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カイト・カフェ https://kite-cafe.hatenablog.com/

教育を中心に日々の関心事を書いています。基本的に週日更新。学校に合わせて長期休業も取っています。

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2017/12/16

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  • 「裏切りと、没落と、あまりにも人間的な死」~今日はジャンヌ・ダルクの命日

    今日はジャンヌ・ダルク火刑に処せられた日、 15世紀の半ばフランスの農家の娘は神の啓示を受け、 軍を率いて戦い、勝ち、裏切られて、殺された。 何が奇跡を起こしたのか、どうして私は知っているのか、という話。(写真:フォトAC) 【ジャンヌ・ダルクの死】 今日、5月30日はジャンヌ・ダルクが火刑にあった日だそうです(1431)。 日本では室町時代の中期、“万人恐怖”と呼ばれ、嘉吉の乱(1441)で暗殺された6代将軍足利義教(あしかがよしのり)が、権力への階段を昇り始める、その直前のころです。 ジャンヌ・ダルク(1412年頃 ? 1431年)は、フランス百年戦争中に活躍した農民出身の少女であり、フラ…

  • 「日本の教師、飲まない馬に水を飲ませる」~それでも私はいまの学校を大事にしたい③

    子どもの能力は、試され、鍛えられ、 限界まで引き出されてから、判断されなければならない。 そのためにも子どもには暖かく厳しい指導が必要だ。 そうでなければ、子どもたちは立ち向かっていかない。という話。(写真:フォトAC) 【飲まない馬に水を飲ませる】 「馬を川に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」 しかし現実問題として、川に連れて行っても水を飲まない馬はいます。「この先かなり長い時間、水を飲む機会はないのかもしれないよ」「気温が上がる、熱中症が心配だから今のうちに飲んでおこう」「もうすぐレースだ。飲んでおかないと絶対潰れるぞ」等々、怒ったり宥めたり、いろいろやっても飲まない馬…

  • 「馬を川に連れて行く日本の教育」~それでも私はいまの学校を大事にしたい②

    運動能力は外から見えやすい、 しかし他の能力はなかなか限界が見えて来ない。 だからそれは試され、鍛えられ、判断されなければならない。 日本では子どもたちが、学校を通して試される、という話。 (写真:フォトAC) 【我が子が大谷翔平でなかったことに関する思い】 ドジャースの大谷翔平選手、昨日の段階で本塁打19本。これはジャッジ選手(ヤンキース)、シュワバー選手(フィリーズ)を抜いてMLB全体で単独トップだそうです。 大谷選手と言えばつい先日、フォーブス誌の「世界で最も稼いだアスリート」ランキングに第9位でランクインしていて、過去12か月間の推定収入は1億250万ドル(約149億円)だそうです。 …

  • 「ある国の学校教育のありかた」~それでも私はいまの学校を大事にしたい①

    私は日本の学校教育を信じている、 すばらしいものだと思っている。 しかし同じものを見ても、 違う考え方をする人は、やはりいるものだ。という話。(写真:フォトAC) 【日本の教育は、どこの国を手本にすべきか】 世界にはさまざまに優れた国があり優れた人々がいますから、ひとことで「日本は世界一」とは言いませんが、こと学校教育に関しては、おそらく日本の教育が世界一優れていると私は信じています。 それはもちろん、勉強量で言えば中国や韓国の子どもははるかに多そうですし、ジョブズ、ゲイツ、マスクといった逸材はなかなか日本から出てきません。しかしだからと言って、「それなら中国や韓国、あるいは合衆国の教育を目指…

  • 「人生に必要なものは、すべて家庭科の中にある」~間もなく技術家庭科もなくなるかもしれない

    英語もAIも、生きていく上で最重要ではない、 賢い買い物ができて食事がつくれること、 家庭内の簡単な修理・修繕ができること、 家庭科を制する者は人生を制する、という話。(写真:フォトAC) 【生まれ変わったら何の教師になる?】 一週間も前の話ですが先週の日本テレビ「月曜から夜更かし」では、恒例の「生まれ変わったらシリーズ」の対象が“学校の先生”でした。生まれ変わったらどの教科を教えたいのかという話で、例えばある数学の先生は国語を教えてみたいと言っています。「国語の教科に精通していると、人生が豊かになるような気がします。本を読んだりして知識があると、映画を観ているときなども、見方が変わって羨まし…

  • 「敢えて厳しさを求める若者もいるはずだ」~人生は相変わらず甘すぎるほど甘いものではないから

    才能があるにしてもないにしても、 人生はそれなりに難しい。 だから学びたい、だから経験したいと、 敢えて厳しさを求める若者もいるのではないか? という話。(写真:フォトAC) 【ちょっと気になる芸能ゴシップ】 芸能人のゴシップにはあまり興味はないのですが、それでも贔屓筋のスキャンダルとなると落ち着きません。いまこころ動かされているのは永野芽郁さんです。 バラエティなど素の姿で出ているところをあまり見ていないので分からないのですが、この人はどんな役が回って来ても、どこか地に足のついていない、なにか“天然”の匂いがするところがあって、そこがいいのです。 綾瀬はるかさんの素は“天然”ぽいのにどんな役…

  • 「甘いイチゴの育て方・偉い子どもの育て方」~結局、作物も人間も同じ

    イチゴも、何でも良ければ面倒はないが、 甘いイチゴを育てるとなると大変だ。 良き土、善き肥料、適切な手入れ――。 結局、子育てと似たようなものだ、という話。(写真:SuperT) これから「甘いイチゴの育て方」という話をします。イチゴづくりの話ですが、人間づくりの話として聞いてくださるとありがたい。もちろん畑もないし子育てにも興味がないという方もあろうかと思いますが、イチゴはプランターでも栽培することのできる作物ですから、一度、ベランダで試してみるのも面白いかも知れません。案外、こころ癒されるかもしれません。 【段取り八分(はちぶ)、土づくり】 たいていのことは「段取り八分」。計画と準備が大切…

  • 「61万人の予備軍」~東大前駅切りつけ犯にみるこの国の未来③

    名前のない人、肩書のない人は、自ら名乗るしかない。 「義務教育への復讐者」あるいは「過剰家庭教育への警鐘者」。 けれど彼らは、もともと一切の名を持たぬ不安な人たちのだ。 そして間もなく、この人たちは一斉に外に出て来る、という話。(写真:SuperT) 【自らに名前をつける】 ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」の前半のクライマックスは、主人公が滅びゆく物語の国・ファンタージエンの崩壊を食い止めるために、女王「幼心の君」に新たな名前を付ける場面で終わります。そこには“名前のないものは存在できない”という独特の哲学があります。 東大前駅切りつけ事件の犯人も、もしかしたら「何者でもない透明なボク」…

  • 「ボクは“何者でもない透明なボク”ではない」~東大前駅切りつけ犯にみるこの国の未来②

    「東大前駅切りつけ事件」の犯人は1982年生れ、 その世代には特徴的な人々がいる。 戦後80年で最も暗い時代に思春期を迎えた若者たちは、 何かを証明せずにはいられないのかもしれない。という話。(写真:フォトAC) 【透明なボク】 経典や神話に書かれている内容はすべて完全に事実だと信じる立場を原理主義と言います。原理主義者はどの世界にもいて、例えばキリスト教原理主義者はノアの箱舟や紅海が裂けて道ができた出エジプトなどを実際にあったことと固く信じています。そのうえで歴史上実際に起こった証拠を探したり、それを裏付ける研究を支持したりしているのです。 もちろん非キリスト教徒のほとんどは、これらが象徴的…

  • 「あまりにも情けない男の重すぎる宿命」~東大前駅切りつけ犯にみるこの国の未来①

    東京メトロ「東大前駅」で起きた切りつけ事件、 43歳中年の、あまりにも杜撰で拙い殺人未遂。 だが犯人はある意味で特別な人間なのだ。 引きこもりで、就職超氷河期世代で、酒鬼薔薇世代。という話。(写真:フォトAC) 【東大前駅切りつけ事件】 5月7日夜、東京メトロ南北線「東大前駅」で起きた切り付け事件、殺人未遂で現行犯逮捕された43歳の男は「教育熱心な親のせいで不登校になり苦労した。東大を目指す教育熱心な世間の親たちに度が過ぎると子どもがグレて私のように罪を犯すということを示したかった」、そう発言して世間の耳目を集めました。 この話を聞いて思い出したのは、とんでもなく遠いところにあった別の記憶です…

  • 「子どもたちの嫌がることは何も起こらない」~アンドロイドに子育て代行の夢を見るのか②

    5歳児をAIロボットの前に立たせるNTTの実験、 それ自体は大したものでないが、示した可能性は大きい。 辛抱強く、拒否的になることの決してない生成AI。 それを搭載したロボットに育てられる子どもたち――、という話。(写真:ChatGPTが作成) 5歳児はAIロボットに心を感じるという5月13日のYahooニュース*1について話しています。 【どこまで信頼できる実験だったのだろう?】 NTTが行ったというこの実験、おそらく実験そのものよりも報道の仕方が悪いと思うのですが、科学実験としてはいささかお粗末なように感じます。 実験の方法として、 「発話や身振りを交えたやり取りが可能なロボット」「プログ…

  • 「人間には感じられない『心』の存在を、子どもはロボットに感じることができる」~アンドロイドに子育て代行の夢を見るのか①

    5歳の子どもたちはAIロボットに「心」を感じ、 その目を意識して正しい行いをするようになるという。 人間相手の場合は奔放で傍若無人、 テレビカメラを向けられも意識もしないというのに。という話。(写真:フォトAC) 【AIロボットに心を感じる】 一昨日のYahooニュースに『5歳児、AIロボットを「心を持った存在」と認識 面前で「いい子」の態度 NTT実験』という記事が出ていました。元は産経新聞の記事です*1。 内容は、『NTTは13日、5歳児が人工知能(AI)などを搭載し、発話や身振りを交えた柔軟なやり取りができるロボットと交流すると、ロボットが見ている前では他人のための行動をとる「いい子」と…

  • 「学校が彼らを育てるべきだった」~あの人たちに対して、私たちができること⑥

    宗教的・政治的な支えのない日本では、 学校だけが組織的に子どもの道徳性を育てる場である。 しつけ、道徳性の涵養は学校の仕事だ。 そのためなら、どうでもいいことはすべて捨ててしまえ、という話。(写真:フォトAC) 【「しつけ」は学校の仕事ではないのか】 教員の働き方改革に関係して、SNSなどで「しつけは学校の仕事ではない」とか「しつけは親が行うべき」といった意見が多く見られます。これに対する反論はさまざまにありますが、その第一は法律面からのものです。 【まず法律】 教育基本法の第6条第2項には、(法律の定める)学校においては、教育の目標が達成されるよう、教育を受ける者の心身の発達に応じて、体系的…

  • 「宗教的な支えのない国の道徳律」~あの人たちに対して、私たちができること⑤

    何やかや言ってもアメリカにはキリスト教の基盤がある。 寄って立つ道徳律が教会によって守られている。 しかし日本は、宗教的あるいは政治的な基盤がないのに、 人々は高い道徳性と統一性を保っている、一部を除いて。という話。(写真:フォトAC) 【ドラマの主人公が愚かな夫と離婚できない】 アマゾンのプライムビデオで、シーズン6エピソード13まで、足掛け7年におよぶ長大な刑事ドラマを観ていて、ずっと違和感のあったことが最後の方でようやく理解できるということがありました。主人公がものすごく頭のいい敏腕刑事なのにロクでもない夫がいて、別居のまま何十年も離婚せずにいるという設定に対する違和感です。あんな賢い人…

  • 「幸せな人は良いものだけを見て育つ」~あの人たちに対して、私たちができること④

    子どもは皆、心豊かで愛情深い環境で育つべきだ。 川崎女性遺棄事件と高田馬場ライバー刺殺事件の、 それぞれの被害者と加害者たち。 あの人たちはどんな世界で成長してきたのだろう?という話。(写真:フォトAC) 【幸せな人は良いものだけを見て育つ】 鑑定士の中島誠之助さんは「鑑定士は良いものだけを見て育てくる」と言います。本物と偽物を見比べながら勉強するのではなく、「いいもの」だけを見て育った目には、偽物やまがい物はすぐにピンとくる、というのです。ある種「熱湯ガエル」の話と似た部分があって、ぬるま湯からズルズルと熱せられたカエルは逃げ出す時期を逸して死ぬが、いきなり熱湯に入れられたカエルは必死に飛び…

  • 「大丈夫。滅多にあんな人たちは出て来ない」~立川市立小学校襲撃事件

    「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「本人に覚悟がなければ逃げ切れない」~あの人たちに対して、私たちができること③

    川崎の女性遺棄事件の、どこに行き違いがあったのか、 遺族・友人と警察の間に、どういう齟齬があったのか、 たくさんの手がありながら、なぜ守り切れなかったのか、 本人は何を考えていたのだろう、という話。(写真:フォトAC) 【真剣味の伝わらないヘルプコール】 「不運は手を携えてやって来る」と言いますが、うまくいかないときにはさまざまなものが悪い方向へと進みます。川崎女性遺棄事件の被害者親族は、被害者が失踪の直前、「9回も電話して助けを求めたのに」と警察を責めますが、9回の内容は必ずしも危機を訴えていると認識できるようなものではありませんでした*1。 最初の2回は2024年12月9日午後6時35分と…

  • 「結局、『被害届の取り下げ』がすべてだった」~あの人たちに対して、私たちができること②

    川崎の女性遺棄事件、警察の手ぬるさが、 遺族・友人によって厳しく追及されている。 メディアも、もっと粘り強く対応すべきと言うが、 今の警察にそんな余力があるのだろうか、という話。(写真:フォトAC) 【基本的に自転車盗は捜査しない】 自転車盗難の被害届は簡単に受理してもらえるのに経済事件などの重大犯罪の被害届は簡単に受理してもらえない、このことには理由があります。自転車盗などの被害届については「本格的な捜査をしなくてもよい」「何かのついでに見つかるようなことがあったら優先的に知らせる、その程度でいい」という暗黙の了解があるからです。 これは1989年(平成元年)の警察庁通達によって「自転車盗の…

  • 「大型連休が悲劇の場であった人々」~あの人たちに対して、私たちができること①

    2025年の大型連休が終わった。 多くの人々にとっての楽しい日々が、 しかし人生最大の悲劇の場だった人たちがいる。 その人たちに対して、私たちは何ができるのか、という話。(写真:フォトAC) 【大型連休のあれこれ】 大型連休後半も終わり、長い長い日常生活が始まりました。 驚いたことに「のび太の嫌いな6月」(祝日がないので)を含んで今日から75日間、海の日(7月21日)まで、土日以外の休日はないのです。一年で一番長い“単調な日々”、落ち着いてがんばりまししょう。 ところでこの大型連休、皆様方にはいかがお過ごしだったでしょう? 私たち夫婦は永遠の毎日が日曜日。別の言い方をすれば“毎日がウィークデイ…

  • 「長ネギは谷底から山頂をめざす」~作物にいろいろがありすぎて②

    文化が異なれば常識も異なる。 学ばなければ鍬の使い方も分からないし、 タマネギや長ネギの育て方も分からない。 ピーナッツも何かも、知らないのかもしれない。という話。(写真:フォトAC) 【やろうと思ったら鍬の使い方が分からない】 親が買った土地に30年前、家を建てて現在も住んでいます。細かな点については端折りますが、土地を買った際に隣接する1アールほどの畑が周囲から孤立する形で残ってしまい、地主から頼まれてその部分も畑のまま購入したようです。「畑のまま」というのは宅地に転用できないので、そのまま畑作をしなくてはならないという意味です。 そこで家を建てると同時に私も俄か百姓を始めたのですが、鍬を…

  • 牛はどんなふうにトウモロコシを食べているのか」~作物にいろいろがありすぎて①

    牛はどんなふうにトウモロコシを食べているのか。 焼きトウモロコシやポップコーンではないにしても。 パイナップルは畑でどんなふうに育っているのか。 ヤシの実のようにか、土の上に置いたようにか、という話。(写真:フォトAC) 【牛はどんなふうにトウモロコシを食べているのか】 もう40年以上も前、私が独身だったころの話です。 教員になって2~3年目。週日はもちろん忙しく、土日祝日も部活に明け暮れていた時期の晩夏か初秋のころ、私は疲れ切って人里を離れ、広大な農地の端に車を停めて、半分まどろみながら農作業の様子を眺めていました。ちょうどトウモロコシの収穫作業をしているところで、男性が運転するコンバイン(…

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