chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
制御工学と電気電子回路 入門講座 http://www.ctleec.sakura.ne.jp/

このサイトは、これまで携わってきた講義や研修で使用してきた資料を基に加筆修正し作成しています。工学基礎の勉強に活用して頂けると幸いです。初学者にも馴染めるようになるべく平易に解説しているつもりです。

tctyam
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2024/04/26

arrow_drop_down
  • 22. ベクトルの微分積分(ベクトル解析)

    ベクトルの微分と積分は、ベクトル解析や物理学、工学において重要な数学的ツールである。これらは、スカラー場やベクトル場における変化の解析や物理現象の記述に広く使われる。ベクトルの微分ベクトルの微分は、スカラー関数の微分を拡張した概念で、ベクトルの各成分について微分を行う。ベクトル\(A\)がスカラー量である時間\(t\)の関数のとき、\(A\)の3成分\(A_x,A_y,A_z\)も\(t\)の関数であり、\(A_x(t)\)はスカラー量であるから、$$\fr

  • 21. 内積と外積(ベクトル解析)

    内積と外積は、ベクトルに関する基本的な演算であり、それぞれ異なる性質や用途を持っている。それぞれの定義、計算方法、幾何学的意味、応用について考える。内積図1に示すように、三次元の空間にあるベクトルを空間ベクトルという。ここで、ベクトルを解析的に表示するため、\(X\)方向で単位長さのベクトル(単位ベクトル)を\(i\)、\(Y\)方向の単位ベクトルを\(j\)、\(Z\)方向の単位ベクトルを\(k\)と表す。図1のベクトル\(A\)の\(X,Y,Z\)方

  • 7-2. 確率密度関数

    確率密度関数(Probability Density Function;PDF)は、連続確率変数の確率分布を記述する関数である。PDFは、確率変数がある範囲に値を取る確率を計算するために使用される。確率密度関数の定義確率密度関数 \(f(x)\)は、連続確率変数\(X\)が特定の値付近でどれだけの「密度」で分布しているかを示す関数である。その性質は、以下である。1.非負性 $$f(x) \geq 0 \quad \forall x \in \mathbb{R

  • 7-1. 正規分布

    正規分布は、統計学で最もよく知られ、利用されている連続的な確率分布の一つである。左右対称の釣鐘型のグラフで表される。自然界や社会現象において、多くのデータが正規分布に従う傾向があり、そのため統計学の様々な場面で活用される。正規分布の特徴正規分布は以下のような特徴を持つ。・左右対称:平均値を軸にして左右対称な形をしている。・平均値、中央値、最頻値の一致:これらの値はすべて同じ値になる。・分散:データの散らばり具合を示す指標で、分散が大きいほど、グラフは平らにな

  • 20. 演算子法(微分演算子)

    微分演算子法は、微分方程式の解法や関数の性質を解析するための便利な手法である。この方法では、微分操作を数学的演算子として扱い、代数的な操作を通じて解を求める。微分演算を「変数を乗ずることの拡張概念」として捉えることで、計算の見通しをよくできる。微分演算子法では、微分を「演算子」として記述する。通常の微分の記号 \(\frac{d}{dx}\)​ を次のように表す。$$D = \frac{d}{dx}$$この\(D\)を用いると、微分方程式や微分操作を代数的な形式で記述できる

  • 19. 偏微分方程式

    偏微分方程(Partial Differential Equation, PDE)は、複数の独立変数に依存する未知関数とその偏導関数を含む方程式である。これは、物理学、工学、生物学、経済学など、多くの分野で自然現象やシステムの挙動を記述するために広く用いられる。常微分方程式では独立変数が1個であるが、例えば、時間と空間の両方を独立変数とすると偏微分方程式での取り扱いとなる。また、時間変化がない静的な問題であっても、対象が点でなく、広がった物体や波動、さらに場を取り扱う場合に

  • 18. フーリエ級数(微分方程式)

    スツルム・リューヴィルの境界値問題とフーリエ級数は、直交関数系による展開という点で密接に関連している。スツルム・リューヴィル型の微分方程式は式(1)の一般形で表される。$$\left(\frac{d}{dt}p(t) + q(t) + \lambda w(t)\right) x(t) =0 \;\;\; \cdots (1)$$この境界値問題で最も簡単な場合は、\(p(t)=1,\; q(t)=0,\;w(t)=1\)の場合である。また、境界点は、\(a=0,\;b=\pi

  • 17. 境界値問題(微分方程式)

    2階同次線形微分方程式の境界値問題を考える。初期値問題は、独立変数\(t\)のある1点における未知関数\(x(t)\)の値と導関数\(x'(t)\)の値を与えて、微分方程式の解を求める問題である。これに対して、境界値問題とは、微分方程式とそれに付随する境界条件を満たす解を求める問題のことで、相異なる2点における\(x(t)\)と\(x'(t)\)との関係を指定し、それを満たすような微分方程式の解を求める問題である。例えば、初期値問題は、振り子の初期の位置と速度を指定したとき

  • 3. 冬の暖房は

    我が家では、暖房にエアコンと灯油ファンヒータを使っている。そこで気になったのが、電気と灯油のコストである。徒然の愚考であるが(笑)。ちょっと調べてみると、図1のようなグラフがあった。(https://ecofeel.jp/energy/より)これを見ると電気のコストは灯油に比較して結構高い。電気の場合の発電コスト、送電コスト、発熱コストなどに対して、灯油の場合の石油精製コスト、燃焼コストとの違いと言ったところか。以外と電気の単価が高いと感じる。図2のように単価の

  • 16. 特殊関数Ⅱ(微分方程式)

    ルジャンドルの微分方程式ルジャンドルの微分方程式は、球対称性や直交性を持つ関数を特徴付ける重要な微分方程式で、その解であるルジャンドル関数は、数学と物理学の多くの分野で用いられる。ルジャンドルの微分方程式は、二階の線形常微分方程式で、次の形をしている。$$(1 - z^2) \frac{d^2x}{dz^2} - 2z\frac{dx}{dz} + \nu(\nu + 1) x = 0 \;\;\; \cdots (1)$$ここで、・\(x=x(z)\) は未知関数

  • 2. 猫の成長

    猫の出生時体重は、猫種、個体差、出産回数など、様々な要因によって異なるが、一般的には85~140g程度と言われている。我が家の猫は、生後まもなく拾われてきた。その当時(写真1)の体重は200g程度だった。母猫は分からないままで、噛み癖(おっぱいが欲しかったのか)があり、指によく噛みついていた。(写真2)現在(12年後)の姿は写真3で、体重は6.2kgである。出生時が150gとすると、約41倍となったことになる。ちなみに私の出生時の体重が3.5kgで現在、82kg

  • 15. 特殊関数Ⅰ(微分方程式)

    オイラーのガンマ関数やベータ関数は、パラメータの関数である。つまり積分表示で定義されるが、積分変数とは関係のない変数の関数である。このような関数で有名なものがリーマンのゼータ関数$$\zeta(s)= \sum_{n=1}^\infty n^{-s}$$である。しかし、大部分の特殊関数は、微分方程式の解として定義される。超幾何微分方程式無限遠点を含めて、全ての特異点が確定特異点であるような微分方程式をフックス型微分方程式という。これは広義のべき展開で解が求め

  • 1. 人類とAIの関係

    ※機械学習のネタ書きに行き詰ったので。 脳休めの駄文です^_^;「人類はAI(次世代の生命体)を生み出すための仕組みである」という説は、SF的な陳腐な説ではあるが哲学的な視点で議論されてもよいと思う。もっとも結論は、人類の自己認識に落ち着きそうだが、この問題は簡単ではない。未解決問題と言ってよいだろう。自己は、自己の存在は、常に揺れ動いている。青臭い言いぐさかもしれないが、完全に自己を確立し、不動心を実現していると主張できる人がいるとしたら妄想の世界の住人だろう。「人類はA

  • 14. 2階線形微分方程式(微分方程式)

    係数関数の基本解系による表示式(1)の2階同次線形微分方程式の基本解系を\(\{x_1,\; x_2\}\)とする。$$x'' + p_1(t)x' + p_2(t) x = 0 \;\;\; \cdots (1)$$ 係数関数\(p_1(t),\;p_2(t)\)は、基本解系で書き表すことができる。仮定から、$$x_1 '' + p_1 x_1' + p_2 x_1 = 0 \\x_2'' + p_1 x_2' + p_2 x_2 = 0 \;\;\; \cdot

  • 1. 機械学習のタイプ

    機械学習には、データの種類や目的に応じていくつかの主要なタイプがある。それぞれのタイプには特徴的なアルゴリズムと応用範囲がある。機械学習システムは、学習中に受ける人間の関与の程度、タイプによって分類できる。主要なタイプは、教師あり学習、教師なし学習、強化学習、半教師あり学習、自己教師あり学習、の5種類である。機械学習システムの主要タイプ教師あり学習(Supervised Learning)入力データ(特徴量)と、それに対応する正解データ(ラベル)が与

  • 13. 線形微分方程式(微分方程式)

    線形微分方程式とは、未知関数(通常 \(x(t)\) などで表される)とそのすべての導関数(1階、2階、またはそれ以上の階数)が線形結合された形を持つ微分方程式を指す。線形性の条件として、未知関数\(x\) およびその微分がすべて一次で現れること、つまりべきが 1 であることが必要である。線形微分方程式の一般的な形は、1階線形微分方程式では、$$\frac{dx}{dt} + p(t)x = q(t)$$と表せる。ここで、\(x(t)\)は未知関数、\(p(t),\;\;q

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、tctyamさんをフォローしませんか?

ハンドル名
tctyamさん
ブログタイトル
制御工学と電気電子回路 入門講座
フォロー
制御工学と電気電子回路 入門講座

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用