フィレンツェで画材を探す時にはゼッキへ行きます。大好きなお店です。今朝訪れると私以外のお客さんは皆、英語圏の方。でも従業員さん達が英語を流暢に話しながら対...
今、ルネサンス期の錬金術解釈についてイタリア語で文章にする必要に迫られており、凄く久しぶりに錬金術の本を読んでいます。二十年以上前の話ですが、学生の時には...
夕方五時には空が暗くなるフィレンツェです。午後に散歩をした後、小腹が空いたのでお気に入りのパニーノ屋さんで食べよう、と訪れたら、知らない間にお店が広がって...
イタリア生活は十年以上たった今でも驚きでいっぱいです。国立中学校に通う我が家の中学生は、何と”学校の暖房故障につき”休み!突然の休日に、生徒たちはさぞ喜ん...
「ゆっくり急げ(Festina Lente)」、は一代目トスカーナ大公コジモ一世の座右の銘です。そのフレーズを図像化したものとして、亀の甲羅に風をはらんだ...
上掲の板絵は、ローマ兵に連れ去られたサビニ族の女性を取り戻すためにサビニ族の男達が戦を始めようとしているところへ、既にローマ人と夫婦になって子供を作り家族...
趣味兼仕事が美術史なので、自分の専門の本や論文には常にアンテナを張っていますが、広い広い本の世界は、知らないことばかりです。そのため、ご縁があったお客様か...
基本的に足のない昆虫は苦手なので、フィレンツェの絹織物製品やその歴史については関心があるものの、養蚕についてはあまり目を向けない様にしていました。でも先日...
イタリア人は物事をポジティブに考える才能があるなぁ、といつも思います。コップ半分の水を、「半分”も”ある。」と考えるタイプが多いのでしょうか。ですから、夕...
イタリア人は物事をポジティブに考える才能があるなぁ、といつも思います。いつもコップ半分の水を、「半分”も”ある。」と考えるタイプが多いのでしょうか。ですか...
生誕五百年記念ということで、ヴェッキオ宮殿にて画家ストラダーノの展覧会が始まりました。なかなか日本では知られていない画家だと思いますが、一代目君主コジモ・...
久しぶりに快晴の空を拝むことができました。日陰はコートを着て帽子とマフラーで防寒しても寒いくらいなのに、太陽の下では、セーターをむしり取りたい位暑い。やや...
マルコおじさんがいる中央市場へ、チーズを買いに行きました。担当してくれた優しい娘さんに、「朝九時だけど味見する?」と尋ねられ、「もちろん!」と答えて、山羊...
マルコおじさんがいる中央市場へ、チーズを買いに行きました。担当してくれた優しい娘さんに、「朝九時だけど味見する?」と尋ねられ、「もちろん!」と答えて、山羊...
もはや一年中、観光客でごった返している感のあるフィレンツェですが、久しぶりにアカデミア美術館へ行ったら、やっぱりローシーズンだなぁと思いました。こんなに空...
前回書いた、リノベされた本屋の天井がとても素敵でした。歴史を読むと、どうやらアールヌーボー、リバティ様式の建物らしいのですが、私が思うアールヌーボーの印象...
前回書いた、リノベされた本屋の天井がとても素敵でした。歴史を読むと、どうやらアールヌーボー、リバティ様式の建物らしいのですが、私が思うアールヌーボーの印象...
雨ばかりのフィレンツェ。雨が止んだ時も、霧か曇りの天気なので日本のような湿気を感じる毎日です。肌には良いけれど、洗濯物は困ります。さて、毎年困るのがパネッ...
久々に好みのタイプのバールを見つけました。こちらは以前映画館だった建物を改装した本屋。映画館の椅子は未だ沢山残されていて、映画上映もやるらしい。面白い試み...
フィレンツェの美術館は様々なタイプがありますが、それでも日本のような箱タイプは少なく、建物自体と展示作品に歴史的つながりがあるものが多いです。パラティーナ...
Joana Vasconcelos展 ~パラティーナ美術館~
ウフィツィ美術館館長が企画した女性アーティストの展覧会がピッティ宮殿で開催中です。ポルトガル人の芸術家の作品はウフィツィ美術館内にもあり、大きな作品なので...
「新しい出会い」と言うと少々大袈裟ですが、毎朝食べる美味しいフルーツを買う場所なのでやっぱり大切です。八百屋のマリアがいなくなってから、フルーツ難民だった...
「新しい出会い」と言うと少々大袈裟ですが、毎朝食べる美味しいフルーツを買う場所なのでやっぱり大切です。八百屋のマリアがいなくなってから、フルーツ難民だった...
先週末サンタ・クローチェ教会広場で、編み物・織物市が開かれていました。通常の市ではお目にかからない様な、毛糸屋さんの屋台やウール製品を売っているお店など、...
昨夜は雨音で起きてしまうほど降っていたフィレンツェ。でも、今朝から青空で、でも本当に晴れなのかと疑心暗鬼になりながら取りあえず傘を持って家をでました。甚大...
我が家のイタリア人は生粋のフィレンツェ人だからしょうがないのですが、夏は乾燥に嘆き、雨の多い11月は湿気に嘆きます。私は湿気については何とも思いませんが、...
昨夜は再び、雨戸を開けて確かめてしまう程の大雨が降り、今日は嵐の様な風が吹くフィレンツェです。まぁ、言われてみればいつも11月は雨が多い時期ではあります。...
日本で学生をしていた頃(つまり昔々)、エドワード・W・サイードの著作をよく読んでいた記憶があります。その時には分かったような分かっていない様な、どこかで遠...
今日は祝日ですが、明日は死者の日と呼ばれるお墓参りの日。そのため市場やスーパーで沢山の菊や百合の花束が売られています。そうか、イタリアでも墓参りには菊なの...
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フィレンツェで画材を探す時にはゼッキへ行きます。大好きなお店です。今朝訪れると私以外のお客さんは皆、英語圏の方。でも従業員さん達が英語を流暢に話しながら対...
真冬のコートをクリーニングに出してしまいました。どうか寒さが戻りません様に…。再び暖かくなったフィレンツェ。暖かさに直ぐに騙されて、もう夏も間近!なんて思...
寒さと暑さが、雨と太陽が、交互にやってくる様なイタリアの四連休。最後の日曜日は、晴れでした。25日から一カ月間、開放されているアイリス庭園へ今年の花を観に...
木曜日が祝日でしたから、イタリアの学生は4連休。というか、今年は復活祭が早かったためか(3月末)、その後はもう夏休みに向かっている気さえしています。でも生...
当たり前のことですが、イタリアに住んでいると日本で普通に食べていた物が手に入らなくなります。とはいえ、寿司ブームがあったり、日本食がダイエット食と勘違いさ...
明日、明日と理由をつけながらクリーニング屋へ行くタイミングを先延ばしにして良かったです。やっぱり!予想した通り、寒さが戻ってきました。一日二日かと思ってい...
春のコンサート・シーズンに乗じて、今度は街中のヴェルディ劇場へやって来ました。ペルゴラ劇場より規模が大きいこの劇場では私はいつもプラテア席ではなく、ボック...
お金をもらって肖像画を描く画家は、依頼主の顔を、”現状より、少し良く”描くのがお決まりの常識です。ですからウフィツィ美術館に多数ある肖像画作品でも、それを...
土曜日は、銀行がプライベートに所有している絵画コレクションを見せてもらいました。メディチ家も銀行家ですから。今でも銀行が美術コレクションを持っていても、ち...
少し前にリニューアル・オープンの知らせは届いていたのですが、なかなか訪れる機会がなくようやく今日、スペーコラ博物館を訪れました。チケット売り場も新しくなっ...
この絵を初めて観た時、何が描かれているのか分かりませんでした。じっと眺めていると「ああ、フランス国旗か。」と理解出来てくるのですが、一見すると色の嵐が押し...
誰にでも、つい寄ってしまうような最寄りの寺社仏閣はあるのではないでしょうか。私にとってそんな身近な場所は、サンティッシマ・アヌンツィアータ教会です。いつも...
30度に近い気温が続いているフィレンツェ。サマータイムも相まって、何だか既に夏気分です。朝の空気だけは少し寒いけれど、直ぐに暑い空気に覆われます。そのため...
フィレンツェには幾つもの劇場があり、真夏以外はさまざまな演目で人々を楽しませてくれます。特に秋冬の季節はオペラが頻繁に上演され、日本からのお客様も当日チケ...
今年はアメリカの大統領選もありますが、実はフィレンツェの市長選もあります。その中でも去年からずっと紙面を賑わせてきたのが、一人の候補者。その方は政治家では...
最近、印象派について考えています。少し前までは中世からルネサンスの絵、しかも宗教画についてばかり考えていたのですが、一息ついたので、次の課題に。それにして...
春になると、気持ちが忙しくなります。「イタリアはいつもこうだから。」と、頭では分かっていても、時間に余裕がない状態で動くのが苦手な私は、勝手にドキドキして...
少し前の話ですが、カッラーラを訪れた際に昼食を取ったレストラン。中へ入っただけで、「ここは絶対美味しい」と確信できる場所でした。なぜそう感じるのか、と言え...
少し汗ばむような太陽で週末が始まりました。ところで、三十年以上前から続くシャツ屋が近所にあり、我が家のイタリア人がいつもお世話になっていますが、今日、店の...
チンクエテッレの街を巡るのに最適な方法は列車。どの本にもそう書いてあって、実際に乗ると本当にそうだな、と思います。勿論、これから暖かくなれば海から五つの街...
連休を利用した一泊二日のペルジーノの旅は、テンペラ画、油絵の作品もさまざま鑑賞しましたが、最も心が揺り動かされた作品はフレスコ画でした。保存状態が良い事が...
(ちょっと曲がった写真で申し訳ありません…。)週末を利用してウンブリアまで足を延ばしました。次回開催予定の、オンライン講座で取り上げる画家ペルジーノの足跡...
フィレンツェにも春到来。もう流石に冬の様な寒さは戻らないのではないかしら、と思っています。今は暫しの日常が戻っていますが、明日から再び連休。我が家の中学生...
最近、連休がつづくイタリア。そのお陰もあってフィレンツェは大賑わいです。そんな混雑を避けながらも、春を感じられる場所へ行きました。アイリス庭園です。毎年一...
お茶の稽古に伺う時、事前に何をやるかは知らされていないので、何カ月もやっていない内容を朝提示されると、たじろぐ事があります。先日も久しぶりに長緒の稽古のた...
洗礼堂へ行きました。少し前から、天井のモザイク画修復が始まっていて、幕が張られています。実は、特別な訪問プランでこの足場を登り、幕の上まで行く限定十名のイ...
ピッティ宮殿で開催されていたエレオノーラの展覧会を訪れました。メディチ家の宮廷の中でも陰の立役者として知られているコジモ・デ・メディチの妻、エレオノーラに...
小物を詰め込んだ棚の整理をしていたら、昔々ベネツィアで購入したものが出てきました。左側のアトマイザーを手に入れたのは、確か学生の頃だったと思います。その頃...
最近、健康志向のイタリアではお洒落な店のアペリティフやレストランのメニューにも上るようになった、フムス。一番最初に食べたのは、確か6,7年前に招待された、...
「普通の植物画とは違って、画家の気持ちが入っている良い作品が多かったよ。」と友人に推薦された展覧会を観に、ダンテの家に行きました。沢山の植物画は水彩で描か...
フィレンツェでは復活祭の日にその年の豊穣を占う、有名な聖霊の鳩が収められている教会として知られるサンティ・アポストリ教会を久しぶりに訪れました。今は開いて...
春から夏にかけては、フィレンツェの様々な美術館で展覧会が開催されます。チケット代金が少し割り増しになるデメリットはありますが、普段目に出来ない作品を鑑賞す...
今年は従来の復活祭が戻り、パスクワ当日は、以前と同じように多くのイタリア人が家族で集まり、昼食のテーブルを囲んだのではないかしら、と思います。そしてイタリ...
旅のスタイルは人それぞれで、素敵なホテルに泊まるもよし、台所付きのアパートで生活する様に滞在するもよし。因みに食いしん坊な私は、二泊以上の場合は後者を選ぶ...
少し肌寒いですが、日向は暖かなフィレンツェの復活祭です。友人は大聖堂まで聖霊の鳩の行方をを観に行ったようでビデオを送ってくれました。ご加護がありそう!あま...
もうすぐイースターです。街はウサギや卵型チョコ、鳩型ケーキで溢れかえり、春色の可愛いデコレーションが何処彼処で見られます。街を歩きながら、それらを目にし、...
昨日から、今は亡き私の友人の画家ジャンフランコ・メッロ氏の展覧会がヴェッキオ宮殿で始まりました。久しぶりに観るメッロさんの絵。色鮮やかなフィレンツェの姿を...
日本で美術館を訪れる度にミュージアムショップの充実度に感服していますが、(大好きなのは東博!)最近は、イタリアも負けていません。欲しい物があるか、ないかは...
時々、突然甘いものが食べたくなる時があります。先週末も、鼻の奥が痛くなる程甘いお菓子が食べたくなりジャム入りクッキーを作りました。私にとってMAXの甘さで...
第一日曜日の今日は、市立国立の美術館が無料なので沢山の人が列していたら嫌だなー、と思いながら駅へ向かいました。ノヴェチェント美術館に到着すると、開館したば...