“不妊治療だけが妊娠に至る道ではない”をモットーに、カウンセリング等を通して妊娠を希望される方に寄り添いつつ、より自然に近い形で妊娠するためのお手伝いを続けています。妊活中のあなたの力になるような記事を書き綴ります。
私が『ポジティブ 妊娠レッスン』を出版したのは、 ある種の危機感からでもありました。 ご存知のように、 結婚年齢、妊活開始年齢が高齢化しています。 そして2022年4月から体外受精も保険適用となりました。 そのことによって、 女性がますます大変なことになるのではないか と私は思ったのです。 体外受精は、卵巣を強く刺激して、 たくさん卵を取るというのが世界的に見ても、 一般的な採卵のメインストリームの考え方です。 しかし、その卵巣は「女性性」の源でもあります。 そこに強い刺激を与えることは、 女性らしさを失ってしまうことにもなりかねないのです。 卵巣をケアすること。 そ
クールダウンも大切というお話しです。 「不妊ルーム」を始めてしばらく経ってから、 私はフォローアップを開始したのですが、 1人でも多くの妊娠を出したいとムキになった時期がありました。 しかし私の思いとは裏腹に、ムキになればムキになるほど、 妊娠の数が増えるわけではありませんでした。 私はちょっと疲れてきて、 「妊娠しない方は、婦人科の先生にまかせればいい」と、 気持ちを切り替えてみました。 すると、妊娠される女性が増え始めたのです。 このことは、私にとっても大きなヒントになりました。 「妊娠は追いかけると逃げて行く」 という性質がありますと、お伝えしているのですが、 これ
不妊治療を受けていても、 自然妊娠の可能性、あるいはより自然に近い妊娠の 可能性を追求しようという姿勢は大切です。 それはすなわち、 不妊治療にはステップアップだけではなく、 ステップダウンもあるということです。 体外受精まで進んだカップルが、 治療をやめたら自然妊娠したという話は あちこちから聞きます。 直角三角形の三角定規を思い出してください。 片方は急な坂道、もう一辺はなだらかな坂道です。 どうやら不妊治療は、 険しいルートからの登山になることが多いようです。 反対に回ると、 ハイキングのような感覚で、頂上に行きつくこともあるのです。 ーーー 「読む妊活サプリ」
50歳で胚移植を受けて、 51歳で赤ちゃんを出産した女性から メールがありました。 こう書くと、 皆さんは驚かれるかもしれませんが、 事実です。 ただ少し理由があります。 彼女が胚移植を行ったのは 50歳なのですが、移植された胚は、 彼女が44歳の時に採卵されたものです。 44歳の体外受精でも、 受精、そして胚盤胞まで培養がうまくいき、 凍結するというのは大変なことだと思います。 夫婦のことですから、事情は分かりませんが、 6年間もの間、凍結されていたわけです。 さらに驚きはつづきます。 44歳で体外受精を受けたわけですが、 2つの胚盤胞を凍結することができたのです。
とても印象に残っている言葉があります。 「仕事も最後は祈りである」 ある研究者の言葉 研究者には似つかわしくないかもしれませんが、 自分の仕事が果たしてうまくいくかどうかは、 神のみぞ知る。 人事を尽くして天命を待つということでしょう。 なんでこんなことをいうのかというと、 人間というものは、妊娠しづらい動物だからです。 仮に20代の強い性衝動に駆られたカップルが 絶好のタイミングでセックスをしても、 2割しか妊娠しないというのが現実です。 そうであるならば、 「妊娠するぞ!」と気負ってみても仕方ありません。 だから、あなたがこれまでに、 どれだけ不妊治療にお金や気
現代人は男女を問わず 「自己実現」こそ人生の目的とばかりに、 次のステップへ進むことに必死になっている ところがあるのではないでしょうか? そんな意識をそのまま不妊治療に当てはめて、 治療はステップアップするのが当たり前 と思ってはいませんか? しかし、 実際には「ステップダウン」が 大変有効な場合は少なくありません。 今の主治医は 「人工授精から体外受精に切り替えるしかない」 と言っているけれど、別の医師に聞いてみたら 「いや、まずは腹腔鏡検査をやってみましょう」 という意見が出るかもしれません。 もし私に意見を求められて、 その人に自然妊娠の可能性があると思えるなら 「
あなたが現在不妊治療を受けていて、 かえって基礎体温がガタガタになってきたとか、 治療自体に強いストレスを感じているというのであれば、 それは、その医療があなたに合ってないという ひとつのシグナルかもしれません。 また何年も不妊治療を受けているのに、 いつまで経っても妊娠できないという人も少なからずいるでしょう。 このような女性たちのなかには 「不妊治療不妊」にかかっている人もいます。 では、あなたが不妊治療不妊なのかどうかは、 どのように判断すればいいのでしょうか。 「不妊治療不妊度」を測るモノサシのひとつが、 基礎体温表だと思います。 基礎体温表が発するサインを正し
私の著書『令和版 ポジティブ妊娠レッスン』を読まれた 「不妊ルーム」通院中の方から、 大変嬉しいメールをいただきました。 生の新著も拝見しました。 タイトル通り、「ポジティブ」になれる言葉が 散りばめられていると思います。 「読む妊活サプリ」とは、なるほどと思いました。 励みになる頁は、読み返しています。 各レッスンが、格言のように心に響きます。 私は今回の本では、「レッスン」のブラッシュアップに力を注ぎました。 レッスンのフレーズに手を入れていた時に、 私はたまたま、『伝え方が9割』という本を読みました。 コピーライターが、ライティングのさわりを開示した本ですが、 100
『令和版 ポジティブ妊娠レッスン』は、「読む妊活サプリ」です!
今回の私の本『令和版 ポジティブ妊娠レッスン』に関して、 アマゾン・レビューに嬉しいコメントがありました。 私の本を「読む妊活サプリ」と、言っていただいたのです。 これは、まさに私が考えていたことで、 今回の本は「読める実用書」を目指していました。 実際『ポジティブ妊娠レッスン』を読まれた方からは、 「とても読みやすかったです」 というコメントを多くいただいています。 ”読みやすかった”というのは、最高の褒め言葉だと感謝しています。 今回の本が、妊活に悩むカップルに行き渡ればと願っています。 令和版 ポジティブ妊娠レッスン amzn.to 1,705円
子宮卵管造影は重要な検査です。 それは、治療的側面が強い検査だからです。 実際、子宮卵管造影検査のあとに妊娠率がアップすることは、 よく知られています。 卵管が完全に閉塞しているのでなく、通りが悪い程度であれば、 この検査をしたあとで妊娠することはよくあります。 卵管の通りがよくなり、軽い癒着であれば はがれてしまうともいわれています。 子宮卵管造影検査のあとの6か月、 とくに最所の3か月は妊娠しやすいのです。 この子宮卵管造影の治療的側面は非常に大切です。 そのため初期に行われることが多い子宮卵管造影検査ですが、 なるべく妊娠しやすいタイミングで行うほうが有利です。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)もしばしば見かける病気です。 卵巣のなかで卵子は成熟するのに、卵巣の外側の膜がかたくて排卵できない、排卵障害の代表的な病気のひとつです。 この病気をわかりやすく説明しましょう。 金魚鉢をイメージしてください。 金魚鉢が卵巣で、金魚の口からでた泡が卵胞です。 アワは水面に向かって上昇するとともに大きくなり、水面に達するとはじけて消えます。 それが多嚢胞性卵巣症候群では、アワがでても、水面に油の膜(じっさいには卵巣の表面の膜がかたい)があって、外に飛び出すことができないのです。 このため、多嚢胞性卵巣症候群の患者さんに超音波検査を行うと、卵巣のなか
あなたがたご夫婦が、不妊治療におけるセカンドステップである人工授精を受ける予定がある、あるいは現在すでに受けているのなら、人工授精とはどういうものかを、正しく理解しておく必要があります。 人工授精とは、男性の精液をパートナーの子宮内に注入することです。 この技術はかなり古くから行なわれています。 2022年4月より健康保険適用となり、1回の人工授精にかかる費用は5,460円です。(それまでは、2~3万円の費用が必要でした。) この治療を受けること自体は、体にもそんなに負担になることではありません。 この人工授精の場合でも、成功するかどうかのキー・ポイントは、どれほど正確に排卵
「不妊ルーム」でのフォローアップの立場は、 たとえるなら二階建ての家のイメージで説明できます。 1階は自然妊娠、2階は不妊治療です。 そして「不妊ルーム」は、 1階から2階へあがる階段の踊り場、 あるいは中2階の立場で、 なるべく2階に行かずに妊娠することを目標としています。 こんなスタンスの私が示す「オピニオン」を聞いて、 今までとは全然違うと驚く女性は少なくありません。 さて、セカンドオピニオンを求めてその結果、転院を決めたなら、 ぜひ現在の主治医から紹介状を書いてもらう勇気を持ちましょう。 紹介状は、あなたの今までの不妊治療の歴史が書かれているものです。 同じ検査をゼ
私は、ホームページに次のように書いたことがありました。 「体外受精」ですか?「海外旅行」ですか? もしかしたら「海外受精」するかもしれません。 『体外受精にかけるお金で、 海外旅行に行ってみたら、 妊娠しました……』 こんな報告をしてくれたカップルがいたので、 このように書いてみたのです。 このフレーズに対して、 「不愉快だ、こちらは真剣なのに」と言う人もいました、、、。 不妊治療を不真面目にみているのではもちろんありません。 こういった言葉にある意味過敏に反応してしまうとすれば、 リラックスした気分で不妊治療を受けることはむずかしいものです。 妊娠しにくい心
「ニワトリが先か、卵が先か?」という、 結論の出ない議論があります。 では、妊活に関して、 「卵子が先か、卵巣が先か?」と問われれば、 私は迷うことなく「卵巣が先」と答えます。 ところが現実の不妊治療では、 卵巣は見向きもされず、 卵胞、そして卵子にのみ 目がいっているのが現実です。 私はこうした現状に警鐘を鳴らしたいと思いました。 「卵巣」と「卵子」をそれぞれ、 「水槽」と「金魚」に例えて、 金魚が元気で泳ぐためには、 水槽のコンディショニングが大切だと、 通院される皆さん方によく話します。 妊活における水槽のコンディショニングとは 「卵巣ケア」のことをいいます。 「卵
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