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今日の歌（2022.12.06）

 落ち葉掃き闇に落ち行く日と争うて 蕪を煮て小豆飯など夕餉の膳これで豊かと海老二匹添う今日の歌（2022.12.06）

2022/12/06 17:55

今日の歌（2022.11.19）

 聴き入りて日がな一日キーを打つ部屋を呑み込む闇は駈け足今日の歌（2022.11.19）

2022/11/19 20:45

今日の歌（2022.11.15）

 声も無く胸に詰まりし交々の饒舌なりし秋の夜長よ今日の歌（2022.11.15）

2022/11/16 16:33

今日の歌（2022.11.10）

 バリバリと棒葉踏み踏み下り坂 薄墨を流すがごとき里の夕音もたてずに紅葉沈みぬ今日の歌（2022.11.10）

2022/11/10 18:24

今日の歌（2022.11.06）

 夕影に日ごとに白きすすきの手忙中のコーヒー一杯秋深し 吉野山紅葉錦は古の武者の心も震えるほどに今日の歌（2022.11.06）

2022/11/06 22:40

今日の歌（2022.11.01）

 初咲きの山茶花一つ霜月に入る 孫なれど背負う重荷に手も伸べずただ健やかにあれとぞ祈る 米櫃に残る五勺で小豆粥金目の干物菊菜のサラダ今日の歌（2022.11.01）

2022/11/01 19:35

今日の歌（2022.10.29）

 裏山に色を変えゆく蔦蔓秋の名残を刻々きざむ 「似合わんなぁ」呻き漏れ出る立ち位置をイエス手を伸べ我掴みたる今日の歌（2022.10.29）

2022/10/30 00:33

秋の便り（2022.10.14）

 「居るかぁ」勢い込んで飛び込んで来た松茸悪戯っぽく鼻先に差し出し松茸二本転がして何も言わせず「また来るわ」 遠い昔は年ごと届き新聞紙にゴロゴロ包まれて夕餉の膳に香り立ちサンマなど添え「秋だね」と今夜は独り松茸ご飯香り噛みしめ贅沢ご飯 松茸を我に与うる不思議さよ地の祝福の秋零れ来る秋の便り（2022.10.14）

2022/10/15 12:33

今日の歌（2022.10.09）

 ガラス窓丸く拭いて十三夜 恐くないかんぴんたんの蛇を遠回り今日の歌（2022.10.09）

2022/10/10 23:02

今日の歌（2022.10.06）

 遺影しんと静まる秋の夜に写真の夫は微笑みて今も「ありがとう」と言う過ぎし折々の優しさを忘れることも無いから私も「ありがとう」と返すもう8年・・実は何も変わらないうたた寝さえも見られてる今日の歌（2022.10.06）

2022/10/07 00:36

今日の歌（2022.10.03）

 金木犀速足で歩いても金木犀の香りがずっと付いて来る横道に反れて行っても心に染みた香りを忘れることはない来年は新しい道を歩き大きな空の下で懐かしむだろう今日の歌（2022.10.03）

2022/10/03 15:45

今日の歌（2022.09.26）

 人恋し彼岸花さえ薄墨に呑まれて暮るる秋の静けさ今日の歌（2022.09.26）

2022/09/26 18:44

今日の歌（2022.09.22）

 所在なし虫の音のみの午後八時 秋風に肌洗われて歩を早めコンバインの音の角を曲がりぬ今日の歌（2022.09.22）

2022/09/23 22:42

今日の歌（2022.09.17）

 赤々と燃えて暮れたり秋の空 平安は嵐の中に備われり弱さに在りて主だけを見詰む今日の歌（2022.09.17）

2022/09/20 17:56

今日の歌（2022.09.20）

 二の腕に風ひんやりと嵐去る 気だるさはうたた寝に身を投げ出さぬ過ぎにし夏の荷を解くように今日の歌（2022.09.20）

2022/09/20 17:55

今日の歌（2022.08.24）

 ひっそりと深夜に香る白百合は眠れぬ我の作業見守る 山登る胸に恐れのあるままに薪背負いしイサク導き今日の歌（2022.08.24）

2022/08/26 11:04

今日の歌（2022.08.18）

 主に在りて老いて踏み出す初めては弱さのうちにすべての備え キーを打つ八十路の指の曲りしよ心曲がらぬ守りを給え今日の歌（2022.08.18）

2022/08/18 20:05

今日の歌（2022.08.11）

 炎天下住まい造りに奔走す吾子を見つめて主に安らけし今日の歌（2022.08.11）

2022/08/12 21:06

今日の歌（2022.08.06）

 子らを待つコロナ調べて帰郷せん主の守り給う微笑みを待つ今日の歌（2022.08.06）

2022/08/09 19:02

今日の歌（2022.08.02）

 静かなり蝉さえ鳴かぬ昼下がり 肌を焼き蝉の声さえ絶える道深き緑陰備えられたり今日の歌（2022.08.02）

2022/08/05 12:50

にわか雨（2022.07.27）

 昨日までの猛烈な暑さは辛かった・・。今日も午前中は蒸し暑くて、「あ～あ・・今日もか」と少しまいっていたが、雷鳴とともに振り出したにわか雨が止む頃には、シルエットとなった部屋に涼しい風が吹き込んできた。 「ご褒美だ」と独り言をいってハッとした。一体何の褒美なんだと・・、確かに主にほめられることなど何も無いことは、自分が一番良く知っている。でも、「生きていたじゃない」と口を衝いて出た。 それは在ると思った。主はそう言うお方だから・・。忍耐の中で生かしてくださっていても、生きているだけでも喜んでくださっていたと、知ったことがある。苦しみの中で、ただ生きていただけで長らえた命を、評価してくださるお方と知っている。 御手を延べて助け出し、十字架の血潮に洗ってきよめ、暗黒の経験をワクチンのように用いて、世への抵抗力...にわか雨（2022.07.27）

2022/07/29 20:20

今日の歌（2022.07.22）

 にわか雨ヒグラシの音に揺蕩えば薄墨色のこの時が好き今日の歌（2022.07.22）

2022/07/22 20:09

今日の歌（2022.07.17）

 悼みしは曲げた言葉で終わることイエスの命の届かぬ嘆き今日の歌（2022.07.17）

2022/07/19 20:17

今日の歌（2022.07.14）

 紫陽花は憂い悟りて覗き込む暮れ行く部屋に座する老婆を今日の歌（2022.07.14）

2022/07/15 22:19

今日の歌（2022.07.06）

 にわか雨葉陰に入れ糸トンボ 雨の午後「マタイ受難曲」聴き入りていのちの君を共に讃えぬ今日の歌（2022.07.06）

2022/07/06 20:16

今日の歌（2022.07.04）

 暑き日の喉を通れと菜を刻む パソコンの疲れ逃れるウォーキング夏鶯と緑の癒やし今日の歌（2022.07.04）

2022/07/06 20:15

今日の歌（2022.07.02）

 雷の声を道連れウォーキング夕日も射して今日は賑やか今日の歌（2022.07.02）

2022/07/04 08:46

今日の歌（2022.06.30）

 容赦なき日差しに耐えたミニトマト噛めば弾ける太陽の味今日の歌（2022.06.30）

2022/07/04 08:45

今日の歌（2022.06.26）

 満ち足りて胸に沁み込む悲しみは わがままのごと主を待ち望む今日の歌（2022.06.26）

2022/06/28 23:14

今日の歌（2022.06.28）

 合歓の花けぶるがごとく甘く咲き 道端にいつものカラス転がりて もうからかわず鳴くことも無し今日の歌（2022.06.28）

2022/06/28 23:14

今日の歌（2022.06.25）

 茶粥炊く三十三度の陽は落ちて 梅雨見舞い旨き干物に生姜漬け葉付き人参棘付き胡瓜今日の歌（2022.06.25）

2022/06/26 18:30

今日の歌（2022.06.21）

 梅雨空にコントレールのひと欠片ウォーキング汗の水冷心地良き今日の歌（2022.06.21）

2022/06/22 18:14

今日の歌（2022.06.01）

 水無月や薄き布団に目覚れば障子ほのかに白みて静か今日の歌（2022.06.01）

2022/06/01 20:00

今日の歌（2022.05.30）

 日は暮れて秒針見つめ明日を待つ明日になれば新しい力今日の歌（2022.05.30）

2022/05/31 08:39

今日の歌（2022.05.25）

 ひと声の初ホトトギス夕まぐれ青紅葉葉陰に休む午後三時早苗田はすでに蛙の大合唱 トラクター一巡すれば飛び立ちぬ夫婦鴉の息もピッタリ今日の歌（2022.05.25）

2022/05/25 18:32

今日の歌（2022.05.21）

 風蘭や曇天の下香り立つ 山椒の香仕事帰りの夫（つま）思い出す山の土産のシャツの香りを今日の歌（2022.05.21）

2022/05/22 10:44

今日の歌（2022.05.13.）

 雨の日の仄暗き部屋蘭香る 甘き香で誘うが如き蘭の花五月雨に濡れ此処までおいで今日の歌（2022.05.13.）

2022/05/13 12:35

今日の歌（2022.04.27）

 春ゼミや地味に鳴きたり雨模様次々と目覚む双葉を愛おしむ産湯のごとき春の雨かな 海に散る直前の船穏やかな映像遺す呼び戻したし今日の歌（2022.04.27）

2022/04/27 17:00

今日の歌（2022.04.24）

 濡れてなを声艶やかにホーホケキョ 少しずつ土持ち上げて芽が覗くずっと見てたよ「おやよう」オクラ今日の歌（2022.04.24）

2022/04/26 12:23

今日の歌（2022.04.23）

 ホーホケキョ聞きつつ暮れる平和かな 兵士とて妻子も在らば父母もあり使う命は戦地にあらじ 庭の春クマガイソウの行列は一本足に花ぶらさげて今日の歌（2022.04.23）

2022/04/23 18:33

今日の歌（2022.04.19）

 葉桜の下を行くとき深呼吸トマト苗乳母日傘でおもてなし乳母日傘（おんばひがさ） 土弄り足腰伸びて手も伸びて心も伸びて描く豊作今日の歌（2022.04.19）

2022/04/19 19:45

今日の歌（2022.04.17）

 夕明かり鶯の音に歩を緩め ただ一つ四十路の吾子の計画に求められしは祈りの備え今日の歌（2022.04.17）

2022/04/17 18:27

今日の歌（2022.03.23）

 失敗しても成功しても同じことを喜んでいる正しい時も間違った時もキリストに身を避けて安らぎの在り処はキリスト祝福の中に住んでいる生きる時も死ぬ時も同じみことばの望みは永遠に今日の歌（2022.03.23）

2022/04/15 17:27

今日の歌（2022.03.25）

 背を伸ばす物干し竿の彼方には飛行機雲が南へ延びる 夕の膳もらった土筆ほろ苦くそは春の味摘みし愛染む今日の歌（2022.03.25）

2022/04/15 17:27

今日の歌（2022.03.29）

 花霞トンビ静かに低く飛ぶ  花寒に不意を突かれる弱さかな今日の歌（2022.03.29）

2022/04/15 17:27

今日の歌（2022.04.02）

 桜越し畑打つ人のシャツ白し 花曇り観光ヘリの重低音 枝裂けて人知れず咲く桜花今日の歌（2022.04.02）

2022/04/15 17:26

今日の歌（2022.04.05）

 散り敷いて花に明日の約束は知らぬとばかり命の宴（うたげ） 上天気さくら堤にひとり居て勿体無くも花吹雪給う今日の歌（2022.04.05）

2022/04/15 17:26

今日の歌（2022.04.12）

 花吹雪幼子のごと声を上げ吉野山下る車は花模様 山桜はんなり染まる谷間にも遠き歴史を散り続けしや今日の歌（2022.04.12）

2022/04/15 17:25

今日の歌（2022.04.14）

 木蓮の時を刻みて咲き揃う 桜花目を上げるたび青差して喜びに舞い明日は地に伏す今日の歌（2022.04.14）

2022/04/15 17:25