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安井友泉
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2022/03/23

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  • 患者図鑑116 お腹の中に

    B病院(精神科単科病院)に入院中に解き明かされなかった謎は幾つかあるが utuutuyasuyasu.hatenablog.com 今回の岡田さんの話もその一つ。 岡田さんは20代後半に見える女性。あまり話を自分からする方ではないので、家族構成や彼女の患っている病気については分からない。 ごく普通に入院生活を送り、特に目立つ事もない。ただ一点を除いては。 私が初めて岡田さんを見た時、「お腹に赤ちゃんがいるのかな?」と思った。決して太っている訳ではないのに、お腹だけぽっこり出ていたからだ。しかし、向精神薬は退治に良くないし、妊娠は大丈夫なのだろうか。急に産気づいても、ここは産婦人科医もいないし……

  • 患者図鑑115 お母さん3 ー心理的安全性続きー

    前回からの続き。 子供は何も出来ない状態から始まって、色々自分なりに挑戦したり体験する事で 世界を拡げ学んでいく。それには背景に母親との関係性からなる「心理的安全性」 があるからだそうだ。 お母さんべったりの時期を経て、段々一人であちこち歩き、あれこれ触ったり見たりする。それはお母さんがちゃんと後ろで自分を見ていてくれるという安心感があってこそ。それが初めての心理的安全性で、極めて子供の成長の上で貴重なのは言うまでもない。冒険しても、失敗しても大丈夫な環境。 やはり母親(もしくは母親的役割を果たす人間)の存在はとても重要なのだと改めて思わされた。 B病院に入院している患者の中には、前書いたよう…

  • 患者図鑑114 お母さん2ー心理的安全性ー

    大分間があいてしまったけれど、 utuutuyasuyasu.hatenablog.com の続きです。 石塚さんはお母さんのエピソードを頻繁に口に出すだけでなく、唐突に 「お母さん…」とつぶやく事が良く会った。 例えば昨日のW杯のドイツVS日本の試合。録画なり中継を見ていたり、また試合終了後に話題に取り上げるとしたら「堂安の同点ゴール、流れを変えたよね!」「強豪ドイツ相手に大金星だよね」と言った話題になると思う。 石塚さんだったら「そうね、すごいね」と相槌を打ったあと、間を置いて何の脈絡もなく「お母さん…」とつぶやくのだ。 あらゆる場面において、石塚さんの話題とは何の関係も無い「お母さん」呼…

  • 気がつけば300投稿超え

    気がついたらこれが304目の投稿だった。 ブログを始めたのが、今年の春。その時初心者向けの心得を検索していたら、まずは 「100投稿」(←何とかクリア)それを終えたら、「次の目標は300投稿」とあった。 100投稿終えた時は、嬉しくて記事にした。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com お褒めやお祝いの言葉も頂いてとても嬉しかったのだが、その後で次のステップ、300投稿の事をふと考えると一日一投稿として、200日… 100記事が5月だったから、計算するとおよそ半年先?もう冬?と思うと気が遠くなる思いだった。 それまで書き続けられるだろうか。ネタ切れ、気力や体力切れ。私はもと…

  • 今週のお題「わたし○○部でした」8 バラ色の青春

    今週のお題「わたし○○部でした」 思っていたより長くなっちゃいました。ラストです。 高校受験勉強中は、テニス部に入って部活・勉強 頑張るぞ!それでこそ青春、と思い描いていたのがちょっと違う形になってしまったのは既に書いた。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 今回は私からしたら理想的な、部活に打ち込んだ高校生活を送った人の話。 内田君は、大学卒業後に入社した会社の同期。同期同士は仲良しで、良く集まって飲み会をした。 聞けば内田君は中学~大学までずっとバレー部だったそうだ。 「内田君、背高いもんね。10年続けるなんて凄いね。活躍して、モテたでしょ(笑)」 というと 「いや…

  • 今週のお題「わたし○○部でした」7 美人をリクルート

    今週のお題「わたし○○部でした」 興が乗って書き進んじゃいました。さて前回の続き。 わが校における野球部マネージャーのリクルート以下のようであった。 新入生が入学する⇒三年部員からかわいい子をチェック&マネージャにスカウトするように厳命⇒新一年生が実行、かわいい子をマネージャーに口説きにかかる (当然私には声はかからなかったw) かわいい子や美人の子もやりたい部活がある。私と同じクラスになったちなつは、目のくりっとした可愛いタイプでさっそく野球部のマネージャへと声がかかっていた。しかしちなつは小学校からとても熱心にバレーボールをやっていて、バレー部に入りたいから無理、と瞬時に断っていた。しかし…

  • 今週のお題「わたし○○部でした」6 マネージャーでマウント

    今週のお題「わたし○○部でした」 部活ヒエラルキーについて書きかけて話だ脱線してしまったが、卓球の水谷選手も他の運動部に比べて卓球部の不遇ぶりを語っていたので、それはどこでもある話なのだろう。 ある男子生徒は「俺、モテたいから野球部に入った」と公言していた。確かに野球部やサッカー部は目立つし、それだけで高校生間ではポイントが高かった。野球、サッカーの他はバスケ部や剣道部。うちの高校は規則がゆるかったので、例えば練習を終えたばかりの剣道部員が着替える暇が無く、剣道着のまま(もちろん面や小手は外す)のまま授業を受ける事も容認されていた。 いつも見慣れた○○君の剣道着姿は結構決まっていて、女子間で「…

  • 今週のお題「わたし○○部でした」5 部活ヒエラルキーと聖典

    今週のお題「わたし○○部でした」 急に高校時代がリアルに思い出されてきて、調子に乗って部活パート5。前回書いたようにそこそこ人数のいる共学校で、多彩な部活がある環境だった。自分の部活はあまり活発なものではなかったけれど、クラスの生徒が「今日✕✕高と試合あるから見に来て」と言われて応援に行ったり、野球部の生徒が汗をかいて練習をしているのを見ながらそろそろ甲子園予選だ うちの高校だけに限った話ではないが、部活にはヒエラルキーがある(と思う)。 どん底は私も一時所属(?)した「帰宅部」。帰宅部で検索したら関連キーワードに 「帰宅部 クズ」「帰宅部 嫌われる」と出て来た。同時に「帰宅部 楽しい」「帰宅…

  • 今週のお題「わたし○○部でした」4 部活模様

    今週のお題「わたし○○部でした」 と言う訳で私の高校部活は一年⇒テニス部 挫折してフェードアウト退部 二年・三年⇒なんちゃって部活 料理部 で幕を閉じたのであった。 お題のお蔭で本当に久しぶりに高校時代の部活の事を思い出して、ちょっとテンションが上がってしまったので、私の高校の部活模様に触れてみたい。 私の高校は中規模の共学で、敷地面積にも恵まれていたので多くの部があり活動は盛んだった。私が一時帰宅部であったのは既に書いたが、幽霊部員やなんちゃって部活に属している生徒はいても、純粋にどこにも属していない人はあまりいなかった。 選択肢が多いので、どこかしら所属出来る場所、自分に合った場所が選べた…

  • 今週のお題「わたし○○部でした」3 なんちゃって部活

    今週のお題「わたし○○部でした」 私は料理部に入部した。これで部員は総計11名になった。 顧問は家庭科の教師だが、滅多に顔を出さなかった。だからこそやりたい放題出来たのだが(笑) 料理部は本当に部活と言っていいのか。そのいい加減さ。緩さ。文化系の部活と言っても、例えば演劇部や吹奏楽部が発表前など鬼気迫る練習を重ねていたので、一括りにしては申し訳ないと思ったくらいだ。 入部して少したってから、クラスメートから「友泉、料理部入ったんだって?」と声をかけられた。 「うん」と答えるとクラスメートは笑い出して「あそこ、おしゃべり会、お茶会でしょ?」と真実を突いてきた。 「えー-、本当だけど知ってるの?」…

  • 今週のお題「わたし○○部でした」2 料理部という名の

    今週のお題「わたし○○部でした」パート2 授業が終わって、いそいそとユニフォームに着替えたりグラウンドにいそぐクラスメートを尻目に帰るのはちょっと悲しいものがあった。楽しい高校生活の大事な一面として部活がある、と受験勉強中に夢見ていたのに。 ちょっと鬱屈しながら帰宅部に属していた私に、違うクラスのかおりが声をかけてくれた。かおりはクラスは違うのだが、私と同じ中学出身だった。 「ねぇ、友泉部活入ってないの?」 「うん、そうだよ。テニス入ってたけど、ついて行けなくてさ。辞めちゃった。だから 今は帰宅部(笑)」と、かおりにテニス部で挫折した経緯を話した。 「そうなんだ。うちのクラスのえみとかりえとか…

  • 今週のお題「わたし○○部でした」1 テニス部脱落

    今週のお題「わたし○○部でした」 一昨日だったか、夕方の番組で千葉県の県立高校の「たった一人のラグビー部員(高1 )」が取り上げられていた。顧問とマネージャーに助けられ、一人きりで練習したりSNSや校内放送で新入部員を求めたりと奮闘する姿が描かれていた。 途中から見たので彼が何故そこまでラグビーにこだわるのかは分からなかった。 私自身は、というと高校の話だがテニス部脱落からの帰宅部からの料理部である。私は高校に入って初めてテニスというものを始めたのだが、もともと運動神経が無い上、ほとんどの部員が中学(中には小学校から)の経験者だった。あっという間置いてけぼり。顧問も見込みのなさそうな私に見切り…

  • 患者図鑑113 お母さん1

    前回のタイトル、「マンマ・ミーア」 utuutuyasuyasu.hatenablog.com はABBAのヒット曲のタイトルでもあり、それをもとにしたブロードウェイミュージカルの題名でもある。 「マンマ・ミーア」「驚いた時の言葉」だそうだが、直訳すれば「私のお母さん」=おふくろさん。 前回の話のBGMをつけるとすれば、ABBAの「マンマ・ミア」か、「オーソレミオ」(すみません、私の中のイタリア代表曲はこれなんです)だが、今回の話は森進一「おふくろさん」か、童謡「おかあさん」(おかあさん なぁに おかあさんっていいにおい♪)だろうか。 マンマ・ミーアを連発する明石さんは、単に驚きの言葉として使…

  • 患者図鑑112 マンマ・ミーア!

    ずっと患者仲間鷲塚さんのイタリアンデビューの話を書いてきて、ふと思い出した明石さんについてご紹介。 明石さんは、鷲塚さんとは入院期間が重なっていない。であるので、Xでの食事会にも参加していない。 何でイタリアンの話を書いていて明石さんを思い出したかというと、彼女はB病院での「イタリア」であったからだ。明石さんは30後半くらいに見えたが、若い頃にイタリアに半年語学留学していたそうだ。帰国してからもイタリア大好きで、イタリア映画、料理、芸術… イタリアとつけば何でも目が無いのだった。 明石さんのルックスはぽっちゃり目で、パスタ店ポ○ラマーマのキャラクターにちょっと似ているかもしれない。 イタリアか…

  • 患者図鑑111 鷲塚さんのイタリアンデビュー6

    という訳で、無事にXでの夕食会は終了した。皆、おいしい(&お得)な食事をお腹いっぱい堪能し、帰路についた。 前の記事に書いたように、外出も稀で外食などしたことがない utuutuyasuyasu.hatenablog.com (医師から止められている訳ではない)鷲塚さんにとって、今回の外食は驚嘆の連続だったようだ。 ピザ、ラザニア、ティラミスなどイタリアンに詳しくない人でも知っている様な料理が彼女に取っては初見だった。一つ一つ説明するのに苦労した。例えば、ピザハワイアンならパイナップルとハムとチーズが乗っているピザだよ、と言えばいいが、そもそもピザは何ぞや??と聞かれると、解説して分かってもら…

  • 患者図鑑110 鷲塚さんのイタリアンデビュー5

    「さ、食べよ、食べよ!」運ばれてきた食事に早速手を付けたのは論田さんだった。 「おいしー-い」と目をつぶる。論田さんに促され、皆も次々料理を自分の皿にとりわけ始めた。とまどっている鷲塚さんの皿にも、いろんな料理を少しずつ盛ってあげる。 今まで見た事も、口にした事もない料理に鷲塚さんは明らかに当惑していた。 妥当な例えか分からないが、ふと子供に離乳食を与えていた頃を思い出した。 初めての食材を与える時は、親も緊張してしながら子供の口に運ぶ。子供も初体験の味に何か変な顔をするが、それでも飲み込んでくれるとこちらも安心して二口目を、という事を繰り返していた。果たして、初体験の味を鷲塚さんさんは受け付…

  • 患者図鑑109 鷲塚さんのイタリアンデビュー4

    確かに病院から出ずにいて、病院食ばかり食べていたら、食の広がりはない。似たり寄ったりのメニューがローテーションで出る。例えばピザもだが、握り寿司、ローストビーフ、タンドリーチキンは間違っても出ない。テレビや雑誌を見れば、口にしないまでもそういった料理の知識は得られるだろうが、鷲塚さんはそういう事もしていないようだった。 パスタも色々種類がある。ペンネ、カッペリーニ、リングネ。きちんと説明できるほどにはこちらも詳しくないので、スマホで検索しながら「こんな形。カッペリーニは細くて…」と説明する。 「ミネストローネって?」 「あ、それは野菜のスープ!トマト味よ」 「シェフのきまぐれサラダは?」 「そ…

  • 患者図鑑108 鷲塚さんのイタリアンデビュー3

    Xに到着した。まずはウェルカムドリンク。スプモーニやワインなどのアルコール、もしくはソフトドリンクが選べるが、一応B病院入院中は禁酒という事になっている。今日の外食は患者にも看護師にも知れ渡っているのでここはソフトドリンクにしておく。 乾杯してから、皆でメニューをのぞき込み、どれどれと品定めする。 気軽な店なので、コースなどでなく単品を頼みシェアする事に。 どれにするー?と言い合っていると鷲塚さんが当惑している。 論田さんが「鷲塚さん、何にする?食べられないものとかある?」と水を向ける。 鷲塚さんはすがるような目をして「ピザって… 何ですか?」と聞いてきた。 さすがに一同驚いた。イタリアンでも…

  • 患者図鑑107 鷲塚さんのイタリアンデビュー2

    イタリアンレストランXに行く5人のメンバーが集まった。早速論田さんがXに予約を入れて、○日の✕時に食堂に集合(食事に行くのに食堂に集合、と言うのも面白いが)。皆で連れだってXに行く事になった。 ところが、予約した日の前日になって鷲塚さんが雑談の場に現れて伏し目がちに話し始めた。 「明日、皆とレストランに行くって約束したけれど、私あまり外でご飯食べた事がなくって… 何か心配で。病院でご飯を食べる事にしようかと思って…」 論田さんは、5人以上の特典を逃したくない事もあいまって、鷲塚さんを説得する。 たまには外で食べるのもおいしいよ、Xは本当におすすめのところだから、皆一緒だから大丈夫だよ 不安そう…

  • 患者図鑑106 鷲塚さんのイタリアンデビュー1

    主治医の外出許可さえあれば、外出(もしくは外泊も)自由に出来た。 気分転換や楽しみとして少なくない患者がしていたのが外食だ。 前に記事にした、居酒屋TはB病院入院患者御用達だったし utuutuyasuyasu.hatenablog.com 他にも近場・美味しい・お手頃価格 の店を開拓して歩く人もいた。 ある時、雑談の時間に病院近くの食べ歩きを熱心にしている論田さんが、興奮気味に 「W駅そばにある、イタリアンのXって知ってるよね?」と話し出す。 Xはお手軽価格で美味しいイタリアンが食べられる、雰囲気も良いと評判の店だ。 「開店一周年記念に、今月13日から一か月間20%オフ!しかも5人以上で予約…

  • 今週のお題「やる気が出ないときの◯◯」

    今週のお題「やる気が出ないときの◯◯」 私はうつ多め(というより殆ど)の双極性障害なので、「やる気が出ない」のは宿痾みたいなものである。 うつ自体がやる気が出ない病気なので、でもやらなくてはならない事は常に存在するので、どうやってやる気を出すか は長年の課題であり頭痛の種でもあった。 いかにやる気を出すか色々格闘した。エナジードリンクを飲む。「のうだまーやる気の秘密」(「のうだま」とは、脳をだます の略である)という本に書いてあったやる気の出るポーズを取る。過激なやり方では、「やらない自分」に対してひっぱたいたり殴ったりもあった。 しかし精神科の主治医は浴槽に水をためる事に例えて utuutu…

  • 患者図鑑105 凝縮された4.3㎡

    相部屋に入院している場合、カーテンで区切られたスペースが自分のプライベートエリアになる。どのくらいの広さか、ちゃんと測った事はないが検索してみたら4.3㎡から、6.4㎡以上に移行する事を目指すという記事が見つかったので、多分B病院の一人当たりのスペースもそんなものだったのだと思う。 ベッドと床頭台を置くと、ほんのわずかなスペースしか残らない。そのわずかな空間をどう使うか、何を置くかでその人自身が凝縮されているように思う。断捨離ではないけれど、本当に自分に必要な物、無くてはならない物を取捨選択、どんどんそぎ落としていって残ったものを4.3㎡の中に詰め込むのだ。 以前書いた検見川さんの utuut…

  • 患者図鑑104 Place to Tryー応援ソングー

    B病院の作業療法にはカラオケがあるのだが utuutuyasuyasu.hatenablog.com カラオケルームではないので曲数が多い訳でも最新の曲が有る訳でもなく、 どちらかというと年配者が懐メロを歌う場となっていた。 若い世代は、ポータブルオーディオプレイヤーやスマホから音楽を聴いて楽しんでいた。 印象に残っているのは、同室だったまいちゃんだ。まいちゃんは大学を休学してたのでまだはたち前後だったと思う。いつもイヤホンを耳につけていた。 イヤホンで音楽を聴く人は分かると思うけれど、思わず聞こえてくる曲に合わせて歌を口ずさんでしまう事がある。本人は曲の中に入ってしまっているが、よそから見る…

  • 患者図鑑103 アンバランス

    前回に続きファッションの話題。ゆるゆる普段着の人が多い中で、ファッショナブルな田村さんや陸岡さんが目立っていたのは言うまでもないが、流川さんも目を引いていた。 流川さんもすらっとして手足が長いスタイルのいい人なのだが、いかんぜん来ている物が常に「ちぐはぐ」なのだった。 異様といってもいいほど毛玉だらけのセーターなのに、下は凝った知作りのギャザースカート。クリーニング店から持ってきたばかりのようにひだはきっちりと折り目がついている。靴下は薄汚れてゴムがゆるくて足首まで落ちているのに、スリッパはブランドのロゴがついた新品だ。 別の日は、上はドレープの素敵なブラウスで、下はシミが幾つもついたくたびれ…

  • 患者図鑑102 カーテンレール・クローゼット

    入院中の患者は、日中はゆったりしたルームウェアやジャージが多い事は以前書いた。その中で、高級ブランドをとっかえひっかえ身にまとう田村さんが場違いに見えた事も。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com もう一人ファッションリーダー(?)陸岡さんがいた。しかし、陸岡さんは田村さんのように、病院で着るにはちょっと頓珍漢な高級ブランドのよそ行き服ではなく、ファストファッションの普段着であった。 陸岡さんは背が高くスタイルが良い人だった。ファストファッションで買っていると言っていたが、センスが良いのもあいまって何を着ても良く似合った。 私は田村さんの病院とミスマッチなファッションより…

  • 患者図鑑101 パーソナルスペース

    子供の頃、長机に何人か並んで座って「ここからは自分の場所だから!」と鉛筆で線を 引いたり、隣の人を押しの行けたりした経験はないだろうか?嵐田さんはまさにその人で、食事の際はちょうどトレイの大きさが自分のスペースと同等になっていたから良いのだが、その他作業療法やおしゃべりで大きい机で他の人と 同席する際に、良く「ここからは私の場所だから!入らないで貰える?」と大声で主張していた。彼女の気にする侵入範囲はたかだか3,4センチ程度のものなのだけれど。 これ以上は入るな!と威嚇・警告する割には、逆に非常に距離をせばめてくるこ事があるのだ。 パーソナルスペース ja.wikipedia.org 「他人に…

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そううつ色々図鑑ーメンヘラ歴1/4世紀ー
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