今日6月21日は夏至である。以前から、何度も記事にしているように、仏教というか禅宗では「冬至」については良く説法の題材になる。その理由としては、この日から夜の時間が短くなり、昼の時間が少しずつ長くなるということで、いわば闇が退き、明が進むことになる。言い換えれば、迷いが退き、悟りが進む。よって、我々が仏道の道理を得るという状況に親しみやすい。だからこそ、説法の題材となったのだ。一方、「夏至」については、その逆となるので、説法の題材にしているところを見たことがない。もしかしたら、存在しないのかも・・・と思えるほどだ。まぁ、ありとあらゆる時代の文献を見ていくと、あるかもしれないので、有無の判断は保留しておく。それで、夏至に限らないのだが、ちょっとした文脈を見出したので、それを見ていきたい。大婆羅門よ、我れ今、...夏至と仏教の話