化学工学の勉強に使って役立ったおすすめ参考書を5冊紹介。基礎から応用・実務まで、自分に合った本を選んで効率よく学びましょう。
化学プラントの設備・運転を分かりやすく解説。国立の機電系大学院卒業→化学会社のプラントエンジニア15年以上。機械設計中心、海外勤務、製造管理経験あり。
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JISの最適保温厚みの計算を試しに行ってみた 保温保冷/平面配管/放熱量/コスト/厚み比較
JIS A 9501 保温保冷工事施工標準の計算表を使って、最適"保温厚み"を試しに計算してみました。多くのプラントでは本基準のデータや、自社に最適な条件で計算したりしているでしょう。仮にデータ更新が必要な場合でも、多く
破裂板の安全弁に対する使い分け バッチ系化学工場を例に 材質/放出先/メンテナンス性
"破裂板"(ラプチャーディスク)について解説します。安全弁と同じく圧力容器の圧力開放装置として保安装置の1つに位置付けられます。バッチ系化学プラントでどんな風に破裂板を使うか紹介しましょう。"破裂板"
化学工場の「僻地勤務」で疲れた機電系エンジニアの休日の楽しみ方 自然と触れる/都会に全振り/引きこもり
そこそこ"僻地勤務"での楽しみ方の例を紹介します。メーカー製造業など僻地勤務が話題になっています。都会でずっと過ごした人、大学が都会で都会の味を知ってしまった人などは、就職して配属先がきって僻地だとわかったとき絶望感に襲
化学工場の「僻地勤務」で疲れた機電系エンジニアの休日の楽しみ方 自然と触れる/都会に全振り/引きこもり
そこそこ僻地勤務での楽しみ方の例を紹介します。メーカー製造業など僻地勤務が話題になっています。都会でずっと過ごした人、大学が都会で都会の味を知ってしまった人などは、就職して配属先がきって僻地だとわかったとき絶望感に襲われます。私も入社式直前
化学工場の配管や設備に付ける断熱保温の「工事設計」で気をつけたいこと パイプ/フランジ/バルブ/雨水侵入
断熱保温で見えない部分を予想することはプラント設計でしばしば問題になります。設計上ちゃんとスペックを決めているはずであっても、現場で断熱が問題になるときにはいつも「良く分からない」と未確定要素的な扱いをされています。そもそも断熱がどういう施
水封式真空ポンプのプロセス条件を決定するために必要な考え方 圧力/流量/漏れ込み空気
水封式"真空ポンプ"の能力設計ではプロセス条件設計が必要です。プロセス条件の設定のために必要な考え方をまとめます。一応は他の真空源にも対応できる考え方です。化学プラントでは負圧下での運転のニーズは高まるばかりです。真空ポ
FRPタンクで化学工場のユーザー設計上注意しておきたいポイント 圧力/温度/ノズル/作業架台
"FRP"タンクの設計について解説します。鉄系のタンクと違う独特性があり、気を使う部分が多いです。ユーザー設計者としては、こういう現場作業を意識した設計をしたいですね。そうでなければ、外部プラントエンジニアに委託する方が
「配管設計・施工ポケットブック」は化学工場の機械エンジニアが2冊目のポケットブックとして保有したい
配管設計・施工ポケットブックについて解説します。プラント配管設計者にとってポケットブック系は今も昔も欠かせない設計アイテムでしょう。例えばプラント配管ポケットブックは代表的なポケットブック。最近ではweb上でカタログダウンロードができるもの
化学工場初心者保全マンが絶対に知っておくべき設備の「交換部品」の基本 動く部品が劣化する
化学プラントのメンテナンスで交換すべき"部品"の基本形を紹介します。メンテナンス計画を考える上で、交換部品の選定・調達や予備部品の管理はとても大事です。日常点検・SDMそれぞれの点検で、「実は○○の部品を点検交換していま
【多管式熱交換器】ガラスライニングvsカーボン 耐酸性材質の2トップを独断と偏見で比較
熱交換器の中でも耐酸性材質の代表例である"ガラス"と"カーボン"について比較します。特にバッチ系化学プラントでは必須アイテムですが、どちらを選べばいいか意外と悩みます。独断と偏見交じりですが、ざっくり
【多管式熱交換器】ガラスライニングvsカーボン 耐酸性材質の2トップを独断と偏見で比較
多管式熱交換器(Shell and Tube)の中でも耐酸性材質の代表例であるガラスとカーボンについて比較します。特にバッチ系化学プラントでは必須アイテムですが、どちらを選べばいいか意外と悩みます。独断と偏見交じりですが、ざっくりと比較をし
化学工場で窓際族になる社員を見抜く独断チェックポイント10項目 トラップだらけで誰でも窓際へ
JTCという単語に関連付けられるかのように、窓際族という単語も目に耳にすることがあるでしょう。中堅・ベテラン社員ですでに窓際族としての地位を確立した人に対して表現されることが多いですが、実は若い時から傾向はあります。化学プラントを例に、どう
圧力容器の板厚メンテナンスのために強度計算書を一瞬で見抜くためのマニアックな確認ポイント
"圧力容器"のメンテナンスをしていく中で板厚の管理は非常に重要です。図面と強度計算を眺めつつ、板厚測定に望まないといけません。何も知らない設備の強度計算書を見せられて、「すぐに板厚がどこまで許容できるか判断して欲しい」と
プレート式熱交換器のバッチ系化学工場での選定思想例 ガスケット/溶接・メンテナンス
"プレート"式"熱交換器"について解説します。化学プラントに限らず幅広い用途で使われます。熱計算の基本を学べる設備で、多管式熱交換器よりも先にマスターしたい設備です。原理と特徴プレート式熱交換器の原理
真空吸引用エゼクター/スクラバーの構造と特徴を解説 スチーム・水・エアーの使い分け
"エゼクター"の駆動源ごとの使い分けに付いて解説します。何となく理解しているだけでも使えてしまう便利な真空装置。反応で発生する排ガス吸収装置として化学プラントで大活躍します。環境への配慮も相まって、今後もその地位は安泰で
真空吸引用エゼクター/スクラバーの構造と特徴を解説 スチーム・水・エアーの使い分け
エゼクターの駆動源ごとの使い分けに付いて解説します。何となく理解しているだけでも使えてしまう便利な真空装置。反応で発生する排ガス吸収装置として化学工場で大活躍します。環境への配慮も相まって、今後もその地位は安泰でしょう。機械エンジニアならも
消防法危険物製造所に要求される構造上の要件 不燃材料・耐火構造・滞留防止(排気・溜枡)
"危険物製造所"の構造上必要な要件をまとめました。プラント建設レベルでは絶対に知っておかないといけない知識です。でもオーナーエンジニアレベルの改造工事なら知らなくても10年くらい普通に仕事ができてしまったりします。既存と
消防法20号タンクの構造に関して機電系エンジニアが知っておきたい知識をまとめました
消防法"20号タンク"の要件についてまとめました。化学プラントの多くの設備が20号タンクに該当します。設備の設計や保全で制約を受ける法的な条件です。知らなかったでは済まされません。20号タンクは確実に理解しましょう。制約
化学工場の試製造で見かけた人の裏側 喧嘩・愚痴・精神崩壊・瞬間的ブラック職場・チームプレイ
化学プラントの"試製造"について人の裏側という側面で経験したことを解説します。試作品製造という方が一般的でしょう。この段階では参加者の人間性が非常によく現れます。機電系エンジニアには見えてこない部分。化学プラントで建設工
化学工場の設備投資予算とスケジュールの関係 オーナーエンジニア・調達・メーカーは理解しておこう
設備投資の"予算"に関して予算見積と"スケジュール"の関係を解説します。オーナーエンジニアの仕事の1つに予算取りがあります。1つの会社で多くのプラントがある場合、実施したい案件全数に投資できるわけでは
電気工事初心者が化学工場の電気ケーブルの系統をザックリ解説 ダクト・ラック・電線管
電気"ケーブル"に関する超基本的な事項をまとめました。機械エンジニアが知っておくべき範囲で電気工事の現場を解説します。電気工事は電気エンジニアに任せてしまいがちですよね。化学プラントといえども電気工事は世間一般の工事と近
アナログテスターとクランプメーターを機械エンジニアが知っておきたい範囲で解説 初心者向き
"電気測定器"の種類を解説します。機械系エンジニアならあまり詳しくなくても仕事はできてしまいます。それでも周辺知識として知っておきたいですね。アナログテスタークランプメーターの2つを解説します。アナログテスターアナログテ
クッキーの作り方を化学工場の操作に照らし合わせて解説 機電系エンジニアのスキルアップ
料理を通じて化学プラントの"操作"を知ることができます。私も料理はほとんどできません。適当にクッキーを適当に作ったときに「あれ?これって化学プラント現場で既視感がある」とふと思いつきました。機電系エンジニアで料理を自分か
中小化学設備メーカーの技術力低下をユーザエンジニアリングの目線で解説 製図・技術開発・報告・品質
化学設備メーカーの技術力にスポットを当ててみます。化学プラント全体的に技術力の低下が恐ろしい勢いで進んでいます。設備メーカーはそれより1歩か2歩は先を進んでいるという感じでしょう。ユーザーもメーカーも技術力が向上することは望めずに、妥協と発
化学工場の技術力の低下 機電系エンジニア目線で解説 少子化・不人気業界・時間的制約
化学プラントの機電系エンジニア目線で「技術力の低下」について思うことをまとめてみました。否定的な内容なので、「最近の若いものは・・・」という趣旨で感じる人もいると思います。遥かに昔から言われていることですよね。どちらかというと悲観的な内容で
バッチ系化学工場でよく使う製品乾燥機の種類と基本的な特徴を解説 ナウター・コニカル・振動
バッチ反応で使用する"乾燥機"について解説します。製品が粉体である場合、ろ過乾燥がセットで組まれます。ろ過工程で遠心分離機などを使ってウェットケーキを作り出し、乾燥工程でドライケーキ化。このために専用の乾燥設備を設置しま
液液の抽出装置として連続向けミキサーセトラーとバッチ向け反応器の装置構成を解説 撹拌・分離
"抽出"を実現するための装置について解説します。抽出とは2つの異なる物体に対して、1つの物体のある成分を別の物体に移す作業です。例えばコーヒーの抽出なんて表現もします。これは固体のコーヒー成分を水である液体に抽出するとい
充填塔の構造をバッチ系化学工場の範囲に絞って解説 規則/不規則・サポートグリッド・フィードパイプ
バッチ系化学プラントで登場する塔、特に"充填塔"の構造やユーザーが設計する部分を中心に解説します。塔の世界は非常に幅広く例えば棚段塔などがメジャーですが、バッチ系では充填塔一択。塔はいかにも化学プラントという外見的イメー
バッチ系化学工場の典型的なプラントレイアウトと設備構成スペックを解説 拡張余地・段階投資
バッチ系化学プラントの"設備構成"例をレイアウトと関連付けて解説します。基本的に反応器単位で反応を考えるので、設備の構成も反応器単位になります。この単位をユニットと呼ぶことにしましょう。ユニットを基準にプラントが構成され
バッチプラントで使うバッチ蒸留システムの設備構成と特徴を解説 反応器・塔・熱交換器・槽
バッチ"蒸留"のシステムについて解説します。より正確にはバッチ工場で使うバッチ蒸留ですね。蒸留は化学工学の基礎的な単位操作の1つで、化学プラントではごく日常的に使用します。バッチプラントの場合、蒸留は溶媒回収目的で使うこ
バッチ系化学工場の主力設備である槽型反応器の構造を解説 本体・ジャケット・撹拌機・バッフル
バッチ系化学プラントで使う典型的な"反応器"の構造について解説します。反応器を制するエンジニアは、化学プラントを制すると言っても良いでしょう。それくらいとても重要な装置です。特にバッチでは。習得の順番としては渦巻ポンプの
【入社動機とキャリア】化学工場の機電系エンジニアを私が選んだ理由を紹介 先延ばしを続けた末路
私が化学プラントの"機電系エンジニア"として約15年のキャリアを選んだ理由を説明します。就職活動で入社動機をよく考えなさいって言われませんでしたか?働き出したら入社動機を考える機会なんて、壁にぶち当たったときに困りますよ
設備が故障したそのとき 保全エンジニアの対応を初心者・中堅・ベテランの3ランクに分けて解説
プラント設備が"故障"したとき、化学プラントの設備保全エンジニアが最も活躍します。設備故障に対してどういう振る舞いをするかは、設備保全エンジニアの仕事の成果として明確に分かれます。初心者→中堅→ベテランという3段階にザッ
入社試験の研究発表に対する質問作成業務というマニアックな課題から見えてくるもの 即興でお茶を濁す力
”入社試験”の問題について解説します。みなさんは試験問題って作ったことありますか?友達と勉強している時に1問1答式の問題を出したことがあるかも知れませんね。大学・大学院・資格試験など数多くの試験を受験していても、問題を作る側に回る人はそうは
フィルターと化学工場での役割 カートリッジ・ストレーナー・加圧ろ過機・遠心分離機など広範囲に使う
"フィルター"について解説します。化学プラントでフィルターというとプロセス液に対するろ過のことを指します。フィルターというと色々な分野で使われていて、ピンとこないかも知れませんね。化学プラント的にフィルターに対してどんな
化学工場で見かけるロータリーバルブ以外の粉体輸送設備 スクリュー・テーブル・気流輸送
バッチ系化学プラントで使う”粉体輸送”設備をまとめてみました。圧倒的多数を占めるロータリーバルブ以外にもいくつかあります。化学プラントでは粉体輸送に関するトラブルが多いので、選択肢をいっぱい持っておくことが大事です。スクリューフィーダースク
化学工場を安全に運転するために不可欠な減圧操作で要となる水封式真空ポンプについて解説
水封式"真空ポンプ"(ナッシュポンプ)について解説します。真空ポンプは化学プラントでも非常に多く使います。その中でも水封式が最もメジャーだと私は勝手に思っています。ドライポンプ・油ポンプの方が良く使われるイメージですけど
【見えない誤差だらけのプラント】配管設計をトラブルなく行うためのパズル的な調整代の考え方
"配管設計"で大事な寸法調整の考え方を紹介します。化学プラントのオーナー系機械エンジニアは化学プラントの設計者でありながら、配管設計に携わる時間が短いです。図面屋さんに丸投げも可能。出来上がった配管図を眺めて現場を見て、
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化学工学の勉強に使って役立ったおすすめ参考書を5冊紹介。基礎から応用・実務まで、自分に合った本を選んで効率よく学びましょう。
化学工学を学ぶ中で、「何から手をつけていいか分からない」「公式だけ覚えても実務で活かせない」――そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。私は大学で機械工学を学んで、会社で化学工学を少しずつ勉強していきました。気が付いたときには、化学...
住友化学の人員削減と構造改革について、三菱ケミカルとの共通点やエンジニア視点での影響を解説。経営戦略説明会の内容をもとに、今後の方向性を読み解きます。
液体充填は昔からある古典的な方法ですが、作業環境や設備はアップデートされにくい場合があります。昔からやっているから良いだろうと判断されかねません。現在の安全性や作業性に関する要求を振り返って、できる対策を考えていくことはエンジニアにとっても大事でしょう。監査などで指摘する側も、最高スペックを目指すのではなく基本レベルを満足するように注意したいですね。
プラント設備の標準化に拘ると、コストアップとや納期アップに繋がります。1つの会社だけを見ていると結構気が付きにくいですが、私自身もいくつか思うところがあります。競争力を上げるには、他社の設備を見るのが一番いいですね。
知識の蓄積や共有は、安全で安定したプラント運転のために欠かせない取り組みです。しかし、その仕組み作りには落とし穴も多く、現場の実情に合った柔軟な運用が必要です。・報告書のハードルを下げること ・完璧な原因追及にこだわりすぎないこと ・報告件数の評価を柔軟にすること ・定期報告のプレッシャーを軽減すること
化学会社のトライアルでは、失敗を過度に恐れるために、いろいろな場所で余裕を設けてしまいます。予算・工期・反応・品質・設備などどんどん膨れ上がっていきます。これは結局はコスト(と工期)に直結します。高いなら安い地域で依頼する方が健全と考えるのも仕方ないですね。
工場にずっと居たらその工場の考え方に染まってしまいます。他の工場や本社を知ると、考え方は変わってきます。同じ工場に居れば居るほど保守的になり、卑屈にもなってしまうもの。勤務地が同じというのは少なくとも私にとっては健全ではなかったですね。
海外出向から戻ってきた時は、会社に色々と期待した記憶があります。実際にはそのほとんどは叶えられず、昇進がわずかに速くなったくらいの結果しか得ていません。個々に期待してもあまり意味は無いですが、無いよりはマシ。それよりはもう一度海外に出向して知見を広げたいですね。
機電系エンジニアとしてこだわりを持って仕事をしていましたが、実はそれはあまり周りには響いておらず製造の一部の人にしか評価されていませんでした。それが上手くいくこともありますが、意味がない場合も多いので、変なこだわりを持たなくても良いと思います。
化学工場では多くのデータ、特に時系列データを扱い、それを記録して公開する場合が多いです。このせいで担当者としては見られているという緊張感の外に、やりたくないというネガティブな想いを抱きがちです。そのデータを有効活用する側は、実は機会は少く、見る人も多くはありません。この事実を知っているかどうかで担当者としては動き方が変わるでしょう。
既存の仕組みに何かを足すということはとても簡単です。起こった問題の不備を適当に探し、底に対策を取れば、今後同じ問題は起きないだろうと錯覚してしまいます。何かを足せば何かを減らすという姿勢が大事だと思っています。
機電系エンジニアでも化学工場で起こっている反応の基本的な部分は知っておくと、助かる場面があります。化学工学の詳細の反応を知る必要はなく、時間が経てば劣化するという部分だけを解説します。
タンクの基本構造の専門用語を解説しました。本体/付属品/保温の3つに分けて説明します。新入社員など初めての人はまずはここから理解すると良いでしょう。同じ物でも呼び方がいろいろあるのが、化学工場っぽいです。
年度末の良い機会に、6年間を振り返ろうと思います。この6年間は仕事の点で大きな転換点になっているだろうと今になって思います。転換は過去にもあったのですが、気が付いたら元の仕事に戻ってしまった状態からスタートした6年です。言語化しておかないと...
既存の撹拌機を別用途に使うケースはバッチ運転の場合は多いです。後になって気が付いたとならないようにいろいろチェックしましょう。特に忘れやすいのは、取扱数量が少い側の液量だと思います。後は既存の運転条件や物性と比較して大きな問題があるかどうかをチェックしていきます。
流量計が無くてもそれなりに流量をコントロールする方法を紹介しました。バルブ開度を調整して他の計器などで測定する方法と、液抜きをして測定をする方法です。とてもアナログなので、運転で万が一ということが無いように仕掛けを作らないといけません。これで製品の品質に影響が出たりするので、疎かにできないですね。
プラントの問題は今後増えていきます。八潮市の問題のようにこれまで問題にならなかった部分からトラブルが頻発するでしょう。化学工場でもメンテナンス費をもともとしっかり考えてこずに、最低限のメンテナンスで投資を先送りしていると、いつかは問題になります。投資があっても設備上の問題でメンテナンスできないことも。
化学プラントの技術系調整部門の仕事は、いろいろあります。工場内外の調整の窓口的な役割が基本で、販売や研究との調整や工場見学の対応もしながら、原料や新規品目の全体調整などを行います。他には製造部門の役割変化に臨機応変に対応したり、異動の待機係ともなります。ベテランクラスが配置され、縁の下の力持ちとなってくれています。
化学プラントでマテリアルハンドリングの設計をするためには、みんなで話し合える環境・すぐにNGをださない・作業の言語化・略図を書く・少し予算をすぐに割り当てる・お試しで作業できる場所、が必要です。これらのスキルが無いと1年~2年のレベルで、設計が遅れていきます。会社としては結局は損ですね。
バッチ系化学プラントの特性を比較するためには、主要な情報を数個集めると良いでしょう。反応器の数・容量と材質や圧力が最も重要です。濾過乾燥や充填塔・高圧設備で差が生まれます。他にポンプや熱交換器を除いた、特殊設備はプラントの特性となるでしょう。
排ガス処理塔の設計の基本的な考え方を解説しました。塔・貯槽・ポンプそれぞれ個別に考えないといけません。ガスの処理量と液体の処理方法が決まらないと、設計ができません。選択肢はいくつもありますので、どんどん絞り込むようにしていきましょう。
フッ素樹脂ライニング製マグネットポンプのメーカーを紹介しました。イワキ・セイコー化工機・ワールドケミカルが有名です技術開発がある程度終わった現在では、どこもそれなりに使えるでしょう。保全コストを削減することを目指して、最適なメーカーを使っていくことが望ましいですね。
プラントの将来と機電系エンジニアの今後の姿を考えました。プラントの建設の可能性は確実に減ります。新製品が導入される確率は減り、安い場所で導入されたり技術力が低下していく方向にしかなりません。英語を学んで海外に期待するか、保全としてしがみつくか、転職するか。この辺りがざっくり考えられるでしょう。
化学プラントの設備は故障原因解析が難しいです。分解しにくいし、トラブル経験を持っている人が少なくなっているし、使用条件も分かりにくかったりします。ここに時間を掛けても、故障頻度削減などの効果が得られないなら、割り切ってTBM的に予備を持って交換していく方が健全です。検討に欠ける時間も立派なコスト。トータルコストを考えましょう、
化学プラントではあいさつは必要です。チームプレイで安全を確保しないといけないからです。ただし、関わる最低限の人とだけあいさつをするという風潮は止めれそうにありません。直接かかわらなくてもサポートされている人はいっぱいいるのに、残念な話です。
反応器のジャケットや熱交換器のシェルなどの洗浄は3種類あります。分解洗浄・高圧ジェット洗浄・薬液洗浄です。高圧ジェットや薬液による方法がメジャーになってきて、定期的な洗浄により設備を長い事使えるようにしましょう。メンテナンスコストを下げて、競争力のあるプラントとなるように。
プラント機電系エンジニアが暇なときというのは、実際にはあまりないと思います。いざ暇になった時は、パトロール・マニュアルつくり・資料整理・情報収集などしましょう。チーム全体に広げれば成果として分かりやすいですが、それができなくても自分とその周りだけでも楽になれば成果として認められるかもしれません。忙しくない時ほど、忙しい時のための準備期間として大切にしましょう。
逆止弁は気休め程度に考えるのが良いです。完全に逆流を止めるには、測定計器と自動弁を使ったり、ラインを切り離すという古典的な手法にしましょう。逆止弁は作動時間差があり、自動で開し、詰まり、抵抗となります。抜けなくなったり壊れたりします。
2024年版ものつくり白書を読んでみました。今回は辛い内容です。今後の製造業の進むべき姿として、日本国内を諦める姿が見えてきています。後はどれだけの速度でそれを進めていくかという世界でしょう。
バルブの面間はできるだけ同じにしたいと思っています。運転メンテナンスに影響します。設備の予備と同じ考えで、バルブも予備や代替可能ということは、ユーザーにとっては非常に大事です。特定の会社に依存することは危険ですね。
化学プラントで働くためにゴルフは必要か?ということを考えました。家族的な雰囲気がある組織であれば、ゴルフをしても一定の効果があります。今はそういう雰囲気はかなり少なくなっていて、ゴルフをしなくても良い関係性が作られて行っているでしょう。プライベートは阻害されるし、お金も掛かるので、良いことはないと思っています。
化学プラントで怖いという表現を使っても、ニュアンスは微妙に変わります。良く分からない怪しいという疑問の目で見る外部と、危険性を理解していないけど扱ってしまう現場、間違った理解をされた現場から問い詰められるのが怖い研究。怖いというイメージを緩和するには、多大な努力が求められます。
化学プラントの機電系エンジニアにとって予算のコスト意識はとても重要です。コスト意識が足りないと、与えられた予算を使い切ろうとしたり、予算削減の努力をしようとしなく名足、見積精度を甘めにして結果の解析をしなくなってしまいます。結果的に、コスト意識がない部署として冷たい目で見られてしまいます。
化学プラント内の工場見学は調整だらけです。見学者のニーズを知り、どこのプラントを案内するか考えます。課長にお願いしたり間接支援系の職場にも依頼します。保護具や移動手段の確保も必要。懇親会も必要になるかも知れませんね。英語が必須の場合は、さらにハードルが上がります。
フレームアレスタの取付には向きがあると私は思っています。タンク内部のガスが大気に向かって、下から上に流れる方向(固形分・液体分が重力で落下する方向)にしないと、フレームアレスタが詰まるからです。古いプラントほどこのパターンがありがちなので、よく考えて対応しましょう。
プラント設備の保全計画を見直すとき、障害となる思考が結構あります。今までお同じやり方が良く、別のやり方に変えるのが怖い。こういう意見を持つ保全はとてもアブナイです。この場合、変えることが怖いとならないよう、定期的に変える仕組みを作らないといけないでしょう。
製造課長と言っても何を重視するかは人それぞれです。昔は全力投球型が多かったですが、合理化最優先・安全最優先など分化していき、何も進めないという諦めタイプや仕事を拒否するタイプに移っていきます。こうしてみると、製造業の要である製造課長の変わり方は、時代を表していますね。
JIS10kフランジを使わなくても良い場面を紹介しました。マンホールなどはJIS5kなど軽いものを考えましょう。大気開放で付け外しが多い箇所は、自作フランジでも良いと思います。設備接続部は設備メーカーに合わせても良いでしょう。ヘルール・ねじ・ワンタッチ継手もあり得ます。