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こんにちは、どりーです。 息子のポン太は現在大学院修士2年生。理系分野の研究室に所属しています。 つまり修士課程の最終学年です。 理系は大学院へ進学する割合が多いとはいえ、周りの同期はほとんど修士課程を修了したら就職するようで昨年のうちに内定をもらって就職先を決めていたようです。 ポン太は数少ない博士課程進学希望者です。 そしてこの夏はその大学院への入試があって、昨日はその合否の発表の日でした。 どりーはこんな人 2017年から大学事務(派遣、嘱託)をしています2人の母(大学生)で、子育て卒業間近です5年間シカゴに家族で滞在していました(駐在生活)ちょっとだけ英語ができます物忘れがひどい (a…
スムーズな日本入国のためにファストトラック登録、そして衝撃的な結末
日本入国には未だに様々な満たすべき条件があります。 出発地域ごとに要求されることは違えど、入国に際して書類を準備しなければならないのはどの国からでも同じ。 幸い自分の住むスイスは最も軽い条件で入国可能です。 現在日本帰国の際に必要になる書類は以下の様。 質問票 誓約書 ワクチン接種証明書(任意) 出国前72時間以内の検査証明書 の4つです。それらを紙で準備してもいいのですがそれだと空港で確認時間がかかるらしいので今回はファストトラックでオンラインで書類を揃える方法を取りました。 手順はいたって簡単。 mySOSアプリ(アプリと言ってもwebに飛ばされるタイプ)をダウンロードして、個人情報を入力…
今年の夏は学会祭りになりそうです。 日本の研究室では少しでも結果が出ると教授が声をかけてくれて小さな学会にいくつも出させてもらったり、きちんとした結果が出た際はかなり大きな学会(国際学会含む)にも出向かせてくれました。 なので日本時代の3年間で8回以上学会発表してます。 しかし、こちらのラボではパブリッシュした結果しか学会で発表しないため数回出られれば良いほう。 しかも、Impact factor 6以上しか出さないというボスのポリシー笑(学生には鞭) 現に私も3年生までは学会発表なし。 最近やっと学会に出られるようになり、以前の記事でお伝えしたように7月はベルギーでポスター発表しました。 8…
前回のブログでSCS travel awardを受賞したと書きました。 www.daringadvs.com その賞金を使ってスイス国外の学会に参加するのが条件でした。そこで僕はベルギーのナミュールで開催されたOrganic Synthesis Symposiumに参加する事にしました。6日間の開催でポスター発表は勿論のこと、著名な先生方が講演してくれる大規模な学会です。 実は博士課程に入ってからの初めてのポスター発表(oralは何度かあるけど。)で、約3年ぶりにポスターを作ったのでやり方を忘れていて時間が掛かりました。 家族を学会に連れていくのは初めての事。というより海外の学会に連れて行くの…
【理系男子育て】23歳理系男子が心配でならない話~大学院博士
こんにちは、どりーです。 うちの息子ポン太は理系男子です。 工学部の大学院生で、23歳。 とかくいろいろやらかすので、心配でなりません。 超やさしいけど、現実ばなれしている? 帰国子女だからかしら? ぼんやりフワフワしてるのに、いつも高みを見ているポン太。 先日私が 「お母さん、ポン太のことが心配だよ」と しょぼんとした口調で言うと 大丈夫だよと抱きしめてくれた。 おい、それが心配なのだよ・・・。 どりーはこんな人 2017年から大学事務(派遣、嘱託)をしています2児の母(大学生)で、子育て卒業間近です5年間シカゴに家族で滞在していました(駐在生活)ちょっとだけ英語ができます物忘れがひどい 今…
有機合成化学者は研究で天文学的な数の試薬を扱いますが、試薬や原料と言われるものは試薬会社から購入しています。 様々な試薬会社があって、デリバリーが早い会社、レアな化合物を扱っている会社、精製度が高い会社などそれぞれに個性があるので場合によって使い分けています。 こちらに来てからはもっぱら米国や欧州に本社を構える会社から買うことが多いです。 なんせとても早く届けてくれるからです。次の日には手に入ることもザラではありません。 しかし、その便利さが先日儚く散ることになりました。 なんと、輸送料として20CHFを注文に上乗せするというではありませんか! 学生は自分が好きなときに欲しい試薬を注文してそれ…
こちらの博士課程ではAnnual Meetingといって、年に一度指導教官と副査の先生の前で研究報告をして議論します。自分は4月入学なので毎年4月頃に行っていました。しかし、今年は論文、実験、子育て、申請書類、就職活動等で、すっかり頭から研究報告が吹っ飛んでおりボスから言われて気がつくほど。 夏休み期間に入ると先生方も休暇を取るため急遽通常のグループミーティングとAnnual Meetingをcombineすることに。 以前に二度行っていますが、それらはオンラインだったので今回が初めてのオンサイト開催。副査の先生にアポを取り付けちょうどその時間なら空いているとのことで朝九時から研究報告をしてき…
impeccable この単語知ってますか?僕は今日まで聞いたこともありませんでした。 こちらのラボでは音楽をかけながら実験するのですが、その音楽を決めるDJがかなり重要です。 知らない曲ばかり流したり、聞こえないような音楽、うるさい音楽等を流すと曲を変えようという雰囲気が出てくるからです。 皆が知っていて乗れる曲、でもうるさくなく、テンションもいい感じで上がる曲が好まれます。 うちのラボでは一週間に一人二回ほどDJをやります。 コチラに来たばかりの頃はいい感じのチョイスがわからず、自分でもたまにうるさいなぁ、音量下げよう、曲変えようという感じでした。 しかし、3年の月日で人は変わります。さま…
やっと進路が決まりました。 と言っても約2か月しか活動してませんが。 留学した理由が留学後に日本の技術力向上に少しでも貢献することだったのでその役割が果たせる所に就職が内定しました。 ポスドクという選択肢もないわけではないですが、今自分が興味のあることをやっているラボはないのでポスドクをする必要はないという判断をしました。 ワクワクしてます。 やっと科学を通じてやりたいことが具体的に見つかり、自分の哲学をまさに体現しているような企業に内定もいただく。 幸せなことだと思います。 コロナ規制のおかげで最終面接までオンラインだったのでその点もラッキーでした。 アルバイトでの面接経験はありますが、就活…
Synfactsってご存じですか?学会誌の名前なのですが化学系でないと読む機会は少ないと思います。 Synfactsは世界的に著名な有機合成化学に関する専門学術誌で、天然物化学、複素環化学、材料化学、金属触媒反応、有機金属合成、有機触媒反応、個体担持触媒合成の7分野で優れた論文が選定されます。 synfact そのSynfactsに自分の論文がハイライトされました。 ハイライトされたのは一番最近の論文でパラジウムを用いた分子変換反応の開発についてです。 別にハイライトを狙って書いているわけではないので、今回はラボメイトからの「congratulation!」で知りました。 実は修士の時の研究が…
Camille & Hentry Dreyfus Lectureshipの受賞講演でHoffmann教授の講演を聞いてきました。元々2020年に講演される予定だったのがコロナにより延期され年越しの招待講演となりました。Camille & Hentry Dreyfus はスイス生まれの科学者兄弟で、バーゼル大で学びました。その後、一昔前まで着衣は全てナチュラルな材料を使用していたのをラボでも化学合成で作れるように適切な材料の発見、構造の決定を行った二人です。その功績からCamille & Hentry Dreyfus Lectureshipができ、Camille & Hentry Dreyfus…