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安井友泉
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2022/03/23

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  • 大晦日

    2022年もあと数時間で終わりです。さして深く考えもなく始めたブログでありますが。 何事も長続きせず飽きっぽい私がここまで続けられたのは本当に有難い事です。 大きく体調(心調)を崩すこともなく過ごせた事も大きいです。 さて、精神病院でのクリスマスについて書きましたので utuutuyasuyasu.hatenablog.com 今度は病院の大晦日&お正月。 「一日外出録ハンチョウ」という漫画があって、借金で首が回らなくなって地下で労働させられる人たちが、大晦日&正月だけは無礼講や多少の我儘が許される事が描かれていた。我儘といっても年越し蕎麦のネギのおかわりくらいの話だが(笑) 精神単科病院、B…

  • 患者図鑑129 スーツケースの彼女

    スーツケース この彼女、小久保さんも受診の際に良くみかける人。私の主治医が診察する曜日に、隣の部屋で診療をする越中医師が主治医のようだ。 小久保さんがが目立つのはーごく普通の格好をしているのだが。毎回毎回スーツケースをごろごろ引いてくるのである。 そして「小久保さん」と名前が呼ばれると、スーツケースを転がして入っていく。そして会計窓口にスーツケースを携えて去って行く。 一回や二回では気にならなかったと思うが、彼女は毎回スーツケース持参だった。海外旅行に行くほどのサイズではなく、国内2,3泊旅行に適切な大きさである。 ちょっとそのスーツケースの色合いが変わっていて(目立つ色である)、毎回車輪の音…

  • 患者図鑑128 非ファッショナブル(というかファッション以前)

    待合室のユニークな人々の様子を書くと、精神科の待合室って変わった人ばかり!?安井はいつもしげしげと他の患者を観察しているの??と思われるかもしれないが、そんな事は全くない。 殆どの人は、内科・外科で待っている人と何ら変わらない。普通の格好をして、静かにスマホを見たり本を読んだりしている。 しかしたまー-にちょっと目を引く人がいる。しかし、前回書いた舞台メイク(風) utuutuyasuyasu.hatenablog.com の女性 にしろ、一度見かけたくらいならさして記憶に残らない。通院の曜日が同じせいか、何度も顔を合わせそしてその度にその独特が堅持され、時にエスカレートしているから自然印象が…

  • 患者図鑑127 ファッショナブル

    今回触れる女性患者も、私が通院の度に見かける女性。初めて彼女を見かけたのは待合室ではなくてトイレであった。 用を足して(ここまで書かなくてもいいか(笑))手を洗おうとすると、隣の洗面台の前にその人が居た。念入りに化粧直しをしているようだ。 見るともなく横を見て驚いた。なんだこのメイクは!! 私は友人につきあってミュージカルを見に行った事がある。1000人以上の座席を持つ大劇場だった。友人、なおみが自分の親類のゆきが出演するから、と誘って来たのだ。 幕後になおみからゆきに挨拶に行こうと誘われ、楽屋へ行った。舞台を降りたばかりでまだ額に汗の残っているゆきちゃんのメイクはそれはびっくりびっくりするレ…

  • 患者図鑑126 仲良し3人組

    前にも書いたことだが、主治医の診察日は曜日が決まっている。他の医師も診察日は決まっているので、自然と受診日に待合室で顔を合わせるメンバーは見たような顔ぶれになる。 ごく普通に静かに順番も待っている人がほとんどなのだが(たまにそうでない人もいる) utuutuyasuyasu.hatenablog.comなかに 中には目を引く人もいる。最近良く一緒になる人は、いつも3人セットで来院している。年齢的には祖母+その子+孫 に見える。仲が良さそうで、待っている間も和やかに談笑している。そして順番が来ると、3人で入室する。 孫にあたる子供は、見た所小学生くらいだろうか。主治医曰く、内科もおとなの内科と小…

  • 患者図鑑125 病人対決

    B病院(精神科単科病院)で知り合った、かずみさんから連絡が来た。かずみさんは60代の独身女性。お父様はもう10年ほど前に亡くなり、お母様との二人暮らしだ。 ご兄弟はいるが、遠方であまりつきあいはないらしい。 かずみさんは、憤懣やるかたない様子で訴えて来る。 かずみさんのお母様、よしえさんは80代。足腰も弱って来て、高血圧などの持病もあるが何より認知症が進んで来たのが問題だそうだ。かずみさんは自分もメンタルを患っているが(障害年金を受けている)、お母さんの世話を一手に担って来た。 しかし認知症のお母様は、被害妄想や物取られ妄想が出て来て、日ごとに酷くなっているそうだ。二人暮らしなので、矛先ははか…

  • 特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」

    特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」 まずは2022年… と言っても残りわずかだが、そのわずかな期間でやりたい事、と言うかやらなくてはいけない事。それは「大掃除」 もう毎年毎年、あーあそこを掃除しきれていない、あっちもまだだ、と心と汚れを残しつつ越年するのが毎度だった。いつかはもうばっちり、非の打ちどころのない清浄な空間で新年を迎えたいと思いながら幾星霜。 今日は25日なので、まだ一週間ほどある!今年こそは、家じゅうを磨き上げて(あまり高い目標を掲げると却って挫折するというが)新年を迎えたい。 次に2023年にやりたい事。美容外科デビューです。整形外科や一般外科にはかかった…

  • 病院のメリークリスマス

    今日はクリスマスイブ。皆さまは如何お過ごしでしょうか。 複数回にわたる精神科入院で、クリスマス、年末年始に被った事がありました。 ですので今回は「精神病院のメリークリスマス」について。 とは言え、私が言えるのは自分が入院したB病院についてだけなので、他の病院ではどのようなクリスマスを過ごしているのか分かりません。B病院は開放病棟でしたが、閉鎖病棟となると話も違うでしょうし。B病院は病床が100床以上ある比較的大きい病院ですが、規模によっても、またスタッフや上層部によっても違ってくるでしょう。 というのも、B病院に私がかかり始めた頃はかなり年配の医師が院長で、何事も現状維持。改革や改善しようとい…

  • 寝たくても寝れないこんな世の中じゃ

    最近本当に睡眠が上手くいかない。私の睡眠との格闘は散々書いてきたが、 utuutuyasuyasu.hatenablog.com utuutuyasuyasu.hatenablog.com 異様に過眠してしまったり、眠れなくて眠れなくて過食に走ってしまったりで 「あ、もうこんな時間だ。寝よう」 ↓ 布団に入る。眠る ↓ 朝になる「あー 良く寝た」 こんな一見簡単に見える事がなかなか出来ない。たまに上記のような流れになった日には「やった!昨日はスムーズに寝れた!!」と拍手したくなる有様である。 ここでふとくだらない事を思いついた。世の親は赤ちゃんの寝かしつけに苦心するが 原点に戻って、赤ちゃんの…

  • 精神科医十三人目 英語堪能

    先日、主治医のところに行ったら薬が一部変更になった。 「今の✕✕ではあまり効果がないようなので、○○という最近認可された薬に変えてみます」 と耳慣れないカタカナの薬名(商品名)を告げられた。 薬の商品名は各製薬会社が独自につけて商標登録するものらしい。 向精神薬で言うと うつの時に処方されるデパス⇒ depression pass マイスリー(睡眠導入剤)⇒ my sleep ドリエル(〃)⇒ dream well ロゼレム⇒ rose rem(レム睡眠) サイレース⇒silence だそうだ。 睡眠導入剤のネルボンは、ほのぼのとしていてかわいい。 薬効を分かりやすく、また病気治癒の願いもこめ…

  • 「寝るほど楽はない」というけれどー夜間摂食症候群3

    前回の続き。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 私の場合、毎晩ドカ食いを経ないと眠れないという訳ではなく、睡眠導入剤がうまく生きてスムーズに入眠出来る事もあれば、何故か7時くらいに眠くなって薬も飲まないうちに気づくと朝になっている事もある。 毎晩快眠出来ている方には想像しにくい事かもしれないが、今晩眠れるかどうか、どんな形で眠れるかがその日その日で出たとこ勝負。どのようにして眠りの波に乗れるか、眠りのきっかけをつかめるか自分自身皆目見当がつかないのだ。 良く寝れた日、過食をしてしまった日の日中を振り返っても法則を見いだせない。○○をしたから良く眠れた、××だったから過…

  • 「寝るほど楽はない」というけれどー夜間摂食症候群2

    前回の続き。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 私には一言で言うと「寝る前のドカ食い」「ドカ食いをしないと眠れない」がとても気になっていた。とりわけ空腹な訳ではない。夕食もちゃんと取っている。しかし夜布団に入ると目が冴えて眠れない。(勿論睡眠導入剤は服用している)そこで台所に行き、がつがつと食べるとコトンと眠れるのだ。こんな食生活が不自然で不健康な事はいうまでもない。精神科の主治医にも相談したが、 「うーん、食べれば血糖値上がるからそりゃ眠れるよ。食べる量や物を減らせないかな?」程度のアドバイスしかもらえない。 「今頂いている睡眠導入剤をもっと効き目のあるものに変えら…

  • 「寝るほど楽はない」というけれどー夜間摂食症候群1

    以前も、何度か睡眠について書いたけれど utuutuyasuyasu.hatenablog.com 最近もうまく眠れなくて困っている。題名に書いたように「寝るほど楽はない」「寝る間が極楽」という言い回しがある。私も高校生くらいの頃、「寝るって最高ー-」「寝るって天国!」と思っていた。 ちょうどその頃、親戚の集まりである親戚が不眠症で悩んでいる事を吐露した。それを聞いていて、寝ないと死んじゃうんだから、ほっとけば自然と寝れるでしょ、と親戚の苦悩を全く想像も理解も出来なかった。幸せで能天気だった。あの頃は。 まぁ私も現在睡眠が上手くコントロールできずに悩んではいるのだが、最終的には眠れていて、おか…

  • 患者図鑑124&精神科医十二人目 ドクターハラスメント

    精神科の受診と言うのは、ことさらデリケートで患者に取りハードルの高い問題である事は前回も書いた。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 医者の当たりはずれは、精神科にかぎらないけれど精神科ではずれの医者に当たってしまうと、治療どころか却って病状を悪化させかねない。勿論、他の病気や怪我でも、どこか調子を悪くして心身ともに弱っているので医者のハラスメント的行為は許されるものではない。しかしこと精神疾患を患っている患者にとって、精神科のプロであるはずの医師がさらに受診者の心をえぐり、気力を削ぎ取るような言動を取るのは解しがたいし看過しがたい。 B病院の入院仲間の桂島さんからメー…

  • 果てしなき二週間

    初めて精神科を受診するのは誰でも相当勇気がいることではないだろうか。内科や外科であっても、いわゆる医者嫌い、痛いのが嫌、自分がそんな病気のはずがない、本当の病状を知るのが怖い等々で病院に足が向かない人は多いはずだ。 それが精神科となっては。周りの目が気になる。自分がメンタルの病気だなんて。精神科にかかるようになったらこれから自分の人生どうなるのか。 私の初めての精神科受診も、逡巡したのち、一週間後の自分がどうなっているか分からないという状態まで追い詰められ、保健所ですすめられ、やっと決意した次第だ。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 決死の覚悟で行った一ノ瀬クリニック…

  • 失って来たもの

    歯が痛い。歯医者に行ったところ、上の奥歯を抜かなくてはならないかもしれないと言う。 今まで二本抜いたので、これで三本目だ。今回を含め、歯・歯茎の悪化は全て心当たりがある。精神の状態が悪く、歯磨きが出来ないことが続いた結果、そういう事態になったのだ。歯科医には、メンタルの病気の事は言っていないので、単に歯磨きをさぼったと思われているのだろうか。 前にも書いたが、私はうつが酷くなると歯磨きや洗顔、風呂や着替えも全くできなくなる。かろうじて行うのは食べる事と排泄。トイレに行く事だ。そんな状態では歯の状態は悪くならざるを得ない。 初めて歯を抜く事になった時、抜けた歯をケースに入れて渡してくれた。帰宅し…

  • 患者図鑑123 ミステリと言う勿れー黒魔術?ー2

    間に他の記事が入ってしまったが utuutuyasuyasu.hatenablog.com の続き。 角野さんが、病院内の庭の一角で、不気味な痕跡を見たと怖がっていた話からだ。 角野さんがあんまり怖がるので、何人かで連れだって、問題の場所に行ってみた。 人気のない、薄暗い場所だ。確かに何か燃やしたような跡があって、液体をまいた後もある。石が積んである、と角野さんは言うが確かに石ころは転がっているが、自然にあるようにも見える。お香のようなにおいはしない。 一緒に行った一人、清川さんが「ねぇ、これ髪の毛じゃない??」と地面を指さす。確かに、数本、短い髪の毛のような物が落ちている。でも気味が悪いので…

  • 患者図鑑122 睡眠関連摂食障害4

    睡眠関連摂食障害の続き。 以前書いたように専門家によれば脳の働き、精神疾患のしくみはまだまだ分からないことが多いそうだ。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com ほかでもない自分の体の一部である脳がどのように働いているのか、意識していない部分で何を考え何を抑制しているのかは謎の部分が多いのだ。 睡眠関連摂食障害は無意識に「食べる」症状だが、これが無意識にラインや電話をする、人を訪問する行動だったらどうだろう。正気の時には送らないようなメッセージ、例えば大嫌いな人に面と向かっては言えない罵詈雑言のメールを送るとか、密やかに恋焦がれていた人に愛の告白をしていまうとかはないのだろ…

  • 患者図鑑121 睡眠関連摂食障害3

    前回、睡眠関連摂食障害によって懸念されるデメリットをあげたが、 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 他にも転倒の危険性も考えられる。階段があれば、足を踏み外したりしないだろうか。 目が覚めている時でも、家内の転倒はあなどれず、私の友人で(高齢者ではない)転倒して骨折してたり、顔面を打って顔中血だらけになった人がいる。 睡眠中の調理で鍋を火にかけっぱなしで眠りに戻れば、火事に繋がる可能性もある。 最近アルコール依存症の人に会うことがあって、酒を断つように努力を続けていると言っていたが、睡眠関連摂食障害で禁忌の飲酒をし、アルコール依存症が改善されてないということはないのだろ…

  • 患者図鑑120 睡眠関連摂食障害2

    前回の続き。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 「睡眠関連摂食障害」で検索すると、いくつかヒットする。 幾つかのサイトを見てまとめてみると、 ・女性に多い ・炭水化物や脂肪を多く含む高カロリーの物を食すことが多い ・原因ははっきりとは分かっていないが、ストレス、薬(睡眠導入剤等)の作用、喫煙、飲酒などが考えられる。 他の睡眠障害(むずむず足症候群、睡眠時無呼吸症候群)と合併している事も多い 懸念される事として ・体重増加 ・胸やけ、胃もたれ ・虫歯 ・睡眠の質の低下 ・脂質異常症、糖尿病 ・無意識の調理によるやけど、怪我の危険 ・体重の増加で自信を喪失し、うつ状態にな…

  • 患者図鑑119 睡眠関連摂食障害

    前回、睡眠中記憶のないまま物を食べるという話を書いた。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 検索したところ、睡眠関連摂食障害と言う病気があるらしい。 banno-clinic.biz 上記記事では料理をしてしまう例もあると言うが、私のりんごの場合も 1 りんごを出す 2(多分)りんごを洗う 3 まな板・包丁を出す 4 綺麗に8等分する まで、まったく記憶にない状態で、寝ながらやったのだ。 そして何故8等分した時点でまた寝床にもどってしまったのかは皆目見当がつかない。 そしてりんごの謎を引きずっているうちに、数日経ちまた似たような事が起こった。家族がお土産に和菓子を買って…

  • 患者図鑑118 りんごは誰が切った

    utuutuyasuyasu.hatenablog.com で、入院中に起こったミステリアスな事件について書きかけていたら自分自身にミステリアスな出来事が起こってしまった。 つやつやなリンゴが送られてきた。食べるのを楽しみにして就寝した。翌朝、目が覚めて台所に行くと、まな板の上にリンゴが8つのくし切りになって置いてあった。包丁もそのままだ。置きっぱなしになっていたので、リンゴは茶色に変色していた。 「ちょっと、誰がこんなやりっぱなし、置きっぱなしにしたの!」と憤慨してふと思い出した。昨晩、家族は出かけていて家にいるのは私しかいない。リンゴを切るのは私意外にいないのだ。 似たような事は以前にもあ…

  • 今週のお題「人生変わった瞬間」3

    今週のお題「人生変わった瞬間」ー今のわたしを作ったアレ 近江の生涯や書の歴史における近江の立ち位置など研究しようと意気込んで国文科に入ったものの、ついぞそれは果たされる事がなかった。自分の能力不足の一言につきる。国文科の授業の一部に全く興味が持てなかった事もあるし、また言い訳をさせて貰えば在学中に5月病ならぬ6月病になったりして、 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 出足で調子を崩し出遅れた事もある。 とは言え、その後も近江との縁が切れる事はなかった。ここまで読んで下さった方にはお分かりだと思うが、私は近江を好きになってしまっていた。恋をしてしまっていたのである。 なの…

  • 今週のお題「人生変わった瞬間」2

    前回からの続き。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 旅行から帰って来てから近江の事を調べたが、詳しい事は一向に分からない。出生地、10代で京都に出て来た事、20そこそこで没した事。肖像画すらないのである。出生年も定かでないので、年齢も大体しか分からない。 しかし、僅かに知られるのは早くに親を亡くし不遇な子供時代、京都に来てからも師匠や先輩との関係に悩み、病気もして苦しんだ事。しかし才能を嘱望され、これからという時にあっという間に亡くなってしまった事。墓所すら不明である。 確かなものとして残されたのは幾つかの作品だけである。その一つを私が観た訳である。 彼の生涯を知り、…

  • 今週のお題「人生変わった瞬間」1

    今週のお題「人生変わった瞬間」ー今のわたしを作ったアレ 10代の終わりに、博物館で「アレ」を見てから私の人生は変わった。もし自分の年表を書くとしたら「アレ」を見てからの私、「アレ」を知る前の私 で分類したいくらい、画期的な出来事だった。 旅行先の博物館で、ある展示が目に留まった。ある人物、仮に近江道成とするーよる書の小品だった。もっと著名な人物の大作もたくさんあったのに、特に書に詳しい訳でもない私が何故それほどその作品に惹かれたのか今でも分からない。そもそもその博物館自体空き時間にふとふと訪れたにすぎなかった。 展示物を順に見て行って、ひっそりと置かれた小さな作品が近江によるものだった。ある漢…

  • 患者図鑑117 ミステリと言う勿れー黒魔術?-

    B病院の解き明かされてない謎はまだある。 角野さんという入院患者がいた。入院患者は病状や個性もあって、超インドア(食事の時以外はベッドから出ない)から超アウトドアまで色々だった。超アウトドアは、この人入院している意味があるのだろうか、病院には寝に帰っているだけではないかと思わされるくらい外出していた。 インドアも、ベッドの中や病棟内から出ない人たちは純粋ににインドアだが、角野さんはインドア派の中では最も活発で、アウトドア派に近い部類だった。B病院は複数階あり、建物はそこそこ大きい。それに庭がついているから総面積で言えばそれなりの大きさがある。角野さんは、病院のここそこを所狭しとぴゅんぴゅん飛び…

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