「Chapter9.関係詞 �@主格の関係詞」より。 そろそろ「共通関係」に飽きてきたので、Chapter14の序盤の�@が終わったところで中断。関係詞のChapter9に取り組もうと思う。 9.1.1 I know no stateman in the world who with greater right than I can say that he is the representative of his people. (訳) 自分が国民の代表であると、私よりも…
本は電車で読もう!立川在住・一児の父が読書と子育てに明け暮れる日々を綴ります。
自宅(立川)と会社(川崎)の二つの図書館を駆使して読書に耽る中毒者(読書ジャンキー)のアスランです。 結婚前は暇に飽かして映画館に入り浸る映画中毒者でした。いまや夫婦で育児に追われる親バカ中毒者でもあります。 このblogでは、本を紹介し、立川で育児に悪戦苦闘する日々を報告し、そして愛しき映画の記憶を語ります。
頻繁にジェフリー・ディーヴァー作品を読んでいるような気がしていたので、このコルター・ショウシリーズの前作『ファイナル・ツイスト』を読んだのも最近の事のように思っていたが、なんとあれから1年も経っていたのか。その間にというか立て続けに、リンカーン・ライムシリーズの最新作『真夜中の密室』も読んでいるし、短編集の2分冊「トラブル・イン・マインド」1&2も読んだりしてるから、まあ一年中読んでいるような…
「方舟」と書いて「はこぶね」と読む。「箱船」の方が表記としては一般的だが、どちらで書いても意味は変わらない。国語辞典を引くと「四角な形をした乗り物。方形の船」(精選版日本国語大辞典)という語釈が筆頭に来るが、二番目に「旧約聖書の『ノアの箱船』をいう」(日国)と書かれている。広辞苑では「ノアの方舟」と書かれていて、明鏡や新明解に至っては「ノアの——」と書かれていて見出しの表記は「箱船・方舟」のいずれ…
Practical English Usage, 3rd edition (by Michael Swan)
『セミコロン かくも控えめであまりにもやっかいな句読点』の書評は一段落したが、パンクチュエーションについての考察は、引き続きできる限りやっていこうと思う。『Easy Learning Grammar and Punctuation』の次は本書だ。『Easy Learning …』はアメリカの出版社が出している英文法とパンクチュエーションのガイドブックだったが、本書はイギリスのオックスフォード大学出版が刊行しているガイドブックだ。なので説明文や例…
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「Chapter9.関係詞 �@主格の関係詞」より。 そろそろ「共通関係」に飽きてきたので、Chapter14の序盤の�@が終わったところで中断。関係詞のChapter9に取り組もうと思う。 9.1.1 I know no stateman in the world who with greater right than I can say that he is the representative of his people. (訳) 自分が国民の代表であると、私よりも…
「Chapter14. 共通関係 �@文の主要素の共通関係」より。 14.1.10 You can hardly imagine a blind deaf girl holding a lively conversation, reading books, writing letters, and above all, enjoying life. But such is Helen Keller. (訳) 盲目で耳の聞こえぬ少女が活発な会話をし、本を読み、手紙を書いているところ…
今回はまたまた寄り道。例の「マイロン・アリソンは、はたして転落したか否か」を考える。 すでに僕の髑髏城散策では「転落していない」という結論が出ている。旧訳は髑髏城の胸壁、というより髑髏城の回廊の上部の狭間胸壁から城壁(30フィート)の下まで落下している。一方、新訳は、同じく回廊の上部の狭間胸壁から回廊の下すなわち城壁の上に落下している。しかし、原文をよくよく読み込んでいくと、回廊の上部には胸壁…
「Chapter14. 共通関係 �@文の主要素の共通関係」より。 14.1.9 Queen Elizabeth introduced several reforms that were helpful to the nation, and guided her people step by step to prosperity and power. (訳) エリザベス女王は、国民のためになるいくつかの改革を導入し、国民を一歩一歩繁栄と強国へと導いた。 …
(今回も、多少ストーリー後半のネタを割ります。犯人を直接示すようなネタバレではないが、前もって知っておくとストーリーの面白さを損なう可能性があるので、未読の方は読まないで下さい。) ダンスタンの回想(第13章) 今回は予告通り、別荘の客の一人ダンスタン卿が人妻イソベル・ドオネイと密会を企て、髑髏城まで赴いてアリソンの悲劇に遭遇した時のことを回…
「Chapter14. 共通関係 �@文の主要素の共通関係」より。 14.1.8 Formerly girls were usually taught at home by governesses and received only a very narrow kind of education, in which science played no part at all. (訳) 昔は、女の子はふつう家で家庭教師につき、受ける教育の範囲は非常に狭く、その中に科学はまったく…
今回も篠田真由美著『ミステリな建築 建築なミステリ』出版記念の企画だ。著者が十代の頃から魅了されてきた作品『髑髏城』は、どうやらミステリ愛好家やカー愛好家からもあまり評価されてこなかった事に、著者はずいぶんと悔しい思いを抱いてきたようだ。著書の第二部「ミステリを建築で読む」の第4章「ディクスン・カー『髑髏城』」の冒頭で、本格ミステリを誰よりも愛し、カーへの愛を惜しげも無く開陳してきた江戸川乱歩と…
「Chapter14. 共通関係 �@文の主要素の共通関係」より。 14.1.7 People used to think, and some still do, that Latin should be a universal model for language. (訳)ラテン語が言語の普遍的範型であるべきだと昔の人々は考えていたし、今でもそう考えている人もいる。 この文はいろいろと考える事がある。何よりも「ラテン語が」で始まっている事に違…
ミステリな建築にして建築なミステリの『髑髏城』を散策する 前回の終わりで、次は「ダンスタンとイゾベルとの逢い引きの場面」と書いたのだが、状況が変わった。ついに髑髏城中毒を標榜する方の本が出版されたのだ。その名も『ミステリな建築 建築なミステリ』(篠田真由美)。もちろん髑髏城は、この本の中で紹介される建築にしてミステリの一つに過ぎない。ただ、僕自身が『Yの悲劇』あるいは『グリーン…
後追いになるが、目次と内容についてまとめようと思う。 自分でも驚くくらいに長々と書き綴ってきたおかげで、自分でも何がどこに書かれているか確かめるのが難しくなりつつある。もし奇特な人がいて、『髑髏城』を再読する際にこの文章を読んでみようと思っても、いったい何がどうなっているのか分からなくなると思う。まだ、散策は完結していないのだが、書き継ぐ度に目次の方も書き足していく事にする。
「Chapter14. 共通関係 �@文の主要素の共通関係」より。 14.1.6 Every aged person reminds us of our own death, that our body won't always remain smooth and responsive. (訳)老人は誰でも我々に、自分もいつかは死ぬこと、自分の体もいつまでも柔軟で敏感なままではいないことを思い出させる。 この文には納得できない。訳文がというより、この英文…
(今回以降は、多少ストーリー中盤のネタを割る事になる。犯人を直接示すようなネタバレではないが、前もって知っておくとストーリーの面白さを損なう可能性があるので、未読の方は読まないで下さい。) 前回はついに髑髏城の外観を目の当たりにする事ができた。もちろん僕個人の目に映った髑髏城である事を断っておく。僕にはこう見えた(読めた)に過ぎない。今回は髑髏城の内部を探索す…
「Chapter14. 共通関係 �@文の主要素の共通関係」より。 14.1.5 She has a good memory for bits of fresh gossip, or little stories of some celebrity that she had read or heard somewhere, and a knack of telling them entertainingly. (訳)彼女はいくつかの新しいうわさ話や、どこかで読んだり聞いたりした、有名人に関する小話をよく覚えていたし、また、それをおもしろ…
「Chapter14. 共通関係 �@文の主要素の共通関係」より。 14.1.4 It is hard enough to know whether one is happy or unhappy, and still harder to compare the relative happiness or unhappiness of different times of one's life. (訳)自分がいま幸福なのか不幸なのか知るだけでも容易なことではないのに、一生の中の異なった時代の相…
ついに(その10)になってしまった。こんなに続ける事になるとは当初は思ってもみなかったけれど、カーの原文を手探りしながら、調べ物しながら、図を書きながらと、いろんな事に手を出していたら、こんな始末になってしまった。特に今は図を書くのに時間がかかっている。いよいよ今回で髑髏城の外観図が完成するからだ。いままで仕事でもパワーポイントはずいぶん使ってきたつもりだけれど、体裁のいいグラフや図を駆使すると…
「Chapter14. 共通関係 �@文の主要素の共通関係」より。 14.1.3 The New World has a large and rapidly increasing population of its own and, after more than a century of abuse, not a little of its soil has lost or is in process of losing its fertility. (訳)新世界ではそれ自体の膨大な人…
前回の(その8)で仕切り直しをした。そこで確認したのは「マイロン・アリソンはどこにも落ちていない」という事だった。そこで、再び城壁内部の通路と階段をぐるりと巡った終着地courtyard(中庭)にたどり着く事になる。そこから散策を再開しよう。 ところで、今、非常に後悔しているのは、(その7)の終わりに髑髏城の城壁上部を俯瞰した図を出してしまった事だ。もちろん、あの図を出す事で、城門からどのように内部の通…
「Chapter14. 共通関係 �@文の主要素の共通関係」より。 14.1.2 It is, and has been for a long time, the most prized national possessions, the sense of humor. (訳)ユーモアの感覚は、わが国民が持っているものの中で、現在もこれまでの長い時間にも最も尊重されているものである。 共通関係をどう日本語で表現す…
緊急事態だ。 (その7)で僕らは髑髏城の正面入口である城門から城壁の内部に入った。そのまま通路と階段を経巡り、ついには城壁の屋上とでも言うべき中庭(courtyard)にたどり着いた。そして、そこで見たのは狭間胸壁(battlements)への階段であり、回廊はまだ見あたらない。その階段を登ればやがて回廊は見えてくるのだが、肝心の回廊の屋根にあたる位置に別の狭間胸壁など見あたらないのだ。では、いったい炎に包まれたマ…
「Chapter14. 共通関係 �@文の主要素の共通関係」より、まとめの例題を書き直す。 14.1 例題(2) In the late summer of that year we lived in a house in a village that looked across the river and the plain to the mountains. In the bed of the river there were pebbles and boulders, dry and white in the sun, and the water was clear and swiftly moving and blue in the channels. Troops went …
PASSAGEを出たのが2時ちょい前。さすがに疲れてお腹もすいたので、キッチン南海に向かう。行列は多少短めで一安心。ちょっと驚いたのは、ほぼ90%以上が男性のはずの列に、めずらしく女性が何人か混ざっている。小津の映画に出てくるような幅狭なカウンターに丸椅子。両脇もぎちぎちに詰まった席なので、お世辞にもゆったりと食事できるわけではないが、食事の内容本位で常連となってくれる人が増えるのはファンとして嬉しい。…
三ヶ月おきの通院。今回は期初の4月で仕事に余裕があるので年休を取得。主治医の順番待ちが割とスムーズに終わり、なにより会計の待ち時間が大幅に短縮したので午前中で用が済んだ。大井町から京浜東北線で田町駅下車、三田線に乗り換えて神保町へと向かった。着いたら、まず昼食と思っていたが、すずらん通りをPASSAGEの前まで来て、通り過ぎる事ができなくなった。 1月に来た時にはJR御茶ノ水駅から坂を下りてきたの…
中学生の頃、国語の課題として、読んだ本のタイトルと一行感想を付けた読書ノートを作らされた。教師に提出する事を踏まえて選んだわけではないが、やはりどこかお行儀のよい読書になりがちで、今で言えば「夏の文庫フェア」に入るような作品をよく読んでいた。高校になってからも本のタイトルを読書ノートに控える習慣は続けていたようだが、中学のお行儀の良さの反動で、太宰治や島崎藤村、芥川龍之介といった一部の小説家の…
前作では最後の頁を読み終えても、仕掛けの意味がわからずにくやしい思いをした。いや、「くやしい思いをするくらいやられることを期待していた」わけだから、著者のねらいにまんまとハマった事になる。そして、それがキッカケになって、また性懲りも無く、こうして続編を読むことになった。続編といっても前作と話のつながりは全くない。 今回は最初から注意して読み進めようと決めていた。余談になるけれど、僕自身エラ…
前作「密室黄金時代の殺人 −雪の館と六つのトリック−」は、タイトルに魅せられて読んだ。「密室黄金期」と言えば、当然ながらディクスン・カーが密室物の名作の数々を世に送り出した時期だと想像したからだ。しかもサブタイトルの「雪の館」とくればカーター・ディクスン名義の「白い僧院の殺人」へのオマージュとなる作品に違いないと、本格ミステリーファンなら誰でも想像するではないか。ところがまったくの見当違いだっ…
「グッゲンハイム美術館の謎」だとばっかり思ったら違った。前作が「ロンドン・アイの謎」だから「グッゲンハイムの謎」でバランスは取れているようだが、ロンドン・アイはイギリスにある観覧車の名前で、今回の舞台はグッゲンハイム美術館なのでなんとなく釣り合いが取れていないように感じる。でも原題が「The London Eye mystery」と「The Guggenheim mystery」だから致し方ないんだろうな。The Guggenheimと言えば、アメリ…
絶賛、伊藤和夫先生の「英文解釈教室 改訂版」を購読中だ。もちろん、予備校時代にお世話になった学習書を再読するのは、当時よりは多少はまともになった英語力できちんと読めるかどうかを確認するという意味合いもあるが、もう一つはきちんとした日本語に訳せるかという翻訳力を高める意味合いもある。というのも、この学習書では、公式どおりの訳出では日本語として不適切な事例に対して「訳出の工夫」という形で説明してく…
目黒考二さんが亡くなった。今は無き書評番組「週刊ブックレビュー」で、初めてその存在を知った。ご本人の穏やかながら熱量のこもった言葉で、今でも僕が大切にしている作家や本をあれこれと教えてもらった。今野敏と「隠蔽捜査」や小野不由美と「十二国記」も、そんな作家であり本だった。 目黒さんを知って本の雑誌を愛読するようになり、椎名誠さんの「哀愁の町に霧が降るのだ」を読んで、ますます「本の雑誌」に、目…
「すべて、伏線」というのが前作「medium−霊媒探偵城塚翡翠−」を原作にしたTVドラマのキャッチコピーだった。最近は「伏線回収」という言葉と、それを売り物にしたミステリーが流行っているようだ。ミステリーの昔からのファンにしてみれば変な言葉だ。伏線を回収しないミステリーなどあるはずがない。もしあるとすれば、ずいぶん粗忽で無計画な作家もいたものだと笑うところだ。だから、そういう意味の「伏線」ではない事に…
昨年、二作目を原作とした「城塚翡翠倒叙集」がドラマ化されるにあたって、過去に放送した本作のドラマが再放送されたのを録画した。と思っていたが、完全に勘違いだと今さっきWikipediaを調べてわかった。なるほど、曲つなぎならぬドラマつなぎだったのか。どういう事かというと、昨年10月から「霊媒探偵 城塚翡翠」のタイトルで放送を開始し、途中で「invert 城塚翡翠 倒叙集」というタイトルに一新して装いも新たに放送した…
80〜90年代にかけて、もっとも映画館に通いつめた。結婚し、子供が出来、親を介護し、様々な実生活の難問を抱え込むようになって、至福の時は過ぎた。それからは、たまに妻と映画館に見に行くか、あるいは録画した映画を時間を惜しむように自宅で観る事が多くなった。ホラーは苦手なジャンルだったので、通い詰めた時期でも後回しにしてお気に入りの映画を優先してきた。 今、Twitterとアマプラという2つのツールを活用…
「クリスマス・プレゼント」に続くディーヴァーの第2短編集だ。タイトルは日本の読者の好みを考えて代表的な短編のタイトルに付け替えているが、元々は第1短編集が”TWISTED"、本書が"MORE TWISTED"と、きっばりとしたものだ。「捻りをきかせた短編」から成るという特徴を示しているとともに、著者の自信の表れを感じさせるタイトルだ。ただし「クリスマス・プレゼント」の感想にも書いたが、出版社や読者に忖度した「善は善…
プロ棋士がコンピュータと対局する「電王戦」が毎年のように行われてから、かれこれ10年ほどが経過してしまった。あの当時は、将棋界のトップであるプロ棋士が自らの存在意義を賭けて、相当な覚悟をもってコンピュータとの対局に臨む姿に感動していた。と同時に、すでに対戦前から「負け戦」なのではないかという一種の悲壮感のようなものを一ファンとして感じていた事も否定できない。 すでに情報処理の分野ではAI(人工…
昔々、母親がどこかで教わってきたのか、食パンを使ったレシピで朝食を作ってくれた。とりあえず料理の名前も知らずに食べていたのだが、そのうち自分でも作るようになり、一家を構えて息子と自分の二人分の朝食を用意する時の定番メニューとなっている。それをいつからか「クロックムッシュ」だと信じて呼ぶようになったのだけれど、どうやら違ったみたいだ。 ちなみに母親から譲り受けたレシピは、食パン二枚の片面にバ…
ファイロ・ヴァンスに引き続き、今度はドルリー・レーンだ。言わずとしれたミステリー作家エラリー・クイーンが生み出した二人の名探偵のうちの一人だ。作家と同名の探偵は長きにわたって活躍する事になるが、ドルリー・レーンが解決した事件は「悲劇四部作」に限られる。エラリー・クイーンの研究家で知られる飯城勇三氏によると、バーナビー・ロス名義でクイーン名義とは違う出版社から出したけれど、クイーン名義ほど売れな…
さて、またしてもヴァン・ダインが生んだ名探偵ファイロ・ヴァンスに関する話題である。しかも最初にとりあげた「ヴァンスの活躍した4年間はいつのことか」を蒸す返す事になる。前回の結論を以下にまとめてみた。 ・ファイロ・ヴァンスが活躍したのは、友人の地方検事マーカムの在任期間(4年間)に限られる。 ・長編全12作に事件発生の日付と曜日は書かれているが、西暦は書かれていない(少なくとも最初の4作に…
ゆえあって、再びファイロ・ヴァンスの物語に関する話題の続きとなる。(犯人名は明かさないが、犯人を特定するための情報を引用しているので、未読の方は読まないでください。) 前回は「ファイロ・ヴァンスの活躍する4年間は西暦何年か」というトピックだったが、次なるトピックは「ベンスン殺人事件」での被害者ベンスンは「拳銃で額を撃ち抜かれたのか、こめかみを撃たれたのか」…
ファイロ・ヴァンスとは、ミステリー作家S.S.ヴァン・ダインが生み出した探偵である。かつてはエラリー・クイーンや同時期のアメリカのミステリー作家たちに多大な影響を与えた作家であり、その探偵であったが、今では諸々の理由から顧みられる事が少なくなってきた。諸々の理由とは、近年の伝記により数十年前までは信じられてきた神話の大半がデタラメだったと暴露された事と、読もうにも全12作の長編のほとんどが書店では…
第11回アガサ・クリスティ賞大賞受賞作だそうだ。ずっと以前に同大賞受賞作の帯がついた文庫を書店で見かけた事があったが、なんとそれは第1回(2011年)の「黒猫の遊歩あるいは美学講義」(森昌麿)だったようだ。この作品はいまだに店頭で見かけるような気がするが、読んではいない。以降の受賞作のタイトル一覧を一瞥しても、どれもこれも未読の作品ばかりだ。クリスティの名を冠した賞だから応募作の内容や作風に限定があるの…
「仮面ライダー BLACK SUN」に続いてアマゾン・プライムの恩恵を早々に実感できる映画がついにやってきた。今年の5月から夏に向けて、映画館に足を運びたくて、でも結局時間がとれずに観に行けなくてヤキモキさせられた一本だった。ウルトラマン一期生の僕にとって、「ウルトラマン」はひときわ思い入れが強い作品だった。それを「ゴジラ」のリブート映画を撮った庵野監督と、平成ガメラ三部作を撮った樋口監督との二人が、ど…