「ある飛翔(その58) ── 黄昏の邂逅」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、禍々しく捻れて渦巻く黄昏の雲塊に、勇躍突入しようとしている(ように地上からは見えた)ヘリを望遠で撮ったカットだ。で、このヘリがどうなったのか、それは次回のお楽しみ・・・なんてもったいぶった話でもないので書いてしまうよ。あのね、貴方が期待するような、そったら面白い展開に...
空と雲の写真は記事内容に関係なくほぼ毎日更新しています。空のこと、雲のこと、大気光学現象のこと、気象のこと、写真のこと、酒のこと、北海道のこと、映画のこと、詩のこと、短歌のこと、本のこと、私のことなどなど、飲んだくれの酩酊雑記です。
めったにいうな「できない」と ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月三十一日(日)
「雲外蒼天ノ日ヲ待ツ ── VHFアンテナのある空景 (その70)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 気がついたら大晦日だった。自業自得とは言え、こんなにばたばたと余裕のない年末は久しぶりじゃないかな。お陰で大掃除やら年賀状やら、例年なら心にちくちくと来る後ろめたさに苛まれないで済んだらしい・・・というか、今それがまとまって来ているんだが、濃いめの燃料投下で凌ごう...
何故電子本がデフォルトなのか? ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月三十日(土)
「遡上する雲たち (その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、一週間ほど前に撮影した巻層雲(うす雲)の毛状雲なんだが、今よくよく見ると全体が巻積雲(うろこ雲)に転成中のように思える。撮影中は逆光だったので、全然気がついていなかったよ。写真ってすごいよね(笑)。他にもこの画像には、この巻層雲と直交する巻雲の「雲の影」やら「飛行機雲」の...
おまんましなきゃ、仕事の食い上げだ ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月二十九日(金)
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第27便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、久々に「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズから一葉をご紹介させていただきたいと思う。この便はとっくに我が家上空を通り過ぎていて、飛行機雲は切れ切れの「肋骨雲」というよりも"ゲジゲジ雲"みたいになってしまっている(笑)。実は、ごの画像にはもう1本の飛行機雲が写ってい...
肩寄せる期待と憂い ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月二十八日(木)
「ショボくてもソラの彩り」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は昨日の昼過ぎに撮影した高積雲(ひつじ雲)の雲端部に出現した彩雲だ。但し、かなりショボい(笑)。そういえば、昨夜もこれほど濃密ではなかったが、やはり高積雲がかかっていて、その雲間に見え隠れするコールドムーンを拝ませてもらった。いよいよ今年も押し詰まってきたが、振り返ってみればソ...
不患忙而患不均 ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月二十七日(水)
「遡上する雲たち (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、隊列を組んで遡上する魚の群れのような高積雲(ひつじ雲)だ。世界気象機関(World Meteorological Organization; WMO)の定める十種雲形では「放射状雲」という副変種になるんだろうが、この方向からだとどうやっても「放射状」には見えないよね(笑)。全然科学的でも客観的でもないというか...
【改訂版】 武士道とは自己実現の道である ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月二十五日(月)
「いささか乙女チックではございますが・・・」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000sec., ISO100, WB:Daylight「珊瑚のビブネックレスと真珠みたい」だなんて書いてもよろしゅうございますか・・・? 私の顔が赤いのは、既にしたたかに酔っ払っているせいでございます(笑)。毛状巻層雲と飛行機雲くずれの高積雲に出た光環と彩雲。 先日読んだ新聞のコラム欄に明治期の美術界の先駆者である岡倉天心の話が載って...
花屋にブーケ予約しなきゃね ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月二十五日(月)
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第27便」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f8, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 一週間ほど前の黄昏時、夕景を撮っていたら残照に染まった飛行機雲のなれの果てをフレッシュな飛行機雲がクロスして行くのが見えた。たまたまセットしていた望遠で撮影したので、二本の飛行機雲の上下の位置関係がお分かりいただけると思う。左端にもう一本なれの果ての切れ端が写っているんだが、なぜこいつのトレ...
プチ・ワーカーズハイな宵に ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月二十四日(日)
"From Day to Night #18" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/30s, ISO800, WB:Daylight 本日のトップ画像は、お蔵入りファイルから引っ張りだしてきた一葉をご紹介したいと思う。画像の中央下から右上へと伸びる一筋の影が見えるが、実はこれは「雲の影」なんだよね(この画像はちとショボいので、是非クリックしてリンク先の画像をみてほしい)。この影が収束するところにシルエットになったちょっと...
友の便りの癖字懐かし ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月二十三日(土)
"From Day to Night #17" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60s, ISO400, WB:Daylight ある日の日没直後、層積雲(うね雲)の雲底が残照に妖しく映えていた。逢魔が時の訪れを待ち構えていた魑魅魍魎どもが、あちこちから這い出ようと蠢いている姿に見えた。それも一瞬の出来事で、黄昏空はたちまち色褪せて行ったんだが、その時には魑魅魍魎どもは既に地上に降り立ち、宵闇に紛れてしまったんだろう...
ほんとうは悩むんです、雲だって ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月二十二日(金)
「考える雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 最初トップ画像のタイトルを"From Day to Night"か「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズで行こうかとも思っていたんだが、最近そればかり連発しているような気がしたので、酩酊した頭で考え抜いた末に「考える雲」とやってみたという次第だ(笑)。「ほんとうは 疲れるんです、空だって」と詠んだのは詩人の磯貝裕美さんだが...
【改訂版】 北海道銘菓は数々あれど、これは知らないっしょや ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月二十一日(木)
「幻日を背景にした鳥たちの現実的営み」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight3点の黒い影は、いわゆるUFOなどの類ではないので安心されたい(笑)。自分たちのテリトリーへ侵入して来た余所者ヒヨドリ(左の影の1羽)を協力して追い払う現住ヒヨドリのつがい(右の影の2羽)だ。幻日を背景にした、鳥たちの極めて現実的な日常の一コマが偶然写り込んでいた。 昨日の記事で「地元愛...
嗚呼、カランコロンと5cmの見栄 ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月二十日(水)
「"Lazy"なソラの愉しみ ── VHFアンテナのある空景 (その69)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 昨日は退っ引きならない事情がありまして(自業自得ともいう)、皆様方のサイトへのご訪問やコメントを入れることが出来ませんでした。おまけに、こういう事態を予測して準備していた予約投稿も「下書き」のままだったことに気づかず、記事に穴を空けてしまいました。何...
【改訂版】 ホット・ラムを飲りたい宵にうだうだと書いてみる ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月十九日(火)
「反航する自然の雲と人工の雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125sec., ISO100, WB:Daylight 東郷平八郎元帥・・・えーと、司馬遼太郎の歴史小説で、大河ドラマにもなった『坂の上の雲』にも登場するあの東郷元帥の名言にこういうのがある。「兵器に格差があるときには、百発百中の大砲一門だけで、百門をもっているが一発しか当たらない大砲群と互角に戦うことができる」。少々長ったらしいので、一般的に...
冬将軍、まずはジャブを打ってみる ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月十八日(月)
"On Such a Windy Day #8" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 強風の吹き荒れたある日、帯状になった巻積雲(うろこ雲)の雲片が尾を曳いているのが見えた。最初は巻積雲から巻雲(すじ雲)に転成中かと思ったんだが、どうやら尾流雲のようだ。よくよく見ると、画像の右側と左側では尾の向きが逆になっている。ということは、おそらくここにウインドシア(水平あるいは垂...
謂ひ仰せて何かある ── まだまだ・小夏日和日記 令和五年十二月十七日(日)
「ある飛翔 (その80) ── ざわめく午後」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日は、産経新聞の『朝の詩』から一篇ご紹介させていただきたいと思う。作者は7歳の小学生のお嬢さんなんだが、一読して詩の本質を心得ているなと思った。以前オグリン♪さんから教えていただいた『去来抄』の芭蕉の箴言「謂いひ仰せて何かある」(詩歌句において、余韻、余情は、すべてを説明しては生ま...
S波(しーは)来る! ── また・小夏日和日記 令和五年十二月十六日(土)
「ソラの神様は粋な演出家」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight ある日の日没直後、宵闇迫る空に一塊の雲が残照に映えて浮かび上がった。よくよく見ると、それはかなりど派手に(自分自身を構成する)水滴を落とす尾流雲だった。その時、ソラ屋は既に本日の営業を終了していたんだが、カメラを抱えてあたふたとバルコニーに飛び出した。俺のこの姿は、今や学園コミックの定番となった...
小魔女の一撃 ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月十五日(金)
"From Day to Night #16" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO800, WB:Daylight 半月ほど前の日没直後、西天を覆った層積雲(うね雲)が「紫立ちたる」色に染まっているのが見えた。もう空はかなり暗くなっていたので、ISO感度を800にセット、後はIS(Image Stabilizer/レンズ内手ブレ補正機構)にお任せして数カット撮ってみた。その中の何とか見られそうなカットが本日掲載した一葉だ。夕景...
走れよ、Brand-New Boy ! ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月十四日(木)
「空飛ぶゲジゲジ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight ある日の午後、定例のソラのチェックをやっていたら、南天にゲジゲジのようなフォルムをした雲が見えた。まあ、これが飛行機雲のなれの果ての巻雲(すじ雲)だったりしたら「肋骨雲」と呼ぶべきところなんだろうが、こいつはどう見ても層積雲(うね雲)なんだよね。まあ、「ロール雲」と呼ぶようなレベルではないが("ウ○...
現世(うつしよ)発未来行と黄昏発黄(こうせん)泉行 ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月十三日(水)
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第26便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、もうすっかりお馴染みの(はずだと勝手に思っている)「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズの一葉をご紹介させていただきたいと思う。数日前の日没の頃、西天に直交するようなコースの二筋の飛行機雲が見えたので、交差する瞬間を待ってレリーズしてみた。ちょっと赤っぽい黄昏色の空も雰囲...
【改訂版】 モノクロ写真ってそんなにエラいのか? ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月十二日(火)
「主役は高積雲の方だからね!」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/2000sec., ISO100, WB:Daylightご覧のとおり光環としてはかなりショボいんだが、高積雲とのコンビネーションが実に素晴らしいんだよね。ということで、この空景の主役は高積雲だ。 昔の話で恐縮だが、俺がある写真を趣味とするグループに参加していた頃の話を書きたいと思う。そこには様々なジャンルの写真を対象とする人たちが参加していた...
風邪病みの朝(あした)の雪 ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月十一日(月)
「飛行機雲は千変万化する (その16)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 古くからのフォロワー・読者諸兄姉の皆様方ならお気づきだと思うが、本日のトップ画像に写っている雲は全て飛行機雲由来のものだ。出来たてほやほやのフレッシュなものから巻層雲(うす雲)や巻積雲(うろこ雲)に化けてしまったなれの果てまで、ひいふうみい・・・うーん、ざっと数えだけでも8本は確実に...
二度切り上げすれば真夏日の陽気 ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月十日(日)
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第25便」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、茜色に染まる層積雲(うね雲)から飛行機雲・・・あ、いや、正確には飛行機が飛び出して来たところだ(笑)。何だか、飛行機が巨大な鮫に追われて必死に逃げているようにも見えると思わないか。上の方にはパクリとやり損ねた小鮫みたいなヤツも写っているし(笑)。 鮫といえば、スティーヴン...
【三訂版】オスはだいぶ無理をしているのか? ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月九日(土)
「氷柱 ── 刹那のトッピング」 Canon EOS-1N, EF70-200mm F2.8L USM, f8, 1/4sec., Ektachrome E100SW奥秩父の某沢のお気に入りの小滝にて。背は低いけれど、夏行っても冬行っても魅力的な姿を見せてくれる美人さんだ。垂れ下がった氷柱(つらら)に滝の飛沫がかかって氷の粒々のトッピングとなっている。滝と氷柱の絶妙の位置関係が産み出してくれる造形だ。 本日はプライベートな事情により、フォロワー・読者諸兄姉の皆様方の...
ニイタカヤマノボレ ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月八日(金)
「転進セヨ、転進セヨ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight ある日の午前、大楠の上を行く巻雲を撮影しようかどうか迷っていたら、見る見るうちにそのコースを変え始めた。おそらく、ソラの神様が「右向け右、前へ進め!」などと号令をかけたのかも知れない(笑)。というのはジョークだが、実際にはここにウインドシア(水平あるいは垂直方向に風向や風速の差異がある状態、言うなれ...
歳食って意気地無しさん進化する ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月七日(木)
「ある飛翔 (その79) ── HeadlessなPhoenix」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 先日、青空を背景に巨大な鳥が羽ばたくようなフォルムの雲が見えたので数カット撮っておいた。よく見ると、この鳥には首がない。いや、首がないんじゃなくて、首だけ抜けて先に行っている(笑)。頭の羽根を逆立てているので、よほど何かにお怒りのご様子と思われる(笑)。というようなおちゃらけは...
信ずる者はみな巣食われる ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月六日(水)
「ソラの三段飾り」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、日没近くの西天に「上部タンジェントアーク」が見えたので、カメラ抱えて急ぎバルコニーで出てみたら太陽の周囲には「光環」が、上部タンジェントアークの上にはビブネックレスのような飛行機雲のなれの果て(いわゆる「逆さだるま」)がかかっていたんだよね。まあ、一つ一つはどれもショボいんだが、三...
【改訂版】 「ふわとろ」だの「生ナントカ」だの、いい加減にしてほしい! ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月五日(火)
「二重雲と呼んではいけない"二重雲" #1」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60sec., ISO100, WB:Daylight「二重雲」とは、巻雲や高積雲などある類(基本型)の同じ雲が、同時に二層以上に重なって出現している状態を指すので、これはそういった意味に於いての「二重雲」と呼んでいいものか微妙なところだ。しかし、この上下に相似形に重なった雲は、偶然ではなく相互に何らかの作用が働いた結果の...
後悔と足らぬ言葉を吹き寄せて ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月四日(月)
「雲を消して行く飛行機雲 (その9)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight まずは、トップ画像に写る雲塊を右下から左上へとスパッと切り裂くように伸びている細い帯にご注目いただきたい。古くからのフォロワー・読者諸兄姉の皆様方ならご存じと思うが、これは「消滅飛行機雲」なんだよね。飛行機が雲を通過する際、排気熱や乱気流によってその雲を構成する水滴や氷晶が拡散あるい...
こしあん大福の夢、遥かなり ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月三日(日)
「ちょいと折りたたんでみました」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、細長くロール状になった高積雲(ひつじ雲)なんだが、標準ズーム(24-105mm)のワイド端でもフレームに収まらなかったので、ちょいとソラに手を伸ばして折りたたんでみた。というのはもちろんジョークだが、折りたたんだのは俺ではなくソラの神様だからね(笑)。このようなロール状の高積...
本日開店 雲片(くもぎれ)屋 ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月二日(土)
「ソラの神様の演出で脇役に徹するサービス精神旺盛な雲たち」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、高積雲に出現した「光環」と「彩雲」なんだが、雲の下の方に顔を見せた太陽がベールのような「尾流雲」によって朧に霞む姿が美しい。何だか、煙るような雨にお日様が濡れないよう、七色の傘を差し掛けているようにも見えないだろうか。光環も彩雲も尾流雲も、決...
待ちぼうけのソラもまたよし ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月一日(金)
「待ちぼうけのソラ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、何の変哲もない「層積雲」(うね雲)なんだが、なぜ画像タイトルが「待ちぼうけのソラ」なのかというと、雲頂付近に「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲」が出来かかっては消え、消えてはまた出来かかるなんてことを繰り返して俺を振り回してくれたからだ(笑)。まあ、層積雲の雲頂部にはしばしば「K...
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「ある飛翔(その58) ── 黄昏の邂逅」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、禍々しく捻れて渦巻く黄昏の雲塊に、勇躍突入しようとしている(ように地上からは見えた)ヘリを望遠で撮ったカットだ。で、このヘリがどうなったのか、それは次回のお楽しみ・・・なんてもったいぶった話でもないので書いてしまうよ。あのね、貴方が期待するような、そったら面白い展開に...
「夏のチカラ (その16)」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/60s, ISO200, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数日前の日没の頃、東天に見えた残照に映える「雄大積雲」だ。雲頂部があちこで反り返って尾流雲を生じたりしているので、もしかしたら「かなとこ雲」じゃないかと思ったりもしたんだが、いくらなんでもこれは違うよね(笑)。ただ、これからの季節、茨城県南部や千葉県北西部方面の残照に映え...
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その28)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月末の日没の頃、我が家のバルコニーから西天方面を撮ってみた一葉だ。別にどうということのないありふれた夕景なんだが、ちょいとよい感じの色合いに染まっていたんだよね。画像タイトルを久々に「A Turner-ish Evening Sky / なんとなくターナー風な夕景」...
「朧がイケてるのは月だけじゃありませんぜ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は皆様お馴染みのというか、もう見飽きたとブーイングが来るんじゃないかと思いながらおそるおそる掲載してみた巻層雲に出現した22度ハロ(内暈)だ。そうそう、22度ハロに直下から右上にかけてもやもやと見える細長い雲は、これまたお馴染みの飛行機雲のなれの果てだ(笑)。今年は・・・...
「夏のチカラ (その15)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像のシルエットになった雲は、数日前の日没の頃、西天の積雲に生じた「搭状雲」風の盛り上がりだ。搭状雲風・と書いたのは、搭状雲は巻雲・巻積雲・高積雲・層積雲に見られる雲種の一つで、このような突起状の盛り上がりというか塔のような垂直の立ち上りを有する雲のことなんだが、世界気象機関...
「光芒、天ヲ駆ケ抜ケテ (その11)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ある日の夕刻の東天に出現した「反薄明光線」だ。過去記事でも書いているように、反薄明光線が出ている時は、反対側の方角に「薄明光線」が出現しているケースが多いんだよね。反対側というのは、日出時なら、東天側に薄明光線、西天側に反薄明光線が、日没時ならその逆というこ...
「折りたたまれる飛行機雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight この画像には2本の飛行機雲のなれの果てが写っているんだが、上の方はまだフレッシュで、いわゆる「逆さだるま」を生じている状態なんだが、問題は下の方だ。よくよく観察すると、広がりながら巻積雲(うろこ雲)へと遷移している途中で幾重にも折りたたまれているように見える。布じゃあるまいし、こったらことが...
「光環」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/4000sec., ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、以前ご紹介した「花粉光環」ではないノーマルな「光環」だ。光環は、太陽光が(雲を構成している)水滴を回折し散乱することによって出現する。壁の向こうの音が聞こえたり、ビルの陰でもラジオが受信できるのは、この回折現象によるものなんだよね。出現するのは太陽のわずか1度~5度ほどの範囲というご...
「VHFアンテナのある空景 (その104)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、元雲がちょっとはっきりしないんだが(おそらく高積雲か)、巻積雲(うろこ雲)を派生しつつある雲塊だ。上の方の雲塊の上端にはかすかに彩雲を生じているのがお分かりいただけるだろうか。もう何度も書いているんだが、十種雲形という分類は、あくまでも人間が自己の都合のた...
「ソラの神様は羊たちを放牧する」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 数日前の夕刻、刈り込みを終えてすっきりした大楠の向こうに、ゾロゾロとソラの羊さんたちが移動して行く姿が見えた。おそらく、ソラの神様の直営牧場で放牧されている羊さんたちだろう(笑)。というような妄想は置いておくとして「高積雲(ひつじ雲)」は「秋の雲」とされているんだが、一年を通じて...
「空は何もかもボーダーレスである」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 数日前の午後、もしかしたら「レンズ状巻積雲」かも知れないと思うような雲塊を見つけた。しばらくすると、少々フォルムの崩れたそいつが太陽を覆って、今度は赤味が卓越した「彩雲」が出現した。上手い具合に太陽の輪郭が見えていてその視直径(約0.5度)から、雲片一つ一つの視直径が1度以下であり...
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その27)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月末のある日没の頃に撮影した「薄明光線」だ。過去記事でも書いているように、このような薄明光線が見えた時は東天側に「反薄明光線」が出現していることが多いパターンなんだが、残念ながらこの日はスカに終わった(笑)。まあでも、なかなかフォトジェニッ...
「×(ペケ)なのかX(エックス)なのか、それが問題だ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60sec., ISO100, WB:Daylight 過去記事でも何度も書いているが、俺はちょっと前まで滝屋サン(「滝ばっかり」というか「滝しか撮らない」写真屋サンくらいの意味)専門にやっていた(今も卒業はしてないが・・・)。最近はもっぱらソラ屋サンに宗旨替えした訳じゃないが、サラリーマン辞めて在宅ワーク稼業になった理...
「VHFアンテナのある空景 (その103)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、すっかりお馴染みの「VHFアンテナのある空景」シリーズから「アンテナを挟んだ太陽と左幻日」をご紹介してみたいと思う。と言っても、そういう構図の幻日が出てくれたという訳ではなく、俺がバルコニーをちょかまかと動いて、そう写るようにフレーミングしたというだけの話な...
「気分はすっかりコロポックル」 ちょっと暗いが、上の画像の右下に収穫作業をする人が写っているので大きさを比較してみてほしい。高さが優に2mをオーバーしているのがおわかりいただけると思う。ちなみにこの方はコロポックルではない(笑)。子供の頃よく下の画像のような不思議な光と芳香に包まれたフキ林の中で遊んだものだ。出典(上):足寄観光協会 特設サイト出典(下):北海道 足寄町 公式サイト 今宵は、俺の故...
"Long Time No See ! #3" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/4000s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は、高積雲(ひつじ雲)の「蜂の巣状雲」に出現した「光環」だ。"高積雲に出る光環"も"高積雲が蜂の巣状雲に遷移する"こともそれほど珍しくはないことなんだが、"蜂の巣状雲に出る光環"はちょいとレアでもあり、なかなかフォトジェニックなので特に気に入っ...
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その26)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、西の地平付近に見えた残照に映える「房状高積雲」だ。この時、たまたまバルコニーで仕事上がりの一杯を飲っていたんだが、あまりにも茜色の色合いが素晴らしかったので、思わずグラスを置いてカメラを取りに部屋に戻ったことをよく覚えている(笑)。 さて...
「夏のチカラ (その14)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日の日没前、西天にかなり鮮やかな左幻日が見えた。カメラを抱えて大慌てでバルコニーに跳び出たら、もうほとんど消えかかっていた・・・。汗がどっと噴き出したよ。うーん、ソラの神様、あまり俺をおちょくらんでおいてください(笑)。それでなくても、今年は大気光学現象に飢えているというのに・・・orz。という...
「黄昏発黄泉(こうせん)行を見送って (その10)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 久々に「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズの一葉をご紹介してみたい。で、どこに飛行機雲が出ているのかというと、画像中央のやや上辺りを左右に横切る、シルエットになった2本の並行するトレイルが見えると思う。上の方はいわゆる「逆さだるま」を生じていることもあって飛行機雲で間...
画像上:「空(ソラ)のクロス」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight画像下:「渓(たに)のクロス」 Canon EOS-1N, EF28-70mm F2.8L USM, f11, 4sec., Ektachrome E100VSこの2葉の写真は、文字どおり「天」と「地」の光景でもあり、撮影日には十数年の隔たりがある。しかし、時空のスケールを少し拡げて見た時、両者の間に隔たりは全く感じられない。どちらも果てしなく遠く小さ...
「梅雨時の愉しみ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は空でもなければ雲でもない。我が家の庭の山茶花のあちこちにクサグモが巣をこさえ、そこに出現した水玉群なのである(笑)。まあ、雲とクモだし、雲も多くは水滴で出来ている存在なので、広義にはこの水玉群は雲であると言っても過言ではないと思うよ(笑)。ということで、この一つ一つの水玉魚眼レンズに...
「石楠花色に黄昏れる(その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 夕焼けと言えば茜色やオレンジ色を思い浮かべるだろうが、時として本画像のように石楠花色やピンク色に染まることある。そう、江間章子作詞・中田喜直作曲のあの有名な唱歌に 〽石楠花色にたそがれる・・・ と歌われているあの石楠花色の黄昏は、別に尾瀬の専売特許という訳ではない。専門家によると、空に薄い巻層雲...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第56便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は日没の10分程前、太陽高度約3度の頃の夕景だ。ただ、このカットの主役は夕陽ではない。夕陽のずっと上方の飛行機雲のすぐ下辺りにぼうっとした光彩が見えると思う。よく目を凝らすと ︶ の形に湾曲しているのがお分かりいただけるだろうか。実はこれは「上部タンジェントアーク」な...
「巻層雲の午後」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ぼうっとした「巻層雲(うす雲)」が広がったある日の午後に出現したぼうっとした「22度ハロ(内暈)」だ。勇躍卵子に一番乗りを果たした精子の顕微鏡写真ではないので、誤解の無きよう(笑)。実は、22度ハロの内側にへろへろ見えるトレイルは飛行機雲のなれの果てだ。かすかに「飛行機雲の影」を生じてい...
「波頭の彼方に」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日は、蔵出し画像から「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲」をご紹介してみたいと思う。この雲は、2017年に世界気象機関/WMO(World Meteorological Organization)の定める国際雲図帳/ICA(International Cloud Atlas)に「波状雲」の副変種(部分的に特徴のある雲)として正式に学術名"Fluctaus"(フラクタス、...
「尾流雲は何故いつもツインで出現するのか (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 日没も間近な西天にツインな尾流雲を見つけたので望遠ズームで撮ってみた。以前「尾流雲は何故いつもツインで出現するのか」などというタイトルの記事を書いたこともあるんだが、そったらことがあるはずがない(笑)。「単独で出る」こともあれば「群れを成して出る」ことだってある。そもそも...
「私あんたのことずっと待ってたさ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60sec., ISO100, WB:Daylight夕刻、きれいな巻積雲が出ているのに気がついた。おそらく波状から粒状になった直後なのか、消散も近そうなのでこのタイミングは天の采配かも知れない。巻雲を漢字で表すとしたら「孤高」「憧憬」「思慕」などを思い浮かべる。対して巻積雲は「望郷」「郷愁」「追憶」と言ったところだろうか。無性に酒が飲み...
"The Legend of Contrails" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「太陽まで飛べぶことができれば竜になれる」というソラの伝説を信じて、ひたすら太陽を目指して飛んでいた飛行機雲が、ついに力尽きたところを捉えた貴重なカットだ。よくよく見ると少し竜になりかかっているようにも見えるんだが、この飛行機雲はさぞかし無念だったろうね・・・というのは...
「牧神あるいは巨大ナメクジが飛翔するソラ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight これは梅雨入り前のある昼下がり、積雲(わた雲)何かの切れっ端が、ギリシア神話の牧神か巨大ナメクジの頭のように見えたので撮ってみたカットだ。いえ、ただそれだけのことです。他に深い意味も思惑もございません(笑)。面白いフォルムの雲を見つけるのって、子供の頃からすごく楽しみなんだよね...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第55便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像も・、毎度お馴染みの「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズでございます(笑)。我が家は首都圏とは名ばかりの田舎街にあるんだが、原野や田圃の真ん中にある訳じゃないので、家のバルコニーから見て地平線らしき(あくまでも「らしき」だからね)ところに陽が落ちるのは夏至の前後のわずかな期...
「夏への扉 ── シャンパンゴールドな光芒」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先週の日没間近な頃に撮影したシャンパンゴールドな「薄明光線」だ。もう耳タコだと思うが、薄明光線は「天使の階段」「ヤコブの梯子」「光芒」「レンブラント光線」などの異名を取る大気光学現象なんだが、その認知度の高さにおいては「虹」の次くらいによく知られた存在じゃない...
「嗚呼、巻雲の日々 (その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日は朝から巻雲がバンバン飛んでいた。外が35度超の猛暑日であろうがカンカン照りであろうが、少しでも見目麗しい巻雲が見えると慌ててバルコニーに飛び出してしまうのがソラ屋の習性なんだよね(笑)。そんな中から、本日のトップ画像としてご紹介するのは、昼過ぎに南からやって来た鈎状巻雲を随伴した「放射...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第54便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、毎度お馴染みというか、性懲りもなくというか、それしかネタがないというか、とにかく「黄昏発黄泉こうせん行」の一葉をご紹介してみたい(笑)。よくよく目を凝らして見ると全部で5便くらい運行して・・・・いるようだ。そうだよ。そろそろ新盆(「初盆」ではなく「新暦の盆」の方の意味...
「VHFアンテナのある空景 (その19) ── 気は心の大気光学現象」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight 過去記事で「本が水濡れすることほど嫌いなことはない」ということを書いたら、イオママさんから大切にしていた「カクテルの本」を友人に貸したら、水濡れでぶわぶわに波打った状態で返されたという悲しいコメントが投稿されていたことがある。俺にも経験があるんだが、その本...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第53便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、お馴染み「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズなんだが、飛行機雲がクロスする寸前のカットではない。左上から右下へと向かうトレイルが途切れているそのずっと先を見てほしい。そう、ちゃんと飛行機が写っているよね(笑)。つまり、本来であれば見事にクロスしているはず二本のうち一本の...
「幻日と真日 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 昨日は大楠を鋏んで幻日げんじつと真日しんじつが両側に配置する構図だったんだが、本日は大楠の左側に並んだ幻日と真日をご紹介したいと思う。但し、昨日の画像の幻日は左幻日だったんだが、本日は右幻日だ。昨日の記事でも触れたように、"真日"は正しくは「まひ」と読むんだが、本記事においては「げんじつ...
「幻日と真日」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、大楠を鋏んで左右に鎮座する幻日(左)と真日しんじつ(右)だ。お気づきの方もおられると思うんだが、"真日"は正しくは「まひ」と読む。しかし、本記事においては「幻日」との語呂の関係上あえて「しんじつ」と読んでほしい(笑)。まあ、大した幻日じゃないんだが、ちょうど大楠を鋏んでシンメト...
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その6)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、夏至の日、そう俺のところではこの日は朝からずっと雨が降っていたんだが、夕方になってようやく雨も上がって日没の光景を撮ることができたという次第だ。この3日前、ほとんど同じ状況、同じ時刻に「赤虹」が出現したので、この時も大いに期待していたんだが、柳の下に泥...
「天空からのメッセージ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月撮影した波状巻積雲(うろこ雲)が樹枝状のフォルムや「蜂の巣状雲」に遷移しているところだ。蜂の巣状雲は巻積雲や高積雲(ひつじ雲)の変種の一つで、下降気流によって一つ一つの雲片が中心部から消散して縁だけが枠状に残って
「嗚呼、巻雲の日々 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、我が家の直上を通過する「鈎状巻雲」の群れだ。これを側面方向から眺めていたら、典型的な鈎状巻雲のフォルムをしているはずだ。鈎状巻雲は、尾流雲と紛らわしいところもあるんだが、雲頭部(おたまじゃくしの頭の部分)にもやもやっとした繊維状の構造が見られるので同定は比較的容易だと思う...