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~無事に通ってひと安心・筬通し~ 経糸の本数が多いので先が長く感じられましたが、 半分の地点を過ぎると不思議と気が軽くなりスムーズに作業が進みました。 今回の幅は40㎝と大きいのでちゃんと経糸が設定通りに作れたか心配でしたが、 布幅が合っていたのでちゃんと作れていたようです。 筬に通ると作ろうとする布の大きさを実感します。 ~綜絖通し(そうこうとおし)へ~ 経糸を通した糸は先日ご紹介した筬框(おさがまち)にはめ、 綜絖(そうこう)を通した後に抜けないようにある程度の長さにして垂らします。 そして予定した織り模様になる様に、順番通りに経糸を綜絖に通して行きます。 綜絖は下の方に紐で繋がっている踏…
先日から始めた筬通し(おさとおし)の作業の続きをしています。 ~筬のこと~ 筬(おさ)は織り布の幅を保ちながら、開いた経糸(たていと)の間に 通した緯糸(よこいと)を打ち込む役割があります。 筬は筬框(おさがまち)という枠にはめ、筬框を打ち寄せることで 緯糸を打ち込むことが出来ます。 (ちなみに機織りの場面でのトントンというリズミカルな音は 筬が緯糸を打ち込む時の音で、はた織りを実感出来る大好きな音です。♪) 筬には均等に糸が通る櫛の目の様な隙間が並んでいて、 その隙間に経糸を通して行きます。 筬は隙間の幅が違うのを何種類か持っていて、 その時に使う糸の太さに合わせて使い分けています。 半分の…
先日織りあがった織布を水通しして乾かしている間に次の作品の 機かけを始めました。 (人によって機かけの順序は異なりますが、私は筬に糸を通す作業から始まります。) 経糸(たていと)を予定した幅になる様に筬(おさ)という道具に通して行きます。 ちなみに筬には中心地点から左右均等にたて糸が通る様にします。 ~偶数の地の糸と奇数の模様糸~ 普段の整経(せいけい。経糸を作る工程)では4枠、8枠という様に 偶数糸枠から経糸を作ることが多く、 整経台の杭を往復することで自然と出来る経糸の束も偶数になって 糸の計算や作業がしやすくなります。 (筬通しの際に整経で作った畔(あぜ)が大きな意味を持ちます。 このあ…
先日の試し織りからヒントを得て、絹糸を織り込む間隔に変化を持たせて 織り模様を作っています。 模様の密度が高い所には部分的に地の糸と絹糸を撚って杢糸(もくいと)の様にして 金色の部分の出方を変えたりしています。 絹糸はエリ蚕(えりさん)という野生の蚕の糸のひとつで、 柔らかく自然な光沢があります。 織り地の中央の方に行くにつれて色糸(いろいと)の間隔が広がっていきます。 アクセントに織り込む糸は作品によって少しずつ変えていきたいと思います。 📝糸へんメモ:機織りの時に使う、糸にまつわることばや絹糸の種類 色糸(いろいと):機織りの際に地の糸とは違う色のよこ糸に対して呼んでいます。 よこ糸で縞模…
順番通りになるように・・・。 ~綜絖通し(そうこうとおし)~
仕立てが少しひと段落したところで、再び綜絖(そうこう)にたて糸を 通すことにしました。 縞模様の場合は糸の並びがはっきりしているので、 変化があって作業が進みやすかったです。 通し終ったら、あとは糸の両端を機に繋いでいきます。 大分織物の全体的なイメージが分かってきました。 ここによこ糸の色合いが加わり布になるとまた雰囲気が変わりますが、 多めに入っているクリーム色の糸が縞模様をマイルドな雰囲気にしてくれそうです。 📝糸へんメモ:織物をデザイン&下準備する時に使う言葉 織物を作るはじめの段階で、織物の種類によっては機にかける前に 糸などに加工をして下準備をすることもあります。 今回はそういった…