災害への「備え」について
私は昨年度、11階建て2棟、8階建て3棟、2階建て共同住宅12棟、合計174世帯、築43年の団地組合の総務理事を務め、今年度は防火管理者として、また地区の防災会の役員として住民の防災活動を牽引する立場にある。 今年度に入って私はまず、白井市の危機管理課にお願いして、当地区の人口データを入手した。これによると、15年前と比べ、人口が120人減、世帯当たり人員が3人から2.3人に減り、2人世帯や単身世帯が増えている。住民の年齢も大幅に上がり、70歳以上が121人増、0歳~59歳までが134人減で、少子高齢化が進んだ。65歳以上の高齢者の割合は46.9%と、白井市全体の27.7%を大きく上回っており、介護認定を受けた方が25名いた。 防災訓練では「安否確認」を行うが、高齢化の進行が著しい中では、この目的を改めて考え直す必要がある。一つは、倒れた家具の下敷きになっている方がいないか、家財道具の散乱により家から出ることができない状況にある方がいないか、避難が必要な状況で孤立していないかなど、直接の被災を防ぐためである。二つ目は、物資の確保や情報の取得ができないなど、生活の継続や災害関連死などを防
2022/07/12 09:09