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恵雲山 常栄寺(→神奈川県鎌倉市大町1丁目)は、鎌倉時代前期に源頼朝が由比ヶ浜を遠望するための桟敷(さんじき→一段と高く設けた見物席)から始まる日蓮宗寺院で、「ぼたもち寺」とも呼ばれています。「ぼたもち寺」の由来は、鎌倉時代中期の1271(文永8)年9月12日、印東左衛門尉祐信の妻(→桟敷尼)が、内管領平頼綱(→得宗家執事)命令で龍ノ口刑場(→現在の龍口寺)に連行されていく日蓮に牡丹餅(ぼたもち)を捧げたという伝承に基づきま...
鎌倉の妙本寺の総門から住宅街の小道を進んで行くと、民家の間に常栄寺という小さなお寺がぽつんとあります。通称ぼたもち寺の名で知られているこの寺の裏山は、源頼朝が由比ガ浜を眺めるための桟敷(展望台)を設けたところといわれています。ここを守護していた印東祐信の妻の日蓮宗の尼僧・桟敷尼が、文永8年(1271年)の龍ノ口法難の折り、処刑のため刑場(現・龍口寺)に引かれて行く日蓮に胡麻ぼたもちを捧げたところ、この...