chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
泣きながら一気に書きました https://tmykinoue.hatenablog.com/

妄言コラムと気儘批評と悪戯短篇小説の巣窟

文筆業。 基本的に嘘泣きです。 よろしくお願いします。

井上智公
フォロー
住所
東京都
出身
東京都
ブログ村参加

2008/12/16

arrow_drop_down
  • EURO2024日記~14日目~

    さて、大会もいよいよ決勝トーナメントに突入。初戦はスイス対イタリア。とにかくイタリアはまったくいいところがなかった。今回は、評判うなぎのぼり中のカラフィオーリを出場停止で欠いたことも多少の影響はあったと思うが、守備的なわりに守備も緩いというちぐはぐな状態になっていた。それにしてもジョルジーニョはなぜ使われなかったのだろう。守備強度を考えてのことか。今大会のイタリア代表には、そもそも守備を重視してこのメンツを選んでいるのか、という疑問もあって、監督のスパレッティにもローマでトッティの0トップを採用した攻撃的戦術のイメージが強い。にもかかわらず、なぜこんなに消極的なチームが出来あがってしまったのか…

  • EURO2024日記~13日目~

    ウクライナ対ベルギーは、とにかく何もかもがしょっぱい試合だった。まずはウクライナのスタメンにジンチェンコとムドリクがいないことに驚いた。ムドリクは怪我らしいので仕方ないにしても、ジンチェンコはこのチームの核ではなかったのか。もちろんこの大会では核らしい働きができていなかったから外されたのだろうが、ここで評価を下げてアーセナルに帰ってくるとは思わなかった。ベルギーは相変わらず噛みあっていないというか、むしろさらに悪くなっているくらい。これはもう個人どうこうのレベルではなく、チームとしてまったく機能していないレベル。最後にあざとく引き分けを狙いにいくあたりも、これだけのメンバーを揃えておいてそんな…

  • EURO2024日記~12日目~

    オランダ対オーストリアは意外な展開に。オーストリアのサボらない、サボれないプレッシングは、さながらラングニック将軍率いる軍隊の如く。オランダはガクポがさすがの決定力を見せたが、右サイドで起用されたマレンがどうにも空まわり気味。ここは前戦で存在感を見せたフリンポンを使うべきだったと思うが、なぜか先発でシャビ・シモンズを使わなかった(そして前半のうちに思い出したように投入)あたりも含めて、クーマンの謎采配。オーストリアの組織力が、この先のレベルでも通用するのかどうか。いまのところ今大会の台風の目は、このチームということになりそうだ。フランス対ポーランドは、突破を決めているフランスがメンバーを落とし…

  • EURO2024日記~11日目~

    グループBの2試合。アルバニア対スペインか、クロアチア対イタリアか。どちらを観るべきか迷ったが、スペインがスタメンをなんと10人も入れ替える(なぜ1人残した?)という思いきりを見せてきたため、イタリアのほうを選択。イタリアは引き分けでも突破できる状況でもあり、案の定守備的な入り。この現実的すぎるメンタリティは、メンバーがどうなろうと監督が誰であろうともはや不変であるらしい。対するクロアチアも明らかなアイデア不足に陥っており、これならばスペインのほうを観ておけば良かったと思う前半。しかし後半にクロアチアが先制して、ようやくイタリアの攻撃にスイッチが入る。しかし入ったところで、そこまで攻撃陣が充実…

  • EURO2024日記~10日目~

    気づけばもう大会も10日目。試合数も少し落ち着いてきて、観るこちらとしてもだいぶ気が緩んできているという自覚がある。そしてこの先には遠からず大会の終了が見えてきているような気もしはじめて、すでに寂しさすらもうっすらと。いや本番は決勝トーナメントに入ってからなんだぞと、それはもちろんわかってはいるのだが。さて、すでにグループリーグ突破を決めており、あとは1位通過を狙うかどうかという状況の開催国ドイツと、この一戦に突破がかかっているスイス。そうなるとモチベーション的にはもちろん後者が上ということになるが、ドイツもメンバーを落とさずに来た。前半ドイツの先制ゴールで試合はもうほとんど決まりかと思いきや…

  • EURO2024日記~9日目~

    ポルトガルが良いフットボールをしている。この日のトルコ戦を観て、もうポルトガルが優勝でいいんじゃないかと思った。しかしこれはもちろん気が早い。相手との相性というのもあるだろう。良いフットボールと強いフットボールも同じとは限らない。最後に英語実況が「Comfortable Win」と表現していた。まさしくそんな感じの快適な勝ちかた。それにしてもベルナルド・シウバは相変わらず素晴らしい選手だ。それに加えてブルーノ・フェルナンデスまで揃えているのだから、内容の質の高さはすでに保証されているようなもの。そのうえでクリスティアーノ・ロナウドが、代表になるとすっかり映画版ジャイアンの振る舞いになるのだから…

  • EURO2024日記~8日目~

    フランス対オランダは、思ったよりも互角の試合に。いまの支配的なフランスを相手にオランダがあのメンバーであれだけボールを持てるとは、正直予想していなかった。そこはやはり、オランダ代表という歴史の積み重ねがあるということか。フランスは相変わらず魅力的なパスサッカーを展開しており、中心はいまやすっかりベテランのグリーズマン。この日はエムバペがいないぶん、よりその傾向は強かったかもしれない。とにかくボールは彼を経由することが多く、それに応えるように彼はどこへでも顔を出す。彼が決めきれていれば勝ったし、決め損ねたので勝てなかったという試合だった。どこへでも顔を出すといえば、守備におけるカンテはそれ以上か…

  • EURO2024日記~7日目~

    初戦はスムーズではないながらも勝ちきったイングランドが、デンマークと引き分け。内容的にはデンマークの試合だった。グループリーグ突破のための結果としては悪くがないが、これは悩ましい。この日は明らかに、初戦の得点者であるベリンガムがブレーキになっていた。英国メディアでは、初戦を受けてフォーデンの機能不全が指摘されており、その要因としてベリンガムと中央エリアでバッティングする問題が挙げられていたらしい。たしかにケインも下がってボールを受けるタイプなので、自然に動くとトップ下の位置で三者がバッティングすることになる。この試合を観ていて特に気になったのは、こういったいまのプレミアリーグ上位陣が志している…

  • EURO2024日記~6日目~

    さてグループリーグも2試合目となると、観るほうとしてもそろそろバテてくるうえに、書くこともあまりなくなってくるような気が。そこまでして書く意味があるのだろうか?(いや、ない。けど、書く)【ドイツ対ハンガリー】 この日フルで観た唯一の試合。ドイツは本当に好調なのかどうか。アーセナル的にはハヴァーツだが、彼も実のところ、良いのか悪いのかパッと見わかりにくい選手。アーセナルでも彼はいつもそんな感じで、動き出しの質は常に良いのだが、シュートに関してはわりと気まぐれというか、決まりそうなときに決まらなかったり、ここぞというときに確実に決めてみたり。僕もはじめそうだったが、その感じを見慣れていない人にとっ…

  • EURO2024日記~5日目~

    【トルコ対ジョージア】 わりと地味な対戦になるかと油断していたが、思いがけずスピーディーでオープンな面白い試合になった。注目はトルコのアルダ・ギュレルと、ジョージアのクヴァラツヘリア。ギュレルは左利きのテクニシャンで、背は高くないがエジルに近い印象。まだ19歳ということもあって、フィジカルは見るからに不安だったが、その視野とテクニックは明らかに際立っていた。観ていた全員が「打て!」と願った瞬間に放ったミドルシュートの軌道があまりに美しく、あれだけ期待どおりのシュートを打ちきってなおかつ決めきれるのは、やはりスターの証しか。対するジョージアのクヴァラツヘリアは、技を見せるというよりは攻守に駆けま…

  • EURO2024日記~4日目~

    【ルーマニア対ウクライナ】 ジンチェンコ(といちおうムドリク)がいるので観ようかとも思ったが、立ち上がりをチラッと観たらそんなに面白げなプレーも見あたらないので、ちょいちょい経過だけチェックしていた。すると優勢と思い込んでいたウクライナが、みるみる点を取られていくので驚いた。3-0でルーマニアの完勝。あとでハイライトを観てみれば、ルーマニアのシュート力が際立っていた。いやハイライトだから、逆にそこしか見えていないのだが。 【ベルギー対スロバキア】 アーセナル的にはトロサール。あともちろんデ・ブライネは誰の目にも。出だしでドクのミスからいきなり失点してペースを崩したベルギー。あの自陣ゴール付近で…

  • EURO2024日記~3日目~

    さて、アーセナル好きとしては最注目のイングランド。いまや屈指のタレント軍団である。まずは右ウイングに、どちらもエース級のサカとフォーデンのどちらを使うのか、そういえば今季ブレイクしたパーマーもいるし――なんて思っていたら、フォーデンを右にしてしれっとサカと両立させてきた。一方でパーマーの立場が、いくら好調とはいえまだ代表では確立されていないのもわかる。だが意外なのはそれだけではなかった。スタメンにウォーカー、トリッピアー、アレクサンダー=アーノルドと、なぜか右サイドバックの名前が3人も並んでいる。どういうこと?蓋を開けてみればトリッピアーが左サイドバック、アーノルドがボランチ、そして本命の右サ…

  • EURO2024日記~2日目~

    やはりこの日の注目はスペイン。といってもシャビやイニエスタがいた時代ほどではもちろんなく、ほかにもパスサッカーをやる国が増えたこともあって、近年は飛び抜けて細かなことをやっている印象もない。とはいえいざ観てみれば、やはり細かいことは細かい。それにしても不思議なのは、いまだにワントップが大味な印象のあるモラタであることで、しかも今大会ではしっかりキャプテンマークまで巻いている。チームの性質上、最前線の彼にも大きいわりに細かな役割が求められ、そうしているうちに色々とできるようになってきている印象もないことはないのだが、逆にサイズを生かしたダイナミックなプレーがあるかというと、あまり派手な印象は当初…

  • EURO2024日記~1日目~

    このあいだふと思い返してみたところ、過去に考えたり思ったことについて、自分がロクに憶えていないことに気づいた。つまり思い返そうにも思い返せず、確認するためにこのブログを読み返したりする始末。しかも読み返そうとしてみたところで、そんなに逐一書いているはずもない。もちろん読み返すほど価値のあることばかり常に考えているわけではないし、別に価値のあることを読み返したいと思っているわけでもない。しかしその時点で自分が何を考えていたのかということには、少なからず興味はある。そしていざ読み返してみると、そこには思いもよらない言葉が並んでいることが多い。まるで別人が書いたような。というわけで、とりあえず思った…

  • 短篇小説「浮きっ歯」

    薄暗いバーのカウンター席で、グラスを掲げた男が見知らぬ女の目の中を覗き込んで言った。「君の瞳に、乾杯!」 テーブルの上で蝋燭の炎が揺れた。女の心も同じように揺れることを、男はひそかに期待していた。「ずいぶんと歯の浮くような台詞ね」――女はそう言い返してやりたいところではあったが、正直それどころではなかった。文字どおり、瞳に乾杯をされてしまったからだ。幸いグラスが割れるようなことはなかったが、こぼれたアルコールが目に入った女はハンカチで右目を押さえた。 一方で乾杯したほうの男は、不意に左の奥歯に痛みを感じた。正確に言えば痛いというよりは、疼くような感覚であった。まるで実際に、歯が根元から浮き上が…

  • ディスクレビュー『NIGHTBLAZE』/NIGHTBLAZE

    Nightblazeアーティスト:NightblazeArt of MelodyAmazonとにかくジャケットをなんとかしてほしい。それを言えばバンド名だってなんとかしてほしいのだが、どちらもこの美しい音楽性にはそぐわない。――という部分まで含めて、もはや逆にお約束になりつつあるというか、むしろ事前に香ばしさを感じるくらいの嗅覚はこちらも身につけてはいるのだが、それにしても。こう見えて本作は、ジャケットとバンド名からイメージされるバッド・ボーイズ・ロックンロールなどではもちろんなく、繊細なメロディを丁寧に紡ぐ美旋律ハード・ロックである。それもそのはず、このバンドは、あのPLATENSのグリロ兄…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、井上智公さんをフォローしませんか?

ハンドル名
井上智公さん
ブログタイトル
泣きながら一気に書きました
フォロー
泣きながら一気に書きました

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用