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若葉をイメージした淡い緑色の部分を織り進み、 再び黄色の変わり糸に変わり織り模様の部分を通り過ぎました。 緑の部分の半分辺りの左端にマチ針を打っていますが、 そのあたりが袋地に仕立てた時に底の部分になります。 そして、この後はもう少し地を織って行って、2作目の部分が終わります。 ~織り道具のあれこれ・小管(こくだ)~ 杼(ひ)を使ってよこ糸を織り込む際は小さな管に糸を巻いて、 杼にはめてたて糸の間に通して行きます。 小管は小管巻き(こくだまき)、また管巻きという糸車に似た形の道具で とがった「つむ」の部分に管をセットして、よこ糸を巻いていきます。 小管は竹製や木製、プラスチック製と様々な素材の…
今織っている作品のたて糸は少し毛羽が立ちやすいので慎重に織り進めていますが、 織っているうちにたて糸が擦れるごとに少しずつ毛羽が立ちだしてきます。 (事前に糊をつけていた糸ですが、織る時に糸を湿らすと 今度は金属の綜絖が錆びてしまうので難しい所です。) これまでは糸の細さに合わせた金属製の筬で織っていましたが、 こういったことから今回は筬目(おさめ。糸が通る櫛の様な隙間) の広さに余裕を持って、 楽に糸が通る竹の筬(おさ)で織ることにしました。 すると、竹特有のしなりや職人さんの繊細な手しごとの技のおかげで、 多少の毛羽が合っても糸が切れることなく織り進められています。 試し織りでは花っぽい模…
次の作品作りに使おうとしている糸のひとつに細めの麻糸があるのですが、 絡まっていて作業がその都度滞りそうなので、 改めて綛(かせ)という状態に巻きなおしてから先に進むことにしました。 糸端を探し、糸の絡まりをほぐしながら綛上げ(かせあげ)台という、 長い糸を綛(かせ)という輪の状態にまとめる道具に巻いていきます。 この糸はとても細くて毛羽が立ちやすいので、なかなか手ごわそうです。 根を詰めるのも良くないので、他の作業を挟みながら落ち着いて解いていきます。 こんな感じで絡まった糸をああでもない、こうでもないと 糸の絡んだところを見つけて解して行く作業はまるで知恵の輪のようなパズルを 解いているよ…
先日から始めた筬通し(おさとおし)の作業の続きをしています。 ~筬のこと~ 筬(おさ)は織り布の幅を保ちながら、開いた経糸(たていと)の間に 通した緯糸(よこいと)を打ち込む役割があります。 筬は筬框(おさがまち)という枠にはめ、筬框を打ち寄せることで 緯糸を打ち込むことが出来ます。 (ちなみに機織りの場面でのトントンというリズミカルな音は 筬が緯糸を打ち込む時の音で、はた織りを実感出来る大好きな音です。♪) 筬には均等に糸が通る櫛の目の様な隙間が並んでいて、 その隙間に経糸を通して行きます。 筬は隙間の幅が違うのを何種類か持っていて、 その時に使う糸の太さに合わせて使い分けています。 半分の…
機かけの作業も気になりますが、いいお天気ということもあり小さな糸束や 自分で紡いだ糸の精錬をすることにしました。 写真は小さな管分かれている糸を綛(かせ)という輪っかの状態に まとめている様子です。 この時に使う道具は綛上げ台(かせあげだい)と言って 小管に分かれた糸を一つの綛に纏めたり、 玉状態に巻いた糸を綛の状態に巻き変えたり、と様々な場面で時に使います。 手紡ぎ糸の太さによって綛を分けて巻きました。 そして今後スムーズに染めの作業を進めるために糸の束に綛の形崩れを防ぐ、 ひびろ糸を綛に付けていきます。 ひびろ糸を付けた状態です。 綛にしっかりした糸を八の字にくぐらせてゆるくまとめることで…
先日の作品の房が結び終わったものの雨が降ってきたので、 たて糸に使って残り少なった糸枠の糸を纏めたり、 次の作品に使う糸の配色をしたりする時間にあてました。 📝糸へんメモ・糸巻きで使う道具 たて糸を作るための準備として糸枠に糸を巻く作業がありますが、 今回はその際に使う道具をご紹介します。 主に使う道具は木枠、座繰り機(ざぐりき)、後光(ごこう)、 そして静輪(しずわ)です。 座繰り機(ざぐりき)と木枠 元々はいくつかのお蚕さんから引き出した生糸を 撚りをかけつつ纏めて木枠に巻くためによく使われていたようですが、 今はその用途に加えて、全般的なはた織りの作業でたて糸を作る作業の前に 糸を木枠に…
先日整経(せいけい。織り機にかけるたて糸を作る工程)したたて糸を 筬(おさ)に通して行きました。 今回も割と布幅が狭いので、コースターなどの小物を作るサイズになるかと思います。 ~筬通し(工程の順番は人によって異なります。)~ 筬(おさ)という道具には櫛の目の様に狭い隙間が並んでいて、 そこにたて糸を一本ずつ(織物によっては一つの目に2本以上)通して行きます。 筬には中心部分に印を付けていて、そこから左右均等にたて糸が通る様にします。 端に糸を通すと後はひたすらたて糸の順番通りに通して行きます。 一心にたて糸を通して行くうちに無心になれるので、結構好きな作業でもあります。 ちなみに写真に写って…