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定年後の生活ブログ https://www.teinenoyaji.com/

四国で生まれ育ち、教員定年後に行政書士となって第2の人生を歩み始めました。四国のことを知ってもらいたくてブログを書いています。 資格試験についても書いているので、お役に立てればうれしく思います。

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2020/03/24

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  • 本当に河童がいそうな「海洋堂かっぱ館」

    はじめに 「海洋堂かっぱ館」とは 古民家のかっぱ塾 河童神社 おわりに はじめに 「海洋堂ホビー館四万十」へ行く途中に、「海洋堂かっぱ館」があります。 「ホビー館」に入館すると「かっぱ館」の入館料が割引になるので、帰りに寄ってみました。 かっぱ館への橋 よく見ると、橋の下でカッパがブランコをして遊んでいます。 清流、打井川のほとり 山奥の、河童が本当に住んでいそうな清らかな水が流れている打井川のほとりに、「かっぱ館」は建っています。 「海洋堂かっぱ館」とは 海洋堂創業者の宮脇修氏が、へんぴな地に開館した「海洋堂ホビー館四万十」だけでなく他にも見どころをつくりたいとして、かっぱをテーマにした施設…

  • 「海洋堂ホビー館四万十」は高知の山の中にあり!

    はじめに 施設外観 企画展「ウルトラマンフィギア展」 常設展 おわりに はじめに 四万十川流域にあるJR予土線の打井川駅から、更に5km奥へ上って行った所にあるのが「海洋堂ホビー館四万十」です。 案内看板に「へんぴなミュージアム」とあるように、まさに高知の山の中でした。 海洋堂の創業者である宮脇修が、この地に縁がある事からミュージアムが建てられることになったそうです。 2011(平成23)年、廃校となっていた旧打井川小学校をリノベーションしてオープンしました。 過疎の地域ではありますが、賑わいを創出したいという地域の方々の思いも込められています。 ホビー館には、海洋堂の歴史が詰まったフィギュア…

  • 四万十市郷土博物館と幸徳秋水の墓

    はじめに ①四万十市立郷土資料館 ②幸徳秋水のお墓 おわりに はじめに 清らかな清流の四万十川の下流域に四万十市の街並みがあります。 かつて中村と言っていたこの地は、古くは九条兼実に連なる一条家が統治していましたが、長曾我部元親によって滅ぼされました。 その後、山内一豊が土佐に入封すると、弟の山内康豊を中村城に置いて3万石が与えられましたが、やがて所領は土佐藩に返還されています。 中村城は一国一城令によって廃城になりましたが、二の丸跡に模擬天守の四万十市立郷土資料館が建設されました。 ①四万十市立郷土資料館 四万十川とその支流の後川に挟まれた小高い丘の上に四万十市郷土博物館があります。 かつて…

  • トンボ王国にある「四万十学遊館」はトンボと魚の博物館

    トンボ王国 四万十学遊館あきついお トンボ博物館 水族館 トンボ自然公園 おわりに トンボ王国 トンボ王国には「四万十学遊館あきついお」と「四万十トンボ自然公園」があります。 トンボ王国は1985(昭和60)年に、世界初のトンボ保護区として整備されました。 約80種のトンボが生息しており、単一地域としては国内最多とされています。 「四万十学遊館」は「あきついお」ともいっています。 「あきつ」は古語でトンボのことで、「いお」はうお=魚の訛った言葉だそうです。 トンボ王国は「公益社団法人トンボと自然を考える会」によって管理されており、トンボが住みやすい環境づくりを目指した環境整備がなされています。…

  • 道の駅「四万十大正」と四万十郷土資料館

    はじめに 道の駅「四万十大正」 四万十郷土資料館 保存古民家 おわりに はじめに 道の駅「四万十大正」や四万十郷土資料館は、四万十町大正の轟崎地区にあり全長196kmある、最後の清流といわれている四万十川のほぼ真ん中に位置しています。 かつてこの地は大正町でしたが、現在は町村合併によって四万十町になっています。 四万十町と愛媛県宇和島市を結ぶ国道381号線はよく整備されていて、春には四万十川を横目に見ながら道沿いの桜並木の下を走る「桜マラソン」がこの地で開催されているそうです。 自然豊かな山や川の景観がとても美しく、心が癒される一時を過ごすことのできる場所です。 道の駅「四万十大正」 道の駅は…

  • 香川県の「薬王寺」は花手水のある"ぼたん寺"

    はじめに ぼたん寺 春の花手水 冬の花手水 縁起 境内 おわりに はじめに 香川県三豊市に薬王寺というお寺があります。 特にこれといった観光名所のあるお寺でもなく、静かな山あいの農村地域にひっそりと佇んでいる小さなお寺ですが、季節ごとにお花が飾られています。 特に通称「ぼたん寺」といわれており、境内のあちこちに牡丹が植えられています。 4月になり、ぼたんの花が咲くころになったので、見に行きました。 境内のあちこちに、色とりどりのぼたんが咲いていて、テンションが上がります。 ぼたん寺 春になるとぼたんの花が咲き誇り、「ぼたん寺」とも言われています。 ぼたんは中国が原生地で、奈良時代に遣唐使によっ…

  • 368人しかいない高知県大川村の個人宅で、手作りさくら祭しばざくら祭

    はじめに 大川村とは さくら祭しばざくら祭 おわりに 追記:村のえき「結いの里」 はじめに 大川村のHPによると村の人口は、368人《2022(令和4)年2月28日現在》となっていて、ポスターなどには「日本で二番目に人口の少ない村」と書かれていたりします。 村は、高知県と愛媛県の県境にあって、まさに四国のど真ん中に位置しています。 東西に吉野川が流れており、村は両岸の切り立った山並みに挟まれた、まさに自然の中に抱かれたところです。 大川村とは 四国の水がめの早明浦ダムが干上がると旧大川村役場が顔をだします。 元はこの辺りが村の中心だったようですが、現在はここからさらに上流へ向かったところに役場…

  • 高知で最後の39番札所「延光寺」

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 国道56号線から一車線の脇道を辿っていった先にある、山里の奥にひっそりと存在している山寺です。 延光寺は通称、カメ寺ともいわれていて、カメをかたどった岩や植木があります。 足摺岬にある38番札所金剛福寺からは74km離れており、車でも約2時間はかかる距離にあります。 境内 境内案内図 仁王門 赤亀と銅の梵鐘 仁王門を入ると、右手に亀の甲羅の上に鐘を載せている像があります。 伝説によると、境内にある池から赤い亀がいなくなり、やがて銅の梵鐘を背負って竜宮城から戻ってきたとされています。 本堂 ご本尊は薬師如来さまで、「眼治し薬師」として信仰されています。 …

  • 令和7年:讃岐7カ寺巡礼で花手水「花めぐり」(パート12)

    七ヶ寺「花めぐり」(令和7年春4月) ①71番札所「弥谷寺」 ②72番札所「曼荼羅寺」 ③73番札所「出釈迦寺」 ④74番札所「甲山寺」 ⑥76番札所「金倉寺」 ⑦77番札所「道隆寺」 おわりに 七ヶ寺「花めぐり」(令和7年春4月) 7カ寺とは四国霊場の71番から77番までの札所のことで、この7カ寺を1日で巡礼することを『七ヶ所まいり』と呼んでいます。 八十八カ所すべてを参拝する事が難しい時に、空海ゆかりの地だけでもと巡礼したのが始まりだといわれています。 新型コロナの影響が大きかった令和3年より、7カ寺の手水舎=花手水を巡りながらお参りする「花めぐり」が企画されました。 今回、令和7年4月5…

  • 土佐清水市中浜にあるジョン万次郎の生家

    はじめに ジョン万次郎とは 中浜万次郎生誕地 ジョン万次郎生家(復元) おわりに はじめに ジョン万次郎が生まれたのは、高知県土佐清水市の中浜という小さな漁村です。 この地に万次郎の生まれた家が復元され、無料で公開されています。 ジョン万次郎とは 万次郎について詳しくは、こちらをご覧ください。↓↓↓ 中浜万次郎生誕地 家が密集しているので、万次郎の生家へは自動車では行くことができません。 目の前の浜には、こぢんまりとした漁港が整備されており、堤防には中浜万次郎生誕地の歓迎看板が掲げられていました。 ジョン万次郎記念碑 幹線道路から漁村に降りていくと、港を見下ろすことができる高台に、万次郎の生誕…

  • 土佐清水市のJOHN MUNG MUSEUM(ジョン万次郎資料館)

    はじめに ジョン万次郎資料館 ジョン万次郎とは おわりに はじめに 足摺岬近くの小さな漁村に生まれた万次郎は、数奇な運命をたどり、幕末から明治にかけて日本とアメリカの懸け橋として活躍した人物です。 地元の土佐清水市には、万次郎の足跡を顕彰した資料館があり、人気の観光スポットになっていました。 館長は「ビビる大木」さん 埼玉県春日部市出身のビビる大木さんですが、縁あってジョン万次郎資料館の館長になっています。 ジョン万次郎資料館 2006(平成18)年、海の駅あしずり構内にオープンしました。 ジョン万次郎とは 遭難 土佐清水市の中浜の漁師であった万次郎は、1841年、14歳の時に嵐に会って遭難し…

  • 女性建築家のパイオニアが設計した「海のギャラリー」

    はじめに 海のギャラリー 建築家の林雅子氏による設計 ギャラリーの展示 おわりに はじめに 土佐清水市立竜串貝類展示館である海のギャラリーは、2003(平成15)年に日本建築学会に文化遺産として建築百選に認定されています。 女性建築家の林雅子氏によって設計された建物は、シャコガイをイメージしており、真っ白な屋根と青壁が印象的なモダン建築です。 海のギャラリー 森の中にたたずんでいるような、洒落た建物でした。 建築家の林雅子氏による設計 北海道旭川市で1928(昭和3)年に生まれた林氏は、日本女子大学家政学部生活芸術科住居専攻(第1期生)を経て、女性建築家の草分け的存在である建築家となっています…

  • 高知県立足摺海洋館 SATOUMI(さとうみ)

    はじめに 「足摺海洋館 SATOUMI」 竜串ビジターセンター「うみのわ」 おわりに はじめに 1975(昭和50)年にオープンし、2020(令和2)年に「足摺海洋館 SATOUMI(さとうみ)」としてリニューアルオープンした水族館です。 新しくオープンした施設は、土佐清水市の観光拠点である竜串エリアにあります。 ここでは足摺の生態系や目の前に広がる竜串湾に生息するたくさんの生き物、約350種15,000点が飼育展示されています。 「足摺海洋館 SATOUMI」 展示内容 『SATOUMI』の展示は、山から始まり、川を流れ、そして海に到達する自然の流れを感じられるよう工夫されています。 足摺の…

  • 「足摺海底館」は海底7mの海中展望塔

    はじめに 足摺海底館 海底館までの遊歩道にある奇岩 おわりに はじめに 海の中から突き出た塔のような建造物が足摺海底館です。足摺宇和海国立公園の中にあり、日本で初めて海中公園に指定されている竜串・見残しエリアのシンボルとなっています。 このエリアは豊かな自然環境に恵まれ、たくさんのサンゴや魚が生息しており、海岸一帯は弘法大師も見残す程の難所だったことから「弘法大師見残し」とされる奇岩の景勝地としても知られています。 遠くに海底館 足摺海底館 半世紀も前の、1972年(昭和47年)にオープンしています。塔は川崎重工で作られ、タンカーに乗せて現在地に取り付けられたそうです。 かつての写真を見ると、…

  • 四国最南端の足摺岬にある38番札所「金剛福寺」

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 37番札所の岩本寺から38番札所の金剛福寺(こんごうふくじ)までは約90kmあり、四国霊場の札所の間では最長距離となっています。 歩けば3泊4日はかかるようです。 行けども行けども、たどり着かない距離なので、まさに「修行の道」です。 しかし、金剛福寺は穏やかなたたずまいであり、お遍路さんを優しく包み込むような雰囲気のお寺です。 境内 境内案内図 境内への入口 仁王門 仁王門の真ん中に掲げられている扁額(へんがく)は、嵯峨天皇の直筆で「補陀洛東門」と書かれた勅額だということです。 仁王像 朱色が鮮やかな仁王様です。 手洗鉢 丸に三つ葉柏の山内家の家紋があ…

  • 足摺岬は四国最南端

    はじめに ジョン万次郎銅像 足摺岬展望台 足摺岬灯台 足摺の七不思議 おわりに はじめに 太平洋を一望のもとに見渡すことのできる四国最南端の場所が足摺岬です。 素晴らしい展望台からの眺望だけでなく、岬の周辺には様々な歴史的観光スポットもありました。 足摺岬の案内板 ジョン万次郎銅像 桂浜の坂本龍馬像、室戸岬の中岡慎太郎像と並んで、明治維新に活躍した人物として足摺岬にジョン万次郎の銅像があります。 万次郎は足摺岬に近い、現在の土佐清水市中浜に漁師の子として生まれました。 彼は漁に出ていた船が難破してしまいますが、アメリカの捕鯨船に助けられアメリカに渡ります。 知識欲旺盛な万次郎は英語をはじめとし…

  • 今治はタオルだけじゃない!瓦の名産地「かわら館」

    はじめに 「かわら館」とは 「瓦のふるさと公園」 「バラ園」 おわりに はじめに 愛媛県今治市の産業といえば、今治タオルや今治造船が有名ですが、古くからの伝統工芸品として、瓦の製造が盛んな所でもあります。 現代でも、菊間町という瀬戸内海に面した小さな町で、盛んに瓦を製造しています。 特産の菊間瓦の歴史と伝統を紹介している「かわら館」に行ってきました。 「かわら館」とは 今治市菊間町は、鎌倉時代中期からの瓦の産地といわれています。 瓦造りの長い歴史と伝統を、今に伝えている菊間瓦を紹介しているのが「かわら館」です。 「かわら館」では、瓦の最盛期を再現したジオラマや、菊間瓦の繁栄を記した展示、被爆瓦…

  • ノーベル賞中村修二さんと大洲の「お殿さま公園」

    はじめに お殿様公園 大洲城三の丸南隅櫓 旧加藤家住宅主屋 ノーベル物理学賞受賞中村修二博士顕彰碑 大洲市立博物館 おわりに はじめに あちこちに史跡が残っている、歴史のある大洲市は史跡を大切に保存しています。 大洲城三の丸南隅櫓公園(愛称はお殿様公園)には、国指定重要文化財の三の丸南隅櫓と国登録有形文化財の旧加藤家住宅主屋の2つの歴史的建築物が残されています。 公園からは大洲城がきれいに見渡せます。 また、大洲市立博物館へも行ってきました。 お殿様公園 大洲城三の丸南隅櫓 1957(昭和32)年に国の重要文化財に指定された櫓です。 大洲城三の丸の外堀に面して建てられていました。 櫓は火事で焼…

  • 木造で完全復元の新築天守「大洲城」

    はじめに 城内 歴史 おわりに はじめに 愛媛県大洲市にある大洲城は、明治時代に取り壊されてしまいましたが、市民の並々ならぬ熱意によって、木造による完全な復元を果たしたお城です。 天守閣の復元は、1994(平成6)年に検討委員会が発足してから1996(平成8)年に完成するまで、10年もの年月がかかりました。 完成した天守がそびえているお城は、遠くからでも近くからでも、その美しい姿を眺めることができます。 新築の天守を有するお城ではありますが、日本100名城にも選ばれています。 天守と高欄櫓 城の案内図 駐車場から本丸までは、ゆっくり歩いて約10分ほどの上りになっています。 階段はありませんでし…

  • スタバの中にある「坊ちゃん列車ミュージアム」

    松山市の走っていた「坊っちゃん列車」が、11月から運行が休止になってしまいます。 土日祝日の運行でしたが、蒸気機関車型の路面電車が城下町松山を走っている姿は、風情があり観光の目玉でもありました。 深刻な運転士不足が原因ということです。 松山市では当たり前のように目にしていたので、いつの日か、復活して欲しいものです。 はじめに 坊ちゃん列車とは 坊っちゃん列車ミュージアム 伊予鉄初代社長の小林信近 おわりに はじめに 松山市には市内を走っている路面電車があります。 (株)伊予鉄グループが運行していて、市民の便利な足として大いに利用されています。 今は近代的な路面電車ですが、観光振興のために、明治…

  • 大洲市「臥龍山荘」に凝縮された日本の美

    はじめに 山荘 山荘案内図 山荘の入り口 山荘内(臥龍院・知止庵・不老庵) 臥龍山荘とは おわりに はじめに 「臥龍山荘」(がりゅうさんそう)は、大洲市の中心を流れている風光明媚な肱川(ひじかわ)を望むことができる臥龍淵(がりゅうのふち)の断崖絶壁に建っています。 ひなびた趣のある、隠れ家的な茅葺き屋根の家と、素敵で落ち着きのある庭園があり、訪れた人を優雅な気持ちにさせてくれる山荘です。 山荘 山荘案内図 山荘の入り口 石垣に沿った石段を上って行くと臥龍院の玄関になります。 山荘の雰囲気を感じることができます。 山荘内(臥龍院・知止庵・不老庵) 臥龍院(国指定重要文化財) 臥龍院は茅葺き屋根の…

  • 新宮にある別格20霊場の13番札所「仙龍寺」

    はじめに 境内 別格20霊場「13番札所仙龍寺」 四国36不動尊霊場「26番札所仙龍寺」 縁起 おわりに はじめに 酷道といわれる国道319号は、曲がりくねった1車線の山の中を通っている道です。愛媛県四国中央市新宮町の人里離れた険しい山の中腹に仙龍寺はあります。 その昔は、まさに秘境であり、たどり着くのも厳しい場所で、深山幽谷にある霊験あらたかな修行の場としてふさわしい所であったのではないでしょうか。 境内への上り道 境内 本堂 仙人堂 インドの仙人で、6~7世紀頃に日本へと渡ってきたとされる法道仙人を祀っています。 別格20霊場「13番札所仙龍寺」 別格20霊場とは、弘法大師空海が四国霊場八…

  • 四国中央市「紙のまち資料館」と水引

    紙のまち資料館 水引について 水引の歴史 結納の時の水引 水引結び検定 書道パフォーマンス おわりに 四国中央市は日本一の紙のまち 四国中央市は愛媛県の東部に位置しています。 ティッシュペーパーの「エリエール」でおなじみの大王製紙、ベビー用品「ムーニーマン」生理用品「ソフィ」のユニ=チャームなど、多くの紙関連会社によって繁栄している紙のまちです。 伊予和紙と呼ばれる手すきの和紙や水引などの伝統工芸品も作られていて、紙の原料調達から製造・販売までを一貫してこの町で行っています。 紙関連の製造品出荷額でいうと5,380億円(平成29年)であり、紙のまちランキングで14年連続の第1位です。 市の事業…

  • 繁多寺は静かで落ち着いた50番札所

    はじめに 縁起 境内 おわりに はじめに 松山の市街や瀬戸内海まで一望できる高台に50番札所繁多寺があります。 背後はこんもりと茂っている森が広がっていて、景観樹林保護地区に指定されています。 美しい自然の中にあり、静かに人々の営みを高い所から見守ってくれているお寺という感じです。 縁起 寺伝によると孝謙天皇の勅願によって8世紀中ごろに行基が開創し、この時、祭具としての幡を賜ったので「幡多寺」と呼ばれ、やがて「繁多寺」といわれるようになったとされています。 9世紀初頭に弘法大師が訪れています。その後、一時衰微してしまいますが源頼義により再興されました。 時宗の開祖である一遍上人が当寺に参籠した…

  • ハタダの「できたてお菓子館」

    はじめに できたてお菓子館 「菓子処 畑田本舗」 石原裕次郎館 おわりに はじめに 松山にある石原裕次郎館へ行ったところ、ハタダのお菓子館があったので寄ってみました。 店舗内には、実際にお菓子を作っている工場があり見学することができます。 できたてのお菓子が販売されているお店でした。 できたてお菓子館 「できたてお菓子館」は2021年にリニューアルオープンしたハタダ最大の店舗です。 ハタダ栗タルト、できたてどら一、焼きたてバームクーヘンの製造見学をすることができます。とお買い物を楽しんでいただけます。 もちろん和洋のハタダのおやつ菓子からお土産・ギフトまで、買い物を楽しむことができます。 ハタ…

  • 愛媛大学ミュージアム

    はじめに 屋内展示 「進化する宇宙と地球」コーナー 「愛媛の歴史と文化」コーナー 「生命の多様性」コーナー 「人間の営み」コーナー 館外展示 おわりに はじめに 愛媛大学ミュージアムは、その名の通り愛媛大学のキャンパス内にある博物館です。 大学のHPによると、次のような趣旨で設置されているようです。 『愛媛大学は、地域から信頼され、その期待に応えられる「地域とともに輝く大学」をめざしています。このなかでは、地域と大学の幅広くいきいきとした双方向の関係が求められています。愛媛大学ミュージアムは、そのためのコミュニケーションの拠点の一つです。』 地域を大切にし、地域に開かれた大学を目指すことを旨と…

  • 愛媛県愛南町にある「紫電改」展示館

    はじめに 紫電改とは 海底から引き上げられた紫電改 おわりに はじめに 愛媛県の南部には自然に満ちた一大レジャーゾーンの南レクが広がっています。 南予レクリエーション都市公園として、さまざまなレジャー施設が整備されており、「南レク」と呼ばれて、多くの観光客がやって来ている所です。 南レクには宇和島の「うわじまゾーン」と愛南町にある「あいなんゾーン」があります。 「あいなんゾーン」には、キャンプ場やスポーツ施設をはじめとして子どもたちが楽しめる動物園・ジャンボ滑り台といった施設が整備されています。 今回、訪れた紫電改展示館は「あいなんゾーン」の馬瀬山(ばせやま)公園にありました。 駐車場から見た…

  • 愛媛県で最初の40番札所「観自在寺」

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 40番札所観自在寺は、四国八十八ヶ所で「菩提の道場」といわれている愛媛県の最初の霊場です。 リアス式海岸による豊かな海の幸と柑橘類の生産が盛んな、自然あふれる地域にあります。 1番札所霊山寺からもっとも遠くにあることから「四国霊場の裏関所」とも呼ばれています。 境内 案内図 仁王門 仁王門から本堂への参道 本堂 ご本尊は薬師如来様です。 本堂内部 観自在菩薩像 人々の苦悩を救ってくださる仏様が、本堂と大師堂の間に建立されています。 大師堂 心経宝塔 弘法大師が平城天皇の病気平癒のために般若心経の祈祷をしたという故事にならい、信者から写経奉納されたものが…

  • 恋も学問も成就する滝宮天満宮

    はじめに 境内 菅原道真とは おわりに はじめに 梅の花が満開の時期(2月下旬)に、毎年、参拝しています。 境内のあちこちで、満開の梅の花を見ることができ、春が近づいていることを実感しさせてくれる場所です。 その昔、菅原道真が讃岐の国司として赴任してきました。 香川県のほぼ中央に位置する風光明媚な綾川町にある綾川のほとりで数年間暮らしています。 現在は、滝宮天満宮の近くを高松から琴平へ向かう4車線の立派な道路が通じており、巨大なイオンのショッピングモールがそびえ立っています。 道真公がこの景色を見たならば、さぞかし驚くことでしょう。 拝殿には、眼光鋭い武人のような道真公の絵馬が奉納されていまし…

  • 42番札所「仏木寺」と道の駅「みま」

    はじめに 境内 縁起 おわりに 追記:道の駅「みま」 はじめに 山間の、のどかな田園風景の中、背後にある丘陵の麓に42番仏木寺(ぶつもくじ)があります。 県道31号線沿いなので、車での参拝に便利がよい立地になっていました。 地元に根付いた、こぢんまりとした田舎のお寺という感じです。 境内 境内図 仁王門 仁王門から境内への階段 鐘楼 大変珍しい茅葺きの鐘撞堂(かねつきどう)です。 本堂 本堂は300年ほど前の1728年に、吉田藩主伊達村豊(むらとよ)が建てたものといわれています。 本尊は弘法大師が刻んだとされる大日如来で、牛馬の守り本尊として信仰されています。 大師堂 大師堂は1982年に建立…

  • 宇和島市立伊達博物館と大名庭園「天赦園」

    はじめに 宇和寺島市立伊達博物館 伊達が建造した蒸気船模型 天赦園(てんしゃえん) おわりに はじめに 宇和島は伊達10万石の城下町として栄えてきた町です。 現存12天守の1つの天守を有する宇和島城を中心として、歴史的遺産を大切にしています。 宇和島伊達家由来の貴重な文化財を保存展示している宇和島市立伊達博物館とすぐ側にある大名庭園「天赦園」を訪れました。 博物館の正門 宇和寺島市立伊達博物館 江戸時代に宇和島藩を治めていた伊達家ゆかりのものを、公益財団法人宇和島伊達文化保存会が数多く所蔵しています。 伊達博物館では、伊達政宗の書状や、きらびやかな甲冑、婚礼調度品など、貴重な文化遺産の中から厳…

  • 宇和島城は現存天守12城の1つ

    はじめに 宇和島城とは 北側登城口から天守へ 城山郷土館:旧山里倉庫 おわりに はじめに 城の天守のうち、江戸時代以前に建設されたものが現代まで保存されている天守のことを現存天守といいます。 日本には現存天守が12カ所の城にあって、四国には丸亀城、松山城、宇和島城、高知城の4城にあります。いずれも重要文化財に指定されています。 四国にある現存天守の一つであり、宇和島市のシンボルである宇和島城に行ってきました。 宇和島城とは 宇和島城は、築城の名手といわれた藤堂高虎によって標高約80mの丘陵に築かれた城郭です。 平山城ですが、かつては西側が海に面していたので海城でもありました。 現在は、堀も海も…

  • 愛媛県の東温市立歴史民俗資料館

    はじめに 展示 災害の記録 「生活の質の向上」コーナー おわりに はじめに 2004(平成16)年に 重信町と川内町が合併した東温市に設置されている地域の歴史や民俗に関係する史資料を保存・展示公開する施設です。 遠くには伊予の山々が連なり、畑や田んぼに囲まれた田園風景が広がる地域に建物があります。 東温市立図書館・天体観測室と併設している建物の3階部分が歴史民俗資料館となっています。 展示 資料館には東温市の歴史や文化を学べる資料や民具が展示されています。 発掘調査で出土した遺物や、江戸時代の文書、農具をはじめとするさまざまな民具等、東温市の郷土文化に関わる歴史資料があります。 縄をなう機械 …

  • 愛媛県東温市の「高畠華宵大正ロマン館」はモダンでレトロな美術館

    はじめに 愛媛県東温市の山間に「高畠華宵大正ロマン館」があります。 訪れた人はきっと「こんな所になぜ、こんなにモダンでレトロな雰囲気の美術館があるの?」と思ってしまうことでしょう。 でも、一歩中に入ると大正時代を感じさせてくれる雰囲気の素敵な美術館でした。 館内 大正時代の雰囲気を醸し出す家具が置かれていました。 作品 高畠華宵(たかばたけかしょう)とは 大正から昭和にかけて活躍し、人気のあった挿絵作家です。 愛媛県宇和島市生まれで、本名は幸吉といいます。 京都市立美術学校日本画科に学び、その後、関西美術学校で洋画を学びました。 上京して広告などの仕事に携わるようになり注目されてきます。 大正…

  • 松山城二の丸庭園は「恋人の聖地」

    2022(令和4)年:開園30周年記念の花飾りイベント 松山城二の丸 二の丸史跡庭園 恋人の聖地「二の丸庭園」 四国にある「恋人の聖地」 おわりに 松山市の中心にある城山のふもとに、松山城二の丸史跡庭園があります。 かつての松山藩主の生活の場として、豪壮な建物が建っていたところを、発掘調査して整備・保存されたものです。 都市の喧騒の中ではありますが、静かにたたずむ市民の憩いの場所として美しく整備されていました。 2022(令和4)年:開園30周年記念の花飾りイベント 開園30周年を記念して、2022(令和4)年のゴールデンウィーク期間には、花で園内が飾られました。 二之丸多聞「花のアーチ」 お…

  • 70番札所本山寺には国宝と五重塔がある

    はじめに おひな様 境内 縁起 おわりに はじめに 住宅地の背後に、四国八十八ヶ所霊場第七十番札所の本山寺の五重塔が見えています。 本山寺は、住宅や田んぼが広がる田園地帯の中にあります。 このため五重塔は比較的、遠い所からも見ることが出来るので、お遍路さんたちはランドマークである五重塔を道しるべとして、向かって行くことが出来ます。 四国霊場八十八か所で五重塔があるのは、31番竹林寺、75番善通寺、86番志度寺と当寺の4カ寺だけです。 五重塔の他にも、国宝の本堂や重要文化財の仁王門があり、歴史と伝統を感じさせてくれる札所です。 おひな様 国宝である本堂の裏に、持宝院本坊があります。 持宝院本坊に…

  • 早くも満開、2月の「雪割り桜」(高知県須崎市)

    早くもお花見 昨年の2月18日(日)、高知県須崎市桑田山(そうだやま)地区で桜を見ることができました。 言葉にならないぐらい、見事な満開となっていました。 寒いこの時期に、こんなにも見事な桜を見ることができて、感動したものです。 今年も奇麗な桜の開花を、一足早く愛でることができるかな。 「雪割り桜」 桑田山(そうだやま)地区には1000本近くの桜の木が植えられており、地元の人たちが世話をし、大切に守っています。 正式名称は「ツバキカンザクラ」(椿寒桜)といって、2月中旬から咲き始める早咲きの桜です。 桜の下には菜の花が咲き誇り、桜のピンクと菜の花の黄色のコントラストが、とても印象的でした。 ま…

  • 三百年以上前に建てられた古民家「眞鍋家住宅」と梅の花

    梅の花 昨年の2月14日、梅の花を見に、愛媛県四国中央市の切山地区へ行ってきました。 紅白の梅の花が満開で、山深い山村に華やかな色どりを添えています。 春の訪れをようやく感じられる一時でした。 眞鍋家住宅 四国中央市の山深い切山という地区には、17世紀後半の江戸時代に建てられた民家があります。 今から300年以上前の建物で、現存している民家としては愛媛県では一番古いものといわれています。 貴重な歴史的建造物として、1970(昭和45)年には国の重要文化財に指定され、修復されながら大切に保管されてきました。 外観 建物は幅10,3m、奥行き6,1mの寄棟造りの茅葺きです。 見取り図 入口にあるニ…

  • 愛媛県:県名の由来となった椿神社

    はじめに 境内 椿神社とは 椿祭り おわりに はじめに 松山市にあるその名の通り、椿が有名な「椿神社」です。 年が明け、厳しい冬の寒さが峠を越したころに、可憐な椿の花を神社で見ることができます。 また椿の花が咲く頃には椿祭りが催され、たくさんの参拝者で賑わいます。 境内 案内図 楼門 拝殿へ 拝殿正面 回廊 縁起物の納所 冨久を招く縁起物として、たくさんの「冨久椿」が納められています。 椿まつり期間中だけの特別な縁起物の「大繁昌守り」も収められていました。 椿神社とは 御祭神は伊豫豆比古命(いよずひこのみこと)伊豫豆比売命(いよずひめのみこと)伊与主命(いよぬしのみこと)愛比売命(えひめのみこ…

  • 41番札所龍光寺

    はじめに 車がやっと上ることができる細い道を上がった所に41番札所龍光寺があります。 歩き遍路の場合は、鳥居をくぐって境内への階段を上っていくので、ここはお寺ではなく神社かな?と思ってしまうほどです。 地元では「三間のお稲荷さん」と親しまれているようです。 静かな山里にある、神社とお寺が一体になっている41番札所でした。 境内 案内図 本堂 本尊の十一面観世音菩薩像が祀られています。1964(昭和39)年、信徒の浄財によって再建されたものです。 大師堂 七福神像 南予七福神の三番霊場ということで、恵比寿尊が祀られ、商売繁盛・豊漁・豊作の御利益があります。 縁起 寺伝によると、空海がこの地を訪れ…

  • 宇和島市立歴史資料館

    はじめに 宇和島市歴史資料館 樺崎砲台跡(かばさきほうだいあと) おわりに はじめに 愛媛県宇和島市には、現在、宇和島市立歴史資料館として利用されている歴史的建造物があります。 明治期に建てられた西洋風の、趣あるおしゃれな建物として、存在感は抜群です。 宇和島市歴史資料館 建築の様式 日本人が西洋風の建物を参考にして、見よう見まねで建てた「擬洋風建築」とされています。 「擬洋風建築」は、西日本に少ないことから歴史的に価値の高い建物のようです。 明治初期に、このような西洋風の建物を宇和島の人たちが建てたことは、宇和島の先進性を物語っているものだと思います。 屋根裏の蕪束(かぶらづか) かぼちゃ束…

  • 香川にある蝋梅(ろうばい)の名所「勝楽寺」

    2月になると、ほのかに甘い香りを楽しむことのできる、黄色くてかわいい花の蝋梅を見ることができます。 香川県の三豊市には、蝋梅の名所である「勝楽寺」があります。 毎年、いち早く春の訪れを感じさせてくれる場所となっています。 蝋梅(ろうばい)とは 延命院勝楽寺 境内 新四国曼荼羅霊場第20番札所 「一」の字石碑 縁起 延命古墳 おわりに 蝋梅(ろうばい)とは 蝋梅(ろうばい)は、別名、唐梅(からうめ)とも呼ばれており、中国原産の樹木です。 冬の1月~2 月、可憐でよい香りのする黄色い花が咲きます。 日本に蝋梅が入ってきたのは江戸時代頃のようです。 延命院勝楽寺 蝋梅の名所として有名な延命院勝楽寺が…

  • 道後 ぎやまんガラス館

    はじめに 道後 ぎやまんガラス館 庭園 館内展示 振鷺閣(しんろかく)の赤いぎやまん おわりに はじめに 道後温泉本館から少し上った高台に、おしゃれなカフェや結婚式場のある「山の手ガーデンプレイス」があります。 その一角にあるのが「道後 ぎやまんガラス館」です。 道後 ぎやまんガラス館 庭園 駐車場から、水と緑に囲まれた庭園を横目に見ながら美術館の入り口に至ります。 おしゃれな庭園には、白鷺のオブジェやワインボトルの滝など、ガラスと水を使ったオブジェが飾られており、写真映えする素敵な場所です。 夜にはライトアップされ、幻想的な空間が出現するそうです。 ガラス館入口 入口の受付から階下に降りると…

  • 道後公園 湯築城跡

    はじめに 湯築城 湯築城資料館 武家屋敷 河野氏 道後公園 おわりに はじめに 有名な道後温泉のすぐ近くに、今は公園として広く松山市民に親しまれている湯築城跡があります。 中世の城跡なので立派な城郭があるというわけではありません。 真ん中にある小高い丘を中心として、円の形をした内堀や外堀が掘られていることで、当時のお城の輪郭を知ることができます。 湯築城 湯築城は、中世に伊予国の守護であった河野氏が約250年間にわたって本拠としていた城です。 近世のお城に見られるような石垣や天守がなく、小高い丘を中心とした地形を利用した平山城です。 湯築城は江戸時代、松山藩の管理下に置かれていました。 明治に…

  • 坊っちゃんスタジアムにある野球歴史資料館(の・ボールミュージアム)

    坊っちゃんスタジアム 正岡子規の句碑 野球歴史博物館 「野球歴史博物館」 「の・ボールミュージアム」 おわりに 坊っちゃんスタジアム 松山市にある愛称「坊っちゃんスタジアム」は四国で唯一、3万人規模の収容人員を有する野球場です。 野球王国として知られる愛媛県を代表する野球場として2000(平成12)年に、松山城のすぐ下にある松山城山公園から、松山市南部の松山中央公園に移転して建築されました。 スタジアムではプロ野球の公式戦も行われ、オールスターゲームも開催されています。 正岡子規の句碑 俳人であり、明治を代表する文学者であった正岡子規が、松山に野球を伝えたと言われています。 幼名の升(のぼる)…

  • 道の駅「ふたみ」は「恋人の聖地」

    はじめに 道の駅「ふたみ」 恋人岬は「恋人の聖地」 おわりに はじめに 愛媛県松山市から車で約40分、松山自動車道の伊予ICから約15分。 海岸沿いの美しい景色を眺めながら国道378号線を走っていると「ふたみシーサイド公園」の看板が見えてきます。 伊予灘に面した海岸には白い砂浜が広がり、「夕日の観覧席」と言われている階段から見る夕日は絶景であることから、「日本の夕陽百選」にも選ばれています。 道の駅「ふたみ」 「ふたみシーサイド公園」には、2021(令和3)年5月にリニューアルオープンした「道の駅ふたみ」があり、たくさんの観光客でにぎわっています。 2F展望デッキ ふたみ渚のレストラン「モンド…

  • 伊予生糸の産地にある西予野村シルク博物館

    西予の養蚕業 西予野村シルク博物館 絹織物館 おわりに 追記:野村ダム はじめに 肱川流域の山並みが連なる西予市野村町は、「シルクの町」として国内外で高い評価を得ています。 明治初期より蚕糸業が始まり、優れた品質の生糸が生産されてきました。 山深い地域でありますが、養蚕に適した場所であったようです。 このような地にある、西予野村シルク博物館は、現代にも繋がっている生糸生産の歴史や文化を知ることができる博物館です。 西予の養蚕業 明治初期より始まった蚕糸業は、この地域が桑園に適した地であったことから急速に普及していきました。 大正時代には1,000戸以上の農家が養蚕を行うまでになっています。 恵…

  • 43番札所「明石寺」と「しあわせ観音」

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 43番札所の明石寺は、歴史ある卯之町のすぐ裏の山中にあり、車で参拝する場合は町の反対側から少し上っていきます。 山腹の深い森に囲まれていて、宗教的な雰囲気が醸し出されているお寺です。 明石寺は「めいせきじ」と読みますが、地元の方からは「あげいしさん」といわれて親しまれているようです。 境内 案内図 仁王門 本堂 本尊の千手観世音菩薩像が祀られています。 大師堂 地蔵堂 地蔵堂には、見事な彫り物が飾られています。 しあわせ観音と供養塔 納経所の隣から、西国三十三ヵ所の観音石像が置かれている道を上がっていくと「しあわせ観音像」が建立されています。 端正で慈…

  • 愛媛県西予市の「開明学校」と「宇和民具館」

    はじめに 開明学校 申義堂 宇和民具館 おわりに はじめに 西予市の卯之町は古くから栄えた在郷町です。 宇和街道の宿場町であり、明石寺の門前町であり、周辺の村々の中心でありと様々な顔を持っています。 教育にも熱心な地域であり、明治時代の学校である「開明学校」が今でも大切に残されています。 また、隣には地域の庶民の生活文化を知ることのできる「宇和民具館」も整備されており、昔懐かしい道具がたくさん展示されていました。 開明学校 1882(明治15)年、卯之町民の寄付で建築された西洋風の小学校です。 2階のアーチ型窓にはドイツ製ガラスが使用されていて、文明開化に向けて意気込む町民の教育に対する熱意が…

  • シーボルトの娘がいた愛媛県西予市「宇和先哲記念館と卯之町の町並み」

    はじめに かつて、シーボルトの娘がいた卯之町は、江戸時代から宇和島藩の在郷町として栄えていました。 このため古い町並みが残る歴史的景観が、重要伝統的建造物群保存地区となっています。 歴史と文化の豊かさを感じさせてくれる宇和先哲記念館と町並みを訪問しました。 宇和先哲記念館 入口 「先哲(せんてつ)」というのは、歴史的な偉人、賢人のことです。 宇和町にゆかりのある先哲が、数多く年表に記されていました。 記念館には、この地にゆかりのある先哲の資料が数多く展示されていました。 二宮敬作 江戸末期に八幡浜市で生まれた二宮敬作は、15歳で医師を志し、長崎にあるシーボルトの私塾「鳴滝塾」で西洋医学を学びま…

  • 西予市にある愛媛県歴史文化博物館

    はじめに 入口 2階・歴史展示 原始・古代 中世 近世 近・現代 2階・新常設展 1階・民俗展示 おわりに はじめに 歴史のある宇和町を見下ろす高台に、近代的建築の愛媛県歴史文化博物館があります。愛媛の歴史や民俗に関する資料が豊富に展示されているだけでなく、実物大に復元したセットや模型もたくさんあり、見飽きることのない博物館でした。 入口 玄関 エントランス エスカレーターで2階に上がり、広~いエントランスを通って、受付へ行きます。 はに坊 マスコットキャラクターの「はに坊」が出迎えてくれます。 展示室の竪穴式住居に住みついているハニワの国で生まれた男の子です。 ドングリが大好物で、古墳めぐり…

  • 愛媛県内子町の観光名所

    はじめに 内子町の観光名所 ①内子座 ②五十崎凧博物館 ③五十崎大凧合戦 ④C12形蒸気機関車 おわりに はじめに 愛媛県の内子町は、松山市から車で50分ほど南西に行った所にあります。 松山から宇和島への街道筋の町として栄え、また、江戸時代から明治にかけては和紙と木蝋の産地としても反映していました。 大正時代に建築された内子座や古い町並みがよく保存されている町です。 凧揚げが盛んな地域でもあり、五十崎凧博物館にその様子が展示されています。 内子町の観光名所 ①内子座 内子座は大正天皇の即位を祝って、回り舞台、花道、桝席、楽屋などがある純和風の本格的な芝居小屋として建築されました。 昭和40年代…

  • 大洲レトロタウン「ポコペン横丁」と「おおず赤煉瓦館」

    はじめに ポコペン横丁 まぼろし商店街1丁目 まぼろし商店街2丁目 昭和の家庭 おおず赤煉瓦館 おわりに はじめに 大洲レトロタウン「ポコペン横丁」は、どこか昔懐かしい響きの「ぽこぺん、ぽこぺん、だぁれが突っついた~」といって遊んだ、子供の頃を思い出させてくれる場所です。 昭和の懐かしさが漂う横丁が再現されていて、何かノスタルジーを感じさせてくれます。 昭和レトロを感じるモノが、あふれるほど展示されている館もありました。 「おおず赤煉瓦館」は「ポコペン横丁」の隣にあって、明治時代に建築された立派な建物です。大洲の歴史を感じさせてくれます。 ポコペン横丁 まぼろし商店街1丁目 入り口ゲートを入る…

  • 砥部焼伝統産業会館

    はじめに 砥部焼とは 砥部焼伝統産業会館 外観 館内展示作品 館外の作品 水琴窟 「砥部焼の五輪聖火台」モニュメント おわりに はじめに 松山市から南隣に位置する砥部町は、古くから砥部焼(とべやき)という焼き物の産地として有名でした。 現在でも数多くの窯元があり、焼き物の生産を盛んに行っています。 砥部焼伝統産業会館では砥部焼の歴史的な資料や貴重な焼き物、優れた現代作品が展示されています。また、催し物会場となる部屋や砥部焼の販売会場もあります。 このような焼き物の伝統産業館は全国各地にあって砥部焼伝統産業会館もその一つです。 「染付山水絵大壺」 砥部焼とは 砥部焼は、江戸時代に始まり約240年…

  • 一遍上人が修行した45番札所「岩屋寺」

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 紅葉が美しい四国山中の断崖絶壁の岩肌にへばりつくようにお寺があり、駐車場からも約30分ぐらいは山の中を歩いて上って行かなければなりません。 厳しい山道ですが、深山幽谷の自然の中を進んでいると、心も洗われてくるような感覚でした。 鎌倉時代中期には、一遍上人が岩屋寺で修行しており、その様子が国宝『一遍聖絵』に描かれているように、古くから山岳霊場として厚く信仰されています。 境内 境内案内図 参道口から本堂までは、急傾斜の坂や石段が約600mにわたって続いています。 参道入り口の石柱門 石柱の上には、小さな仁王さまが鎮座しています。 山門 昭和の初めに、山麓…

  • 令和7年:讃岐7カ寺巡礼で花手水「花めぐり」(パート11)

    七ヶ寺「花めぐり」(令和7年新春) ①71番札所「弥谷寺」 ②72番札所「曼荼羅寺」 ③73番札所「出釈迦寺」 ④74番札所「甲山寺」 ⑥76番札所「金倉寺」 ⑦77番札所「道隆寺」 おわりに 七ヶ寺「花めぐり」(令和7年新春) 7カ寺とは四国霊場の71番から77番までの札所のことで、この7カ寺を1日で巡礼することを『七ヶ所まいり』と呼んでいます。 八十八カ所すべてを参拝する事が難しい時に、空海ゆかりの地だけでもと巡礼したのが始まりだといわれています。 新型コロナの影響が大きかった令和3年より、7カ寺の手水舎=花手水を巡りながらお参りする「花めぐり」が何度か企画されました。 今回、令和6年12…

  • あんもち雑煮と自家製の黒豆

    はじめに あん餅雑煮 黒豆づくり 黒豆の煮方 おわりに はじめに 明けましておめでとうございます。 旧年中はたくさんの方々に当ブログをご覧いただきました。 誠にありがとうございました。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 あん餅雑煮 香川県では古くから、お正月にはあん餅雑煮を食べています。 かつては、お雑煮にあん餅?それも白みそ仕立て?と、驚かれたようでしたが、昨今は全国的にも認知されてきているようです。 以前、高松市にある道の駅へ行った時に、あん餅雑煮ソフトクリームを食べました。 ソフトクリームにまで、あん餅雑煮ということで驚きましたが、とても美味しかったです。 詳しくは下記をご覧くだ…

  • 44番目の札所「大寶寺」は八十八ヶ所のちょうど半分

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 大寶寺(だいほうじ)は標高579mにあります。かなり高い所にあると思いましたが、山の上というわけでもありません。 大宝寺がある久万高原町は、その名の通り四国山地に囲まれた高原の町で、海からも遠く盆地の中のようなので、あまり標高を感じることはありませんでした。 四国霊場八十八ヶ所のちょうど半分である44番目の札所ということで「中札所」といわれているお寺です。 池の七福神像 境内にあるお庭の池に、ちょこんと七福神様たちがおわしました。 境内 境内案内図 仁王門 山中の樹々の間に、そびえ立っていました。 仁王門にある阿吽の金剛力士像は15世紀に越前の仏師によ…

  • 久万青銅之廻廊と町立久万美術館

    はじめに ①久万青銅之廻廊 館外 館内 ②町立久万美術館 おわりに はじめに 平均標高が800mの久万高原町は、四方を山に囲まれた高原の町です。 松山市の中心部からは車で約50分の距離にあります。夏は涼しく自然が豊かなことから避暑地・行楽地としても人気です。 縄文時代からの長い歴史を有する地域なので文化財も数多くあり、豊かな文化を有している町です。 ①久万青銅之廻廊 久万カントリークラブというゴルフ場の一角にある青銅彫刻を中心とした美術館です。 入り口 美術館の建物は、2020(令和2)年、愛媛県が取り組んでいる「えひめ名建築発掘発信事業」によって「えひめ名建築」の一つに選ばれています。 緑が…

  • 松山空港とプロペラ機の思い出

    はじめに 松山空港 空港内 1Fロビー 3F送迎デッキ 中国旅行でプロペラ機に搭乗した思い出 砥部焼の「えひめ三美神」 おわりに はじめに 飛行場はチョット特別な感じがする空間です。どの空港も地方の空気感というか、特色があって、とても心地よい思いがする場所です。 松山空港もそういった雰囲気を持っています。残念ながら、コロナの影響で活気があるとはいえませんでしたが、十分に空港を楽しむことができました。 松山空港 瀬戸内海の伊予灘に面していて海に少し突き出ています。もとは海軍航空隊の飛行場でしたが、戦後、拡張されてきました。 コロナ以前は、国内外の乗降客数が合わせて2018(平成30)年度には31…

  • 混沌としたカオスの51番札所「石手寺」

    はじめに 境内 渡らずの橋・国宝の仁王門・本堂・三重塔etc マントラ洞窟 縁起 衛門三郎伝説 おわりに はじめに 石手寺は雑然とした中にも、人々の悩み・苦しみ・欲望を受け止め民衆と共に存在しているお寺です。 様々な現世利益を願って信仰に来る人々を広く受け止めています。 整然とした構えの仁王門・本堂・三重塔のある境内を取り巻く周縁には、人々の願いを叶えようとする願掛けがたくさんあります。 雑然とした雰囲気を醸し出し、パワースポットと呼ばれる所以なのでしょう。 来るものは拒まず、何でも受け止めるという精神世界の中で形作られてきたお寺だと思いました。 境内 渡らずの橋・国宝の仁王門・本堂・三重塔e…

  • 空也上人ゆかりの49番札所「浄土寺」

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 浄土寺の背後には牛峰山(うしのみねざん)があり、前面には松山市の市街地が広がっています。ちょうど山と民家の間に位置するお寺です。 10世紀の半ばに浄土寺に滞在して布教をした、空也(くうや)上人と深い縁があることから空也上人ゆかりのお寺としても有名です。 空也上人は「南無阿弥陀仏」を唱えながら全国各地をまわり、浄土教信仰の先駆者とされている僧です。 浄土寺では、正岡子規による空也上人を詠んだ句が石碑となって建立されています。 「霜月の空也は骨に生きにける」 境内 仁王門 祈願成就を願う、たくさんの千羽鶴が掛けられていました。 仏足石と弁財天 仏足石は外側…

  • 清らかな水と共に48番札所「西林寺」

    はじめに 境内 縁起 西林寺奥の院「杖ノ淵」 おわりに はじめに 西林寺(さいりんじ)は道路より低い位置にあるため、階段を数段降りて仁王門に向かいます。 お寺自体はフラットな平地にあるので、駐車場からは段差もなく、スムーズに境内へ入って行くことができます。 境内は隅々まできれいにされており、日頃の手入れが行き届いていることが感じられました。 境内 仁王門 正岡子規の句碑 「秋風や高井のていれぎ三津の鯛」 仁王門前の洗心塔(左)と白玉地蔵(右) 本堂(左)大師堂(右) 阿弥陀堂 2018年に新しい阿弥陀堂が建立されました。 茶堂 土参り大師 石面に大日如来・弘法大師・不動明王が彫られています。 …

  • 最初に四国遍路を始めた衛門三郎ゆかりの文殊院

    はじめに 縁起 境内 衛門三郎伝説 逆打ち おわりに はじめに 四国遍路が始まったのは、衛門三郎が空海の後を追って四国を巡ったことがきっかけだとされています。 以来、千年以上に渡って数多くの人々が空海の徳を慕って四国霊場を巡っていますので、その先駆けとなった衛門三郎はまさに「先達」として重要な歴史的人物です。 昔ながらの小さな村のお寺という風情ですが、四国遍路の歴史にとっては忘れることのできない大切ないわれがあるお寺です。 縁起 寺伝によると、空鉢上人が開創して徳盛寺と呼ばれていましたが、空海が文殊菩薩に導かれてこの地に逗留したことから文殊院と名付けたといわれています。 その後、衛門三郎の屋敷…

  • ほっこりお地蔵さまの47番札所「八坂寺」

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 46番札所の浄瑠璃寺とはまた趣の違った、47番札所八坂寺があります。 その名の通り、山の中腹の少し坂になった所に位置しており、門前から階段を上がって本堂に至るお寺です。 車の駐車場は、お寺のすぐ横にあるので階段を上がることもなく、歩いて本堂へ参拝することができます。 境内 駐車場から大師堂・本堂へ 山門 独特の形態をしている山門には、極楽浄土を表す、色彩豊かな天井画が描かれています。 本堂 本尊は恵心僧都(えしんそうず)の作といわれる阿弥陀如来像で、秘仏とされています。 閻魔堂 本堂と大師堂の間に閻魔堂があります。「極楽の途」と「地獄の途」が描かれてい…

  • 53番札所の円明寺にあるキリシタン石塔

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 松山市の郊外にある53番札所は円明寺、えんみょうじと読みます。 昔ながらの住宅が立ち並ぶ中に、普通のお寺のたたずまいで、こぢんまりと存在しています。 道を挟んで駐車場からすぐに境内となっており、気軽に参拝できるお寺です。 境内 山門 お正月らしく、しめ縄が飾りつけられていました。 仁王さまのお腹が太鼓腹気味だったので、ちょっと親近感がわきました。 楼門 山門と本堂のちょうど中間にあります。 本堂 本尊は行基作といわれる阿弥陀如来さまです。 本堂内部に入って右上の鴨居には左甚五郎作の龍があります。 大師堂 観音堂 慶長5年の銘がある十一面観音像が安置され…

  • 伊丹十三記念館

    はじめに 伊丹十三記念館 伊丹十三の生涯 おわりに はじめに 伊丹十三監督の「マルサの女」を、その独特な音楽と共にワクワクしながら見た記憶があります。 他にも多様な視点で話題作をたくさん世に送り出した人物であることぐらいしか知りませんでした。 1997(平成9)年に64歳で亡くなりましたが、2007(平成19)年には松山に伊丹十三の事績を知ることのできる記念館が開館されています。 伊丹十三記念館 父である伊丹万作の出身地であり、高校時代を過ごした松山の地に開館しました。 用地は伊丹十三と縁の深い、松山を本社とする菓子メーカーの「一六本舗」が提供し、 費用は妻である宮本信子が拠出しています。 シ…

  • 55番札所の南光坊と別宮大山祇神社は一体

    はじめに 南光坊境内 別宮大山祇神社 縁起 おわりに はじめに 通常、お寺は○○寺という名称が多いのですが、55番札所は四国霊場の中で唯一「○○坊」となっています。 かつては、神は仏が世の人を救うために姿を変えてこの世に現れたという、神と仏は同じであるとする神仏習合の考え方によって、隣にある「別宮大山祇神社」と一体として考えられていました。 このためお遍路さんは神社を札所として参拝していましたが、明治になって神仏分離となったので札所は南光坊に移されました。 南光坊境内 山門 お寺の由来から「日本総鎮守三島地御前」という額が掲げられています。 四天王像 外側と内側に四天王像が配置されています。 …

  • 自然薯の栽培体験記

    はじめに「ほったらかし自然薯栽培」 自然薯の種芋(4月24日) やっと自然薯の芽が出たので植え付けの準備をします(6月9日) 自然薯の植え付けをしました(6月10日) 自然薯の成長の様子 自然薯の収穫(11月12日) おわりに はじめに「ほったらかし自然薯栽培」 ここ何年か自然薯を栽培しています。 自然薯は普通の山芋とは違い、粘りが強く滋養強壮に良いとされているので、結構なお値段で売られています。 素人の趣味で作っているのですが、不思議とそれなりのものが出来ています。 ただし形はいびつなものばかりで、店屋に売っているような、まっすぐでスタイルの良いものではありません。 味は同じなので家で食する…

  • 52番札所太山寺の本堂は国宝

    はじめに 境内 《本坊のある場所》 《参道を上り切った所》 《本堂のある場所》 《階段の上にある大師堂》 縁起 おわりに はじめに 松山市の郊外ですが深山幽谷といえるような雰囲気のお寺でした。 一の門から本堂まで500mぐらいはあるでしょうか、坂道を歩いて上ると息が上がります。 最後の階段を上ったところに本堂がありました。 本堂は国宝に指定されていて、愛媛県に2つある国宝建造物の一つです。 素晴らしい本堂のある札所です。 境内 一の門 車で一の門から入っていけます。駐車場はまだまだ先です。 二の門(二王門) 重要文化財の二王門の隣を抜けて、上がった所に駐車場があります。 《本坊のある場所》 一…

  • 懐かしのしめ縄を手作り

    父に教わった「しめ縄づくり」 しめ縄づくり 作り方 どんど焼き おわりに 毎年12月になると、お正月に向けて、しめ縄づくりを始めます。 年に一度のことなので、毎回、どうやって作っていたかを思い出しながら作っています。 父に教わった「しめ縄づくり」 しめ縄づくりは、亡き父に教わった方法で手作りし、飾っています。 このブログには、自作の写真を載せていますが、どうも不格好で、そこは手作りの味があるということでご容赦ください。 作り方は、例年同じなので下記の記事を読んでいただければ幸いです。 姉がつくった干し柿、植えてある橙、栽培した稲の藁と自前で調達していますが、残念ながらウラジロは買っています。 …

  • 棒賀神社のイチョウ

    棒賀神社のイチョウ 棒賀神社は、香川県観音寺市から、徳島県に通じる県道沿いにひっそりとたたずんでいる小さな神社です。 地域の人たちによって守られてきた、村の鎮守さんといったところです。 立派なイチョウの木があることで知られていて、秋の深まりとともに、鮮やかな黄色に色づいていました。 棒賀(ぼうが)神社の由緒 神社の由来ははっきりしませんが、1695年には拝殿が建立されたとの記録があるようです。 御祭神は「大物主命(おおものぬしのみこと)」ですが、「少彦名命(すくなひこなのみこと)」も一緒に祀られています。 その昔、この地に勢力のあった一族の長が重い病気にかかったときに、皆が一心に祈ったところ治…

  • 愛媛にある大宝寺の本堂は国宝

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 愛媛県では松山市の東部にある大宝寺本堂と太山寺本堂の2つが国宝の建造物とされています。 大宝寺はJR松山駅から西に1kmほどの所にある比較的新しい住宅が立ち並んでいる 地域にあります。 南側の少し小高い丘の中腹に位置していて、坂を上りきったところです。 歴史のあるお寺は、松山の変遷を見続けながらひっそりと存在しているかのようでした。 境内 山門 歩く場合は、ここから上がっていきます。 「浩宮徳仁親王殿下御成り記念」の石柱(昭和57年) 本堂 阿弥陀堂形式を用いて鎌倉時代前期に建築されたといわれており、愛媛県で最も古い和様の建築物です。 本堂内部に安置さ…

  • 野球殿堂入りした正岡子規の記念館

    はじめに 正岡子規とは 正岡子規と野球 最後に はじめに 松山市立子規記念博物館は、俳人正岡子規を記念して1981(昭和56)年に開館しました。 正岡子規の世界を通して、松山の伝統文化や文学についての理解を深めてもらうための施設です。 入り口の子規胸像とへちまを吊るした子規の部屋 正岡子規とは 1867年松山で生まれ、翌年に慶応から明治に改元されました。 本名は正岡常規(つねのり)幼名が升(のぼる)といいます。 1883(明治16)年に松山中学を退学し上京し、東京大学予備門に入学しました。夏目漱石はこの時の同級生です。 やがて第一高等中学校を卒業して帝国大学哲学科に入学しましたが、1893(明…

  • 道後温泉を見守る「伊佐爾波(いさには)神社」

    境内 由緒 回廊 おわりに 境内 長い階段を登り切った所に伊佐爾波神社(いさにはじんじゃ)の社殿があります。 上がったところで、朱色の立派な楼門が目に入ってきます。 楼門の2階には八幡宮の額が掲げられていました。 楼門をくぐって本殿にお参りします。 ここでならいつでも結婚式を挙げることが出来るような配置です。 神社はぐるりを回廊で囲まれていて、回廊の内側には高良玉垂社と常盤新田霊社が鎮座しています。 高良玉垂社と常盤新田霊社 高良玉垂社(こうらたまたれしゃ)は武内宿禰(たけうちのすくね)を祀られているようです。 武内宿禰は大和朝廷初期の伝説上の人物ですが、神功皇后を助けて功績があったとされてい…

  • 道後温泉にある宝厳寺は一遍の生誕地

    寶厳寺(ほうごんじ)の縁起 一遍上人とは ひみつジャナイ基地 最後に 寶厳寺(ほうごんじ)の縁起 時宗の開創者である「一遍上人」はこの寺で誕生したとされています。 寺伝では斉明天皇の勅願により665年に創建されたといいます。 1292年、一遍の弟の仙阿によって復興されました。 1334年に得能通綱が寺の入り口に「一遍上人御誕生旧跡」の碑を建立しました。 2013年にお寺は火災によって全焼してしまい、重要文化財であった「一遍上人立像」も焼失してしまいました。 現在は、一遍上人堂が建立されており、内部はミニ美術館となっていて、レプリカの一遍上人像や一遍聖絵が展示されています。 一遍上人堂と一遍のレ…

  • 伊予松山ゆかりの「坂の上の雲」のミュージアム

    はじめに 作家「司馬遼太郎」 歴史小説「坂の上の雲」 ミュージアム設計者 館内の展示 秋山兄弟生誕の地 最後に はじめに 「坂の上の雲ミュージアム」は2007(平成19)年に松山市まちづくりの中核施設として建設されました。 松山市には歴史的人物ゆかりの地や道後温泉のような施設が残されています。それらを有効に活用して結び付けることによって、更に魅力を高めることが出来ます。 街全体を「屋根のない博物館」とするフィールドミュージアム構想のもとで、回遊性のある物語のまちを市民と共に育てることを目標としているそうです。 作家「司馬遼太郎」 1923(大正12)年に大阪市生れです。大阪外語学校蒙古語科卒。…

  • 萬翠荘はおしゃれなデートスポット

    萬翠荘(ばんすいそう)について 愚陀仏庵(ぐだぶつあん) 愛松亭 最後に 萬翠荘(ばんすいそう)について 萬翠荘とは松山城の麓に1922(大正11)年、松山藩主の子孫である久松定謨(ひさまつ さだこと)伯爵が別邸としたものです。 2011(平成23)年に萬翠荘本館と旧管理人舎が国重要文化財に指定されました。 もともと、ここは松山藩家老屋敷の跡地で、広大な敷地内には夏目漱石ゆかりの「愛松亭」「愚陀仏庵後」もあります。 入口 入り口には旧管理人舎があります。 門番の詰め所で宿泊も出来るように作られています。 マドンナが管理人舎の隣で出迎えてくれます。 建物の全景 旧管理舎から道を上っていくと豪華で…

  • 松山市の中心にある「松山城」は堂々たる本格的城郭として現存

    はじめに 歴史 本丸へ 本壇 天守 休憩所 最後に はじめに 松山城は日本で12か所しか残っていない「現存12天守」の一つです。 「日本100名城」の一つということでお城カードをいただきました。 天守は1784年に落雷により焼失しましたが、35年かけて1854年に再建されました。これが今、現存している天守です。 天守へ行くにはロープウェイを利用することが出来ます。 「松山城山ロープウェイ」についてはこちらをご覧ください。↓↓ www.teinenoyaji.com 歴史 関ヶ原の戦いの後、加藤嘉明は徳川家康より20万石を与えられ松山城を創建しました。 加藤嘉明が会津に転封になった後、蒲生忠知が…

  • 伊予松山城の上りはロープウェイで下りはリフトでした

    概要 ロープウェイ リフト 山麓駅でのお出迎え 乗車記 「桜カフェ」でのランチ おわりに 概要 愛媛県松山市にある松山城は、松山市街地のど真ん中、標高132mの「勝山」山頂にそびえ立つ城です。 隣り合わせに、並行して設置されているロープウェイとリフトが、本丸の8合目まで運んでくれます。 ロープウェイ 5代目のゴンドラ(定員47名)は城山に流れる「さわやかな風」をイメージにしており、子供にも高齢者にも優しい乗り物で、松山市街を見渡すことが出来ます。 運行は山麓駅「東雲口(しののめぐち)」から山頂駅「長者ヶ平(ちょうじゃがなる)」まで10分間隔です。 全長327m、高低差62mを約3分で結んでいま…

  • 難所60番札所の横峰寺

    はじめに 境内案内図 境内 縁起 おわりに はじめに 標高750mの高さにあって、四国八十八ヶ所の中では3番目の高さ(四国八十八ヶ所霊場会HPより)にあり、「遍路ころがし」(遍路道の難所)という厳しい難所の一つです。 1984年(昭和59年)にお寺の近くまで有料の林道が開通し、車で行けるようにはなりましたが、12月下旬から2月いっぱいは不通となります。 かなり急で細い一車線の坂道なので、大型バスは通行ができません。 境内案内図 パーキングから境内までは、650mほど歩かなければなりません。 境内までは下りなのでスイスイと行けたのですが、帰りは上りだったのでメタボの体にはキツイものがありました。…

  • しまなみ海道:今治市村上海賊ミュージアム

    はじめに 館内へ 屋外展示 村上水軍(村上海賊)とは カレイ山展望台 亀老山展望台 おわりに はじめに 愛媛県今治市の四国側から、しまなみ海道の来島海峡大橋(くるしまかいきょう)を渡ると大島です。 大島の能島村上氏が本拠を構えた宮窪の地に、村上海賊ミュージアムがあります。 拠点である水軍城の能島城を目の前に見ることができ、村上水軍の歴史に触れることができるミュージアムです。 館内へ 入り口の脇には村上景親の石像が鎮座しています。 戦国時代~江戸時代初期に小早川・毛利の家臣として活躍した人物です。 1F エントランス 2F 常設展示室へ 企画展示室 2F廊下のギャラリー 村上海賊の活躍が描かれて…

  • しまなみ海道:福山大学マリンバイオセンターの水族館 in 因島

    はじめに 尾道市因島には福山大学が運営する水族館があります。 大学の研究教育活動のためですが、無料で一般にも開放されています。 瀬戸内海の生き物中心で、子供さんも楽しめる工夫がされていました。 福山大学マリンバイオセンター水族館の入り口 マリンバイオセンター水族館 マリンバイオセンター水族館では、主に瀬戸内海に生息する生き物たちを紹介しています。 大学の施設なので実習や研究・教育のためのものですが、一般にも無料で公開されています。 水量が150トンある大水槽を始めとして、研究活動を紹介するための研究展示水槽など、大小およそ20の水槽があります。 大水槽 瀬戸内海に生息するマダイやコブダイなどの…

  • しまなみ海道:大三島にある大山祇(おおやまずみ)神社

    はじめに 大山神祇神社とは 境内 御神木 拝殿 宝篋印塔(ほうきょういんとう) 大山祇神社の宝物館 おわりに はじめに 芸予諸島の中ほどに位置する大三島には、源義経や源頼朝が奉納した国宝の鎧がある大山神祇神社があります。 しまなみ海道を通るのなら、ぜひとも訪れてみたい場所です。 大山神祇神社とは およそ2600年前、神武天皇が南九州地方より奈良地方へ御東征したとき、大山積神の子孫である小千命(おちのみこと)がさきがけとして瀬戸内海に進出し、大三島を神地と定めたことに始まるといわれています。 全国にある三島神社や大山祇神社の総本社であり、山・海・戦いの神として尊崇を集めてきました。 大山祇神社は…

  • 令和6年:讃岐7カ寺巡礼で花手水「花めぐり」(パート10)

    七ヶ寺「花めぐり」(令和6年11月) ①71番札所「弥谷寺」 ②72番札所「曼荼羅寺」 ③73番札所「出釈迦寺」 ④74番札所「甲山寺」 ⑥76番札所「金倉寺」 ⑦77番札所「道隆寺」 おわりに 七ヶ寺「花めぐり」(令和6年11月) 7カ寺とは四国霊場の71番から77番までの札所のことで、この7カ寺を1日で巡礼することを『七ヶ所まいり』と呼んでいます。 八十八カ所すべてを参拝する事が難しい時に、空海ゆかりの地だけでもと巡礼したのが始まりだといわれています。 新型コロナの影響が大きかった令和3年より、7カ寺の手水舎=花手水を巡りながらお参りする「花めぐり」が何度か企画されました。 今回、11月3…

  • しまなみ海道:尾道市因島は「本因坊秀策」の出身地

    はじめに 広島県尾道市の因島は、幕末ごろに活躍した天才囲碁棋士「本因坊秀策」の出身地です。 囲碁マンガ「ヒカルの碁」にも登場する人物で、主人公のヒカルに取り憑いた平安時代の天才棋士藤原佐為が、江戸時代の本因坊秀策にも取り憑いていたということです。 今は天才棋士といえば将棋の藤井聡太さんが注目されていますが、囲碁界には史上初の七冠を独占した井山裕太名人といった天才がいます。 「本因坊秀策」も歴史的な天才棋士であり、彼の出身地である因島には「本因坊秀策囲碁記念館」があります。 本因坊秀策囲碁記念館 「幽玄」の間の再現セット 日本棋院にある特別な対局室「幽玄」の間の再現セットです。 掛け軸の「深奥幽…

  • しまなみ海道:城型資料館の「因島水軍城」

    はじめに 「因島水軍城」とは 隅櫓 本丸 二ノ丸 おわりに はじめに しまなみ海道のある島々を芸予諸島といいます。 数多くの島があり、瀬戸内海の東西を行き来する船にとっては潮流が複雑で、航行が難しい場所でもあります。 かつて、この海域の制海権を握っていたのが村上氏で、能島(のしま)村上氏、因島(いんのしま)村上氏、来島(くるしま)村上氏の3つの勢力がありました。 今回、因島村上氏が拠点を置いていた因島を訪れ、昔の活躍の様子を資料として展示している「因島水軍城」を見学しました。 山上に見える「因島水軍城」 「因島水軍城」とは しまなみ海道にある広島県尾道市の因島には、お城型の資料館である「因島水…

  • しまなみ海道:生口島にある向上寺の国宝「三重塔」

    はじめに 国宝「三重塔」 向上寺とは おわりに はじめに 愛媛県今治市からしまなみ海道を渡って行きました。 今治から広島県尾道市の島々をつなぐ橋を総称しています。 瀬戸内海の美しい島々の景色を眺めながらドライブをすることができました。 愛媛県の大三島から多田羅大橋を通って広島県の生口島に入ります。 生口島(広島県尾道市)には国宝に指定されている向上寺の三重塔があります。 本堂横から見上げた三重塔 国宝「三重塔」 瀬戸田水道を見下ろすことができる潮音山の山頂付近に建つ三重塔です。 国宝の三重塔の中では最も新しく、1432年に建てられたものです。 組物に入れられた装飾彫刻が特徴だということです。 …

  • 来島海峡を望む展望館

    はじめに 来島海峡大橋 来島海峡展望館 村上水軍 大潮荘 おわりに はじめに 愛媛県今治市の来島海峡を一望のもとにすることのできる展望台があります。 ここから目の前に、海峡を横断する大きなつり橋「来島海峡大橋」が迫ってくる、絶景を見ることができます。 来島海峡大橋 来島海峡大橋は、本州四国連絡橋の尾道・今治ルートを構成する橋の1つです。 今治から見て対岸に馬島が見えますが、その向こうに大島があります。 大島と今治の間は約4kmありますが、その間を3つのつり橋で渡す総延長4,1kmの橋の総称です。 来島海峡展望館 来島海峡と来島大橋が見渡せる場所に、観光案内をはじめ、来島海峡大橋の架橋技術や村上…

  • 今治市の大西藤山歴史資料館と波方歴史民俗資料館

    はじめに 大西藤山歴史資料館 資料館の展示 妙見山古墳 波方歴史民俗資料館 おわりに はじめに 今治市には古墳時代初期に造られた前方後円墳を紹介した「大西藤山歴史資料館」と近現代の民俗資料を保存・展示している「波方歴史民俗資料館」があります。 展示内容の時代は離れていますが、今治市の文化財を大切に保存しようとする姿勢を窺うことのできる施設でした。 大西藤山歴史資料館 今治市の西側の瀬戸内海を一望できる丘陵(高さ80m)に、全長55mもある巨大な前方後円墳があります。 妙見山古墳(みょうけんざんこふん)といって弥生時代から古墳時代に移り代わる時代、古墳が作り始められた時期に築かれたものです。 大…

  • 今治市の54番札所「延命寺」とツブラジイ

    はじめに 境内 仁王門・鐘楼・中門・本堂・不動尊・大師堂・越智孫兵衛・真念法師 縁起 ツブラジイ おわりに はじめに 54番札所延命寺から59番札所国分寺まで5カ寺の札所が、今治市に集中しています。 松山市の53番札所円明寺からは30km近く離れた所にあるのが延命寺です。 歩きのお遍路さんにとっては、長い道のりだと思います。 たどり着いた延命寺は、穏やかにやさしく迎え入れてくれる雰囲気のあるお寺でした。 境内 仁王門・鐘楼・中門・本堂・不動尊・大師堂・越智孫兵衛・真念法師 仁王門 鐘楼 1704年に鋳造されています。「近見次郎」と称し、今治市指定の文化財です。 太平洋戦争中に供出を命じられまし…

  • 今治市にある河野美術館と玉川近代美術館

    はじめに 今治市河野美術館 寄贈者は河野信一氏 日本の歴史的書画中心の収蔵品 移築された茶室 今治市玉川近代美術館 寄贈者は徳生忠常氏 近代洋画中心の所蔵品 楢原神社で発見された国宝 おわりに はじめに 今治市には、郷土出身の人が故郷の人たちのために私財を投じて、寄贈した美術館が2つあります。 今治市河野美術館と今治市玉川近代美術館(徳生記念館)です。 どちらの美術館にも、こんなにも素晴らしい作品がここにあるのか、と驚くほどの作品が多数、収蔵されています。 寄贈された人物の故郷を思う強い心情を窺うことのできる場所です。 写真は禁止でしたので作品の画像はありませんが、素晴らしいものばかりなので、…

  • 56番札所の泰山寺はお城のような石垣の上にあります

    はじめに 境内 縁起 三島神社 おわりに はじめに まるで城郭のような堅牢な石垣の上にあるお寺でした。 寺伝にあるように、治水と関連する築堤の技術にも通じるのでしょうか。 丸石を積み重ねたり、四角くて新しい石を重ねたりして築かれている、立派な石垣が印象深い札所です。 丸石の石垣 四角い石の石垣 境内 参道入り口の地蔵堂 広い駐車場から民家の間にある細い道を通ってお寺に向かいます。駐車場のすぐそばにお地蔵さまを祀っているお堂がありました。 まるで参拝者をお出迎えしてくれているようです。 本堂 江戸時代末期の1854年に建立されています。 本尊は弘法大師が作ったとされる地蔵菩薩さまです。 大師堂 …

  • 57番札所の栄福寺で龍がくわえているのはドラゴンボール?

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 今治市の郊外、のどかな田園地帯にある小高い山の中腹にひっそりと57番札所の栄福寺があります。 木や竹やぶに囲まれていて、近くに寄らないとお寺がどこにあるのか、すぐには分かりません。 田舎のどこにでもあるお寺の一つといった趣です。 境内 入り口 本堂 箱車 本堂の縁に「箱車」(はこぐるま)が置かれています。 1933(昭和8)年、足が不自由な15歳のお遍路さんが乗っていた箱車を、連れていた犬が引っ張ってしまい転倒してしまいました。 ところが不自由であった足が治ったのです。 その御利益に感謝して、そのまま箱車を奉納されたということです。 このため足腰守りの…

  • 天智天皇ゆかりの58番札所仙遊寺

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 作礼山の山頂付近にある仙遊寺に車で向かっている途中で、今治市の街並みや遠く「しまなみ海道」の架橋、穏やかな瀬戸の海と島々の景観が一望できる所がありました。 しかし、傾斜のきつい急な道が続いていて、所々には今にもがけ崩れしそうな箇所もあり、人を容易には寄せ付けない程の厳しい山中にあるお寺でもあります。 境内 竜女宮の放生池 仁王門のすぐ下にあります。 本尊の千手観音菩薩像は、海から来た竜女が彫ったという伝説もあります。竜女にちなんだ鳥居でしょうか。 仁王門 山中にある新しい堂々とした山門でした。迫力のある仁王像を見ることができました。 門をくぐったところ…

  • 伊予の今治城はお堀と石垣が美しく眺望抜群

    はじめに お城案内 城内 天守からの眺望 歴史 おわりに はじめに 今治市の中心に、四角い堀に囲まれた堂々たるお城の今治城があります。 別名「吹揚城」ともいわれています。 市のシンボルとして大切に保存・整備されていて、今治市民の誇りでもあり憩いの場所でもあります。 堀の水に映る天守や櫓の映像は、何とも言えない優雅な趣があります。 お城案内 天守(歴史資料館・自然科学館)⇒御金蔵(現代美術館)⇒山里櫓(古美術館)⇒鉄御門・武具櫓という具合に順番にめぐっていきます。 今治の歴史と文化を知ることができました。 城内 正面入り口への道 お城に通じる道が堀の中に築かれています。ここを通って入り口の枡形虎…

  • 石鎚山と共に64番札所の「前神寺」(まえがみじ)

    はじめに 石鎚山頂にある奥前神寺 麓にある前神寺の境内 縁起 紆余曲折 おわりに はじめに 愛媛県西条市には60番「横峰寺」から64番「前神寺」まで、5カ寺の札所が集中してあります。 弘法大師への信仰が厚い地域であったからではないかと思います。 「前神寺」は石鎚山への信仰に基づいていますが、弘法大師も霊験あらたかなこの山で2度に渡って修行をなさっていて、石鎚山との繋がりは深いものがあります。 石鎚山頂にある奥前神寺 石鎚山ロープウェイの山頂駅から少し上った標高1400m付近に元々の前神寺があって、今は奥前神寺といわれています。 石鎚山ロープウェイについて、詳しくはこちらをご覧ください。↓↓↓ …

  • 石鎚山ロープウェイ

    はじめに ロープウェイ登り口 山麓下谷駅(ロープウェイ乗場) 山頂成就駅 おわりに はじめに 石鎚山(いしづちさん)は、四国山地の西部にある標高1,982mの西日本最高峰の山です。 愛媛県西条市から南へ国道142号線を、石鎚山方面に山の中を分け入った所にあります。 切り立った山に囲まれた、まさに秘境といった景観の中にあるロープウェイでした。 ロープウェイ登り口 石鎚山は古くから霊山として、人々の信仰を集めてきました。 駐車場からロープウェイ乗り場まで急な坂道を上って行く間に、石鎚山に関するさまざまな神仏が祀られています。 法起坊堂(ほうきぼうどう) 石鎚山の守護神である法起坊大天狗(役行者の天…

  • 石鎚神社の本社

    はじめに 境内 縁起 おわりに はじめに 愛媛県西条市にある石鎚神社は、石鎚山を御神体として祀っている神社で、山麓の本社(口之宮)、山腹にある成就社(中宮)と土小屋遙拝殿、山頂の頂上社の4つの社の総称です。 山腹にある成就社について、詳しくはこちらをご覧ください。↓↓↓ www.teinenoyaji.com 祭神は石鎚毘古命(いしづちひこのみこと)で、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)の第2番目の御子だそうです。 由緒正しい諸願成就の神様として篤く人々に信仰されています。 境内 朱の大鳥居 国道11号線から、石鎚神社方面の南に角を曲がると、すぐに大きな朱色の鳥居が…

  • 石鎚神社の成就社は標高1,450m

    はじめに 成就社への行き方 縁起 見返遥拝殿 神門 八大龍王社 おわりに はじめに 石鎚神社は霊峰石鎚山を御神体とする神社で、石鎚山頂の奥の宮「頂上社」、中腹の中の宮である「成就社」と「土小屋遥拝殿」、山麓にある口の宮「本社」の四社をあわせて石鎚神社といいます。 成就社は石鎚山中腹の7合目1,450mに鎮座しており、霊峰石鎚山への登拝の重要な拠点となっています。 成就社 成就社への行き方 成就社へは石鎚登山ロープウェイで上って、さらにリフトを利用しても行くことが出来ます。 行程は、山頂駅→(徒歩5分)→リフト乗り場→(6分)→リフト降り場→(徒歩10分)→成就社に到着です。 ロープウェイについ…

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