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  • はぎれの話。

    今日で9月も終わり。日中はまだ暑いけど、朝夕ずいぶんヒンヤリしてきたから、部屋の模様替えをしよう。リビングのラグを、ザクザクした夏物からフカフカの冬物に替えて、ソファを包んだパッチワークキルトも、はがして洗濯する。洗濯機に入れるため、ざっと畳んでいるとき…あ…縫い目のほころびが目についた。夏じゅうソファの背にかけていたからなア、と思ったが、よく考えたらこのキルト、作ったのはもう何年前になるだろう。チ...

  • うつむく話。

    私の髪は襟足で切りそろえたボブスタイル。同年代の皆様には、ミナミダヨウコみたいな感じ、と言えば伝わるはずだ。(しかし若い美容師さんには伝わらない→かっとの話。)したがって、切ってもらう時は必ず、うつむいて首筋を見せる格好になる。美容院ではカットが進むにつれスミマセン…ちょっと下向いてもらって…頭を動かすように、言葉で指図されることもあり、あるいはスミマセン…ちょっとシツレイ…断ってから、美容師さんの手...

  • たくした話。

    朝のテレビを見るともなく見ていたら、牛乳瓶のフタを集めているという青年が出てきた。60代以上の我々の世代では、給食の牛乳のフタを集めるのが、突発的に流行ったりしたが、流行が去ると、潮が引いたように熱は冷めた。この年頃は、給食の牛乳だってパックだったはずだから、物好きは居るものである。番組によると、以前の放送を見た、別のフタコレクターから彼に自分のコレクションを譲りたいという申し出があったとのこと。...

  • ふぁんたの話。

    今日は涼しいから、自転車は止して駅まで歩こう。うちの周りは、ちょっと昔の新興住宅地で、低層マンションと戸建が立ち並んでいる。宅地分譲がなされた地区には、ぽつぽつと空き地がありこんな看板も見える。不動産会社が管理する土地には定期的に草刈りが入るが、中に草ぼうぼうなのは、どうやら個人が購入したまま、家を建てずにいる場所らしい。そんな一角を通りかかったとき…フッ…吹き渡る朝の風に、あのにおいが混じっていて...

  • さいけつ話。

    朝起きたら冷蔵庫に、マジックで絶食!と黒々と書いた2文字が貼付けてあった。はア~…今日は年に1度の特定検診(→だんじき話。)。このトシになって、まだ採血が怖いビビりの私は、血管も見つかりにくく、いつも迷惑をかける。体調が悪いとき、採血だけで気分が悪くなり、ベッドで休ませてもらったこともあった。さいわい、かかりつけのヒカワ医院の看護師さんは、皆採血が上手で怖かったら あっち向いてていいですよ~この困っ...

  • とどいた話。

    朝のテレビで流れる海外ニュース。…イギリスのあるオフィスに届いたハガキが 話題になっています…深刻な事件ではなく、のんきな埋め草的ニュースだ。…ウェールズの金融組合に 16日配達されたのは リディア デイビー宛…イギリスでは、郵便物は人ではなく住所に届くので、こういうことが起こる。この会社の場所に、もとはリディアさんの家があったのだろう。…エドワード7世の肖像が描かれた切手が貼られ…え、エリザベス女王の...

  • おまいり話。

    お彼岸なのに、母から墓参のことを言ってこない。わが街は観光地なので、休日は道が混み、霊園の行き帰りが長くかかる。春のお彼岸は、日祝日を避けて日程を決めた(→つながる話。)。3連休を避けるつもりなのかな、と思いつつ、何も無いままなので、こちらから連絡するとおはよ~ どうする?お墓参り…え?お墓参りよ お彼岸の…………あー!ハイハイ…この感じ、どうやら忘れていたらしい。父が亡くなってからこれまで、法事や墓参...

  • ぺちょりの話。

    雨の翌朝、足が冷たくて目が覚めた。ご不浄に行こうと立ち上がると、廊下の空気が昨日と違う。涼しいな…こんな風に感じるなんて本当に久しぶりだ。秋だ 秋が来たんだ…リビングに戻ってすぐ窓を…ぺちょ…キャー!思わず大声を上げると、サッシの際に落ちてきたそいつは…ピロピロピロ…効率の悪い動きで、いずこへか姿を消した。ヤモリである。夜も光が洩れるリビングの窓際には小虫が集まるらしく、ここにはよくヤモリがいる。何年か...

  • げきしゃの話。

    久しぶりに大型ショッピングモールで買物。帰り道、疲れて駅のベンチにへたり込んでいたら、回送電車がホームに入ってきた。乗れない電車だから、ドアは開かないが あれ?えっらいピッカピカ… …ということは… おおっ!これ、新型車両じゃない?ふだんあまり写真を撮らない私が、スマートフォンを構えて小走りに行ったり来たり、車内を覗き込んだり、買物疲れも忘れ、いろんな角度で何枚も撮った。ひとしきり撮影したあと、ふと...

  • コウカン本。

    お彼岸に入っても猛暑日が続くこのごろ。夏が好きで、暑ければ暑いほどうれしい、と言っていた、この作家はどう感じたろう。(「貝がらと海の音」庄野潤三著 新潮文庫刊)一貫して身辺を書き続けた作家の、晩年の作品。二男一女はそれぞれに伴侶を得て、孫の成長を楽しみにする老夫婦の日々が描かれている。あとがきで作家本人がそう呼んでいるように、あくまで「小説」だが、人名も地名もほぼ実名であることからして、作中の出来...

  • ちらりの話。

    わざわざ休みに都心まで出かけて行ったのは、むろんバクラヴァを買う(→とむじぇり話。)ためだけではない。ややこしい経緯を略すと、要はお金を払いに行き、デパートにはその帰りに寄ったのである。まとまった金額が手元に無かったので、ATMで出金してから、先方へ向かう。名刺を出したり、お茶が出たり、よくあるちょっとしたやりとりの後それでは…恭しく差し出されたトレイにお札を数えて載せると、向こうは向こうでまた、金額...

  • とむじぇり話。

    都心の百貨店で、トルコの物産展があると知った。バクラヴァあるかな…すぐに思ったのは、私の好物だからだ。(コーヒーカップの後ろに見えるのがバクラヴァ)パイ生地にナッツなどの甘ーいペーストをはさんで、そのうえ甘ーいシロップにドブンと浸けた、歯に沁みるほど甘ーいトルコ銘菓。トルコに行ったこともなければ、甘いもの全般好きじゃないのに、なぜこのお菓子だけ好きなのか人の好みは不思議だねエ…われながら謎である。同...

  • おべんと話。

    人並み以上に(特に横方向に)大きく育った私の姿を見て、母はいつも言う。食べない心配なんて、要らないことだったねえ…そう、私は食べない子だったのである。スプーンで口まで運んでも、その口が開かない。あっ!何もない中空を指差し、そっちを見て思わずポカンと開けた口に食べ物を押し込むという、まるでマンガのようなことを、毎日やっていたという。そんな調子だから、幼稚園のお弁当も完食できない。握り込めるだけの少量...

  • めいげつ話。

    今日は中秋の名月だとか。今夜はところにより曇り お月見は期待できそうですね~ローカルTVの予報のお姉さんは言うが、私は期待しない。なぜならば、お月見しようと構えて待つと、曇って見えないジンクスがあるからだ。別に雨女というわけではない。ただ、満月に気づくのは、なぜか自転車で爆走したり、セカセカと家路を急いでいるときばかり。いい時間に家にいる日は、かならず雨か曇りでアラ 今日はお月見だわ窓を開け、空を見...

  • おこめの話。

    ワイドショーはお米がないない騒いでいるが、周りで困った話は聞かない。当地には兼業農家が多く、年中どこかしらから回ってくるお米を食べている家庭が多いのだ。私はといえば、そもそもお米をあまり食べないので、災害備蓄を兼ねて買ってあった5キロの米袋が、今も手付かずに食品庫にある状態で実際みんなそんなもんだろ テレビは大げさだからな…そんな風に思っている。昨日の帰り道、ラッシュアワーの混んだ電車で、運よく座...

  • しってる話。

    朝の家事も一段落したところでテレビを点けたらオオタニさんは知っている…有名なあの顔が大写しになった。大活躍中のオオタニ選手をCMに採用するには、さぞかし高額のギャランティを支払わねばならぬのだろうが、さすが大銀行である。オオタニさんは知っている…たくましい身体と端正なお顔を感心して拝見しながらでも このヒト つい最近…ふと妙なことを考えた。ちょっと油断してる間に 何億円も取られちゃったんだよね…ご本人は...

  • もしもし話。

    家で仕事するときの習慣になった、ラジオの語学講座(→まりとつ話。)。なじみのない言語も毎日聞いていると、耳に留まる言葉がぽつぽつ出てくるから面白い。ヨーロッパ系の言語は、名詞に男性女性があったり、動詞がむやみにウニャウニャ活用するので、今まで敬遠してきたけれど勉強してみたら面白いかも…ちょっと思ったりする。とくに聞きはじめるきっかけになったイタリア語は、ぴゅ~とかうんぽ~とかぽ~っそとか、語感がかわ...

  • はさまる話。

    ふだんはもっぱら私鉄を利用しているが、今日の行先にはJRのほうが近いようだ。乗換時間を調べようとスマートフォンで検索したところあれー?遅れてるな…原因は不明ながら、君子危うきに近寄らず。少し余計に時間がかかるけれども、私鉄とバスで行くことにした。ダイヤ通りスコスコ走る私鉄の車内でスマートフォンのニュースを見ていたら信号異常で列車が運休や遅延 原因は亀… …ふーん…信号の…ん?原因は亀はア?記事の続きを読...

  • がむかむ話。

    歯科で定期検診を受けたら、お土産にガムをもらった。ガムを噛むと唾液の分泌が促されて、口内の洗浄作用があるほか、老化による、噛む筋肉の衰えを防ぐことができるそうだ。素直な私は、ここ数日、パソコンの画面を見ながら、もらったガムを噛んでいる。歯にいいことは確かなようなので、試供品が無くなったら自分で買おうと思っているが、だんだん味に飽きてきた。もらったガムはアップルミント味。他にも味はあるらしいが、フル...

  • らーゆの話。

    くたびれて帰った夜、お腹はペコペコ。あ!アレがあった!勇んで取り出すは冷凍餃子。今日はこいつとビールで、ひとりお疲れ様会としゃれこもう。パッケージの指示通りに焼き上げたら、小皿にお酢と醤油を合わせて…あっ!!!ラー油が無い。最後の滴を使い切って、何か月経つだろう。ラー油無しの餃子を食べることも、既に数回に及ぶ。ラー油買わなきゃ!毎回思っては、買い忘れてばかり。毎日使うものじゃないし、無くてもすごく...

  • ろいやる話。

    ♪ぺぽん♪LINEの着信音が鳴ったので画面を見ると、エミさんからだ。 英国在住の彼女とは、新型ウィルスのロックダウン中は頻繁にやり取りした(→いでんし話。)が、連絡が来るのはずいぶん久しぶり。いつものHELLO!のスタンプのあとに、ゴムぞーりみたいな長い顔の写真、いや絵だ。今日ダンナが チャールズのお札持って帰ってきたよ!私はなぜか、彼女に王室ファンと勘違いされている。彼女と知り合ったのは、ちょうどダイアナ妃...

  • ちきんの話。

    特定のお店の特定のメニューが、どーうしても食べたくなることがたまにある。私の場合、某店の天津飯や、某チェーンのチーズバーガーなどがそれで、いったん食べたいとなったら、他に代わりがない。同じチーズバーガーでも、他のチェーンでは、食べたい気持は満たされないのだ。ああいう食べ物にはたぶん、秘密のヤバい粉がふりかけてあり、知らず知らず中毒にさせられているのだろうと想像する。ケンタッキーフライドチキンもまた...

  • みつける話。

    うちに来た書類を取りに、ムスコが週末帰ってきた。大学を出たあと、まだ転出の届をしていないせいか、ときどき郵便物が届くので、大事そうなものが来たときは連絡してやるのだ。夜遅く来て、1泊してお昼前に起きると、長いお風呂に入って帰る、素泊まりの客である。じゃ~またね 玄関で靴を履く背中に言ったら、急に胸やらお尻やら、パタパタ叩いてスマホ忘れた…せっかく履いた靴を脱ぎ捨て、部屋に戻る。フトンを剥いで寝床の...

  • ものほす話。

    朝からバカみたいな晴れ。家で扇風機を回してクタクタしていたいのはやまやまなれども、野暮用で実家に行く。おはよ~!声を励まし、せいぜい元気に勝手口を入ると、ちょうど洗濯カゴをかかえた母とぶつかった。アラ おはようあ、センタク?アタシ干そうかいいよいいよ 自分でやるよ外メチャクチャ暑いよ!汗かきついでにやっちゃうから…そお?でも…なんとなく不安そうなのは、おばーちゃんには物干しに独特の流儀がある(→しら...

  • だあっと話。

    数日前の記事(→おーしょー話。)を読んだ人から嬉しい反応。例のOHSHO さっそく行ってみたよ~たまたま近くまで行ったから、とのことで、店の感想をしばし述べ合った後そういえばさ ダアッとなるって何?記事の末尾で使った表現について聞かれた。何気なく使ったけど、考えてみればたしかに一般的ではない気がする。方言というのでもない、うちの実家では、よそでは聞かない実家語みたいなものが多いのである。うーんと…なんて...

  • かぎあな話。

    抽斗の片付けをしていたら、カギが出てきた。ドアのカギにしては小さいし、刻みも少なくて造作がちゃちだ。何のカギだっけ?自転車の補助錠の予備かしらと、見比べてみたが違う。他のあらゆるカギと並べてみても、似たものがひとつもない。しばし頭を悩ましたあげく捨てちゃおっか…スグステル族の私の脳裏に、誘惑が響いたがいやいやいや…待て待て待て!何でもかんでもすぐ捨てる私が、わざわざキーホルダーまでつけて、ここにしま...

  • となりの話。

    空いていた急行電車も、停車のたびにしだいに混んできた。始発駅で乗った私は無事席を確保したが、空席はぽつぽつ。次の駅からの乗客には、座れない人もあるだろう。今日は先が長いのでまあ座れてよかった…電車は走り続け、やがて次の停車駅に到着。…ぷしゅー…ドアが開き、乗客がドッと乗り込んでくる。隣の空席にも、とうぜん誰かが座るものと、モゾモゾ居ずまいを直したがアレ?見渡せば他の空席は、すべて埋まって、なおもそこ...

  • かなりや話。

    時々通る住宅街の中の道で、1軒のパッとしない家の前にさしかかった。白壁の洋風の建物が、風雨にさらされてすすけている。ここは以前お店だったけれど、やはりパッとせず、ほどなく閉店。その後新しく開店もせず、所謂しもた屋の風情である。店名が書いてあったポストにガムテープを貼って、その上にマジックで個人名が書かれているのを見ると、奥に住まいしているらしい。そんなお粗末な表札が、だんだん当たり前になって何年経...

  • おうしょう話。

    街をウロウロしていたら、夕飯時になった。腹が…減った…口をぽかんと開けて立ち止まれば、例のお食事ドラマの主人公だけど、このトシになると、空腹で空腹で困る、ということもない。まあ時間的に 食べといた方が あとが簡単か…それくらいの気持で、左右に目をやりながら、駅に向かって歩いていると暗い中に、なにやらオシャレげなライティング。記念日でもないのに、ひとりそんな立派なゴハンをいただく気もなかったが何料理の...

  • はいはい話。

    ブログを拝見していたら、お困りごとが書かれていた。仕事柄、解決策が分かる気がしたので、コメントを入れようと思ったが…待てよ?その方が前にも、困りごとを書いてああしてみたら…この商品がいいですよ…コメントをもらいながら、時間がだの、体質的にだの、四の五の言っていたのを思い出した。それは事実かもしれないが、善意のアドバイスに答える態度ではない。なんだこのオッサン!他人事ながらいささかムッとした記憶だけが...

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