私があなたにしてげられること
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 彼女の瞼はまだ温かかった…… 時間にして 10秒にも満たない 短い時間……… まだ それだけしか経って居なかった………… 彼女は 今 私の腕の中で その人生に 帳を下ろしたところだった…… 彼女の最期の言葉は… 「どうして……こんな………」 細く…消え入るようなその声を……… 全て聞き取ることは出来なかったが…… どうしてこんなに良くしてくれるのですか? あなたに深く感謝します 細かい言い回しに違いはあるかも知れないが 内容的には 間違い無いだろう……… 私が彼女と出会って 15分程での 出来事だった………… 喫茶店に入った私とローズは お金が足りなかったので…
2024/02/29 05:05