函館本線、大動脈を支えた蒸気機関車
函館駅は蒸気鉄道時代、青函連絡船で本州とつながる、北海道最大の玄関口でした。蒸気機関車時代の末期には、千歳空港に旅客が集中し、札幌が鉄道旅客輸送の拠点になり始めていましたが、C62が東海道本線から函館本線に転用になった頃は、道内の各地に函館発の急行列車が組まれ、蒸気機関車が大活躍したのでした。 複線の線路に分厚い道床を敷き、直線が多い区間でこそ、C62型の連続高速性能は遺憾無く発揮されます。東海本線の電化の進捗によってC62型は、函館本線、東北本線、常磐線に転用されましたが、列車単位と輸送密度から、函館本線はまさにうってつけの活躍の場でした。 東北本線の電化が進むに連れて、余剰となるD52型、…
2024/01/27 22:56