道が走っていた。鶴岡駅が始点で、湯野浜温泉が終点の約12kmという短い路線である。逆説的には、そういう鉄道が成立するほどの利用客はいたことになる。湯野浜…
地域タグ:鶴岡市
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