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月夜の猫−BL小説です https://www.tsukiyononeko.com/

創作BL小説です。オヤジ工藤と部下良太のすったもんだラブ、京助と千雪のどちらも譲らないぞラブなど、ひねくれ度高いですが基本ハピエン。業界、学園、バンド、社会人、海外あり。R18。

創作BL小説です。オヤジ工藤と部下良太のすったもんだラブ、京助と千雪のどちらも譲らないぞラブなど、ひねくれ度高いですが基本ハピエン。業界、学園、バンド、社会人、海外あり。R18。傲岸不遜男×強気、野球選手×美形、業界、バンド、学園、学生、リーマン、イケオジ多。BL、ML。字書き、あきつ、絵描き、alyosha、松本悠莉で活動しております。

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2013/11/02

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  • 残月5

    月夜の猫-BL小説です 残月5 BL小説 「そりゃ、美味しいもんは何でも好きに決まってます」 そういえばと、良太は先日一緒に食事をした時、珍しく工藤が栗きんとんを食べたことを思い出した。 「栗きんとん、そろそろですよね」 「お、いいね、栗きんとん」 後ろから聞きつけたらしく、小杉の声がした。 「あ、小杉さん、

  • 恋ってウソだろ?!42

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!42 BL小説 「あ、ゴメン、起こしちまったか?」 朝、佐々木が目が覚めるとすっかり身支度を整えたトモが立っていた。 「いいよ、まだ寝てて」 身体を起こそうとした佐々木を制して、トモは微笑んだ。 「この部屋、年間契約してるから、いつまでいても構わないし。こんなこと言う

  • Tea Time18

    月夜の猫-BL小説です Tea Time18 BL小説 「おう、撮影スタッフのワゴン一台とあと二台ほどくるけど、多分入れ違いだから平気だろ」 「あ、ども、タケさん」 「タケ、撮影なんてさっさとやっつけちまおうぜ、たるい~」 七海の後ろから、さもうざったそうにやってきた志央が早速文句をたれる。 「お前がちゃんと

  • 残月4

    月夜の猫-BL小説です 残月4 BL小説 「何なら、チケット用意しとくよ。綾小路一族と一緒に」 「綾小路一族ぅ?」 良太は檜山に聞き返した。 「紫紀と小夜子と大、千雪と京助、それから彼らの両親」 「いや、観たいのは山々だけど、工藤も俺も時間が取れるかどうか。工藤にも聞いておくけど」 一族と一緒にって、ほんとに

  • 恋ってウソだろ?!41

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!41 BL小説 「佐々木ちゃん、外寒いから、ちゃんと髪乾かさなきゃだめだよぉ?」 直子は佐々木の相手が例え男だったとしても、そうなんだ、で納得してしまうかもしれない。 ただ二人の関係をどう説明すればいいのかわからない。 とにかく、今夜はトモに会えるのだ。 師走を吹き抜

  • Tea Time17

    月夜の猫-BL小説です Tea Time17 BL小説 「いや、どういうわけか面白い具合にいろいろ絡んでいるんだよな~。な、撮影前に明日か明後日、時間取れる?」 『明後日八時頃なら大丈夫っすよ』 武人の思わせぶりな発言に、七海は即答した。 「よっしゃ、わかった。まあ、ここはじっくり策を弄するとしましょ」 とい

  • 霞に月の94

    back next top Novels ったく俺がパワハラで良太を酷使しているみたいなことを言いやが

  • 残月3

    月夜の猫-BL小説です 残月3 BL小説 「はい。次はきっと頑張れますよ」 「わかりました! 頑張ります!」 二村も笑った。 良太は志村や桧山にもサンドイッチを持って行った。 「良太ってさ、時々、工藤さんより怖って思うわ」 ボソリ、と志村が言った。 「何ですか、それ」 心外なと良太が眉を顰める。 「二村さん

  • 恋ってウソだろ?!40

    back next top Novels 師走ということも重なって、仕事だけでなくイベントや忘年会など

  • Tea Time16

    back next top Novels 志央と七海にそれぞれ時間の打ち合わせのために連絡を入れた時の

  • 残月2

    月夜の猫-BL小説です 残月2 BL小説 そもそもが以前は母校の大学にも新入社員の募集をかけたりしていたものの、面接の最後に、俺の伯父は云々とどすをきかせた声で言い放つため、ほぼ全員が回れ右で帰って行き、万年人手不足に悩まされている青山プロダクションだったのが、ただ一人、出て行かずにめでたく新入社員として残っ

  • 恋ってウソだろ?!39

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!39 BL小説 オフィスに二日ほど居座った下柳と一緒に試行錯誤の末、超特急で上げたデータをスタジオに持って行くという強行軍で、CMが無事オンエアとなった十二月初頭から、佐々木のスケジュールは密になった。 週二日の茶道の稽古日にも久々母屋に顔を出し、佐々木自らも着物を着

  • Tea Time15

    月夜の猫-BL小説です Tea Time15 BL小説 出版社の取締役となっていた武人の父のつてで料理本を出してからというもの、奈央のその美貌も手伝ってあっという間にファンが増えた。 テレビにもちょくちょく顔を見せるようになると、今度は広尾の教室とは別に用賀にこのイギリス風な家を建てて住み、撮影などに使うように

  • 残月1

    月夜の猫-BL小説です 残月1 BL小説 高い空、葉も色づいた街路樹が秋の訪れを告げている早朝のオフィス街。 やがてビジネスマンが行きかうだろう通りには、先ほどから似つかわしくない怒号が度々飛んでいる。 「志村、遅い! 檜山、お前はもっとそっと出て来い! 二村、トロ過ぎる!」 ライトがたかれ、カメラセットを積

  • 霞に月の(工藤×良太)93までアップしました

    霞に月の(工藤×良太)93 エピソード秋の陽では、 恋ってウソだろ?!38 Tea Time14 幻月60(ラ

  • 残月(工藤×良太)

    月夜の猫-BL小説です 残月(工藤×良太) BL小説 「幻月」「秋の陽」のあとのお話です。 青山プロ所属俳優志村義人主演映画「大いなる旅人」には能楽師、檜山が出演しているのだが、檜山の家で撮影をすることになり、檜山と話していた良太は、工藤の話をすると嬉しそうな顔をする檜山に、本谷が工藤を好きになったように、ま

  • 幻月60

    back next top Novels 身じろぎした良太はゆっくりと意識が戻るにつれて、額を工藤の固

  • 恋ってウソだろ?!38

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!38 BL小説 重い灰色の空が十一月の終わりを告げていた。 「どうしたの?」 落ち葉が敷き詰められた箱根にある美術館への道を、何かに追い立てられるように歩く佐々木に、後ろから追いついたトモが聞いた。 「いや……別に……ただ、不安なんや。仕事にしたっていつも……これでええ

  • Tea Time14

    月夜の猫-BL小説です Tea Time14 BL小説 秋晴れのある朝、といってももう十一時に近くなっているが。 武人が歩いていたのは、世田谷は用賀の閑静なたたずまいである。 その一角にある門には花で飾られた『Nao Cake House』という木彫りのプレートがかかっている。 チャイムを押して門を一歩踏み入れ

  • 霞に月の93

    back next top Novels 工藤が車を取りに行っているあいだ、病院のエントランス前で待っ

  • 幻月59

    月夜の猫-BL小説です 幻月59 BL小説 おそらく表面上は会社を守らねばとか強がって一人前の振りをして、歯を食いしばっていてもどうせ、一人の時には猫を抱いてメソメソしているだろう良太を抱きしめたかった。 やっぱり少し痩せてしまった身体の首筋や胸や背中をさすりながらしばらく煽ってやれば、良太は色づいた声をあげな

  • 恋ってウソだろ?!37

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!37 BL小説 「佐々木さん、『桜プロ』さん、北海道ロケからさっき戻ったって」 浩輔が携帯を切って、佐々木に告げた。 「そうか。楽しみやな。ええもん、できるで、きっと」 雪はホンモノが撮りたいと言ったのは佐々木だ。 これで自分のギャラはなしになったとしても、思ったもの

  • Tea Time13

    月夜の猫-BL小説です Tea Time13 BL小説 「……………………だめだ」 やっぱり…………あの人と俺じゃだめだったんだ。 うまくいくはずなんか、なかったんだ。 「ほんとに、バカだよな、俺」 ため息とともに自嘲しながら、勝浩は溢れ出る涙を拳で拭う。 所在無く動かした指は、見慣れた番号を押していた。 『よ

  • 霞に月の92

    back next top Novels 「そうだ、香坂先生は?!」 良太はハッと思い出して聞いた。

  • 幻月58

    月夜の猫-BL小説です 幻月58 BL小説 「それ、佐々木さんには言わないでくださいよ。直ちゃん、たまたま会社に来てあら捜ししてった刑事見て許せないって、藤堂さんも巻き込んで、『ベア』にアンダーカバー、自分でも反省してるって」 「ったく、藤堂のやつ、何やってたんだ」 工藤は苦々し気に言い放った。 「いや、藤堂さ

  • 恋ってウソだろ?!36

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!36 BL小説 「こらぁ、小笠原、身ぃ入ってねぇぞ! 腹だ、腹にぐっと力入れて歩け!」 四谷のYスタジオでは、朝からディレクター下柳の怒号が飛んでいた。 「そうだ、もっと色っぽくだ」 「色っぽくって、どう色っぽくだよ、充分俺色っぽいぜ、いつも」 着流し姿の小笠原祐二が文

  • Tea Time12

    月夜の猫-BL小説です Tea Time12 BL小説 『だから何で、俺に言わないんだよ。ミニなんか、ユウだけでいっぱいになっちまうぞ。わかった、アウディだったらいいだろ? お前、運転したことあるし。わざわざ買うことなんかない』 なんとなく幸也の声に険が混じっている。 「あ、ちょ、待ってくださいよ、だってタケさ

  • 霞に月の91

    back next top Novels 「大丈夫だろうって、そんな、適当な!」 「人のことより自分のこ

  • 幻月57

    月夜の猫-BL小説です 幻月57 BL小説 良太は留置場など居心地悪いだろうし、風呂とかトイレとかどうすんだろう、と考えて、オフィスにたまたまやってきた平造に聞いたことがある。 「トイレは中にあるが、他に人がいりゃ使いづらいな。風呂も三日にいっぺんくらいだ」 それを聞いていたので、工藤もかなりうらぶれているので

  • 恋ってウソだろ?!35

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!35 BL小説 「佐々木さん、高橋って金持ちのボンボンで、五十嵐くんに言わせるといけ好かないやつかもしれないが、なかなか物を見る目はあるんですよ」 浩輔と佐々木の会話を聞いていたらしく、藤堂が近づいてきて口を挟んだ。 「……へえ、そうなんですか」 「もともとオヤジさん

  • Tea Time11

    月夜の猫-BL小説です Tea Time11 BL小説 「やだー、堺くん、ミニなんだ?」 「かっわいい! 堺くんにピッタシって感じ~」 先輩に借りたのだという勝浩の説明などなんのその、一人二年生の勝浩はゼミの女子学生の間ではマスコット扱いされていて、軽井沢の合宿所となっているホテルのログコテージに着く早々、先輩

  • 霞に月の90

    back next top Novels その頃、横浜厚生病院の救急救命センターの診察室では、当直でも

  • 幻月56

    月夜の猫-BL小説です 幻月56 BL小説 「いや、ちっさいが畑もありますしな、吉川に任せっぱなしだし、あいつも自分の店がありますからな」 馴染みのリストランテのオーナーシェフ、吉川と平造は案外長い付き合いで、料理や野菜のことで話が合うようで、平造がぎっくり腰をやった時にも世話を焼いてくれた。 「着いたら電話し

  • 恋ってウソだろ?!34

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!34 BL小説 彼女が本来の自分に戻り、そして飛躍を遂げたということは、少なくとも彼女にとっては佐々木と別れたことが吉と出たのだろう。 今となっては、彼女と過ごした時は佐々木にとって切ないけれども既に過去の日々だ。 浩輔と出会ったことでそう思えるようになった。 そして今

  • Tea Time10

    月夜の猫-BL小説です Tea Time10 BL小説 ゼミのレジュメはやらなくてはならなかったにせよ、それを理由に幸也を帰したというのが本当のところだろう。 山から降りてきてみると、何だかあれは本当だったんだろうか、とさえ思ってしまった。 よくある夏のなんとか、とか、喉もと過ぎればとか、マイナス思考ばかりが頭

  • 霞に月の89

    back next top Novels 「うーん、けどそれ、DVとか思われると、いろいろ聞かれるか知れ

  • 霞に月の(工藤×良太)88までアップしました

    お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です 月夜の猫-BL小説です BL小説 霞に月の(工藤×良太)88、幻月55、恋ってウソだろ?!33、Tea Time9、 までアップしました

  • 幻月55

    月夜の猫-BL小説です 幻月55 BL小説 「しかし、小田弁護士から今回の事件の件で、スポンサーを降りた方がいいかも知れないと窺った時は驚きました」 良太は驚いた。 工藤はそんなことまで考えていたのだ。 他のスポンサーに対しても同じように対応したのだろうか。 「工藤さんを信頼してますから、そのような気遣いはご無

  • 恋ってウソだろ?!33

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!33 BL小説 藤堂が新しく入れてくれたお茶を飲んだあと、三人は上のギャラリーに向かった。 「あれ、藤堂、仕事はもういいのか?」 ギャラリーのドアを開けると、絵を見ていた少年があどけなさの残る笑顔で駆け寄ってきた。 「いや、お客さん。君の絵が見たいって」 少年と思ったの

  • Tea Time9

    月夜の猫-BL小説です Tea Time9 BL小説 午前一時を回った頃。 ゼミ合宿で発表に使うレジュメをやっと作り終え、勝浩がノートPCをパタンと閉じると、散歩を待ちかねたユウがパタパタと尻尾を振りながらクウンと鳴いた。 「お待たせ、ユウ!」 ドアに鍵をかけるや否や、ユウは勝浩を引っ張って小走りにいつもの散歩

  • 霞に月の88

    back next top Novels だがお構いなく工藤はずんずんと三原に向って歩いていく。 三

  • 幻月54

    お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です 幻月54 BL小説 男の名は石尾健斗三十八歳。 石尾不動産社長で、二週間ほど前に行方不明になっていた男だ。 その記事を読んでも大抵、へえ、で終わる程度だし、島本組系列でもことが麻薬関係ではトバッチリを避けて誰も何も言わないし、インテリヤクザで偉ぶっていたくせ

  • 恋ってウソだろ?!32

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!32 BL小説 「顔が赤いですよ、佐々木さん」 浩輔の声に、夢想から呼び戻された佐々木は、ミルクティを一口飲んで、「生き返るな~」などと笑ってごまかした。 ったく、打ち合わせの最中というのにこれやから…… 「今日はもういいですから、帰って休んで下さい」 浩輔は心配顔で、

  • Tea Time8

    月夜の猫-BL小説です Tea Time8 BL小説 経済的にどれだけ恵まれていようが、大切な相手の心がそばになければ何の意味もない。 自分のやりたいように生きてきたが、欲しいと思っても、どれだけ金を積んでも手に入らないものはあるのだ。 それはここ数年で実感した。 最近ほとんど一人で過ごしたことはなかった。 仲

  • 霞に月の87

    back next top Novels 「でもよ、その工藤っての殺ったら、女、どうすんだよ」 「顔見ら

  • 幻月53

    月夜の猫-BL小説です 幻月53 BL小説 結局、この事件は新聞、テレビ、ネットを通して一時あっちでもこっちでも大いに報道されたが、工藤の名前はどこにもなく、またしても小林千雪とその仲間たちのお陰で、警察も運よく冤罪の謝罪会見をするところを逃れたわけである。 事件報道の空騒ぎもやがて人気芸能人の不倫報道にとって

  • 恋ってウソだろ?!31

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!31 BL小説 見上げるとトモがバスタブの佐々木を覗き込んでいる。 「さっきお疲れのようだったし、やっぱり寝てた」 「う……悪い。あんまり居心地いいんでつい……すぐあがる」 バシャバシャと身体を起こした佐々木に、トモはクスクス笑う。 「急がなくていいから。でも風呂で寝る

  • Tea Time7

    月夜の猫-BL小説です Tea Time7 BL小説 「ほえ~、さっすが、勝っちゃん、動物好きが高じてもう動物学者かあ。ま、それは置いといてもよ、お前って何でも卒なくこなしそうなくせに、大事にしたい相手にはてんで二の足踏み過ぎンだよ。志央のことだって、何で鳶にあぶらげさらわれる前にモノにしちまわなかったよ? 勝

  • 霞に月の86

    back next top Novels 赤ら顔は出てきた良太をまたきっちり後ろ手に結束バンドで縛り、

  • 幻月52

    月夜の猫-BL小説です 幻月52 BL小説 今はさほど問題なく思えたとしても、何かのはずみでフラッシュバックするということもある。 良太は千雪の部屋まで直子に付き添ってきていた。 「今のところ大丈夫だと思うよ」 医師が帰った後、京助が入れてくれた珈琲を一口飲んでから、直子は言った。 「本当にご心配おかけしました

  • 恋ってウソだろ?!30

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!30 BL小説 「明日は、晴れたら外でテニスしましょう。雨なら、中でスカッシュとか」 酒が入って二人とも口が滑らかになってきた。 「すごいな、そんな設備あるんや?」 「テニスコートは一面です。スカッシュとかトレーニング一式、地下でできるようになってます」 そう言いながら

  • Tea Time6

    月夜の猫-BL小説です Tea Time6 BL小説 「そんな昔のこと持ち出してウザいよ、お前。第一、お前ら、こないだの山小屋以来、ラブラブ街道まっしぐら、じゃなかったのかよ?」 それに対して即答できないでいる幸也に、「まさかお前、また何かやらかしたのか?!」と武人が詰め寄った。 「何もやってねぇよ」 そう、山

  • 霞に月の85

    月夜の猫-BL小説です 霞に月の85 BL小説 「だけど工藤さん、こういう反社会勢力とか政治家が大嫌いで」 香坂はフフっと笑う。 「昔からヤクザ嫌ってたよ。でもそもそもなんで、高広がヤクザに狙われるわけ?」 「はあ、それは、おそらく、跡目争いのせいで。主に二つの組系列が争ってて、工藤さんを担ぎ出されたら困る連

  • 幻月51

    月夜の猫-BL小説です 幻月51 BL小説 「ああ、この男が振り回していたナイフはそのテーブルの上のビニール袋の中にあります」 谷川が橋本に言った。 「この男以外に素手では触っていません」 すかさずそう付け加えた谷川をじっと見つめた橋本は、「失礼ですがご同業ですか」と丁寧に尋ねた。 「元です」 「そうですか」

  • 恋ってウソだろ?!29

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!29 BL小説 「シチュー、鍋にまだあるみたいだから、おかわり自由ですよ」 佐々木がテーブルに皿を並べていると、トモがいたずらっぽく笑いながら、チーズの盛り合わせと、パンが入った籠を持ってきて並べ、最後にワインを開けた。 「うまそう。見たら急に腹が減ってきた。いただきます

  • Tea Time5

    月夜の猫-BL小説です Tea Time5 BL小説 俺と志央が女を口説いているところを見て、勝浩はあからさまに侮蔑の視線を送ってきた。 それを周りに言いふらすようなことはしなかったが、表ではいかにもな優等生を気取りながら裏では悪さをしている俺たちのことを、面と向かってきっぱりと非難してくれた、可愛い顔に似合わ

  • 霞に月の84

    back next top Novels 石を投げてきたやつは、恐らく会社を張っていたんだろう。 俺

  • 幻月50

    月夜の猫-BL小説です 幻月50 BL小説 「でもな、俺も、留守の間会社を守らなけりゃっては思ってたんだけど、皆が動いてくれているのに、自分が動けないのがもどかしくてさ、実は、直ちゃんに何か言う資格はないんだどさ。ってより、俺、何もできなかったからな」 そんなことを話しているうちに、先ほどの建物に着いて、良太

  • 恋ってウソだろ?!28

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!28 BL小説 仕事のことで考え込むと、佐々木の場合、時間というものがあることさえ忘れてしまう。 必然的に食事にせよ睡眠にせよ不規則になるわけで、一時間ほどトモを来客用のソファで待たせた上、車に乗ってから東名に入る頃には既にぐっすり眠っていた。 「随分、お疲れのよう

  • Tea Time4

    月夜の猫-BL小説です Tea Time4 BL小説 「志央、ピアノ習ってただろ? ガキん頃。美央と一緒に。お前、ナイト気取りで習いもしないのにピアノ教室までくっついて行ってたろうが」 「え………? そういや……」 高校の行事で、たまたまピアノの話になったときだったか、子供の頃ピアノの発表会で、全然練習もし

  • 霞に月の(工藤×良太)83までアップしました

    霞に月の(工藤×良太)83 幻月49 恋ってウソだろ?!27 までアップしました Tea Time(幸也×勝浩

  • 霞に月の83

    back next top Novels 「おそらく良太も捕まったんやないかと。とにかく、今良太の携帯の

  • 幻月49

    月夜の猫-BL小説です 幻月49 bl小説 「俺らもだけど、谷川さんとか、工藤とか、おっさんら、もろ心臓にくるから、これきりにして」 ちょっと柔らかい言葉で良太は直子を窘める。 「はい!」 元気よく直子は返事をする。 「なんか、千雪さんのお友達って、すごいタフそうな人ばっかだね」 「だよね~。今回俺なんか出て

  • 恋ってウソだろ?!27

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!27 bl小説 最近は若者のテレビ離れが進んでいるという。 メディア関連の仕事をしていれば、へえ、そうなんだ、では見過ごせない。 先見の目を以って動かねばならない広告業界にあっては、戦々恐々と日々動向を見極めねばならないのだ。 それでも、そんな中「へえ、そうなんや」との

  • Tea Time3

    月夜の猫-BL小説です Tea Time3 bl小説 「そりゃ会うだろ、お前、あいつら高校のクラスメイトなんだし。七ちゃんて勝っちゃんの一番仲いいダチだろ? 生徒会長と副会長で。ほら、学祭でさ、うちの研究会が『ワンニャンと遊ぼうわーるど』って茶店出したら、結構賑わってさ、ガキにワンコに触らせたり、ジュースやコーラ

  • 幻月48

    月夜の猫-BL小説です 幻月48 bl小説 「別に、何もしてませんよ、俺は。千雪さんにもここにいろって言われたし」 良太は波多野を少し睨み付けて反論した。 「まあ、どうやら実行犯は皆さんが捕まえてくださったようだし、証拠も見つかったらしいから、やつらがあらいざらい吐いてくれれば、工藤さんは出てこられるでしょう。

  • 恋ってウソだろ?!26

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!26 bl小説 思い当たるというか、もうずっと頭から離れないというのが正しいのだが、トモのこと以外では考えられない。 「週末、箱根に行きませんか?」 昨日の朝、東京に戻る車の中でトモが言った。 「今度はホテルじゃなくて山荘ですから、あまり人の目も気にしなくて済みます

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    月夜の猫-BL小説です Tea Time2 bl小説 立ち居振る舞いにせよ服装にせよ大人びていた幸也だが、いくら高校生離れしていたとはいえ、秀さんが果たして彼らを大人と思っていたか否かは怪しいと幸也は思っている。 幸也らが高校生とわかれば、下手をすると店の営業も危なくなるはずだが、半分中国人の秀さんは、ただ

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    next top Novels ACT 1 バンッ…と思い切り背中を叩かれて、「ってぇだろ…! タ

  • Tea Time

    「月で逢おうよ」の後の幸也と勝浩のエピソードです。 再会してぐっと近づいた、はずの幸也と勝浩だったが、幸也には

  • 霞に月の82

    月夜の猫-BL小説です 霞に月の82 bl小説 一方、秋山は工藤が東京に戻る前に、気になって十二時を少し回った頃、車を飛ばして会社の七階にある良太の部屋を訪ねている。 だが全く応答はないので、仕方なく階下に降りてきた。 警備員は十二時に交代しているので、良太のことはわからないだろう。 良太がいつも使っているジ

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    月夜の猫-BL小説です 幻月47 bl小説 やがて、将太が向こう側で大きな物音をたてた。 出水が立ち上がってそっちの方へ向かった。 直子も立ち上がったが、どうやら良太からの電話に気づいたらしい。 谷川は直子がスカートをまくり上げて携帯を取り出した時は、思わず目を覆いたくなったが、彼女は冷静だった。 「窓から逃

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    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!25 bl小説 青山プロダクションでは藤堂も合流した。 プロダクション所属の中川アスカ、南澤奈々との打ち合わせのあと、ちょうど社長の工藤がオフィスに立ち寄ったので、佐々木は挨拶に立った。 「いよいよ、佐々木さん、動き出すってところですか。これまで以上に期待していますよ」

  • 霞に月の81

    月夜の猫-BL小説です 霞に月の81 bl小説 すかさず森村が背後から腕をねじ上げて銃を取り上げ、男を床に蹴り倒して銃をその頭に突き付けた。 「女性はどこだ?」 「てめぇ、何もんだ!」 「吐かないと撃つ」 男の耳元でセイフティレバーが外れる音がした。 「や、やめろ! 俺は知らねぇ! 中国の船がどうとか聞いただけ

  • 幻月46

    月夜の猫-BL小説です 幻月46 bl小説 『あんたのとこにも変な脅しがきたんだ? もうちょっとヤバイんじゃない? 今夜なんかヒロと木戸がまたうちの女の子連れて、奥多摩行ったのよ。もうあいつら、何しでかすかわかんないし! あたしはあんたたちのトバッチリを食うのなんかごめんだから! 何言ってんのよ! 田口! ママ

  • 恋ってウソだろ?!24

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!24 bl小説 「それからイベントのひとつとして考えているのが、お茶を点てて振舞うというものです。ここでもメンズ着物に注目していただくために、男性の師範の方にお願いする予定です。そしてもうひとつは、体験着物です。これには着付けのプロをお願いしなくてはなりませんが、会場で希

  • 幻月45

    月夜の猫-BL小説です 幻月45 bl小説 藤堂にしてみれば、あり得ない失策だった。 直子に盗聴器をつけさせたことも、それより店に潜り込ませたこと自体、自分をぶん殴りたいくらい憤懣やるかたない思いが渦を巻く。 藤堂はアクセルを踏んでスピードを上げると、前を走っていた車を三台ほど追い抜いた。 ミラーの中の車が小さ

  • 恋ってウソだろ?!23

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!23 bl小説 十一月にしては比較的温かい朝である。 大和屋の自社ビルの一室では、社長を始め大和屋の主要な関係者が顔を揃え、年明け早々の展示会について、佐々木と浩輔のプレゼンが始まろうとしていた。 日本橋で二百年も前から暖簾を守ってきた老舗の呉服屋「大和屋」も、昨今着物離

  • 霞に月の80

    back next top Novels やがて車の音がして、入ってきたのはまた別の二人の男たちだった

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    月夜の猫-BL小説です 幻月44 bl小説 「腕に自信があるやつならな」 黙って運転していた京助が付け加えた。 良太はクソ、と思う。 確かに、京助と辻は腕に自信がありそうだ。 千雪もそれこそ竹刀でなくても傘とかでもあれば有段者だというし。 俺なんか沢村と取っ組み合ったっつっても、せいぜいガキの頃だしな。 とにか

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    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!22 bl小説 「俺が怖い?」 「…え……」 声が掠れて出てこない佐々木の唇の傍で、トモが小さく笑う。 ドクドクと大きく脈打つ心臓の音に佐々木は身体中が支配されるような気がした。 「怖くないって。あなたを傷つけるようなことはしないし。ちょっとストーカーっぽいと思ってる

  • 霞に月の(工藤×良太)79までアップしました

    月夜の猫-BL小説です 霞に月の(工藤×良太)79までアップしました bl小説 霞に月の(工藤×良太)79、恋ってウソだろ?!21、幻月(工藤×良太)43、までアップしました。 月で逢おうよ(幸也×勝浩)43 ラストまでお付き合い頂きありがとうございました。

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    back next top Novels 「せや。気にならんか? 山に埋めた女、とか聞こえたやろ?」 「

  • 恋ってウソだろ?!21

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!21 bl小説 その時、ふっと同じような情景が断片的に佐々木の脳裏に舞い戻った。 あれ、確か夕べも、赤ワイン赤ワインって俺、騒いでたような…… 髪まで濡れてしまったので、シャンプーしてざっとドライヤーをかけたのだが、生乾きなのが気になって、佐々木は落ちてくる髪をうるさそ

  • 月で逢おうよ43

    back top Novels 「あら、ようやく決めたのね、幸也。かわいい勝浩をさらわれないように気をつけ

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    月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ42 bl小説 「……ずるい………ゆき……っ!」 中で暴れ狂うのが幸也なのだと思うと、愛しさが込み上げて、広い背中に指がきつく食い込んでしまう。 もう嘘でも何でもいい、もうどうなってもいい……! まるで身体の細胞の全てが幸也で満たされ、甘く変貌していく。 「………あ………あっ…

  • 霞に月の79

    back next top Novels 「あ、いや、決して怪しいものでは………」 そんな言葉が通用す

  • 幻月42

    back next top Novels 「直ちゃん携帯に入れてるんでGPSアプリ、俺の携帯で追えます!

  • 恋ってウソだろ?!20

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!20 bl小説 客室へのエレベーターを上がり、トモがカードキーで部屋のドアを開けると想像を覆さないスイートルームだった。 このヤロウ、財布の中のカードの名前を確かめてやろうか。 佐々木はそんなことを思ってみるが、人様の財布を手に取るようなことは、よほどじゃないとできそ

  • 月で逢おうよ41

    月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ41 bl小説 飲み会で久しぶりに勝浩を見て、すぐにも抱きしめたくて、どんなに勝浩に飢えているか思い知らされた。 だから何とかもっと勝浩に近づきたくて、検見崎が仕事で施設訪問会に行けなくなりそうだと聞いた時、居ても立っても居られずに自分が代わりに行くと言い出して、お前、いった

  • 霞に月の78

    back next top Novels だが今回に限っては、良太だけでなく森村まで現場を離れるわけに

  • 幻月41

    月夜の猫-BL小説です 幻月41 bl小説 「……何か俺、怖くなってきた。大丈夫なんだろうな? 山に埋めた女とか、まさか一緒に埋めた赤いドレスじゃねぇだろうな? その女の!」 「ばーか、ありゃ、血だらけで使いもんになりゃしねぇだろうが!」 いつの間にか直子は男たちの方へ近づいて、その会話をはっきり聞いてしまった

  • 恋ってウソだろ?!19

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!19 bl小説 「やから、そんなことはどうでも、俺は……」 「だから………、あなたが俺のことを知りたければ、知ることができるってこと。名前なんて、呼べたらいいじゃないですか。トモちゃんでもトモでも何でも」 知りたければ………そうや、この男のことを知って、どうしろいうんや

  • 月で逢おうよ40

    月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ40 bl小説 「ひかりは関係ねーって! 一体どうしたら、信じてくれるんだよ? しろってんなら、土下座でもなんでもするさ」 「やめてください。いい男が台無しですよ。眠った方がいい。朝になったらくだらないことは忘れてるかもしれないし」 幸也の話をさらりと流して、ベッドにもぐりこも

  • 霞に月の77

    月夜の猫-BL小説です 霞に月の77 BL小説 おそらく組絡みに違いない、工藤と一緒にいる香坂を見たのだろう、と良太は判断した。 千雪にも同じメッセージを送った。 これだけの情報で千雪ならすぐに工藤絡みだと察してくれるだろう。 Copy. take care、と森村から返信が来てすぐ千雪からもラインが入った。

  • 霞に月の(工藤×良太)76までアップしました

    月夜の猫-BL小説です 霞に月の(工藤×良太)76までアップしました BL小説 霞に月の(工藤×良太)76、幻月(工藤×良太)40、月で逢おうよ(幸也×勝浩)39、恋ってウソだろ?!18 までアップしました

  • 幻月40

    月夜の猫-BL小説です 幻月40 BL小説 藤堂がこういう店に慣れているのは、散々同僚の河崎に付き合わされたからだが、無論、上質なオーダーメイドのスーツが板についているところといい、一流のホステスならその雰囲気からも藤堂が富裕層に属していることは嗅ぎつけるだろう。 しばらく女の子には常に慕われ慣れているオー

  • 恋ってウソだろ?!18

    月夜の猫-BL小説です 恋ってウソだろ?!18 BL小説 「母親が茶道師範でガキの頃からみっちりしこまれましたよって」 佐々木は精一杯の笑顔で対抗してみせる。 しかしこれだけの男にそんなこと言われたら、瞬く間に落ちるな。 ただし、それは女なら、や。 男がきれいとか言われて喜ぶと思うてるのか。 いや、こんな男がゲイ

  • 月で逢おうよ39

    月夜の猫-BL小説です 月で逢おうよ39 BL小説 「過去の行状は別としても、今回、俺はお前をだまそうなんて気はこれっぽっちもない!」 「わざわざ部屋割りに小細工したくせに?」 勝浩はきっと幸也を見据えた。 「だから、それは、お前と一緒の部屋になりたかったからだって」 「へえ、それで今夜何を決めるつもりだったん

  • 霞に月の76

    月夜の猫-BL小説です 霞に月の76 BL小説 「俺にできることがお前にできないことがないって人だから。いや、俺、辛うじて喋ってますけど日本語、読み書きは未知に近いんで。アプリのインストールだとか日本語じゃないですか」 森村が苦笑する。 「預かってもよければ設定しとくけど」 「ああ、お願いします。当分古い携帯使

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