マイケル・ハドソン「文明の命運」p.194-195
1965年1月、リンドン・ジョンソン大統領が「自主的な」国際収支規制を発表し、事態は危機的状況となった。アメリカの銀行や企業は、今後1年間、海外からの借入や投資を5%以上増やすなと言われたのである。そのため、事業計画が混乱した。銀行は融資を増やすことで利益を得ているのだが、それが制限されたのだ。石油業界も、新規投資で外国のライバルが優位に立つことを恐れて、強い影響を受けた。東南アジアでの戦争は、米国のビジネス部門にどのような影響を与えるか、ほとんど理解されないまま行われた。企業からは、外国からの「投資」として報告されたものの多くが、実際には収支上の流出を構成していないことが指摘された。石油会社…
2023/02/12 20:57