化学工学の勉強に使って役立ったおすすめ参考書を5冊紹介。基礎から応用・実務まで、自分に合った本を選んで効率よく学びましょう。
化学プラントの設備・運転を分かりやすく解説。国立の機電系大学院卒業→化学会社のプラントエンジニア15年以上。機械設計中心、海外勤務、製造管理経験あり。
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工場現場の作業性を左右する作業架台 設備の補間としてオーナーエンジニアはこだわりを持とう
"作業架台"について解説します。化学プラントでの作業架台のニーズは、設備の自動化に伴ってどんどん減少しています。それでも手動作業は完全にはゼロにできません。現場での作業性を大きく左右するのが作業架台です。設備に付帯する現
屋外タンク・大気圧タンクの変形を防ぐための配管設計 液ガス流れの基本的イメージの理解
"屋外タンク"・大気圧タンクの変形について解説します。化学プラント以外でも幅広く使われている屋外タンクですが、変形事故は昔から頻発しています。古典的でいまさらこんな問題起こすのか・・・?と思うかもしれませんが、現に起こっ
液液抽出で化学工場のプロセス後処理や洗浄が決まる 分割抽出・分配比・溶解度・温度・速度
化学プラントで使う"抽出"について現場レベルで知っておきたい簡単な知識を解説します。特に液液抽出をターゲットに、分配比という概念から定性的な発想を紹介します。化学工学の基本的な部分です。抽出を丁寧に扱うかどうかで製品の品
原料・反応・設備がちゃんとしていても人が介在する場所でトラブルが起こるのが化学プラント
化学プラントで"トラブル"が起こる原因は、実は人の要因が大きいことを解説します。化学反応を使う化学プラントは万が一危険な状態になったらその被害はとても大きいです。ここに対しては、工場作業員だけでなく地域住民も大きな関心を
化学プラントの床面に着目 鉄板・コンクリート・グレーチングの特徴と使い分けについて解説
化学プラントの"床面"について解説しましょう。床はプラント架構の土台となる部分。当たり前すぎて考えていない機電系エンジニアも多いでしょう。もしくは一度施工するとどうしようもないと諦めるか。土建エンジニアが近くにいる組織の
化学工場の設備の部品をパワーアップする熱処理と表面硬化被覆 溶接・粉体接触部・金属接触部
化学プラントの設備に使う"熱処理"や"表面硬化"について解説します。熱処理や表面硬化って聞いたことありますか?機械設備としてはごく一般的な知識ですが、化学プラントの機械エンジニアなら詳しくない人もいる
バッチ式反応器内で行う典型的な操作を9ステップで解説 窒素・受入・温調・反応・サンプリング
バッチ系化学プラントの"反応器"内で行う典型的な工程を解説します。バッチ生産は反応器単位で工程を考えます。反応器がいくつ並んでいるかでプロセス工程を想定できます。典型的な反応器は以下のような形をしています。この反応器内
微妙な温度で内容物を制御したいときに使う温水の化学工場での作り方 サイレンサ・タンク
化学プラントでの"温水"の作り方を紹介します。温水というと何となく安心感があるように見えますよね。スチームより温度が低いからでしょうか。液体だからでしょうか。温水プールって呼び方をするからでしょうか。それはともかく、作り
化学工場の建設プロジェクトをちょっとでも早回しするために発注関係でできること 役割分担・標準化・リスト化・分割発注
建設"プロジェクトマネジメント"を上手にするための、機械エンジニア目線で可能な発注関係のコツをまとめました。杓子定規な仕事の仕方ではプロジェクトの工期はいつまで経っても変わりません。でも、意思決定は遅れ納期は延びていく方
感度解析と化学工場のエンジニアリングで使用する場面 プロセス解析・技術計算・金額・工程
"感度解析"について化学プラントのエンジニアリングに当てはめて解説します。これは理系の研究をした経験があれば、体感的に理解していること。パラメータをちょっと振ってみて結果がどうなるか確認しようというもの。例えば製造部の管
化学工場の設計の基本であるマテリアルバランスとヒートバランス 基本設計・装置設計・原単位
化学プラントのプロセス設計でも特に大事な"バランス"設計について解説します。機電系エンジニアとしては興味がない部分かも知れません。というのもプロセスエンジニアが行う部分で、天から降ってくる設計要素だから。バランスに関して
バルブの内通ともしもの時でもトラブルを起こさないための運転の工夫 流量計・液面計・遮断板・取り外し
"バルブ"を信じずに運転する考え方を解説します。調整弁は漏れることを前提で設置するでしょうが、自動のon-off弁や手動弁でも漏れることは前提で考えた方がいいです。漏れることを前提にすると配管設計も変わってきます。どうい
化学工場全体の思想に関わるプラントスクラップの考え方 したいけどできない諸々の背景
化学プラントのを"スクラップ"するときの思想について解説します。スクラップビルドなんて言い方をしますね。言葉どおり壊して建てるという意味。プラントエンジニアリング的にはビルド側だけに注目しがちですが、オーナーエンジニアは
化学工場の建設プロジェクトで機械エンジニアが持つべき配管設計のこだわり 時系列と思想変化
建設"プロジェクトマネジメント"で"配管設計"に対する思考の推移をまとめました。化学プラントのオーナー系機械エンジニアなら配管設計は相当こだわりを持つべきです。配管設計はオーナー側機械エンジニアの存在
化学設備のSV(スーパーバイザー)について 応急補修・オーバーホール・試運転・検査の対応
化学プラントの設備について"SV"(スーパーバイザー)の要請をすることがあるでしょう。SVはプラントの保全に欠かせない存在です。オーナーの設備保全エンジニアはいろいろと苦労をします。上手く活用することでプラントの保全レベ
「受注生産と見込生産】製造業の生産受注形態を化学工場の業務に当てはめてみると 保全は受注から見込へ
"受注生産"と"見込生産"について化学プラントに関連する範囲で解説します。化学プラントのオーナーエンジニアでも特に大手会社ならあまり意識することはないでしょう。実際には工場内でとても身近にある概念です
化学工場のプロダクトライフサイクルを勝手に考えてみた 導入→成長→成熟→衰退とパッケージ
化学プラントの製品の"ライフサイクル"について解説します。プロダクトライフサイクルと呼ぶこともあるようです。私は機電系エンジニアとしてのプラントのライフサイクルを注目しがちですが、製品のライフサイクルはプラントのライフサ
化学工場の機電系エンジニアを定年退職した後にできる仕事 再雇用・工事監督バイト・検査機関
"定年退職"後の仕事という目で解説します。みなさんは定年まで仕事をやり遂げた後でも仕事をしたいでしょうか?定年を待たずに仕事から解放されたいと思うでしょうか?どちらのプランを選ぶにしてもどちらかだけのプランだけを知ってい
化学工場の機電系エンジニアを定年退職した後にできる仕事 再雇用・工事監督バイト・検査機関
NEONEEETです。定年退職後の仕事という目で解説します。みなさんは定年まで仕事をやり遂げた後でも仕事をしたいでしょうか?定年を待たずに仕事から解放されたいと思うでしょうか?どちらのプランを選ぶにしてもどちらかだけのプランだけを知っていれ
エンジニアリング業務でチェックミスの確率を下げる5つのコツ リスト化・色付け・他人に依頼・時間を置く
"チェック"ミスを減らすためにできることを私なりにまとめました。化学プラントのオーナーエンジニアは自分で手を動かすことはほとんどなく、チェック業務の方が多いです。設備なら設備メーカー、工事資料は配管図面屋、工事なら施工会
化学工場での重労働としてのマテリアルハンドリング作業とプラント設計 建設段階で高さを確保
"マテリアルハンドリング"(マテハン)について解説します。化学プラントの機械設備設計エンジニアをしていて、明確な解答がなく悩む課題トップ5に入るのが、マテリアルハンドリングの作業性。建設時は関係ないように見えますが、いざ
化学工場でのサイクロ減速機の日常メンテナンスの実際 潤滑油・電流・騒音・温度・振動
"サイクロ減速機"のメンテナンス上の注意点について説明します。サイクロ減速機は化学プラントで非常に多く使います。撹拌槽など回転数を落として動かしたい機器に使います。あらゆる動機器は壊れることを想定していますが、特にサイク
Excelのマクロを使った自動化で、化学工場の機電系エンジニアが高速・効率化できる
化学プラントの機電系エンジニアで"Excel"の"マクロ"を使うメリットを解説します。メリットだらけです。そのメリットに気が付かずに、何も考えずに手打ち入力。これが実態です。機電系エンジニアでも現場作
「TPMと生産ロス】バッチ系化学工場のロスを解説 故障ロス・不良手直しロス・チョコ停ロス
TPMでは"生産ロス"という単語を目にするでしょう。製造業では生産ロスをできるだけ小さくすることは1つの目標です。とはいえ、生産ロスの種類を上げればキリがありません。化学プラント向けに解説した資料も少ないです。そこで化学
化学工場の資材系調達部を外部から見た印象はメーカーから見たものとは大違い 予算・納期・付加価値
化学プラントの"調達"部の実態を、外部目線で解説します。原料も資材も調達部がいないと集めることはできません。原料や資材を使う部門とは独立した部門として調達部は必要です。メーカー目線では調達部には逆らえず、調達部はいろいろ
化学工場の機電系エンジニアリングで電話をいっぱい使うのはどうして? 工事待ち合わせや工場のトラブルなど緊急用
化学プラントの"機電系エンジニア"の仕事では電話を鬼のように使います。設計も保全も使いますが、どちらかというと保全の方が多いです。電話以外のコミュニケーションツールがあるのに、どうして?って思うかもしれません。「会社の仕
腐食をちょっとでも防ぐために現場レベルでできるアナログな対策 乾燥・清掃・塗装・防食材
"腐食"をちょっとでも防ぐための現場レベルの対策を紹介します。化学プラントでは多数の腐食性薬液を扱います。鉄やステンレスの材質の設備や配管を巧みに使い分けるのが、機械系のエンジニアの仕事。知識体系としては学問的なアプロー
オンライン(web)会議とオフライン(対面)会議を化学工場の機械系エンジニアが使い分ける場面
"オンライン会議"(web)とオフライン会議(対面)の使い分けについて解説します。テレワークが進み、web会議以外ありえないという業界も増えたでしょう。しかし、化学プラントのエンジニアリングに限っていっても完全な移行は非
化学工場の現場は目に見えないけど危険がいっぱい!現場に入る時に注意したいリスク 薬傷・やけど・転落墜落
機電系エンジニアが化学プラントの"現場"に入る時の注意点をまとめました。設備についてある程度知っているエンジニアは、現場のことも熟知していると勘違いしてしまい、運転中に何も考えずに現場に行ってしまう場合があります。特に転
体育会系学生が化学工場のオペレータで就職しやすい3つの理由 予想しやすい・元気・引継の意識
化学プラントのオペレータ向け就職について、"体育会系"学生が有利な理由を解説します。オペレータに体育会系が必須というわけでもなければ、研究開発エンジニアリングなどでも体育会系は一定のニーズがあることも確かです。ここにはい
あなたの工場の設備屋の割合はどれくらい?設備屋と製造屋の割合から見える化学工場の事情
工場の"設備屋"と製造屋の割合について解説します。設備系/製造系の割合(設備屋比率)は装置産業で出てくる発想のようです。(設備系の人数) / (製造系の人数)この数字は業界や会社によって多少の差があります。この差から逆に
セルフスタンドでのガソリンの給油方法を静電気対策の視点で徹底して解説 車/ノズル/人
ガソリンの"給油"方法について解説します。何気なく車にガソリンを給油している人ばかりですが、化学プラント的には非常に危険です。化学プラントの製造経験者でも、無意識に危険な給油をしていたりします。あの何気ない作業にも恐怖感
化学工場の建設工事を行う前にユーザーがしておくべき準備業務 環境整備・管理体制・工程・教育・勤務
化学プラント建設の"工事"の準備について解説します。ユーザーエンジニアはSDMや建設工事前に社内でいろいろな調整を行っています。しょせんは社内調整。外部からはそんな風にも見えますが、意外と中長期的な視点が必要だったりして
化学工場の計器室が普通の部屋と違う箇所をまとめて解説 温湿度・陽圧・清浄空気・耐圧
化学プラントの"計器室"について解説します。工場の運転管理を一元管理する計器室。プラントの心臓部だからこそさまざまな対策がなされています。まとめて解説していきましょう。"計器室"とは計器室はDCSを管
怪しげな排ガスをとにかく吸収処理する設備システム構成 スクラバー・充填塔・反応装置
バッチ系化学プラントの排ガスを処理する"吸収"装置システムを3つ紹介します。化学プラントって何が危険だと思いますか?改めて問われると答えに結構困ると思います。圧力が高くて何か爆発しそう温度が高くて燃えそうこの辺のイメージ
化学工場の壁で囲われた部分と換気フィルターの設計思想 外部拡散防止/内部取入防止/換気回数
化学プラントで部屋を付けた時の"換気"の考え方を解説します。運転上とても大事な考え方です。機電系エンジニアとしてはちょっとマニアックな内容と思いきや、投資額の増加やプロジェクトの難易度という意味で大きな影響があるのが、部
【みんな最初は分からない】化学工場の機電系エンジニア初心者が理解できないと悩む11の問題
"機電系エンジニア"が化学プラントなどのプラントエンジニアリングをしていると、分からない・知らないと悩むことばかり直面すると思います。少なくとも3~4年経験するまではこの時期を過ごすでしょう。そこから先も10年くらい経験
ボイラー技士試験の燃焼計算で間違えやすいポイントを解説 理論/実際・空気量/燃焼量
"ボイラー技士試験"の燃焼計算の定義を紹介します。試験中の計算問題の中でも間違えやすい問題でしょう。定義がいろいろあって、すぐに理解するのは多少難しいです。数式でしか記述しない教科書が多いからでしょう。そこで、燃焼計算に
【無敵の電気】化学工場の電気エンジニアがおすすめな4つの理由とちょとしたデメリット
化学プラントの"電気エンジニア"の存在価値を紹介します。一言で言うと「無敵」大学時代に戻れるなら、電気分野の学問を収めて化学プラントに入社すればよかった。こんな会話は私が入社して間もないころに、何度もしてきました。化学プ
化学工場の設備が変わらないのはなぜか? 各種法的規制・社内規制・技術確立・モチベーション
化学プラントの設備の進化を止める各種"規制"を紹介します。化学プラントの設備はこの20年くらい「まともな進歩」はしていません。進化しているのはDX関係・制御関係の部分に限定されています。化学プラントが進化しにくいのはなぜ
変わらない化学プラントでも20年でこんなに変わった プラント現場・事務・設計・保全
今回のテーマは、20年で化学プラント内で"変わった"ことです。歴史的なお話になりそうですね。日本は変わらないことで有名ですが、変わっている部分も意外とあります。事業環境化学業界としては、20年で結構な変化がありました。石
化学工場の建設工事で安全を担保する元方安全衛生管理者の仕事と実際 パトロールと報告
"元方安全衛生管理者"について化学"プラント建設"の工事を対象に解説します。安全専任という表現を使う場合もあるでしょう。背景元方安全衛生管理者という長い表現で敬遠されがちですが、分割して考えてみましょ
化学工場で建設プロジェクトで理解しておきたい建屋の構造計算・耐震基準の考え方 法的対応と実際の設計
日本に住んでいたらほぼ避けることのできないのが地震。地震から身を守るために住宅等の建築物の強度は絶対に必要となります。この話は構造計算や強度計算として有名です。一昔前に偽装事件で話題にもなりました。化学プラントの建屋も"構造計算&
化学工場の建設プロジェクトにおける土木建築エンジニアの立ち位置 優先度が高いけど目立たない
化学プラントの"土建エンジニア"について解説します。建設業界で土建というと主力中の主力ですが、化学プラントでは割と目立たない存在です。その割に重要度が高いのが土建です。一般には「土木」と「建築」に分けますが、「土建」とい
化学工場の土木建築設計に必要な機器荷重データの計算方法 外部委託・図面・空重量・密度
この記事では、土建設計に必要な"機器荷重"データの取得方法を説明します。化学プラントの建築プロジェクトをコンカレントに進めるためには、土建の設計や土建の工事を最短にする努力をすべきです。土建はいろいろな意味で曲者。最低限
シールレスポンプの予備部品の持ち方で変わるバッチ系化学プラントのメンテナンス性 インペラ・ベアリング・スリーブ
"シールレスポンプ"の予備品の持ち方について解説します。化学プラントのメンテナンスを考える上で、予備品の考え方はますます重要になります。設備の技術向上が望めない以上は、壊れてもプラントを止めないという方向でメンテナンスは
化学工場の製缶機器(タンク・熱交換器)のメーカー見積書を査定するときに大事なこと 金額・納期・仕様
化学プラントの設備でも"製缶"機器と呼ばれるタンクや熱交換器のメーカー見積について解説します。ユーザーエンジニアとして何をどうやって査定すればいいか悩む人は多いでしょう。表面的に見える部分以外をどこまで深く見るかという、
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化学工学の勉強に使って役立ったおすすめ参考書を5冊紹介。基礎から応用・実務まで、自分に合った本を選んで効率よく学びましょう。
化学工学を学ぶ中で、「何から手をつけていいか分からない」「公式だけ覚えても実務で活かせない」――そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。私は大学で機械工学を学んで、会社で化学工学を少しずつ勉強していきました。気が付いたときには、化学...
住友化学の人員削減と構造改革について、三菱ケミカルとの共通点やエンジニア視点での影響を解説。経営戦略説明会の内容をもとに、今後の方向性を読み解きます。
液体充填は昔からある古典的な方法ですが、作業環境や設備はアップデートされにくい場合があります。昔からやっているから良いだろうと判断されかねません。現在の安全性や作業性に関する要求を振り返って、できる対策を考えていくことはエンジニアにとっても大事でしょう。監査などで指摘する側も、最高スペックを目指すのではなく基本レベルを満足するように注意したいですね。
プラント設備の標準化に拘ると、コストアップとや納期アップに繋がります。1つの会社だけを見ていると結構気が付きにくいですが、私自身もいくつか思うところがあります。競争力を上げるには、他社の設備を見るのが一番いいですね。
知識の蓄積や共有は、安全で安定したプラント運転のために欠かせない取り組みです。しかし、その仕組み作りには落とし穴も多く、現場の実情に合った柔軟な運用が必要です。・報告書のハードルを下げること ・完璧な原因追及にこだわりすぎないこと ・報告件数の評価を柔軟にすること ・定期報告のプレッシャーを軽減すること
化学会社のトライアルでは、失敗を過度に恐れるために、いろいろな場所で余裕を設けてしまいます。予算・工期・反応・品質・設備などどんどん膨れ上がっていきます。これは結局はコスト(と工期)に直結します。高いなら安い地域で依頼する方が健全と考えるのも仕方ないですね。
工場にずっと居たらその工場の考え方に染まってしまいます。他の工場や本社を知ると、考え方は変わってきます。同じ工場に居れば居るほど保守的になり、卑屈にもなってしまうもの。勤務地が同じというのは少なくとも私にとっては健全ではなかったですね。
海外出向から戻ってきた時は、会社に色々と期待した記憶があります。実際にはそのほとんどは叶えられず、昇進がわずかに速くなったくらいの結果しか得ていません。個々に期待してもあまり意味は無いですが、無いよりはマシ。それよりはもう一度海外に出向して知見を広げたいですね。
機電系エンジニアとしてこだわりを持って仕事をしていましたが、実はそれはあまり周りには響いておらず製造の一部の人にしか評価されていませんでした。それが上手くいくこともありますが、意味がない場合も多いので、変なこだわりを持たなくても良いと思います。
化学工場では多くのデータ、特に時系列データを扱い、それを記録して公開する場合が多いです。このせいで担当者としては見られているという緊張感の外に、やりたくないというネガティブな想いを抱きがちです。そのデータを有効活用する側は、実は機会は少く、見る人も多くはありません。この事実を知っているかどうかで担当者としては動き方が変わるでしょう。
既存の仕組みに何かを足すということはとても簡単です。起こった問題の不備を適当に探し、底に対策を取れば、今後同じ問題は起きないだろうと錯覚してしまいます。何かを足せば何かを減らすという姿勢が大事だと思っています。
機電系エンジニアでも化学工場で起こっている反応の基本的な部分は知っておくと、助かる場面があります。化学工学の詳細の反応を知る必要はなく、時間が経てば劣化するという部分だけを解説します。
タンクの基本構造の専門用語を解説しました。本体/付属品/保温の3つに分けて説明します。新入社員など初めての人はまずはここから理解すると良いでしょう。同じ物でも呼び方がいろいろあるのが、化学工場っぽいです。
年度末の良い機会に、6年間を振り返ろうと思います。この6年間は仕事の点で大きな転換点になっているだろうと今になって思います。転換は過去にもあったのですが、気が付いたら元の仕事に戻ってしまった状態からスタートした6年です。言語化しておかないと...
既存の撹拌機を別用途に使うケースはバッチ運転の場合は多いです。後になって気が付いたとならないようにいろいろチェックしましょう。特に忘れやすいのは、取扱数量が少い側の液量だと思います。後は既存の運転条件や物性と比較して大きな問題があるかどうかをチェックしていきます。
流量計が無くてもそれなりに流量をコントロールする方法を紹介しました。バルブ開度を調整して他の計器などで測定する方法と、液抜きをして測定をする方法です。とてもアナログなので、運転で万が一ということが無いように仕掛けを作らないといけません。これで製品の品質に影響が出たりするので、疎かにできないですね。
プラントの問題は今後増えていきます。八潮市の問題のようにこれまで問題にならなかった部分からトラブルが頻発するでしょう。化学工場でもメンテナンス費をもともとしっかり考えてこずに、最低限のメンテナンスで投資を先送りしていると、いつかは問題になります。投資があっても設備上の問題でメンテナンスできないことも。
化学プラントの技術系調整部門の仕事は、いろいろあります。工場内外の調整の窓口的な役割が基本で、販売や研究との調整や工場見学の対応もしながら、原料や新規品目の全体調整などを行います。他には製造部門の役割変化に臨機応変に対応したり、異動の待機係ともなります。ベテランクラスが配置され、縁の下の力持ちとなってくれています。
化学プラントでマテリアルハンドリングの設計をするためには、みんなで話し合える環境・すぐにNGをださない・作業の言語化・略図を書く・少し予算をすぐに割り当てる・お試しで作業できる場所、が必要です。これらのスキルが無いと1年~2年のレベルで、設計が遅れていきます。会社としては結局は損ですね。
バッチ系化学プラントの特性を比較するためには、主要な情報を数個集めると良いでしょう。反応器の数・容量と材質や圧力が最も重要です。濾過乾燥や充填塔・高圧設備で差が生まれます。他にポンプや熱交換器を除いた、特殊設備はプラントの特性となるでしょう。
排ガス処理塔の設計の基本的な考え方を解説しました。塔・貯槽・ポンプそれぞれ個別に考えないといけません。ガスの処理量と液体の処理方法が決まらないと、設計ができません。選択肢はいくつもありますので、どんどん絞り込むようにしていきましょう。
フッ素樹脂ライニング製マグネットポンプのメーカーを紹介しました。イワキ・セイコー化工機・ワールドケミカルが有名です技術開発がある程度終わった現在では、どこもそれなりに使えるでしょう。保全コストを削減することを目指して、最適なメーカーを使っていくことが望ましいですね。
プラントの将来と機電系エンジニアの今後の姿を考えました。プラントの建設の可能性は確実に減ります。新製品が導入される確率は減り、安い場所で導入されたり技術力が低下していく方向にしかなりません。英語を学んで海外に期待するか、保全としてしがみつくか、転職するか。この辺りがざっくり考えられるでしょう。
化学プラントの設備は故障原因解析が難しいです。分解しにくいし、トラブル経験を持っている人が少なくなっているし、使用条件も分かりにくかったりします。ここに時間を掛けても、故障頻度削減などの効果が得られないなら、割り切ってTBM的に予備を持って交換していく方が健全です。検討に欠ける時間も立派なコスト。トータルコストを考えましょう、
化学プラントではあいさつは必要です。チームプレイで安全を確保しないといけないからです。ただし、関わる最低限の人とだけあいさつをするという風潮は止めれそうにありません。直接かかわらなくてもサポートされている人はいっぱいいるのに、残念な話です。
反応器のジャケットや熱交換器のシェルなどの洗浄は3種類あります。分解洗浄・高圧ジェット洗浄・薬液洗浄です。高圧ジェットや薬液による方法がメジャーになってきて、定期的な洗浄により設備を長い事使えるようにしましょう。メンテナンスコストを下げて、競争力のあるプラントとなるように。
プラント機電系エンジニアが暇なときというのは、実際にはあまりないと思います。いざ暇になった時は、パトロール・マニュアルつくり・資料整理・情報収集などしましょう。チーム全体に広げれば成果として分かりやすいですが、それができなくても自分とその周りだけでも楽になれば成果として認められるかもしれません。忙しくない時ほど、忙しい時のための準備期間として大切にしましょう。
逆止弁は気休め程度に考えるのが良いです。完全に逆流を止めるには、測定計器と自動弁を使ったり、ラインを切り離すという古典的な手法にしましょう。逆止弁は作動時間差があり、自動で開し、詰まり、抵抗となります。抜けなくなったり壊れたりします。
2024年版ものつくり白書を読んでみました。今回は辛い内容です。今後の製造業の進むべき姿として、日本国内を諦める姿が見えてきています。後はどれだけの速度でそれを進めていくかという世界でしょう。
バルブの面間はできるだけ同じにしたいと思っています。運転メンテナンスに影響します。設備の予備と同じ考えで、バルブも予備や代替可能ということは、ユーザーにとっては非常に大事です。特定の会社に依存することは危険ですね。
化学プラントで働くためにゴルフは必要か?ということを考えました。家族的な雰囲気がある組織であれば、ゴルフをしても一定の効果があります。今はそういう雰囲気はかなり少なくなっていて、ゴルフをしなくても良い関係性が作られて行っているでしょう。プライベートは阻害されるし、お金も掛かるので、良いことはないと思っています。
化学プラントで怖いという表現を使っても、ニュアンスは微妙に変わります。良く分からない怪しいという疑問の目で見る外部と、危険性を理解していないけど扱ってしまう現場、間違った理解をされた現場から問い詰められるのが怖い研究。怖いというイメージを緩和するには、多大な努力が求められます。
化学プラントの機電系エンジニアにとって予算のコスト意識はとても重要です。コスト意識が足りないと、与えられた予算を使い切ろうとしたり、予算削減の努力をしようとしなく名足、見積精度を甘めにして結果の解析をしなくなってしまいます。結果的に、コスト意識がない部署として冷たい目で見られてしまいます。
化学プラント内の工場見学は調整だらけです。見学者のニーズを知り、どこのプラントを案内するか考えます。課長にお願いしたり間接支援系の職場にも依頼します。保護具や移動手段の確保も必要。懇親会も必要になるかも知れませんね。英語が必須の場合は、さらにハードルが上がります。
フレームアレスタの取付には向きがあると私は思っています。タンク内部のガスが大気に向かって、下から上に流れる方向(固形分・液体分が重力で落下する方向)にしないと、フレームアレスタが詰まるからです。古いプラントほどこのパターンがありがちなので、よく考えて対応しましょう。
プラント設備の保全計画を見直すとき、障害となる思考が結構あります。今までお同じやり方が良く、別のやり方に変えるのが怖い。こういう意見を持つ保全はとてもアブナイです。この場合、変えることが怖いとならないよう、定期的に変える仕組みを作らないといけないでしょう。
製造課長と言っても何を重視するかは人それぞれです。昔は全力投球型が多かったですが、合理化最優先・安全最優先など分化していき、何も進めないという諦めタイプや仕事を拒否するタイプに移っていきます。こうしてみると、製造業の要である製造課長の変わり方は、時代を表していますね。
JIS10kフランジを使わなくても良い場面を紹介しました。マンホールなどはJIS5kなど軽いものを考えましょう。大気開放で付け外しが多い箇所は、自作フランジでも良いと思います。設備接続部は設備メーカーに合わせても良いでしょう。ヘルール・ねじ・ワンタッチ継手もあり得ます。